現我らの団ハンター
ティア
性別:女性
HR:01
APP:16
装備
・アシラヘルム
・アシラメイル
・アシラアーム
・アシラフォールド
・アシラグリーヴ
・闘士の護石
発動スキル
まんぷく・ハニーハンター・高速収集
~地底洞窟・エリア1~
「あの…ソリさん…」
洞窟を抜け草食モンスターが生息する比較的安全な場所まで来た事によりティアは見ず知らずのハンターにお姫様だっこをされているという状況を打破しようとなんとか口を開いた。
「どしたの?アシラっ娘。」
「ティアです!もう大丈夫ですから降ろしてください!」
人の事を装備で呼ぶことに怒りながらもとりあえず自分で歩けるという意思を伝えた。
実際は先ほどのテツカブラの突進で壁に叩きつけられてからずっと体が軋んだままで歩くのが精一杯であった。
「うーん、歩くのは大丈夫だろうけど、この崖上がれる?」
「あ・・・」
なんとかお姫様だっこから解放され歩ける事は歩けたがティアはベースキャンプに戻るために巨大な崖を上らなければいけない事を失念していた。
万全の状態でも上りきるのに結構な体力を必要とするのにこの体で上るのはまず無理だろう。
「む、無理だったとしてもあなただって私を抱えてのぼれないでしょ!」
「あー、うん、やっぱのぼれないんだね。」
逆切れしながらも墓穴を掘ったティアに対してソリは苦笑しながら頭をかいた。
「ははは、ま、仕方ないか、ほれアシラっ娘、ちょっとこっちこい。」
「だからティアよ!何?なんか策でもあるの?…ってえ?」
そう言って不用意に近づいてしまったことを私はすぐに後悔した。
~地底洞窟・ベースキャンプ~
「いやー、飛竜の卵担いではあったけど意外といけるもんだねー。」
そう笑いながら話すソリを横目にティアは複雑な表情を浮かべていた。
何が起きたかと言うと簡単な話だった、目の前の男がティアを担いで崖を上りきったのである、しかも片手で。
確かに卵の持ち運びの際に片手で崖を上る事はある、しかし言いたくはないが私が卵と同じ重さとはお世辞にも言えない、いや、これは装備とかが重いからであって多分装備がなければ私も卵と同じぐらいだ…多分、きっと、おそらく…
しかしティアが複雑な表情をしている原因はここまで来れた事ではなくここまで運ばれる時の担がれ方であった。
実際この男は卵を運ぶ要領でティアを担いで崖を登ったわけだが、その体勢がほぼ抱きついてるような物になってしまっていたのだ、本来なら礼を言うべきなのだがあまりにも強引に事が進んだ為に中々礼を言えない常態だった。
「と、ところで…なんでソリさんはここにいたんでしょうか、あのテツカブラだって本来は私の狩猟対象のはずです。」
そう言ってティアは目の前の男が密猟者である可能性を考え腰のインセクトオーダーに手をかけた。実際自分以外は受けていないクエストに圧倒的に自分より強いであろうハンターを目の前に自然と武器を握る手に力がこもり頬を嫌な汗が伝うのを感じた。
「ん?ああ、別に密猟者とかじゃないよ、さっき説明したとおり流れのハンターだよ、ただまあ、ちょっと携帯食料のお礼にって狩りを手伝おっかな~って・・・ギルドには内緒にしてくれたら嬉しいかな~・・・なんて・・・すんません黙っててください!」
そう言って笑いながら話していたかと思うと自分のやった事の重大さに気づいたのか次第に男の顔は青ざめた物になっていき土下座をしてティアに懇願を始めた。
一瞬演技を疑ったティアだったがそんなことをするぐらいなら私を殺した方が早い、それにテツカブラに殺される所を救ってもらったほどだ。おそらく彼の言う事は嘘ではないのだろう、しかしここで新たな疑問が浮かんだ。
「え?あの、携帯食料ってもしかして支給品ボックスになかったのって。」
「いやー、一週間ぶりにハチミツ以外のもの食べたね。」
そう言って男は盛大に腹の音を鳴らした。
「ば、馬鹿じゃないんですか!一週間ハチミツって・・・肉焼き機は!?釣竿だってあるでしょう!」
「最近のメラルーってすごいねぇ、昼寝してたら色々と持ってかれたよ。流石に生肉食うほどの精神力はないしねぇ。」
そういう男の顔はどこか青ざめてるように見えた。本当にこの男がさっきのテツカブラを倒したのかと疑問に思えるほどだ。
「と、とりあえずこんがり肉ありますからギルドの迎え来るまで食べます?」
「ありがたいっ!」
そう言って差し出したこんがり肉をすごい勢いで受け取りソリは肉を貪り始めた。
その様子を眺めながらティアはソリにいくつかの質問を始めた。
「はぁ、ところで狩りを手伝うってもしかしてあのテツカブラが弱ってたのはソリさんが?」
「ん?あぁあれね、いやー予想以上に時間かかったよ、にしても君よく上位個体にその装備で来たねー。若気の至りも程ほどにしないとー。」
ソリが何気なく言った一言にティアは思わず目を見開いた。
「そんなはずありません!私が受けたのは間違いなく下位クエストです!依頼書にもちゃんと書いてありました!」
ティアは依頼の難易度もギルドの正式な印も見てここへ来たのだ、間違えるわけがない、それに目の前の男は一週間ハチミツしか食べていない、そんな男が上位のクエストを見た限りほぼ無傷でこなせるわけがない。そもそもそれが本当なら目の前の男が上位ハンターということになる、見た目を見る限り20代かどうかという若さだ、凄腕のハンターだという事は認めるがそんなエリート中のエリートが間違っても放浪ハンターなんて人生を棒に振るような事はしないだろう。
「あれー?おかしいな、腕鈍ったかな?」
「助けていただいてなんですがあまり適当な事は言わないほうがいいと思いますよ。」
「ははは、悪いね、テツカブラの狩猟は久々なもんでさ。」
そう言って笑いながらソリは再びこんがり肉を食べ始めた。
「ところでソリさんはこのあとどうするんですか?」
「あー・・・よければ君を迎えに来る荷車に乗せてもらえないかな?そろそろどこか落ち着ける場所で休みたいしね。」
「そんな事ならお安い御用ですよ、一応助けていただいたお礼もしたいですしうちのキャラバンに紹介しますよ、きっと歓迎してくれます。」
「へー、君キャラバンのハンターなんだ、その若さで中々立派だねぇ。」
そうして何度か会話をしているうちにギルドの迎えが到着し勝手にテツカブラを狩猟してしまった所を省き事情を話したところなんとかバルバレまで向かう事となった。
~バルバレ~
荷台に揺られ気持ちよさそうに寝ているソリと吉田を尻目にティアは到着と同時に小さく伸びをして荷台を降りた。
ふと外を見てみると団長と受付嬢が神妙な面持ちで立っているのが見えた、普段から陽気な二人が真剣な表情をしている事が珍しく声を掛けられないでいるとどうやらこちらに気づいたらしく驚きと喜びが入り混じったような顔でこちらを見た。ティアは何事かと口を開こうとした瞬間何者かのタックルを喰らいテツカブラに受けた傷に響き「うぐっ!」と思わず声が漏れた。
「うわーん!ハンターさん生ぎでだー!よかったよー、うわーん!泣いてない!」
どうやらタックルをかました正体は加工屋の娘だったらしく何があったのか泣きじゃくったままティアに抱き着いていた。
「いやー無事だったか我らの団ハンター!怪我はないか?」
団長が駆け寄り安堵の息をつきながら話しかけてきた。
「うん・・・今怪我したかもしれないよ・・・というかどうしたのこの騒ぎ、何かあったの?」
「どうしたもこうしたもありません!ギルドが手違いで荷台を上位個体のいる洞窟に送ってしまったと連絡があったんですよ!」
そう言って受付嬢が恐らく手違いで私が行ったであろうクエストの依頼書を突きつけた。
「えぇっ!?でも!そんな・・・何かの間違いじゃ・・・」
「あーもーうるさいなー!寝れないでしょーが、何なんですかもー。」
そう言って荷台から眠たそうな目を擦りながら出てきたソリに私以外のその場の人間が一瞬凍りついたような空気が流れた。
「あ、えーとこの人は・・・」
「おお!お前さんもしかしてソリか!」
「おお、団長じゃん、おひさ。」
「え・・・?」
その言葉を聞いた瞬間私だけが一瞬凍りついたような空気を流した。
なんか大事な描写が毎回省略しすぎてる気がする。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
感想などここ変じゃね?などご意見の方いただけたらうれしいです。