「なあ。聞きたいんだがスキルの習得ってどうやるんだ?」
カズマの発言に、食いついた者が二人いた。
「お? ついに爆裂魔法を覚える気になりましたか!」
「やりますか? 私の固有スキル手に入れますか!?」
即ち、俺とめぐみんだ。
「二人ともうるさいわね。スキルなら目で見て、それから使用方法を教えてもらえば、カードに習得可能なスキルってのが出てきてそれをなぞればスキルポイントを使って覚えられるわ。いまならこの私が直接『宴会芸』スキルを教えてあげるわよ?」
「なるほど…。……つまり、めぐみんに教えてもらえば、俺でも爆裂魔法が使えるようになるって事か?」
その一言は悪手だぞカズマ…………。
俺の予想通り、めぐみんはガっと食いついた。
「その通りです!」
「うおっ!」
爆裂魔法について熱く語るめぐみんを放置して、今度は俺を見つめるカズマ。
「そういえばお前だけ実力が良く分からないんだよな。どんなスキル持ってる?」
やはりそうなるか。何回もアクアに除霊されかけては耐えているからなかなかの者だと気付いて欲しかったが、まあ、悪魔パワーで『過去』を見る限り、ゲーム漬けの異世界引きニート人には伝わらなくっても仕方が無いだろう。
「俺の持つスキルは『読唇術』、『バインド』、『中級魔法』、『聖遺物封印』あとオススメしたいのが『黒炎魔法』ですね」
俺の言葉にめぐみんが首を傾ける。
「『黒炎魔法』……? そんな魔法聞いたことありませんが」
ごもっともだ。
「よし。じゃあ、ちょっと外行きますか」
俺達は、ジャイアントトードを倒した例の野原にいた。ここなら魔法による被害は少ないと思ったからだ。
「あそこにカエルがいますよね?」
アクアとめぐみんは捕食された記憶が蘇ったのか若干青ざめた顔をしているが、カズマは少し苦い顔をしただけだった。
「なんだよ。実践練習なんて俺は嫌だぞ?」
「いえ、一撃で終わります。いきますよ?」
そういうと、俺は右手の手の平をカエルに向けた。
「燃え尽きろ底辺種ッ! 『シュバルツ』!!」
「なあ。何も起こらないんだけど」
カズマがそう言った瞬間。
「ねぇカズマ、アレを見て!」
ぼっ。
カエルの体が内側から燃え盛る。そしてあっという間に黒い炎に包まれて消えていった…。
「あれが『黒炎魔法』です。俺が作った魔法なんですが、対象の致死率は100%! どんな物でも内側から焼き尽くす最高の攻撃魔法ですっ!」
「悪魔らしい意地汚い魔法ね」
アクアが何か言ったような気がしたが聞こえなかったことにする。
「超戦闘向きな魔法だし格好いいな! スキルポイントは?」
「なんと安上がりな2ポイント!」
ちなみに俺以外使う悪魔がいないのは基本的に瞬殺であることと、普段から使うには使い勝手が悪すぎる必殺技だからである。また、経験値も跡形もなく魂を焼く技なので、若干少なめではある。もちろん彼には言わないが。
その後彼は『盗賊』系統のスキルも覚えた。
その際こっそり俺がクリスに殺されかけたり、俺が新しく『スティール』を覚えたときの話は割愛する。
箸休め的なんですけどもどうでしょうか?
そうそう、皆さんは『黒炎魔法』があったら使いたいですかね?