学園生活部にOBが参加しました!   作:逢魔ヶ時

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本編第80話ですよ!
(先週UAが久しぶりに1000超えて嬉しみが深い)


7-3:外交その2

「あ~~~、まあ……なんだ。そりゃいいことなんだけど一つだけ、……本気なんだな?」

 

 篠生による突然の報告からしばしの時間が経り、凪原が半ば確信めいて口にした問いに篠生は小さく、しかしはっきりと頷いた。

 

「うん、そうだよ」

「だよな、―――よし。 改めておめでとう2人とも、全力で支援するから俺にできることがあったら何でも言ってくれ」

 

 それを確認して凪原が改めて篠生と高上を祝福すると、周囲の面々も口々に祝いの言葉を送った。

 今でこそ何とか現実にピントを合わせている彼等だが、報告直後の混乱具合はなかなかのものだった。

 

 まずフリーズし、放たれた言葉の意味を理解したところで絶叫。

 我に返ったところで慌てて確認し、本当だと念押しされて放心。そしてそのまま無我の境地へと旅立っていった。

 

 特にその傾向が強かったのが凪原と桐子の同期組である。

 どちらも高校当時の篠生をよく知っていた。だからこそ、卒業わずか2年ほどで彼女が恋人を作り、さらには子供まで授かったということによる衝撃は計り知れないものがあった。

 普段、大抵の事では動じずにマイペースを貫く凪原が胡桃に肩を叩かれるまで呆然自失となっていたことからもその大きさがうかがえるだろう。

 

 凪原等と同期であるがゆえに篠生は今20歳。大学生という事を抜きにしても、一般的に考えて子を設けるには早いだろう。

 ましてや現在は状況が最悪だ。1歩外に出れば大量のゾンビがうろつき、物資も情報も、何もかもが不足している。たとえ一つも娯楽を望まなかったとしても、ただ生きるため、そのためだけに命を懸けなければならない。

 

 そんな世界で妊娠することはかなりハードルが高い。

 まず体調が不安定になることや必要な栄養が増えるなど、細かく上げていけばキリがないが大きくまとめれば無理ができなくなるのだ。

 これらのことは生存の難易度を跳ね上げるだろう。

 

 しかし凪原は篠生の性格についてはよく理解しているつもりだ。彼女がそれらを考慮することなく、ただ流されるままに子を宿すなどあるはずがない。

 しっかりと自分の考えを持ったうえで決めたのだろうと水を向ければ、予想通り篠生は覚悟を決めた目をしていた。

 

 そうであるなら凪原達にできることは彼女と、その伴侶たる高上の支援だろう。

 普通なら同期だっただけの相手にそこまでする義理はないのかもしれないがそこは31期生の絆、同期同士のつながりの強さは普通の範疇の外側にある。

 

「ねぇ篠生先輩、予定日はいつなの?」

「うーんはっきりとは分からないけど、その……周期を考えると秋の始めくらいかな」

「おぉ!じゃあそれまでにいい名前を考えておかないとね!」

「男の子と女の子どっちだろうねー」

「…どっちでも楽しみ」

 

 篠生を中心にして盛り上がる女性陣。既に話題は生まれてくる子供のことになっているようだ。

 ちなみに胡桃は篠生から呼び捨てでよいと言われているのだが、高校時代に凪原を抑えていたことに対する敬意から先輩を付けている。

 凪原に振り回された者の先輩として尊敬せずにはいられないらしい。

 

 そんな彼女達に置いて行かれてしまったのが凪原と高上の男性陣2人である。

 女性だけの輪の中に入るのが気が引けて、何となく顔を見合わせていると部屋の扉から照山が顔を出した。

 高上が目覚めるまでは篠生に付き添っていた彼だが、今は穏健派のメンバーは全員凪原の目の届く範囲にいるため代わりに武闘派の動きを警戒してもらっていたのだ。

 

「おーう会長、厄介ごとだぜ。予想通り武闘派の連中が因縁つけに来たぞ」

「あいよ、面子と言い分は?」

「プリン頭で革ジャンの男とジャージをマントみたいにしてる女の2人。こっちのメンバー2人を解放しろだとさ」

「あーあの連中ね。にしても解放ときたか、全く言葉が大仰というかなんというか」

 

 どかっとソファーに座りながら答えた照山の言葉に、凪原は呆れながら首を振った。

 そして一つ息をついたところで傍らの高上に顔を向ける。

 

「どうするよ高上?相手さんはお前等を連れ戻しに来たみたいだけど」

「あっと、……それなんだけど」

 

 どこかためらっている様子の高上に、凪原は安心させるように笑いかけた。

 

「俺等としては2人にはこっち側、穏健派というよりは学園生活部だな、に来てもらうつもりなんだがそれでいいか?まあ武闘派に戻るって言っても止めるけどな、隊長が心配だしめぐねえもいるから絶対こっちのがフォローできるし」

「そ、それは僕としてもお願いしたいところだけど、…できるの、年上だけど?」

 

 高上はまだ凪原の事をよく理解してできていないのだろう。

 そんなことができるのかと戸惑っているが、それに答えたのは凪原ではなく照山だった。

 

「へーき平気、会長に任せとけば大丈夫だって。年上だろうが年下だろうが、どうとでも言いくるめて収めるだろうさ」

「本当に?」

「ま、相手さんがキレて終わることになるかもしれんけどな」

「ちょっ!?」

 

 ニヤリと笑う照山の言葉に慌てる高上。

 いくら武闘派よりも衛生や物資などの状況がよさそうな学園生活部へ移りたいと考えているとはいえ、喧嘩別れの決裂のようなことはしたくないのだろう。

 

「人聞き悪いこと言うな。ちゃんと紳士的に対応するっての、相手に合わせて」

「相手が喧嘩腰ならやり返すってことじゃねえかそれ」

「対等な交渉ってやつだよ」

「…大丈夫かな?」

「まあそう心配すんな。前話した感じじゃ友好的ではないけど理屈は通じる感じだったし、どうにかなんだろ」

「ほんとに頼むよ」

 

 てきとうに嘯けば高上の表情がさらに不安そうなものになったが、凪原は軽く手を振って扉へと向かう。

 

「あーそだ、さっきなんか叫び声がしたけどなんだったんだ?なんかコノコォとか聞こえたけど」

「そっちの篠生に直接聞いてみな。お前も驚いて腰抜かすに酒1本だ」

「言ったな、予め言われてて驚くかよ。酒の準備をしとくんだな」

「そっちこそな」(うっし、あいつがこの前こっそり確保してたやつ巻き上げてやる)

 

 つまみは何にしようかな、などと考えつつ廊下を歩く長原。

 案の定、すぐに背後から照山の叫び声が聞こえてきた。

 

 

 

====================

 

 

 

「やあ、お二方。あけましておめでとう――って雰囲気じゃないか」

「当然だな、ふざけてないで真面目に話せ」

 

 教室に入るや否や朗らかに挨拶した凪原に不機嫌そうに応じる貴人。片腕は椅子の背もたれに回し、もう一方の手の人差し指で机を叩いていることからイラついていることが窺える。

 なおこの教室は穏健派側の領域に位置しているため、暗黙の了解により武闘派のメンバーは基本的に入ってこない。そのせいなのか他にも事情があるのかは分からないが部屋にいたのは照山の言葉通り2人だけだった。

 数に頼んでくる可能性も考えていたので凪原としては少し拍子抜けだ。

 

「別にふざけたつもりはないんだがな、時節の挨拶は礼儀として大事なもんだろ」

「あら、それなのに遅れてきたことに対する詫びの一つもないのかしら?」

 

 凪原の受け答えに朱夏が切り返してきた。

 どうやらこちらを煽っているようだが、この程度で動じる凪原ではない。

 

「別にこっち来てくれと頼んだわけじゃないからな。それを言うならそっちも事前の連絡とかはできなかったのか一応成人してるんだろうその程度のこともできないのかよ」

「っ、相変わらず神経を逆なでする話し方ね」

(前も思ったけどこいつ煽り耐性低すぎじゃね?)

 

 ただし反撃のスイッチは入る。

 目には目を歯には歯を、紳士的相手には紳士的に、煽られたなら煽り返す。それが、今の凪原の基本方針だった。

 とはいえ放ったのは軽いジャブ程度のものだったにも関わらず、目元をひくつかせる朱夏に凪原の方が心配になった。

 このままでは埒が明かないと判断し、凪原は1つ咳払いをしてから視線を貴人の方に向けて口を開く。

 

「と、このままじゃ話が進まないから建設的にいこう。改めて要件を言ってくれ」

「ああそうだな。端的に言えば昨日の夕方ごろからそちらに俺達のメンバーが2人居るだろう、それを解放してほしい」

 

 凪原に応じるように貴人も態度を真面目なものに改める。

 不機嫌そうな様子は変わっていないが、話をしようという意思は感じられる。少なくとも、以前のように一方的に通告するような雰囲気ではない。

 しかし彼が話す内容が「はいそうですか」と頷けるものではないのも事実だ。

 

(前みたいに高圧的だったらこっちも力業でよかったんだけどな)

 

 さてどう説得したものか、と考えながら口を開く。

 

「解放、か、どうも誤解があるようだから言っておくぞ。たしかに2人は来てるけど、それは別に無理やり連れてきたとかじゃない。どっちも――ではないけど少なくとも右原は自分の意思で来たみたいだぞ」

 

 途中で一瞬言葉に詰まる凪原。意識不明の状態で、恋人(篠生)に担がれて来たことを本人の自由意思と言うのは少々無理があるかもしれない。

 とはいえそうでもしないと高上は転化してしまっていただろうし、今朝本人にも感謝されているのだから問題ないだろう。

 

「おい、途中の間は何だ?お前らが無理やり連れ言ったんじゃないのか」

「違う違う、高上の方は右原が担いできたんだよ。なんでも体調が急激に悪くなったみたいでな、どうにかならないかって連絡が穏健派経由で俺達に回ってきたんだ。そもそも、俺達がまたここ(大学)に来たのは昨日の深夜だ。それより前の夕方の時点で、穏健派の連中だけで武闘派2人を無理やり引っ張ってくなんてできるわけないだろう?」

 

 時系列に沿って話す凪原に少し考え込む貴人だったがそこで朱夏が割り込んでくる。

 

「信用できないわね、あなた達が来たのが深夜だという証拠がないわ」

「こちらに来たタイミングで正門にいた見張りに声をかけてある。おっと嘘だとか聞いてないとか言うなよ、念のため動画も撮ってるからな。というか俺はそっちのリーダーに話しているんだ、あんたは黙っててくれ」

 

 取り合おうとしないその態度に朱夏のこめかみが引きつるが、完全にスルーする凪原。

 交渉におけるテクニックとして、相手の中の1人をターゲットに絞って行うというものがある。 

 全員を相手にしようとするとどうしてもそれぞれに意識を割くため、結局全員に対して中途半端な対応になってしまう。それを防ぐために1人に絞って交渉をするのだが、この1人は相手の中で最も権力を持った人物が望ましい。

 トップさえ説得できれば、残りの相手はトップの方から説得ないし命令してもらえばよい。

 下っ端から順に説得していくという手もあるがこちらの方が手っ取り早い。

 

 この手段が使えないのは相手グループ内に明確な上下が存在しない場合だ。この場合はたとえ建前上のリーダーを説得したところで意味がない。それぞれのメンバーがリーダーに反抗する危険があるからだ。

 しかし以前桐子に聞いたところ、武闘派は一応この頭護貴人をリーダーとしてまとまっているらしい。不確定要素もあるようだが、凪原は問題ないと判断していた。

 

「……いくつか質問させろ」

「どうぞ」

 

 1分ほど間を開け、顔を上げた貴人に応じる凪原。

 

「高上が体調を崩したのが本当だとして、右原はどうしてお前等の方に行った?こちらにも物資はそれなりにあるし、安静にするのなら動かさない方がよかっただろう」

「体調の変化が急激すぎたから安静じゃダメだと思ったんだろ。俺んとこには医療系の資格を持った人員がいるし、病院にも遠征班を出してるから医療物資についても余裕がある。だからこちらの方が確実と判断したんだろうな」

 

 高上の症状の詳細については伏せる。

 武闘派少し怪我しただけでも安全のために仲間を追放すると聞いている。感染の兆候がでて転化まで秒読み状態だったなどと言えばどうなるか分からない。

 それにワクチンの存在を知られたくない、という理由もある。

 

 ただしそれ以外は基本的に事実だ。

 慈のもつ養護教諭資格は医療系の知識も必要とされるし、凪原自身も防災士の資格を持っている。国家指定ではない民間の資格ではあるが、災害時における防災や応急処置のためになる。

 

 そして病院への遠征は、最近の凪原と胡桃の日課と言っても過言ではない。

 ほぼ例外なくゾンビの巣窟となっているためほとんどの物資がそのまま残されており、ゾンビに襲われない2りにとっては行けば行くほど有用な物資が手に入るボーナスステージと化していた。

 医薬品だけでなく備蓄物資も保管されているため、そろそろ放送局の地下倉庫が満杯になりそうな勢いである。

 

「2つ目、右原はどうしてそれを知っていたんだ。お前等との間に特に接点はなかったはずだが」

「ああそれな。俺と右原と、あと出口は高校の同期なんだ、その縁でちょっと繋がりがある。出口の方には俺等の状況は伝えていたし、そこから聞いたんじゃないか」

「同期程度でそこまで強いつながりがあるとも思えなんだが」

「そこはちょっと珍しいタイプだとでも思ってくれ」

 

 高上にも聞かれた質問だ。同じように答える凪原だったが、貴人はあまり納得していないようだ。

 巡ヶ丘31期生のつながりは余人にはあまり理解できないだろう。

 彼等にとって、高校の同期、この言葉が持つ意味が他人とは桁違いに重いのだから。

 

「…まぁいい、後2つだ。ただこれは最初に聞くべきだったかもな」

 

 無理やり納得したのであろう、貴人はやや疲れた表情になっているが眼光は鋭いままだ。

 

「結局、今高上の体調はどうなっているんだ。それから右原と合わせて今後はどうするつもりだ?」

「っ、」

 

 正直、凪原はこの言葉に驚いた。

 これまで貴人のことは、独りよがりとまではいかずとも独善的なリーダーという印象を持っていたのだ。そこからメンバーを気遣う言葉(しかも最初に聞くべきだったという前置き付きで)が出てきたのである。驚くなという方が難しい。

 

「どうした?」

「あぁ、失礼。高上の方はとりあえず今は大丈夫だが経過観察が要る。ただ右原の方は、問題ってわけじゃないというかいいことなんだけど、下手すりゃ高上より安静が必要だな。2人とも穏健派じゃなくて俺達の方で引き取るつもりだ」

「そうか……………まぁ、しょうがないな」

「ちょっと!」

 

 少し黙り込んだ後に小さく答えた貴人に朱夏が割り込んできた。

 

「何を勝手に決めているのかしら、そんなこと許されるわけないじゃない」

「基本的に物資が不足している今の状況で、安静が必要な人員をおいておける余裕はない。引き受けてくれるあいてがいるのなら任せた方がいいだろう」

「それにしたって、これは明らかに人員の引き抜きよ。そんな勝手な事なんて許されるわけがないわ」

 

 現在の武闘派の懐事情が窺える貴人の言葉に食って掛かる朱夏。

 そのまま聞いていると、貴人が理論的に考えているのに対し朱夏の方は感情的に、さらに言えば手下が減るのを嫌がっているだけのように思えた。

 

 それがまるで子供が駄々をこねているように感じられ、凪原の中にいらだちが募ってくる。

 

「なあおい、さっきから聞いてりゃあんたがわがままを言ってるだけのように聞こえるぞ。一応言っとくが右原も高上もこっちに移ることを希望してるからな」

「本人達がどう思っていようとそんなことは関係ないわ。今は非常時なんだもの、個人の意思ではなく全体事を考えてた決定を下すべきよ」

「へぇ…」

 

 その言葉に凪原の言葉が一段低くなる。

 貴人は気付き顔色を悪くさせるが、朱夏は気付くことなく持論を展開していく。

 

「だいたいそれぞれが自分の考えで動くのはおかしいと思わない?特に高上の方は少し体調を崩したくらいで情けない。ただでさえ体格が小さくて腕っぷしが弱いのに、今が大変だという自覚があるなら体調不良くらい無理をして動くべきよ。それを過度に心配した右原も問題ね。皆が協力すべき時に勝手に動いたら私達に迷惑が掛かると理解していないのかしら」

 

 まるでそれが自明の理であるかのように語る朱夏。

 そんな彼女に対して凪原は意識して声の調子が崩れないようにしながら口を開いた。

 

「皆が協力すべき、ね。ならあんたは何をやっているんだ?」

「……え?」

 

 質問の意味が分からず固まる朱夏に凪原は言葉を続ける。

 

「右原はキャンパス内の奴等の駆除をしていたし、高上も最初に会った時は正門の見張りだった。武闘派の他のメンバーも見回りしてるのを見たことがある。ならお前は何をしてるんだ?交代で外を見張ることもなく、一体何をやってるんだ?」

「そ、それは…」

「皆をまとめてるとか、女だからとか言うなよ?そっちのリーダーが駆除しているのも見たことあるし、右原も女だぞ」

「………ッ、」

「黙るなよ。さっき自分で言ってただろ、皆が協力すべきだ、って。皆が交代で奴等に対応している間、一度も外に出ることなく、どんな素晴らしい仕事をしてたんだ?教えてくれよ、武闘派の幹部さん?」

 

 怒気を吹き出しながら身を乗り出す凪原に、朱夏は歯を食いしばって睨み返しながらも返答をすることはついにできなかった。




はい、6章第8話に続いて2回目の武闘派との交渉回でした。

交渉相手は前回と同じく貴人と朱夏でしたが、凪原に対する態度に差が生じています。それぞれ貴人はやや話が通じるようになっているのに対し、朱夏は敵対的・挑発的な態度から変わっていません。

これが今後にどう影響してくるのでしょうか(分からないな~)

ただ凪原は最後朱夏にキレてましたね。単に篠生が馬鹿にされたからというわけではなく、言葉と自身の行動に矛盾がある人が嫌いなだけです。
交渉の場において感情を出すのは悪手足り得るので隠すこともできますが、今回はその必要がないと思ったみたいですね、全力で威圧していました。

ちなみに凪原が篠生や桐子を名字で呼んでいるのは対外的な場であるためです。


さて、後書き的にはこんな感じですね。
最近またちょっと忙しくなってきたのでもしかしたらどこかで御休みを取るかもしれません。


それではまた次回!
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