ダンガン口ンパノウム   作:口田らみ

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これはリラックスタイムです。リラックスして読んでください。
推理のヒントやモノパオのぼやき等々、非常にリラックスするのに向いた内容となっております。裁判ではリラックスできるか怪しいので、こちらでリラックスしてくださいね。
以上、リラックス委員会がお送り致しました。


閑話編

 

 

 

 

 

さて、この閑話編ももう5回目になってしまいました。どうも、ナレーターでございます。

 

今回の事件、比較的シンプルにクロが絞れているのではないでしょうか?そうですね、私が思うに、2人の内どちらがクロなのかを当てるのが難しい、という感じなのでは?違う?これは失礼いたしました。

 

急に出てきた宗教の話題、そもそもこれだけ話題がずれすぎだと感じているかもしれませんが、スパイさんは人夢信教も倉骨研究所と同様に厄介だと言っていましたね。倉骨研究所がやっている事は犯罪ですね。つまりそういう事です。そんな人夢信教の関係者がこの中にいるとすれば、おのずとパンフレットがどこから出てきたのか、想像がつくのではないでしょうか。パンフレットの出どころさえ分かったら、誰が関係者かもある程度予測がつくと思います。そもそもパンフレットのコトダマに大きめのヒントがありますので……答えになるかもしれませんが、ロゴを注意して見てみてくださいませ。

 

とまあ、こんな感じでいろいろ言ってしまいましたが、実は今回のクロは、クロでないと説明のつかない、とある発言をしてしまっています(必ずしもコトダマの証言の事とは限りません)。彼女の幸運の力でしょうか、それともクロがわざとそう発言したのでしょうか、それはクロのみぞ知るのです。

 

いよいよ佳境という事もあって、人数が少ない分クロも当てやすいという訳です。事件以外の部分もじっくり動き始めていますね。ここだけの話、5章はそこまで長くならないので、実質最後のまともな事件がある章とも言えます。ここまで長い時間がかかりましたが、あと少し、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。それでは。

 

 

 

 

 

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『4章コトダマ一覧』

 

【モノパオファイル6】

・被害者は東城優馬。死亡時刻は午前1時頃。発見場所は防音室。

腹部と心臓の2箇所を銃で撃たれており、防音室の座席に座った状態で発見された。

 

【防音室のオイル】

・東城がいた座席の列周辺の床に、ヘアオイルが垂れていた。転びやすくなっている。数日前、難波が篠田の髪を整える時にこぼれたらしい。

 

【オイル跡の違和感】

・東城の座っている付近の床から列の中央に向かって、何かで擦られたような跡が残っている。幅は7㎝程度。

 

【注射器】

・筋弛緩剤が入っていた注射器。架空の事件にて、篠田への反撃として教室6で東城が使用する予定だった。防音室に使用済みの状態で落ちており、中身は空になっている。

 

【筋弛緩剤】

・架空の事件において、東城が反撃用に注射器に入れていた薬物。改良を加えられており、即効性かつクマでもゾウでも倒れてしまう強さという優れもの。

 

【大渡の証言】

・夕食後、東城と篠田の姿は見ていない。

そう言い切るが、何か思い当たる事があるようだ…。

 

【前木の才能】

・前木は睡眠をとる度に幸運か不運化が変わる。昨夜の事件中、前木は眠っていたため超高校級の幸運になっていた。前木がシロの場合、クロは前回の事件同様、完全犯罪が極めて困難になる。

クロにとっては不利とも言えるこの状況で事件が起きた訳とは…。

 

【前木の証言】

・昨夜は前木、篠田、難波の3人で夕食の準備をしていた。架空の事件では犯人役の篠田と被害者役の東城のコップには睡眠薬を入れず、他の4つに薬が入れられる予定だった。

前木は篠田が計画の通り4つのコップに睡眠薬を入れていた事を確認している。また、全員に1つずつコップは渡り、それぞれが自分に与えられたコップの水も飲んでいたとの事。

 

【篠田の証言】

・篠田は計画通りに理科室と教室6に向かったが、東城はいなかった。防音室で東城を見つけ、銃を向けた時に東城以外の誰かに何かを投げつけられて襲われた。そこには対応できたものの、今度は東城に筋弛緩剤を打たれ、倒れ込んでしまった。その後揉み合いになり、銃を1発東城に発砲してしまったらしい。

結局、東城とまともな会話はできず、篠田はそのまま強烈な眠気に襲われ、意識を失ってしまった。

 

【破れたリスト】

・東城の動機に付属していたと見られるリスト。所属している倉骨研究所の被験者の内、亡くなった人の一覧。何故か下の方が破られている。このリストが理科室にある事から考えて、誰かに破られたようだ。

東城本人も知らない秘密、に当てはまるのか、少し疑問の残るリスト。

 

【目覚ましドリンク】

・東城が作り、全員に配っていた眠気覚ましの黄河があるエナジードリンク。説明メモによると、飲んでから30分以内で効果が現れ、3時間は眠気を妨げる事ができる。

理科室に瓶があり、誰でも飲む事ができた。

 

【人道光望夢受信教】

・通称、人夢信教。「邪を清め、正しく信ずる」をモットーとしている規模の大きい新興宗教。噂によると政治活動に対する影響力もあり、篠田いわく、倉骨研究所と同等に厄介な組織。

図書室にも置かれていなかったこのパンフレットが、何故か理科室の机の下に落ちていた。

 

【東城の腹部】

・東城の腹部には黒い布がきつく巻かれていた。篠田が誤射した後、自身のタイツを割いて止血したらしい。途中で篠田が倒れてしまったため、手当ては不十分。

 

【睡眠薬を飲んだ篠田】

・防音室での強烈な眠気は、篠田が用意していた睡眠薬の効果の可能性が高い。

1人1つずつコップの水を飲んだとすると、睡眠薬の入った水を飲んだ篠田の代わりに、誰か睡眠薬の入っていない水を飲んだ人がいる事になるが…。

 

【検死結果】

・2発撃たれているが、致命傷はおそらく心臓の方。

 

【拳銃】

・凶器として用いられた、次弾装填などの手順を自動化してある自動拳銃。篠田が東城の元に向かう前に、モノパオに頼んで武器庫から取ってもらったもの。

 

【東城の白衣】

・防音室に落ちていた白衣。腹部の辺りに穴が空いているが、穴はその1箇所のみ。

また、白衣の背中側にも少し血が飛び散っている。

 

【睡眠薬】

・今回架空の事件の中で宮壁達に使用された睡眠薬。個人差はあるが、飲んでから大体3時間以内に眠れるようになっている。宮壁達が睡眠薬を服用したのは午後8時すぎなので、遅くても午後11時には全員が寝ていた。

 

【難波の証言】

・夕飯を食べてからしばらく後、夜時間を過ぎた頃に銃声を聞いた。

 

 

 

 

 

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『コロシアイ情報メモ』

 

[情報①:解決済み]

[情報②:解決済み]

[情報③:(勝卯木の発言)現在、街中で殺人鬼による事件が多発している。]

[情報④:記憶の改ざんが行われている可能性が非常に高い。この事については勝卯木よりも詳しい人物がいるらしい。]

[情報⑤:悪魔は確実に生存している。]

[情報⑥:前木が宮壁を襲った日、正真正銘、前木は超高校級の幸運だった。]

[情報⑦:高堂光は、特別学級の学級委員だった。]

 

 

 

 

 

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【モノパオシアター その5】

 

 

 

 

やあ、オマエラ、オレくんだよ!

 

何やら今回の事件も楽しそうだねぇ。オレくんは途中まで別の人がクロになると思っていたから、実はクロのおしおきなんてまだ用意できてないんだ。いくら会長の頼みとはいえ、全員分のおしおきを作るには予算が足りないんだよ。あ、前回の裁判からはオレくんがおしおきも考えてるんだ。どう?タイトルも最初の2回よりかはセンスあるでしょ?

 

オマエラが何を思ってここを読んでいるか知らないけど、どうどう?犯人分かった?分からない?あ、そうですか……オレくんもなかなか難しいとは思いますけど……。

 

いいんだよ!犯人なんて分からなくてもオレくんはいいんだよ!別にオレくんは勝卯木サンとは違って、全滅してくれてもかまわないんだからさ!

そろそろ悪魔も引っ張り出される頃なんじゃないかな?あいつの十字架みたいな目は、思い出すだけでも気分が悪いよね。あっ!オマエラは誰も、悪魔の瞳が十字な事を知らなかったんだっけ?あちゃあ、ネタバレしちゃったよ。

 

…………悪魔、ね。

オレくんはさぁ、悪魔とか希望とか世界とか、もうどうでもいいんだよ……オレくんが会長に頼まれてやらなきゃいけなかった事は、もう十分やったはずなんだ……。オレくんと会長の間の契約は、ほぼ終わったようなものなんだ。そもそも勝卯木サンが死んだ時点で会長も随分困窮してるみたいだからね。いや、お前が始めた物語だろ!って感じなんですけどね。

 

……オレくんだって前回の裁判でコロシアイは終わったと思ったんだ。だって柳原クンは、悪魔の正体もオレくんの正体も気づいていたからね。

それでも、終わらなかった。

オレくんは……チャンスをもらったんだ。

 

 

 

……モノパオの笑い方って、「いぴぴ」だったっけ?じゃあ失礼して。

 

 

 

 

いぴぴぴぴぴ!!!!!

そういう意味では、オレくんは今回のクロが結構好きだよ。

オレくんと同じで、『復讐』だけを楽しみに生きてるような人間だからね!!!!!

 

 

 

 

 

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これは、ただの人間が、考え抜いた結果だ。

 

 

 

 

 

 

 

この人間には、

 

人に畏怖されるような強靭な精神も、

自分の弱さに押し潰されてしまう臆病な心も、

 

人を崇め全てを投げ打つ覚悟も、

その覚悟を受けて人の望みを優先する美徳も、

 

板挟みに遭いながらも最後に自身の思いを貫く意志も、

自身の死すらをも受け入れる心の広さも、

人への情で自身の行いを反省する姿勢も、

 

人を疑わず最期まで全てに寄り添う器も、

怪物のような超人的な才能も、

 

何も、ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あるのは、

 

復讐心と、

自信に満ちた振る舞いだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

復讐の為か、人の為か、あるいはその両方か。

 

きっとこの人間は、人間らしく、本当の理由は言わないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

懸命に守り続けたヴェールが破かれていく事を受け入れながら、それでも、

 

反撃ののろしを、あげるのだ。

 

 

 

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