【完結】我こそは武田高信である   作:どんぐりヒッター

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第十四話 毛利家

◇◇◇戦国時代だ、武を示せー♪◇◇◇ 

 

 

 

 配下の武将たちも適宜(てきぎ)移動させておいた。領地の横に伸び広がっている。

山名家の因幡と伯耆だけでも横に長いのに、尼子の出雲と石見。山陰道を横一直線だ。

同盟国は無い。どこでも切られてしまう可能性が有る。安全地帯はまだない。

どこかで塊を作りたい。

 

 

一番東から一色の居た建部山城は空城のまま。

竹田城も空にして誰も置いていない。

戻って来た偵察から、畿内の管領細川家が四国攻略に専念していると有ったからだ。

 

 

鳥取城は黒田親子と浦上が守備している。三淵と細川の親子は別の所に移動させたい。

後は要らないやつを鳥取城に置いている。

 

 

羽衣石城には尼子配下の忠誠度が低いのを固めている。

直家は勧誘で動けないので、移動先はまた後で考えることにしよう。

 

 

そして、塊を作る拠点を尾高城とし、山名家の連中を配置した。垣屋の爺様もそこに居る。

尾高城の南には宿敵赤松と三村家の両方が居る。そして東には羽衣石城と鳥取城。

尾高城より東は退却戦術を使っても良い。内政など何もしていないに等しい。

撤退しても問題ないのだ。

逃げてくるものを受け入れつつ、それ以上は侵入不可能な城も作っておきたい。

毛利や大内を平らげてからまた、各地の配置分析をしたい。

 

 

その隣の月山富田城には三淵と細川親子を。

俺が瀬戸山城で、山吹城は空城。

 

 

 

ご隠居様に勧めた鳥取城の第二軍団だが、

まだ資金が少なかったころに作ったことも有り、身動きが取れていない。

内政軍団自体は作りたいので、一旦合流して軍団の再編成が必要だ。

 

 

 各員に移動の指示を入れ、完了の報告が来た頃、季節が変わった。

 

 

 

◇◇◇戦国時代だ、武を示せー♪◇◇◇

 

 

 

 秋になった。戦のない季節は極力少なくしたいのだがそうもいかない。

毛利も大内も動かなかった。

これは第二軍団吸収の機会。商人との売り買いを一度だけ行い、軍団を吸収した。

そして垣屋の爺様から手紙が届いた。

 

 

『林野城の宿敵赤松が兵を集めている。

わしらの尾高城でも徴兵した。今は治安回復に努めている。

行動力を奪って悪いが、ここは我慢してくれ。

何かあればまた報告する』

 

 

尾高城に兵が増えたのは朗報だ。

しかし、残りの行動力では戦争が出来ない。

前季に二回も戦をしたせいで垣屋の爺様が困っていたようだ。

 

 

僅かばかりの行動力で俺は瀬戸山城の商業を育てた。

俺の政治力ではたいして商業など育たないだろうが、商業を育てると智謀が伸びるのだ。

一喝で伸びた智謀をさらに伸ばしたくなった。

毛利元就と領土を接しているというのにこの成長への誘惑。

いかんともしがたい。

 

 

町を見つめながら来季は毛利を倒すと心に決めた。

 

 

 

 しかし、季節が変わる前に毛利が攻めてきた。

大将は吉川元春(きっかわもとはる)、他の部隊は毛利隆元(もうりたかもと)熊谷信直(くまがいのぶなお)能見宗勝(のみむねかつ)

毛利元就が居ない。城内に残ったのか? ここで毛利の戦力を削って良いのだろうか?

いや、倒して城内に入ってみよう。

 

 

彼我の陣形は鶴翼の陣。能島武吉が捕らえられ、前衛兵力は消耗してしまった。

毛利はやはり強かった。しかし、なんとか全滅させた。

そして、城内へ。本丸に元就の姿はない。

本丸に居たのは福原貞俊(ふくばらさだとし)。文官肌だ。

これは攻め取るしかない。福原を倒すまでに沼本房家が捕まってしまった。

最後は俺が福原を捕まえて、稲富祐秀が本丸を占拠。

 

 

毛利家は倒れた。

毛利の将たちが続々と勧誘に応じる。顔に好きって書いてある。

直家ほどの男でも消せなかった文字だ。

好きか嫌いかは大体顔を見ればわかる。能島武吉もすぐに分かった。

これは毛利元就とも相性が良いかもしれない。

危険だが元就は解放した。

 

 

家がつぶれて解放された当主は野に下る。

浪人になるので城下に居れば勧誘が出来る。

勧誘してみることにしたのだ。

 

 

 

◇◇◇戦国時代だ、武を示せー♪◇◇◇

 

 

 

 そして冬を迎えた。元就は城下に居た。

取り逃がした毛利家の家臣たちも、ほぼ移動していなかった。

全員、簡単に勧誘に応じ、配下となっても忠誠度が高かった。

配下となった元就と話した。

 

 

「毛利は困窮していたのだ」

「ほほう」

「人材が多く。尼子対策に兵を増やしたのが失敗であった」

「金は無いとどうにもならんもんですからな」

「武田殿が上手い事やっているらしいと噂が来ててな、うらやましく思っていたものだ」

「俺を倒せば窮地から脱せると仕掛けてきたわけか」

「しかし、武田勢は鉄砲部隊のみであったろう? 見かけの兵の差だけ見てるようでは無理さ」

「いや、暗殺で」

 

 

元就は少し目を細めた。俺の能力を確認しているのだ。

毛利との戦でまた少し伸びた。

変な話、前衛の能島武吉と沼本房家が捕らえられたことで、

俺の戦中の戦闘回数が増えて戦闘は伸び切っていた。

俺も元就の能力を確認した。

 

 

武田高信、政治31、戦闘138、智謀85

毛利元就、政治101、戦闘89、智謀104

 

 

「無理だな、暗殺などそうそう決まるものではない」

「しかし、総合力の違いはすごいものだな。それでまだまだ伸びるのであろう?」

「なに、貧すれば鈍する。その通りであったわい」

「戦に出てこなかったのもそれか?」

「忠誠度が下がりつつあったからな、

息子たちは仲良う育てたが結託して戦に出ると言って聞かなくなってしまったのだ」

「なるほどな」

「金の事は武田殿に聞こう、子供の事はわしに聞いてくれ。良い子に育つぞ」

 

 

毛利元就、この暗殺持ちの有能な親父さんは、

話してみると優しく暖かく包まれているような気さえする。

直家とは違った種類だが、暗殺持ちが直家のように柔和であったり、

元就のように暖かくあったりするのは何故だろう?

 

 

直家は悪意を隠すためだけか。俺は正直ぞんざいで乱暴者の域を出ないだろう。

今後の方針を考えるとき一番戦が出来るのはどれが良いか? とか考えているのだ。

しかし、この毛利元就。宇喜多直家の家中での抑えに最適ではないだろうか。

三人の息子たちも頼もしい限り。

 

 

 

 俺は自室に戻り、詩人とタチアナを呼んだ。

地図を見ながら今後の方針を考えるため、一番余計な思惑が入らないのがこの二人だからだ。

 

 

「なるほど、方針ですね」

「わたし分かんないよ」

「ここに地図が有るだろう? 聞いてみて思ったことを言ってくれれば良いだけさ」

「子ども扱いしてる気がする」

 

 

三人で夜分遅くまで話し込んでしまった。

 

 

 

 今季は元毛利家人員の勧誘と多少の治安対策で行動が尽きた。

 

 

 

◇◇◇会議会議か、居眠りするなー♪◇◇◇

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