【完結】我こそは武田高信である   作:どんぐりヒッター

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第一話 巫女機関

第一話

 

◇◇◇戦国時代だ、主家を売れー♪◇◇◇

 

 

 俺の名は武田高信(たけだたかのぶ)。みんな大好き戦国武将だ。

庶流とはいえ、名門武田家の一族にして因幡(いなば)の有力国人衆である。

土地の守護大名である山名(やまな)家には客将として優遇されてきた。

 

 

歴史上で俺は毛利家とよしみを通じ、主家の山名家から鳥取城を奪って独立した。

その後、毛利が倒した尼子(あまご)残党に敗れ、毛利家から見放されて死んでしまったらしい。

一説には、織田家と織田家包囲網に参加した毛利家の板挟みにあい、非業の死を遂げたともいう。

 

 

面倒くさい事は苦手だが、勘と行動力には自信がある。

特技は暗殺だ。

 

 

俺は今、信長の野望天翔記の世界に居る。

なんでそんなところに居るのかって?

悔しい事に、信長の野望シリーズでは天翔記にしか武将として登場しないからだよ。

俺の現在の能力値はこうだ。

 

 

武田高信 33歳

政治:31/78、戦闘:60/138、智謀:65/148

魅力:40、野望:73

足軽D、騎馬D、鉄砲E、水軍E

特技:暗殺

 

 

 

◇◇◇戦国時代だ、主家を売れー♪◇◇◇

 

 

 

 今日も山名家の連中をからかってやろうと出かけたわけだが、

道中に雨に降られ付近の(ほこら)で雨宿りをすることにした。

薄暗い祠の中には先客が居たようだ。

 

 

「これは武田殿。貴殿も御屋形様にご相談かな?」

「垣屋の爺様か。俺は御屋形様に挨拶に来ただけだ、他意は無い」

 

 

この爺様は垣屋続成(かきやつぐなり)

山名家の最有力国人衆にしてトラブルメーカー。

山名家に問題が発生した時、必ずこの爺様が関わっている。

巧みな弁舌を駆使し流言飛語を飛ばしているからだ。

 

 

「貴殿も承知の通り、我が山名家には戦働きの指揮官が足りていない」

「うむ。日本海側は海上交易で豊かである故、民心は穏やかだからな」

「よそ者を引き抜いてくると言うのも問題であろうな」

「ああ、これ以上荒らしまわられてはかなわない」

「そこでだ、貴殿には戦の経験を積んでもらいたい」

「何を企んでやがる?」

「この地を良く知り、ゆかりのあるものに戦場の大将になってもらいたいと言う事だけだ」

「ふむ、一理あるか」

 

 

垣屋の爺様は祠の奥の部屋に俺を連れて行った。

中には様々な装置が置いてある。

 

 

「ここにSFC、PS、SS。それぞれの後継機などとソフトが沢山ある」

「携帯機もあるようだな」

「単にPCも有るぞ」

「ふむ」

「わしは信長の野望シリーズに武将風雲録以来ずっと出ておるからな」

「ちっ、自慢かよ」

「そうではない。ずっと出ているお陰様で横のつながりも多数出来てな」

「ふん」

「貴殿にはどの世界でもいい、何らかの軍略をもって帰ってきてほしいのだ」

「ふーむ」

「さすれば、鳥取城を奪ったのみの人生と違うものがおくれるであろう?」

「確かに、では早速」

「良いか、後半シナリオの大宝寺義氏などにデカい顔させたままではならぬぞ」

「くっ」

 

 

 

 さて、どこに行ってみようか。軍略といえばまずは三国志か?

諸葛孔明にでも会って、何かかっぱらってくるか。

 

 

 

◇◇◇三国演義だ、敵を切れー♪◇◇◇

 

 

 

「我こそは武田高信である。劉備殿に目通り願いたい!」

 

 

通された先には劉備玄徳と諸葛孔明が。

 

 

「劉備殿、この者には生来の反骨の相がございます。今のうちに切って捨てましょう」

「孔明殿が言われるのなら、者どもひっ捕らえよ!」

「何しやがる!」

 

 

さすが軍師。あっという間に義理の低さを見抜かれてしまった。

しかし、俺は暗殺技能持ち。敵の暗殺も避けやすいのさ。

敵の刃をひらりとかわして逃げ去った。

 

 

 

 危ない危ない。こんな古代の軍略など役に立つものでもないか。

もっと新しそうなのが良い。それにまた者から始めてみることにしよう。

家来の家来が、また者だ。それにはここが良いだろう。

 

 

「銀河英雄伝説、英雄とは大きく出たものだ。行ってみよう」

 

 

 

◇◇◇銀河の歴史だ、まためくれー♪◇◇◇

 

 

 

「我こそは武田高信である。ロイエンタール提督に目通り願いたい!」

 

 

通された先には若い男が二人で飯を食っていた。

 

 

「どう思う? ミッターマイヤー。俺は見所有りそうだと思うのだが」

「やめておけ、お前まで疑われることになってもしらんぞ」

「蛇の道は蛇。使いどころも有るというものさ」

「いーや、危険だ。今のうちに禍根を立っておこう。俺が撃ち殺しておいてやる」

「何しやがる!」

 

 

持ってて良かった暗殺技能。あんな若造に殺されてはたまらない。

それにこれは名高いクソゲー。敵にヤン・ウェンリーなるものが居るか、

味方にラインハルトが居るかだけで勝敗が決してしまうと言う。

軍略もくそも有ったものではない。

 

 

 

 次だ次。やはり日本だ。戦国物が良い。

 

 

「何々、戦国ランス。舞台は日本か、行ってみよう」

 

 

 

◇◇◇18禁だ、やりまくれー♪◇◇◇

 

 

 

今度は慎重に行こう。自分の能力値も見ないうちから仕官するのはまずいだろう。

どれどれ、どんな感じだ?

 

 

武田高信 体力232、LV26/31、職種:武士、兵種:武士

行動:5、攻5、防3、知6、速5、探索4、交渉2、建設1

スキル1:なし、スキル2:待機、スキル3:武士攻撃、スキル4:暗殺、スキル5:なし

 

 

よしよし、ちゃんと暗殺があるな。

今度も不慮の事態が有っても大丈夫だろう。

どれどれ、全国版? 山名家は無いのか。

ふむ、では憎き織田や毛利を攻め滅ぼしてくれようぞ。

仕官先はどこにしようか。

ん? 巫女機関? 飛騨にあるのか。

なかなか男心をくすぐる名前ではないか、行ってみよう。

 

 

「我こそは武田高信である。名取(なとり)殿に目通り願いたい!」

 

 

現れたのは水色の髪の美女。

 

 

「これはこれは、よくぞいらして下さいました」

「なに、俺は戦場の臭いを嗅ぎつけたまでだ。気にする必要はない」

「いえいえ、火急の折り。感謝しております。では、お世話係を。球磨(クマ)!」

「はい、名取様。おそばに」

「こちらの武田様のお世話をお願いします」

「かしこまりました。では、武田様こちらに」

 

 

名前に似合わず可愛らしい、しおらし気な子ではないか。

俺は案内された待機所の縁側で足を洗ってもらった。

 

 

「武田様はどちらからいらっしゃいましたのですか?」

「俺は因幡の国からだな」

「因幡?」

「京の都の北西にある但馬の先さ」

「まあ、そんなに遠くから」

「そちに逢えると思えば、如何ほどの距離ではない」

「では、わたくしの事はくまちゃんと呼んでくださいまし」

「俺の事も高信でよい」

「高信様」

「くまちゃん」

 

 

◇◇◇18禁だ、やりまくれー♪◇◇◇

 

 

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