学園生活部にOBが参加しました!   作:逢魔ヶ時

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みなさんこんにちは、2週間ぶりです。
先週は更新できず申し訳ありませんでした

とりあえず、超忙しい期間が一区切りついたので投稿します。


閑話:学園生活部部員名簿♪

「ん、なんだコレ?」

 

 学園生活部の部室(元生徒会室)にいた凪原は何気なく手に取ったノートの表紙を見て呟く。その声に部屋の隅でお茶を淹れていた胡桃が反応する。

 午後の訓練が終わって一息入れようというところだったため部屋には2人しかいない。

 

「どうした?」

「いや、なんかテーブルの上に置いてあったから気になって見てみたんだけどさ」

 

 ホラ、と胡桃に見えるように手にしたノートを掲げる凪原。

 

「えーとなになに……、「学園生活部部員名簿」?ナニこれ?」

「文字通りならうちのメンバー一覧だな、俺が来る前とかに作ってたりしてたんじゃないのか?」

「いやー、そんなことはないな」

 

 表紙に書かれていた文字を読み上げて首をかしげる胡桃、凪原の質問にも首を振っていて特に覚えはないようだ。

 

「まあ誰のかはすぐ分かるんだけど」

「それは確かに」

 

 胡桃の言葉に頷く凪原、お互いに口にせずとも誰がこのノートを書いたのかは想像できた。表紙にはタイトルの他にもカラフルなペンで様々な絵が描かれていた、こんなことをするのは学園生活部に1人しかいない。

 

「絶対由紀だろ」

「ああ、間違いなくあいつだな」

 

 以外、というほどの事でもなく、由紀は絵を描くことが好きだ。鼻歌交じりにペンや色鉛筆を握っている姿をよく見かけるし、ときどきるーちゃんと共に黒板一面に絵を描いていることもある。曰く、「授業で消されたりしないからじっくり時間を掛けられて楽しいんだ~」とのこと。

 

「じゃ、中を見てみるか(ペラッ)」

「躊躇ないな、ナギ(ヒョコッ)」

 

 持ち主が分かったところでためらいなくページをめくる凪原に、ツッコミを入れつつも横からのぞき込む胡桃。なんだかんだで気になることは気になるのだ。

 

「ふむふむ、1ページで1人分ってとこか」

「最初はめぐねぇみたいだな、どれどれ……」

 

 

 

佐倉 慈(さくら めぐみ)

通称:めぐねぇ

 

 元々は担任で今は学園生活部のこ問の先生。いつも佐倉先生って呼ぶように言ってるけど、やっぱりめぐねぇはめぐねぇだな~。紫色のワンピースと髪をまとめてる白のリボンがトレードマーク(でもあのワンピース何着持ってるんだろ?いっつも同じに見えるけど微妙に違うんだよね)。国語の先生で授業もしてくれてたんだけど話し方が優しいから眠くなっちゃう、でもいつもそうだとお説教が……おぉこわいこわい。遠足が終わってから授業が再開しちゃったから大変、恨むよみーくん~……。それに漢字の読み方も意味が分からないよ、なんで時間の時に雨で「しぐれ」って読むの?「ときどきあめ」でいいじゃん

 あ、脱線しちゃったけどめぐねぇはすっごくいい人!ほんわかしてるけど実はしっかりしてて頼りになる、んじゃないかなぁ~

 

一言:近所のダメな感じのお姉さん

 

 

 

「なるほど、由紀から見たその人の印象について書いてる感じか。…にしても、「近所のダメなお姉さん」か、言い得て妙というかなんというか……」

「分からないでもないってのがまた絶妙なセンスだよな。ってかあたし今まで気にしたことなかったけど、確かにめぐねえワンピース何着持ってるんだ?」

「なんか聞いてもはぐらかされたから、俺は勝手に七不思議に認定して考えないことにしてたな。というか時雨(しぐれ)をときどきあめはダメだろ…。この前も思ったけど、由紀ちょっとアホの子過ぎないか?」

「あー…、うん、まぁその辺はあんま言わないであげて。めぐねぇも頑張って教えるって言ってたし…」

「……文系科目はめぐねぇに任せるとして、今度理系科目をある程度叩き込むか」

「ああ、しっかり教えてあげてくれ」

「何言ってんだ、胡桃もだぞ。こないだ見たけど微分、怪しかったろ?」

「げっ」

 

 感想を言い合いながらページをめくる。

 

 

 

若狭 悠里(わかさ ゆうり)

通称:りーさん

 

 元園芸部の部長さんで、今は私たち学園生活部の頼れる部長さん。屋上菜園でお野菜を育てられるのもりーさんのおかげっ。頭もよくて前からめぐねぇのお手伝いをしたりしてたんだ〜。

 今は食べ物とかいろんなものの数をしっかり数えて管理してるみたい(家計簿、だっけ?)。こっそりお菓子を食べたらすぐにばれて怒られちゃった、管理がきびしすぎるよ~。でも作ってくれるご飯はおいしんだよっ、遠足に行ってからはおかずが増えたし、料理してる間は鼻歌を歌ってたりしてて楽しそう。いつもセーラー服の上にカーディガンを着てて、左耳のあたりで髪をまとめてるし意外におしゃれさんなんだよね。スタイルはお胸さんが……うぐぐ、私だっていつかはあんなふうになるもん!

 

一言:お姉さんというかむしろお母さん?

 

 

 

「お母さんか……なんか分かる」

「ソレな」

 

 

 

恵比寿沢 胡桃(えびすざわ くるみ)

通称:胡桃ちゃん

 学園生活部きっての体育会系、いつも元気いっぱい。ちょっと前は沈んじゃってたけど最近は前の胡桃ちゃんに戻ったみたいで一安心。元陸上部で鍛えてたからかもしれないけどナギさんの訓練についていけるのはすごいよ(私は5分持たなかったもん)。でも本当にいつもスコップ(あれ、シャベルだっけ?まあ、いいや)を持ってるのはどうかと思う、寝る時も枕元に置いていたのはちょっと引いちゃった。しゃべり方は元々男っぽかったけど、ナギさんが来てから加速してるような気がするな~、掛け合いとかを見てると楽しそうだから別にいいかなとも思うけど。

 そんな胡桃ちゃんだけど、実は私たちの中で一番乙女かもしれないんだよね、髪型もいつもツインテールなようで実は留め方とか結構変わってるし、からかった時の反応もかわいい、見てて飽きないな~。

 

一言:特訓ゴリラ、スコップとともに

 

 

 

「……ちょっとあいつシャベルの錆にしてくる」

「どうどう胡桃、ステイステイ」

 

 シャベルを掴み、ハイライトの消えた瞳で部屋を出ていこうとする胡桃の首根っこを掴んで引き止めようとする凪原。最近の特訓の成果か、危うく引きずられそうなったが何とかその場に留めることに成功する。それでも振りほどこうともがきつつ声を上げる胡桃。

 

「離せってナギ!あいつは1回〆るべきだっ」

「ほらそんな怒んなって、乙女とか反応が可愛いとかも書いてあるじゃないか」

「だから余計になんだよっ、直前に可愛いって書いといてゴリラはないだろ!」 

 

 ムッキーっと、怒り心頭な胡桃を何とかなだめようと口を開く。

 

「だから落ち着けって。俺は別にそう思ってないし、純粋に可愛いって思ってるからさ」

「ホントかっ⁉」

「ホントホント、だっていくら胡桃がタフだって言っても俺よりは弱いし、由紀も書いてるけどいつも元気なところとかちょいちょい見せてくれる笑顔とか可愛いって思ってるよ」

「そ、そうか――」

 

 凪原のストレートな誉め言葉に気勢をそがれたのか、胡桃の勢いが緩む。その隙を逃さないように「ほら、続きを見ようぜ」と声を掛ければ渋々ながらも頷いてくれた。

 

「さて、次のページは―――俺か」

 

 

 

凪原 勇人(なぎはら ゆうと)

通称:ナギさん

 

 学園生活部唯一の男の人だよ。今は大学2年生で、私たちの学校の2個上の先輩だったんだ、しかも3年生の時は生徒会長をやってたすごい人なんだよ!私たちが1年生の間にイベントが盛りだくさんだったのはナギさん(たち)のせいみたい。本人には言えないけど嵐のあだ名は伊達じゃないよね。私は楽しかったんだけどその話をすると引きつった顔になる人が多かったんだよね(特に先生たちとか)、なんでなんだろ?

 学園生活部では力仕事とか食料調達とか……ううん、危険なことを私たちの代わりにやってくれてる。胡桃ちゃんは特訓してもらって強くなってきてるみたいだけど私はまだまだだなぁ…。ナギさん本人はそんなこと思ってないかもしれないけど負担にならないようにしないといけないかも…。

 うーん湿っぽいのはダメだね、まとめるとナギさんはとってもいい人っ。面倒見もよくてみんなのお兄ちゃんみたい!

 

一言:ほんとにお兄ちゃんだったら振り回されて大変そう

 

 

 

「ほーう、上げて落とすとはやってくれるじゃないか」

「プッククク、確かに、ナギが実の兄だったらただじゃ済まないな」

「おうこら、そりゃどーゆう意味だ?」

「わざわざ言わせることか?(ニヤニヤ)」

 

 「分かってるだろ?」と言いたげな顔の胡桃に、確かに思い当たる節のある凪原は憮然とした表情で黙り込む。

 

「まーま―そう怒んなよ」

「うっせ、俺のモットーは「面白そうなことには首を突っ込む、無ければ作って周りを巻き込む」なんだ。今更どうこう言われても関係ねぇ」

「うっわ、はた迷惑なモットー」

「るせー」

 

 と、冗談交じりの掛け合いをしたところで真面目な顔になる2人。

 

「やっぱ自分が負担なんじゃないかって思っちゃってたか~」

「うーん、あたしもナギもそんなこと思ってないんだけどな、……やっぱある程度皆を強くしないとなんないんじゃない?遠足の間にナギも言ってただろ」

「やっぱりそうかね。何となく訓練のメニューは組んだんだけど、まだ甘いとこがあるから後で見てくれないか?」

「ん、了解。部活の練習メニューとか自分で組んでたから少しはアドバイスできると思う」

「頼む」

 

 皆の特訓についてはひとまず置いておいて、凪原達は続きを読むことにした。

 

 

 

若狭 瑠優(わかさ るう)←漢字がすごく難しかったよ…

通称:るーちゃん

 

 りーさんの妹で小学生の女の子、私よりもちっちゃくて(←重要!)かわいい!小学校に避難してたところをナギさんが助けて連れてきてくれた。りーさんと再会した時は2人とも泣いちゃってた、あたしもうれしくて少し泣いちゃったよ。頭に茶色いボンボンの髪飾りを2つつけてるから小熊さんみたいに見えるんだよね、小ぐまのポシェットとか持ってるしくまさんが好きなのかな?お姉ちゃんのりーさんと助けてくれたナギさんに特になついてるけど、みんなと仲が良くて学園生活部のマスコットみたい(ほめ言葉だよ?)

 「~なの」って話し方でおっとりした性格だけど、実は結構頭がいいし色々考えられるみたい。前に胡桃ちゃんに「由紀より頭いいんじゃないか?」って言われたけどさすがにそれは無いよっ!…多分

 

一言:無いよね?

 

 

 

「そこは不安になるな、っていうかこっちに聞くな」

「冗談だからもう少し自分に自信を持てって…」

 

 

 

祠堂 圭(しどう けい)

通称:けーくん

 学園生活部の2年生のうちの一人。私が胡桃ちゃんの家にあったラジオをいじってたらけーくんが助けを呼んでる放送が聞こえてきたんだ、あの時はホントにびっくりしたよ!そこからなんだかんだあって学園生活部に参加したんだ、とうとう私にも後輩ができたぞ~!あの日(パンデミック)はショッピングモールにいて、みーくんたちと一緒に過ごしてたみたいだけど、最後は助けを求めに1人で外に出たんだって。それで生き残ってたっていうんだからすごいよね、私だったら1日も無事じゃいられないかも。

 でも、普段の様子はとてもそんな風には思えないんだよね、ソファでゴロゴロ、のんびりしてるのをよく見かけるし。ただ面白そうなことを見つけたら急に元気になるし…、基本的にはマイペースな子なのかな~

 

一言:やんちゃな性格のねこちゃん?

 

 

 

「ふむ、何となく言いたいことは分かる」

「確かに。なんか部室の隅っこで寝てたりするし、かと思ったらこないだはいきなりボードゲーム大会を開催してたし…」

「あぁ、ありゃ面白そうって思ったことを全力でやるタイプだ。退屈なことが続いたら自分で面白いことを始めようとする当たり筋金入りだな。周りは振り回されて大変かもな」

「……(ジト目)」

 

 ノートの内容に頷きながら圭の性格を分析する凪原。そしてそんな凪原に何か言いたげな視線を向ける胡桃。

 

「なんだよ?」

「いや~?ただその説明は別の人にも当てはまる気がしてな、たとえば今あたしの目の前にいるやつとか」

「………おおっ!(納得)」

「自覚なしかよっ」

 

 

 

直樹 美紀(なおき みき)

通称:みーくん

 2年生のもう1人、けーくんとは対照的に静かな子なんだ~。よく本を読んでるのを見かけるよ(何の本読んでるのか見せてもらったけど難しくてよく分からなかったよ…)。けーくんが助けを求めに行った後たった1人でショッピングモールで過ごしてたんだって。1人で外に出たけーくんもすごいけど、1人で残っていたみーくんもすごいよね。うぅ、私の先輩のとしての威厳がー…

 一見クールなようだけど、意外に感情豊かな子なんだよね。微妙な表情の変化とかで結構内心が分かるからよく見てると面白いんだ~。それにとっても頭がいいんだよっ、りーさんに続いて学園生活部の頭脳担当だね!私?私はほら、お祭り担当とかイベント担当とか?あと、たまに気配を消して後ろから話しかけてきたりするんだけどあれはからかわれてるのかな?

 

一言:落ち着いた大人のねこちゃん?

 

 

 

「こっちも猫か」

「でも分からないでもないんだよな、言われてみるとうちの2年ってどっちも猫っぽいのな」

「確かに、伊達に2人合わせて「みけ」ってあだ名じゃないな」

「誰がみけですか」

「うおっ⁉」

「うわぁっ⁉」

 

 感想を言い合っていたら、いきなり真後ろから声を掛けられ思わず声を上げる2人。振り返ると、ちょうど話題になっていた美紀が立っていた。先ほどの会話が聞こえていたのか、ジト目がいつもよりも3割増しである。

 

「よ、よう美紀。戻って来てたのか」

「ええ、凪原先輩。それより今みけって聞こえたんですが」

「い、いや~。ちょっとこれ読んでたらさ…」

 

 美樹が部員名簿を見ている間にヒソヒソ話をする凪原と胡桃。

 

「(おいナギ、今の気づいてたか?あたしは声かけられるまで全く分からなかったんだけど)」

「(いや俺も分からなかった。なんだあの隠密、真後ろにいたし忍者ってレベルじゃねぇぞ)」

「(忍者っていうよりやっぱ猫だよアレ、ほら視線を感じたらいるとか振り返ったらいるとかってやつ)」

「(あ~、よく動画サイトで上がってたりしたやつか)」

 

 そんな2人を尻目にぱらぱらとページをめくっていた美紀は、冊子を閉じると口を開いた。

 

「これ、大人な猫ってことは私が()けてるって言いたいんですかね」

「そ、それは無いだろ」

「―――というのは冗談ですが、好き勝手書かれっぱなしなのも癪なので……由紀先輩の項目を私たちで書きませんか?」

 

 美樹の提案に「面白そう」ということで2人も賛成し、3人は色々書かれたお礼(しかえし)ということでペンを取った。

 

 

 

丈槍 由紀(たけや ゆき)

通称:由紀(先輩)

 学園生活部で一番にぎやかな子、ムードメーカー。ケモミミ風の帽子も相まって小動物のような印象を受ける。小柄なのに加え聴覚、勘が鋭いところもそれを後押ししてる気がする。色んな事に興味津々で、それを楽しもうと全力で取り組むから夜になると眠そうにしてるのをよく見かけるな。いつもはしゃいだりしてるからなんか先輩って感じがしないんですよね、そこが由紀先輩らしいんですけど。

 でもよく分からないけど、物事を良い方に持っていく力があると思う、多分こんな風になる(ゾンビがあふれる)前と後で一番変わってないのが由紀なんだよな。芯が強いっていうのかな、逆境をものともしないような底力がある気がする。一緒にいると、自分の悩みとかがなんかどうでもよくなってくるんですよね、それをすごいと言っていいのかどうなのかは分かりませんけど。

 いろいろ言ったけど由紀(先輩)は由紀(先輩)ってこと、学園生活部の中心だな。

 

一言:にぎやかなちんまいの

 

 

 

 後日、いつの間にか書かれていた自分の欄を見た由紀が「ちんまいゆうな~!」と怒ったのはまた別の話。




以上、人物紹介っぽい回でした!

最初は普通の人物紹介ににしようかと思ってたんですが、
忙しさによる疲れをいやそうと書いていたらなんか閑話になりました。

由紀以外の登場人物の紹介部分は由紀の視点で書かれています。
1人称視点の文章の練習になりました。


これで2章はおしまいです、
次回からは第3章、高校編がスタートしますので皆さんお楽しみに!

それではまた次回!
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