バルバレ
モンスターハンター4の拠点となる場所。
移動する船型の集会所を中心にして、キャラバンが集まって形成される市場。
集会所が移動すると、周りのキャラバンも同時に移動するという性質上、バルバレは地図に載らない。
世界中をさすらい各地の様々な情報が集うため、「知りたいことがあったらバルバレに行け」と言われるほど。
またそれゆえに依頼を求めるハンターなども多く集まり、そのハンター相手に商売をする店なども揃っている。
~東の山岳地帯・荷台~
「いやー今日も平和だねー。」
そう言って荷台に寝転がりながらソリはあくびをついた。
「ソリさん、いくら平和だからってここはもうイサナ船みたいに平和じゃないんですよ、というかなんで所々装備外してるんですか。」
ティアは胴部分がいつものユクモ装備ではなくインナーになっているソリにどうせ寝にくいと言うと分かっていたが質問を投げかけた。
「だってあれつけてたら寝にくいじゃん。」
「はぁ~、モンスターに襲われても知りませんよ、あなたの身はあなたで守ってもらいますから。」
「え~、そんな固い事言うなよ~ティアちゃ~ん。」
ここ数日この男と一緒に旅を続けた訳だがいくつか分かった事がある。
いつもやる気のない態度をとっているがモンスターにいち早く気づいたりどちらが安全かを言い当てたりと私よりも護衛としての仕事をこなしている、一度何故気づいたのか質問した事があるがソリはお守りを回しながら「俺は千里眼を持ってるからね~」とはぐらかされた。
後はキャラバンの皆はこの男をよく慕っている、特に加工屋の娘はよく懐いている。聞けばこのキャラバンに入るときに許可を貰う為に尽力したんだとか。
とりあえずこの男が一応信用できると言うことはこの数日でまあ思えるようになった。ただこの男仕事はするが自分の事になると毎回適当な事を言う気がするのは気のせいだろうか。
「おーい、お前達、そろそろ目的地だぞ!」
考え事に集中していたティアだったがどうやら目的地の近くに来たらしく団長が声をかけた。
「はーい、ソリさん、辺りの気配大丈夫ですか?」
「んー、まあ問題ないんじゃないかな、そこまでやばい奴の気配はしないよ。」
ティアは今までの経験上見張りをしていても最終確認をソリに聞くのが癖になっていた。
「そういえばソリさん、これから行く村に一度行った事があるんですよね。」
「ん?ああ、少し寄った程度だがあるよ、いい温泉がある村だったよ。」
~東の山岳地帯・ユクモ村~
「さぁ着いたぞ、ここが情報に聞いたユクモ村だ。」
「すごーい!そこらじゅうから湯気が出てるよ!ハンターさんハンターさんあれなにー!」
「あの赤い布か?確か厄除けじゃなかったっけか。」
口々に話すキャラバンの団員はいつもより一層テンションが高かった。それはティアも例外ではなかった。
ソリは一度この村を訪れた事があるらしいが他の団員にとって温泉と言うものは初めてだった。
「おうあんたら、温泉は始めてかい?それならオイラが案内して・・・ってお前は!?」
各々が村の景観に見惚れていると村の人らしき人物が声を掛けてきた、しかし団の後ろで眠そうな顔をしているソリをみるなりその男は驚きの表情を見せた。
「おう鬼門番君、そういや今は客引きだっけか?」
「その名でオイラを呼ぶな!何の用だ!言っとくが姐さんなら今いねえからな!」
「随分な嫌われようですねソリさん、この方は?」
「さっき言っただろ、このユクモ村を守る鬼門番様件客引きだよ、聞いたぜ?ブルファンゴにどつかれて討伐依頼出したらしいじゃねえか。」
「だから鬼門番と呼ぶな!その名はもう捨てたんだ、今はもう親父の跡を継いで温泉経営を手伝ってんだよ!」
そう言いながら鬼門番と呼ばれた青年はソリを睨み付けた、どうもこの客引きの青年とソリの仲はよくないらしく睨み付ける青年にソリは面倒くさそうにため息をついた。
「ねえハンターさん、姐さんって誰ー?」
緊張した空気の中そう言いながらソリの服の袖を引っ張りながら加工屋の娘は質問をした。よく見ると団長達は先に行ってしまったらしくティアとソリと加工屋の娘が取り残される形となっていた。なんというか我らの団には自由な人物が多すぎる気がする。
「昔の馴染みだよ、そいつの話を聞く限り今もここでハンターやってるんだな。」
「姐さんってハンターなんですか、どんな人だったんですか?」
ティアはハンターという言葉に反射的に反応した。それを見た客引きの青年は自慢げに鼻を鳴らしソリの代わりにその質問に答えた。
「それはもうすげえ人さ、この村の数々の危機を救い、嵐龍を討伐した伝説を作ったハンターだからな、ここらへんでは見かけない装備を身につけ迅雷の如くモンスターを狩る我が村の誇りさ。」
「嵐龍って・・・あのG級ハンターの伝説に出てくる嵐龍ですか!?」
G級ハンターの伝説の一つである嵐龍という単語に反応したティアは青年に詰め寄った。
「なんだ、あんた知らないのかい、G級ハンターに出てくる嵐龍の伝承は後々ついた尾ひれだよ、確かに凄いが姐さんはこの村で上位ハンターをやってる人だよ。確かにあの人の装備と強さはG級ハンターかと思わせるぐらいのものだけどねー。」
ティアの気迫に押されながらも客引きの青年が笑いながら言う内容にティアはただ呆然とするしか出来なかった。
あの嵐龍を討伐したハンターがいると言うのも驚きだがその話がG級ハンターと関係がないという事実にティアは衝撃を受けた。
(あの嵐龍を倒してもG級と呼ばれないなんて、というかそんなハンターが実在するなんて、そもそもG級ハンターって・・・)
ここにいるハンターは上位ハンターだけという事実に一人思考を巡らしていたティアであったが不意に後ろから声を掛けられ意識を戻された。
「おいティア、ちょうどいいからお前そいつに道案内してもらえ、俺は娘っ子が色々見て回りたいらしいから案内してくる。」
そう言ってソリは加工屋の娘の頭をポンポンと叩いた。
「え、ちょっとまって!」
「いいじゃねえか、ついでに色々聞いたら何か分かるかも知れねえし、俺は俺で情報収集しといてやるよ。」
「ティアのおねーちゃん、また後で一緒に温泉いこー!」
そういい残しソリと加工屋の娘は先に石段を上って行った。
「安心しなティアさん、おいらがこの村の案内役をするからにはこの村の全てを理解できるぜ!」
どこか自慢げな青年にティアは力なく肩を落とした。
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「ところでなんであなたはソリさんとあんなに仲悪いんですか?」
客引きの青年の後ろを歩きながらティアはふと疑問を口に出した。
最初に見たときから何か除け者のような扱いをしていたのを思い出し聞いた質問だったがどうやら図星らしく
少し嫌そうな顔をしながらこちらを振り向いた。
「ティアちゃん、あんたあの男の事どれぐらい知ってる?」
「どれぐらいって・・・元うちの団のハンターで一応腕利きのハンターって言うのは団長から聞いてますけど・・・」
「やっぱりそのぐらいまでか、かく言うおいらもあいつの事はほとんど知らなくってね、そもそもあいつと会話をするのもほとんどないからね。」
何か彼の情報が聞けるかと期待したティアだったが青年もほとんど知らないと言う事実に驚きよりも先に落胆の気持ちでいっぱいになった。
「はぁ、じゃあなんでソリさんと仲悪いんですか?見た感じソリさんがあなたを嫌ってるようではありませんでしたけど。」
「・・・誰にも言わないなら言ってやってもいい。」
客引きの青年がとたんに真剣な顔になりティアは思わず固唾を飲んだ。もしかしたら本当はソリについての重要な情報を持っているのかも知れない、そんな緊張感からティアは真剣な表情の青年の目を見て黙ってうなづいた。
「実はな・・・あいつ姐さんと仲がいいんだよっ!」
「はい・・・ってはい!?」
予想の斜め下を行くセリフに思わずティアは間抜けな声を上げた。
「あの、話がよく分からないんですけど・・・姐さんってあのさっき話してた上位ハンターの方ですよね?仲が良いって言うのは初耳ですけど・・・それがあなたが嫌いになるのとどういう関係が?」
「おいらには・・・」
「はい?」
「おいらには素っ気無い態度なのになんであんなぽっと出の男と意気投合してるんだ!しかもあの男━━」
(あぁ、多分この人あれだ、筆頭ルーキーと同じ感じがする。)
予想以上にくだらない情報にやっぱりついてくるべきじゃなかったと後悔するティアだった。
「あれー?鬼門番君どしたのそのかわいい子、彼女?」
不意に掛けられたその声に後ろを振り向くとそこには獅子舞のような物々しい大槌を担いだ目のやり場に困る扇情的な格好をした一人の女性が立っていた。
色々端折って書いたせいか会話が超展開になっている気がしないでもない。
本当にこの現象なおせないものか・・・。
感想などここ変じゃね?などご意見の方いただけたらうれしいです。