この素晴らしい世界に嘲笑を!   作:湯瀬 煉

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 テトロドくんはどんな日常を繰り広げているのか。いっかいパーティーから抜けた形でお送りいたします。


幕間 この美しい女神様に寛容を!

 「はあ…はあ…。死ぬ! あんな駄女神なんかと比べものにならないくらいヤバイっ!!」

俺は路地裏にさっと逃げ込んだ。現在俺は追われている。しかも捕まったら俺は死んでしまうだろう。

「…ふっふっふっ。また会いましたね…? テトロドさん」

「ひぃ…!」

この世界には二つの宗派が存在する。こまごまとしたマイナー信仰はあるだろうが、大まかに二つだ。一つはあの駄女神を信仰する「アクシズ教」。そして、幸運を司る女神エリスを信仰する「エリス教」だ。ちなみにこの王国ではエリス教が国教である。

 エリス教と俺にはかなり深い因縁がある。これはめぐみんが言ってくれたが、俺はかつて女神エリスを好きになって思い切って告白。もちろん失恋に終わり、心身ともにボロボロになって帰った。なぜ体までボロボロなのか? エリス様は悪魔には全く不寛容を貫くからだ。

「どこへ行くんですか?」

「やっ…やめてっ! ナイフで切っていくの行くのやめて!!」

 こう考えるとアクアは結構素晴らしい女神なのかも知れない。世のアクシズ教徒よようやく分かった。俺は明日にでもアクシズ教に入信しつつめぐみん教を開こう。

「ぬっ。『聖遺物封印』ッ」

「あぁ!?」

そしていつも通り。彼女のダガーを封じて一件落着と相成った。

 

 

「…と、いうことがありまして」

「それで我輩のところまで来たのか貧乳を愛する悪魔よ」

こ、コイツ…!

「フハハハハハ! お主も大分人間らしくなったなテトロド!」

この人(?)はバニル。7大悪魔の筆頭で、「見通しの悪魔」。こうやって人をからかって弄ぶのが好きなのだ。

「おう…うぇぇえ……」

「お、おい。ここで吐くな! 匂いがくる」

「ムハハハハッッ! その怒り、不快感! 実に美味! いやあ流石筆頭悪魔は違いますなあ!」

代わりにバカにしてやった。努力を笑うのも良いがこうやって上司を馬鹿にするのも気持ちいい。アクセルでは下手な行動をするとカズマたちのパーティーに迷惑がかかるし、この間たっぷりと後悔と怒りを頂いたミツルギという奴に絡まれたら面倒なのだ。とはいえ、アレはアレで馬鹿にしたらすごくおいしいのでそれを期待している自分もいるのだが。とにかくそろそろカズマたちの元に戻るべきだろう。

 その旨を伝えると、バニルは珍しく心配そうな顔で忠告してきた。

「はぁ…。とにかく気をつけるがよい。女神エリスは悪魔相手には容赦ないからな」

「はーい。達者でな! 人の心を覗いて興奮したり女リッチーが気に入ったからずっと一緒にいられるようにした執念深いストーカーの悪魔!」

 

「やはり待て。おい、汝!『バニル式破壊光線』!」

「ざんねーん! 既に対策済みですよバニル殿ー!!」

 

こうして、俺の騒がしい休日は幕を閉じた。




バニルさん。もうちょっと…上手くなりたいなあ。
バニルさんやっぱ好きだぁーー!!

と、いうわけでバニルさんも尊いという話でした(?)
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