リラックスタイムともいう。
話数的にはついこの間ですが、お久しぶりです。ナレーターです。
また閑話編でございます。
ここまで読んだ方なら、何故今回の裁判にいろいろと時間がかかったかお分かりでしょう。
そう、一度『間違えた推理』を最終推理としてクライマックスしてもらう必要があったからなのです(はたしてクライマックスするという動詞で伝わるのだろうか)。正直穴のある推理でクロをごり押しするのが本当に難しかったです。
とはいえ!宮壁を襲ったのは勝卯木で間違いないですし、勝卯木自身も『私はクロだ』と言っていたので、勝卯木の言う通りあの推理は『さんかく』だったんですよね。もし正解だったら勝卯木は『私がクロだ』とか、『クロは私だ』という言い方をするのではないでしょうか。これぞ日本語の微妙なニュアンス。わびさびですね。
今回はコトダマとは別に『情報』という周りの発言やヒントも使いながら裁判に挑んでいただく事になります。1回目の裁判で急に『情報①』とか出して違和感持たれたりしないかな…と心配していました。ちなみに、この情報は今後にも深く関わってくるものを端的に表しております。今までの伏線のような何かがあまりにも気づきにくい薄いものだったので、今回から「これが伏線だよ!!」と分かりやすくしていきます。情報は、すぐに不要になるものもあれば章を超えて使われる事もあるので、定期的にまとめを掲載していくつもりです。
他のクロがいるかどうかもまだ分かりませんし、もしかしたらシロ達にもまだ知らない何かがあったのかもしれません。あらゆる可能性を皆と一緒に潰していく作業になると思いますので、正直読者のみなさんは誰も真面目に推理していないんじゃないかな…と思っています。そのくらい気楽に読んで欲しい。でも真面目に推理した時破綻していないか本当に緊張しています。もし破綻している事に作者が気づけば、ある日こっそり文章が変わっていると思います。お手柔らかにお願いします。
この作品もやっと前半の締めくくり、そして物語としても一旦キリの良い章になるかと思われます。この章までで基本的な伏線は回収し終えていますので、4章以降、清々しい気持ちで読んでいただければと思います。
途中からURL表示を変更したりなど、やや閉鎖的な動きを見せましたがそれでも多くの方に読んでいただけて本当に感謝しかありません。評価、ここすき、しおりなども励みになっております。
まだしばらく時間がかかると思いますが、今後もお付き合いくださいませ。
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『3章コトダマ一覧(更新)』
【モノパオファイル3】
・被害者は安鐘鈴華。死亡時刻は夜時間中。
殺害場所は食堂の厨房。首を切られており、周囲にも大量の出血が見られる。毒を摂取した形跡はない。
【安鐘の傷】
・首を何度も切られている。傷口から凶器を特定する事は不可能。
また、膝に打ったような跡ができている。
【床の雑誌】
・床に置かれた雑誌。何かに踏まれたような跡がある。
・(更新)水を吸うため、足場として使える時間は短い。
【水浸しの厨房】
・厨房の床に水が溜まっていた。厨房の床は食堂から段差があるため、食堂には濡れていない。
【空になった棚】
・大きめの食器棚が空になっていた。棚の板も外されている。
中にあった食器は一部割れていた。
【壊れた電子レンジ】
・電子レンジのコード部分が切れていた。はさみで切ったように見える。
・(更新)雑誌の上に落ちている。
【切れたコード】
・電子レンジのコードはコンセントに刺さったままだった。コードは途中擦れており、先は近くの棚の支柱に結ばれていた。
【テーブルの脚】
・厨房のテーブルの脚にテープをはがしたような跡がついていた。
【モノパオファイル4】
・被害者は三笠壮太。ついさっき、保健室で死んだ。毒を摂取した形跡あり。
【東城の証言】
・三笠に午前3時過ぎに呼び出され、見ると血を吐いていたらしい。
すぐに保健室に連れて行き、そこからずっと看病をしていた。
【三笠の症状】
・どのような毒だったのかはほとんど分からないが吐血が多かった。
【食堂に来たメンバー】
・安鐘の第一発見者は潜手。潜手が全員を呼びに行った時個室にいたメンバーは柳原、勝卯木、大渡の3人。
【アナウンスのタイミング】
・潜手が安鐘の死体を発見してからしばらく経っても死体発見アナウンスは鳴らなかった。鳴ったのは宮壁が起きたのと同時。
【難波の証言】
・前木と難波の部屋に一晩いたが寝ていない。
早朝、東城の個室前に血が落ちているのを発見して2人で保健室に向かった。
【宮壁の証言】
・個室に戻った順番は勝卯木、難波と前木、潜手と篠田、三笠、柳原。東城と大渡は見ていない。モノパオと廊下と反対側を向いて話している途中で襲われた。
【篠田の証言】
・見張りを交代する午前3時に廊下に出た時、宮壁が倒れているのを見つけ、急いで保健室に運んだ。
【潜手の証言】
・早朝、温室に向かったがエレベーターが動かなくなっていた。捜査中には動くようになっている。
【安鐘の個室のドア】
・ドアの一部がへこんでいる。おそらくフライパンで殴られた跡。
【特製の毒(粉末)】
・武器庫に置かれていた粉末の毒薬。安鐘が勝卯木に使用した物。
致死量を摂取した場合、大体2日後に死ぬ。
【特製の毒(液体)】
・武器庫に置かれていた液体の毒。致死量を摂取した場合、大体半日~1日後に死ぬ。
高濃度のこの毒に触れると皮膚が黒く変色する。
・(更新)ブルーライトによる反応が起きる。
【モノパオの証言】
・特製の毒は貴重なため、替えがない。
【安鐘の証言】
・毒の入手法と殺害方法の理由は不明。
事件に関わっている人物がいる……?
【勝卯木の計画】
・三笠に毒を盛り殺害。宮壁を襲った後安鐘を感電装置を用いて殺害。
・安鐘の毒により本人も殺された。
【モノパオファイル5】
・被害者は潛手めかぶ。投票前、裁判場で死んだ。毒を摂取した形跡あり。
【潛手の症状】
・捜査の段階で体調不良を訴えていた。
口内にブルーライトによる反応あり。
【検死結果】
・潛手に使われた毒は液体の可能性が高い。
【床の染み】
・武器庫の床の染み。液体の特製の毒が落ちたもの。
何か不思議な形をしている。
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『コロシアイ情報メモ』
[情報①:液体の毒を使ったのは勝卯木だけである。用途は不明。]
[情報②:(難波の発言)安鐘の精神状態から考えると、自分から危険な場所に行くとは思えない。何か別の理由があるのではないか…?]
[情報③:(勝卯木の発言)現在、街中で殺人鬼による事件が多発している。]
[情報④:記憶の改ざんが行われている可能性が非常に高い。この事については勝卯木よりも詳しい人物がいるらしい。]
[情報➄:悪魔は確実に生存している。]
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【モノパオシアター その4】
やあ!ここでオレくんがオマエラと話すのは初めてだね。
今日のオレくんはメタ発言もしちゃうよ!
今後はしないからちょっとしたお遊びだと思って付き合ってよ。
オマエラが裁判大好き!楽しい!って言うから、長編でお送りいたします。
そもそも、さっきまでの裁判はコトダマを全て使っていなかったし、あれが真相としては怪しかったと思うんだよね。勿論、今回全部使うかどうかは神のみぞ知るってところだけど、今までは全部使ってるからさ!
あ、あと、前回の閑話編、モノパオシアターの後に文章が何もなかったでしょ。
あれが実は事件が解決しない事のヒントだったんだよね!
え?これ以上の展開なんて求めてない?またまた嘘吐いちゃって。
裁判のないコロシアイなんて、寝てたら昼を過ぎていた休日よりつまらないモンだよ。
でもオレくん、ここ最近は忙しくて寝られないんだよね。
そもそも休日という概念がない!
オマエラも休日が少ないんだろ。知ってるよ、今時のこの国で元気な社会人なんていないんだからね。かわいそうなオレくん達……。
実は、オレくん達がやってきたこのコロシアイ運営、まったくもって疲れるんだよ。
やってみてびっくり!24時間年中無休!
マップ作って厨房に食糧補充して保健室の毒を確認して倉庫やその他の場所を清潔に保ちつつ補充もして教室を掃除してダストホールに捨てられたゴミを回収して……。
ああ、大変だ!
オマエラもやってごらんよ、マジで疲れるからさ!
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おお、神よ!
この世に救いはないのか!
救いを求めて生きていたが、これでは死から逃れられない!
人を騙し、人を操り、人に人を殺させ、このコロシアイで生き残るために何でもした!
生きる喜びとは?生きる意味とは?生きる価値とは?我々が生を持つ理由とは?
誰もそんなもの与えてくれなかった。代わりに神に与えられたのは怪物の力のみ!
その怪物から逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて…………1つの生き方を見つけた。
その怪物を見ないふりをして、忘れた。
ずっと隣にいるけれど、気づかないふりをした。
ああ、楽しい!楽しい!生きるとは、この事だったのか!
毎日が輝いている!全てが虹色に見える!
【それは生きるとは言わない】
【それは死から逃げているだけ】
【その楽しさは幻想だ】
【受け入れろ】
【怪物はあなたの味方】
【怪物は自分の味方】
【自分は自分の味方】
救いを求めて死から逃れていたが、これでは生きられない!
この世に救いはないのか!
おお、悪魔よ!