「狩りに生きる」を裏から操る「狩沢狩子」と申します!
イビルジョーさんのご飯を巡るお話です!
さてさて、もう食べ始めちゃってますね!
_音が聞こえる
木々が揺らめき、葉を擦る音。
川のせせらぎが石を揺らす音。
小さな生物たちが鳴いている音。
そして...
「んっ...ぁむ...」
何かを貪る物の咀嚼音。
骨が砕ける音。
軟骨がくぎゅりと割れる音。
肉がミチミチと裂けていく音。
「...ふぅ、満足満足...♪」
1人の少女の声が響く。
その髪は深い緑に染められ、服装はまるで軍隊の厳しい女教官のような格好をしている。
そして、手や口周りは真っ赤に濡れていた。
「食事も終わった事だし、川で身体を...スッキリさせよう...」
そして彼女は川の中で座り、足を伸ばして背中を水につけた。
「んっ...ぅ...冷た...」
水に入れば、手に着いた血液が流れていく、その手で水を掬い口元を流す。
「さぁて...お腹に余裕が出来たし...移動しようかな...?」
太陽の光を手で隠しながら、空を浮く観測船を見据える。
「ハンターさん達の村に...何を食べているんだろ...?」
_In ユクモ村
「...」
目の前に出されるのはきっちり調理され、整えられた焼き魚やらの食事。
無論、不味い訳ではない。
しかしこのハンターはこういう食事を求めているのでは無い。
「もっとこう...自然を感じたァい!」
このハンター、何故かアウトドアな料理がたまらなく食べたいのである。
「はぁ...大自然の食事を味わいたい...」
そう言って、手元の採集クエストの依頼書を死んだ目で見つめている。
「食うか...自然...!」
_In ユクモ村から少し出た所くらい
「はぁ...」
「「なーんも考えてないや」」
「「...」」
「「...へ...?」」
全てが重なる。
「ぁッ、先どうぞ...?」
最初にハンターが譲りに入る。
「ぇ、ぁ、どうも...人g...じゃなくて、この当たりで食べられている食べ物が気になって来たんです...」
「この当たりの食べ物...ですか、特にこれと言ったものは...」
「何でもいいです!食べてみたいんです...!」
強引に迫る恐暴竜。
「は、はぁ...もし良ければ食べていきます...?うちの村の食べ物...」
「いいんですか?やったぁ!」
「...」
ハンターは悩んでいた。
この娘は何者だ...?
何ゆえこんな所でご飯乞食してるんだ...?
そして何より...
どうしてこの娘はバンギス装備なんか着てるんだ...?
バンギス装備と言えば、あの恐暴竜素材をあしらった装備である。
古龍には及ばぬとも劣らないその討伐難度は様々なハンターの中でも共通して言える事である。
なのにどうしてこんな娘が...?
視線を向けると彼女は首を傾げて、
「早く連れてってよぅ!」
と笑顔を私に向けてくる。
「...どうしたものか」
と、苦笑いを零すことしか出来なかった。
いやぁ強引!まさに強引!
ハンターさんに収納の裏技の本を売る時くらい強引ですね!
やっぱり最後は力です!