天地無用! オリ主 活動中   作:雪芽乃 菜々菜

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第13話

これどう見ても黒電話だよな。本当に地球につながるの? と思う西南とウサギ。

 

ウサギにしてみれば宇宙にまで来て黒電話とか流行ってるの? とか思う始末である。

 

そんな二人に美兎跳は丁寧に電話の使い方を説明しだした。

 

「えっと~まず受話器をとってぇ」

 

その瞬間黒電話から空中にスクリーンが投影された。

 

それはおどろくべきことだった。

 

だって、黒電話からSFなものが飛び出てきたのだそれは驚くだろう。

 

「ここに相手の姿が映るの、ただ地球だと受像機がないからこちらの姿が見えない一方通行なものなんだけどね」

 

そう美兎跳は説明した。

 

西南とウサギは恐る恐る空中に浮かんだスクリーンを代わる代わる触った。

 

それは空中に浮かぶ謎なプレートであり、ちゃんとした実態があった。

 

一体どういう技術なのか二人には皆目検討もつかなかった。

 

「そうそう、地球への通信は電話番号の頭に4989をつけてね」

 

四苦八苦ですかと二人は美兎跳に突っ込みたくなった。

 

それにしても何故この番号になったのか気になるものだが、取り敢えずは電話をしようと西南は美兎跳に礼を言うと、ウサギと二人っきりになった部屋で霧恋の家に美兎跳に教わったように操作して電話をかけた。

 

電話のコール音がなるに合わせて「霧恋さん霧恋さん」 とリズムを刻む西南に若干引きながらも、ウサギは黙って備え付けられているポットなどを使いお茶を用意して一人ぐびっとお茶を飲み込んだ。

 

「ああ、お茶菓子もある。」

 

そうポリポリとせんべいをかじっているウサギをよそに西南は騒ぎだした。

 

どうやら聞こえる声と映像から察するに同級生らしい。

 

その子にしきりに霧恋という人物がいないか焦るように問いただす西南。

 

そんな問いただされる少年は、海という名前らしが、とてつもなくだらしない雰囲気がある少年だった。

 

いや、自分の家で気がはっていたら自分の家ではないだろうが、こうも本来見えぬ先の相手を無差別に見ることができるというのはなんとも言えない罪悪感がウサギを襲った。

 

といっても、西南にとっては海のだらしなさなどいつものこととであり驚くようなことでもなかった。

 

「お前さ、もう少しちゃんとしろよ。霧恋さんに人前でパンツに手を突っ込んで前を掻くなっていつも言われているだろう」

 

その西南の言葉に海はビックと震え、不審そうにあたりを見渡した。

 

それもそうである。海は電話に出ているのであって決して人前つまりは西南の前には居ないのだから、その西南の発言はお前を見ていると言っているも同じであった。

 

「一体どこから覗いてんだ? 近くにいるのか? さては…こっちか! 」

 

海は家の中を縦横無尽に次から次へと移動し西南を探しだした。

 

それに西南がストップをかけるも海が言うことを聞くわけもなく、満足するまで「こっちか! 」 「あっちか! 」 という叫びが聞こえ、そのたんびに西南が「違う」 、「そんなゴミ箱とか天井裏にいるわけ無いだろ」 というやりとりがされた。

 

そんなやりとりがしばらくされた後、疲れたのかゼーゼーと息を切らして海は床に座り込んだ。

 

そしてなにやら思いついたのか嫌に真剣に西南に海は声をかけた。

 

「なあ、姉貴の部屋の鍵ならどこにあるか知ってるぜ」

 

その海のつぶやきに西南は首を傾げた。

 

「つけるの手伝ってやるから、どこで手に入れたか教えろよ」

 

「あの、海、話が見えないのだけど」

 

「だから、オレのこと見てるんだろ?」

 

「ああ見てる。」

 

「じゃあわかるだろ! 隠しカメラだよ」

 

「ち、違う」

 

「しらを切るなよ友達だろ? 」

 

「友達だけど違うものは違う! あのな…」

 

と、西南は今自分に起きていることを懇切丁寧に説明しだした。

 

もらったパンフが宇宙行きのチケットで、GPに入隊できるようになってそして、いま宇宙にいるということを

 

それに対して海は深い溜息をついた。

 

「ついにお前もそっちの病院にお世話になることになったんだな」

 

そんな盛大な勘違いに西南は更に説明しようとしたが、海に「大事にしろよ」 と本気に心配されては何も言えない西南であった。

 

それに今は霧恋さんであると西南は思いたった。

 

もう説明のしようがない海をしばらくは放っておこうと考え、海に霧恋を電話口に呼ぶようにせかした。

 

「あー今留守だわ」

 

その言葉に電話口で崩れる西南。

 

さんざん海のボケに付き合って得られた答えがこれとはと思う西南であった。

 

「なあ西南君、取り敢えず落ち着いてその霧恋という方の行きそうなところに電話をかけてみたらどうだろう。」

 

事の顛末をお茶とお茶菓子片手に見ていたウサギはそんなくずおれている西南に助言した。

 

「あ、あ、そうですよね。じゃあ、じゃあもしかしたら家に買い物に来てるかも!」

 

そういって、西南は海との電話を切って今度は実家に電話をかけようと4989をおそうとした。

 

その時通信モニターに艦長の顔が映し出された。

 

「西南君! ウサギ君! もうじきジャンプが行われるのでぜひブリッジへどうぞ」

 

その言葉に西南は葛藤した。

 

霧恋探しをするのが先か、ジャンプを体験するのが先かである。

 

「あの、艦長さんそのジャンプはすぐに始まるのですか?」

 

西南は問いかけた。

 

「ええ、早くこないとジャンプの瞬間を見逃しますよ」

 

その言葉に西南は決心がついたのか立ち上がった。

 

「いま行きます。ウサギさんジャンプですよジャンプ! 早く行きましょう」

 

その西南の勢いがある言葉につれられて、ウサギも西南とともにブリッジに急いだ。

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