原作をご存知の方はいろいろとほくそ笑んでくださるとうれしいです。
原作を知らない人はDVDを買うか、借りるかしていただけるとより面白くなるかと思います。
では、どんな形でラストを閉めるかまだ決まってもいませんが、よろしくお願いします。
突然だがここにある青年が居た。
年齢は18歳。
若いエネルギーに満ち、様々なことにチャレンジして夢や希望をまだ見ていいそんな青年が、交通事故に巻き込まれてしまったのだ。
その結果、右足の関節を正常に機能しないまでに負傷し、後遺症を残してしまったのである。
医者からは「普通にはもう歩けないだろうね。」といわれる始末。
やる気を失い現在ニートな生活である。
学校はどうしたとか言われそうだが、入院期間が長すぎて出席日数が足らないので留年が決定している。
そのため彼は学校にいく気がなかった。
「順調に卒業したかったなー」というのが彼の思うところである。
彼は現在うまく動かない足をこたつで温めて、突然降ってわいた暇な時間を、のんべんだらりとみかんを食いながら過ごしてる。
そんな彼なのだが、何故か寝巻きに使っている灰色なスウェット姿で、剥きかけのみかん片手に、あたり一面……畑、畑、畑なところに理不尽ながらも素足で立たされていた。
「なんでさ!」
思わず彼は叫んだ。
「さっきまでコタツにみかんだったんだぜ?」
それなのにそれなのにである。
だがいま彼はなぜだか知らないが、これでもかというぐらいに、ニンジンを植えまくった畑に囲まれていた。
呆然としながらも彼は前へ進むしかないと思い民家がありそうな方へと足を向けた。
そして、とぼとぼとしばらく歩くと、またもや何で!と騒ぎ立てたくなるものが目の前に鎮座するそんな場面にいやわされていた。
いやはや、彼の人生で今まで見たことのない巨大な木。
樹齢が何千年あろうことが伺えるそんな大樹であった。
その場所は大樹の周りを囲むようにして泉が湧きだし、泳げるのではないかというほど豊富な澄み切った水が湛えられていた。
きっとこの大樹は当分枯れる事がないだろう。
それだけ肥沃な地に根ざしているのだとわかる大樹であった。
そんな大樹を前にして彼は休みを取ろうとした。
彼は裸足で歩いてここまで来ていたのだ。
石や草を踏みつけて歩いた素足からは血が染み出していた。
彼はつい先ほどまで自室でコタツみかんしていただけのことはあった。
誰が靴など履いてこたつに入るだろうか。
しかも彼は足が不自由なのである。
まだ完治していない足を引きずりながら、見知れぬ土地を素足で歩けば休みたくなるのは道理であった。
彼は大樹に腰を掛けて、泉に足をたらすと足裏を綺麗にし始めた。
といっても、また歩くので無意味がかもしれないな、などと思いつつなのであるが。
足からしみでた血液が泉の水にとかされていった。
「それにしても、ここはどこなんだろう」
一人つぶやいた。
「なんか、この大樹祀られているみたいだしなー」
大きな大樹を見上ると、太いしめ縄がされた大きな木が太陽に照らされ、木漏れ日が葉の隙間から漏れて幻想的な雰囲気をかもし出していた。
ご神木があるということは、この近くに神社があるということだろうか?
彼はそう思い、再び痛い足を引きずりながら人がいるだろう神社を探すため歩きだそうとした。
だが、痛いだろうなと思って一歩を覚悟して踏み出した彼は驚くことになる。
痛くてしょうがなかった足裏が、いつの間にか何事もなかったかのように痛みが引いたのだ。
彼は驚いて足裏を見てみるとあろうことか、足裏の切り傷、擦り傷、といった裂傷がなくなっていたのである。
しかも交通事故でやってしまった右足の痛みも完全ではないがいくらかとれている。
いったいどういうことなのかわからない。
この泉に温泉的な効能があったのか?
まさかそんなわけはないと思いつつも、自身が今経験している摩訶不思議な現象に彼はふと思いなおして目の前の大樹に話しかけた。
「なあ、お前が治してくれたのかい?」
そのとき一瞬にしてまぶしいぐらいの光が大樹から発生して彼に降り注いだ。
まるでシャワーのよう。
彼は唖然としながらも呆然と立ち尽くした。
彼は一瞬ではあったが心地いいその光から何かを語りかけられた気がした。
よくわからなくなりながらも彼は微笑んで、気のせいかと思いつつも大樹にお礼をいい歩き出した。
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