この素晴らしい世界に嘲笑を!   作:湯瀬 煉

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 僕の小説は戦うか戦わないかでクオリティが変化します。
 戦わない方がまだマシなのです……! 


第五話 この首無し騎士に悪魔の洗礼を!

 その日は突然やって来た。

『緊急クエストです! 冒険者の皆さん、とくにサトウカズマさんのパーティーは至急ギルドへ!』

 

「は? なんと言いましたかあのアナウンス」

「おいカズマ。お前何かやったか?」

「俺はアクアこそ怪しいと思う」

皆が動揺する中、めぐみんがまとめるように発言してくれた。

「取り敢えず行ってみましょう」

 

 

 街を覆う外壁の外。ちょうど見える位置に『それ』デュラハンである俺がいた。

「そこの首無し騎士様?」

俺が後ろを向くと、そこに美しい男の天使がいる。いや…彼から発せられる雰囲気は悪のもの。堕天使か……。

「なんだ。俺は今イライラしているんだ」

「そうですか…。あなたもサトウカズマに用があるようでしたので。あ、ダジャレじゃないですよ」

見た目は凄くきれいで、美青年と言っても差し支えないだろう。

「お前も何かされたのか? 俺はアイツのパーティーメンバーに毎日毎日爆裂魔法を撃ち込まれてな…! 昨日、犯人がサトウカズマだと分かったところだ」

彼は凄く悔しそうな顔で

「そうですか…。それはお気の毒に」

と言ってくれた。どうやら仲間のようだ。

「………お前は何をされた?」

「ええ、実は部下がパーティーに入ってまして」

そうか……部下が。

 

え?

 

じゃあ、サトウカズマの仲間じゃないのか、コイツは。 

 と、思ったのもつかの間、俺は吹っ飛ばされる。

 

蹴られたと気付いたときには既に百メートルほど蹴飛ばされたところだった。

「……いやぁ、僕も部下に小言の一つや二つ言ってみたいモノなんですよねぇ。くふふ…なんですかそのアホ面は? ええまぁ、別に彼の味方をするわけじゃあ無いんですけどね、あなたのそのアホ面が見たくて蹴ってしまいました」

 

 全く最近何なんだ。

城は爆裂魔法を撃ち込まれ続け、人間どもに俺を怒らせたらどうなるか教えてやろうかとやってきたら堕天使に蹴飛ばされるし……。ここで、俺の本気を見せてやろう!!

 

「魔王軍幹部の実力…分からせてやる!」

顔を彼の真上に向かって投げ、体は真っ直ぐ突撃する。これで奴がどう動こうが全てお見通しになるのだ。

「はああぁぁっ!!」

「くふっ。随分と舐められたものだねぇ」

顔を真上に投げたのは正解だった。

 

奴が俺の剣をさばいて、蹴りを入れるのがしっかりと見えたから。

 

今度はもっと飛ばされ、草原にある木を二本ほどへし折りながら吹き飛んでようやく止まった。空中にある首で奴を見ようとす……

 

「その悪感情、実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に実に美味ですよ、魔王軍幹部、ベルディア殿」

 

 空中に飛んでいた彼の指が、目の前にあった。もう少しで目潰しも可能になる距離だ。

「…このまま、あなたをからかうのもまた一興ですが、それだと部下のお迎えが出来ませんので、お帰り願います」

 

 

 

 

 

 

 「やあ! テトロドくぅん。探したよ」

町中で彼に出会った。まあ、彼らの目的地から僕はやって来たわけだから、当たり前なんだけど。

「…っ! なんでそこにいるんですか?」

そして、いつものように彼―テトロドには嫌そうな顔をされる。

「部下にはホウレンソウがあるはずだよ、テトロドくん。でもパーティー入ったなんて連絡は来てないなぁ」

「いちいち言う必要も無いでしょう?」

ここで彼を叩きのめして分からせようか? と考えたとき

「おい…。誰だ貴様は」

「私の仲間に用があるなら聞こうじゃないか」

彼の仲間と思わしき二人が入ってきた。

 クルセイダーと、アークウィザード、か。僕からすれば大した相手では無いが、あまり敵を作るのは良くないな。それに可愛いからあとで支配して楽しむのも悪くはない。

「なあ、あいつ誰なんだ? お前の知り合いか?」

パーティーのリーダらしき男が尋ねるのが僅かに聞こえる。

「……アイツの名前はベリアルです」

「………………ウルトラ〇ン?」

あのリーダーからぶっ殺そうかな。女の子たちの方は記憶いじる魔法とかを習得できればなんとかなるし。

「違うわよ。多分悪魔の方」

「えぇ!? 悪魔の方のベリアルって、あのイェスキリストを起訴した!?」

よく知ってるな、あの若いの。でも、もう特撮ヒーローと間違えたからぶっ殺す。

「そうです。悪魔族随一の性格の悪さを誇るベリアルさんです。ついでに僕の直属の上司にあたります」

彼の説明に満足した僕は、取り敢えずリーダー殺しはいったん諦めることにした。

「……まぁ、楽しそうで何よりだよ。せいぜいパーティー生活をたのs……しんでね」

「あれ!?」

水の女神に昇天させられかけたものの、なんとかセリフを言うことが出来た。あのパーティー危険なんですけど。なんでテトロドくんいられるの? いやテトロドくんに可能なら俺にも可能って事か。

「あ、そうそう。君達を呼んだ魔王軍幹部だけどね、僕が追い返しておいたから。また来るとは思うけど気をつけてね」

 

「「「「「は?」」」」」

 

ぽかんとしている彼らを眺める。アホ面すぎてウケるwwwww

ま。また来ようかな。

 

「バイビー」

「ちょっ…! どんな奴で、何で俺達なんだ? 言え! 言ええええええええええっ!!」

男の悔しそうな声を聞きながら飛び立つ。うむ。この悪感情もイケるな。

 

 

「くふふふ、くふふふふふふふ。クフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフッ!!!」




 ベリアルは地球の方に伝承の残る悪魔です。イェス・キリストを訴えて、二審で『最後の審判』で悪と見なされた人間の魂を自由に扱える権利を手に入れたり、同性愛と獣姦で街を満たして滅ぼしたなどの伝説があります。ウチでは元ネタから少し離れて、月山習みたいになっています。多分甲赫もじきに手に入れてしまうでしょう(嘘)
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