天地無用! オリ主 活動中   作:雪芽乃 菜々菜

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第8話

「 宇宙語? 読めないんですがどうすればいいでしょうか? 」

 

ウサギはパンフレット片手に鷲羽の研究室におじゃましていた。

 

「 な~にかしこまっているんだいウサギ殿らしくもない。それとその顔のキスマークどうしたんだい? 」

 

「 ほえ? キスマークあ! 西南君に教えてあげるの忘れてた 」

 

カクカクシカジカと、先ほど起きた事のてんまつを鷲羽に必死に説明しつつウサギは自分の袖口で、口元を拭った。

 

「 あー口紅はそんな袖で拭うもんじゃないよ。ほれ、かしてみな 」

 

鷲羽は暖かく蒸らした、タオルでもってウサギの口元を拭った。

 

文明の利器的にウサギの時代には蒸しタオルが簡単に作れる電子レンジなんかあるけれど、鷲羽のレンジは、もっと高性能だったとだけ言っておこう。

 

だって早いんだもん。

 

それはともかく、ウサギはお礼を言い、鷲羽に雨音・カウナックからもらったパンフレットを見せた。

 

「 あーそういえば、もうそんな時期だねー。 」

 

鷲羽はそういうと、色々説明してくれた。

 

柾木の村に住む子供は成人すると宇宙に皆一度は上がることになるそうである。

 

そいて、進路の一つとしてGPアカデミーという宇宙の言ってみれば教育機関の案内を渡すのだそうだ。

 

「 で、だ。それのたぐいは天地殿に任せればいいとして、どうだったのかな雨音殿とのチッスは 」

 

「 か、からかわないでよ鷲羽ちゃん!あれは人工呼吸だよ 」

 

「 ま、そうなんだけどね。それにしてもあの子がねー。他にも方法があっただろうに、直接人工呼吸するなんてね 」

 

「 ん? 何か他にも方法があったの? 」

 

「 ああ、宇宙はそれなりに発展してるからね、直接人工呼吸をしなくてもかわりにやってくれるものがそりゃあ、あるさ。 」

 

「 そうなんだ…… 」

 

「 なに、気になるのかい? 惚れた? 」

 

 

「 そ、そんにゃわけないよ! たかが人工呼吸だけで惚れるとかないよ! ほんとだよ 」

 

「 はいはい。そういうことにしておきましょうね。 」

 

「 ホントだってばー 」

 

と、鷲羽にすがりついて言うウサギの姿があったとかなかったとか。

そして、ウサギいじりに満足したのか、我が子に絵本を読む母親のように、ウサギのパンフレット片手に鷲羽はウサギをおいでおいでした後、ウサギをソファーに座らせ、自分はウサギの膝の上に陣取って、GPについてウサギに教え始めた。

 

取り敢えずパンフの中で一番文字が大きい読め! とばかりに強調されているキャッチコピーには

 

『 GP、それは宇宙の勇士! 平和を守る正義の集団! 』

 

『 集え若者! 銀河のために! 』

 

『 君も隊員になって、異性にモテモテになろう! 』

 

なんて、言葉が紙面に踊っているらしい。

 

鷲羽は「 こんなのは代わりに読まなくてもいいと思ったけど気になるでしょ 」 と丁寧に教えてくれた。

 

「 ふむ、宇宙語ではそういうふうにかくんですね。鷲羽先生 」 とか言ったら鷲羽ちゃんは楽しそうに笑った。

 

まあ、つまりはかいつまんで説明するに、GPとはギャラクシーポリスの略であり、銀河連盟運営の警察機構ということだった。

 

「 ぼ、僕が警察官になれるかかなー 」

 

「 なーにいってるの。なれるかなーじゃなくて、成るために学ぶところよ。GPアカデミーってところは 」

 

「 そう、だよね。鷲羽ちゃん 」

 

「 ん? ふふ、決めたようだね 」

 

「 うん、この世界を何も知らない僕には学校に通うのが一番かなって思ったんだ。それに、ここで、柾木の村で、ずっとお世話になるのもなんか違う気がしてさできることはやってみたいというか、ぶっちゃけ宇宙に興味があるのですよ、鷲羽ちゃん 」

 

ウサギは、強い意志を巡らせて、鷲羽を見つめた。

 

その姿に鷲羽は嬉しそうにウサギを見つめたが、何やらウサギが、情けなくもプルプルと、震えだした。

 

まるで、小動物のようである。

 

「 ど、どうしたんだい! さっきまで、決意した青年はカッコいいねーなんて人に思わせていたのにその態度は! 」

 

「 だって~学費のこと考えちゃったんだもの。宇宙に行くだけでもお金かかるでしょう? あーどうすればいいんだー 」

 

そう、ウサギのいて生きていた本来の世界で宇宙旅行は高額なものであった。セレブな人たちでさえ簡単に手が出るような値段ではなかったのだ。

 

しかも、宇宙旅行と言っても、どこかの星に行くとかではなく、大気圏外を抜けるか抜けないかそんな旅行であったはずであった。

 

それじゃあ学校の授業料とかはらえないよ。僕、無一文だもん。

 

というのが、うさぎの言い分だった。

 

それを聞いて、ため息を漏らす鷲羽。

 

「 ウサギ殿? いいかい。私達宇宙人が、宇宙に出たり、様々な星に行ったりするのはしょっちゅうやることなんだよ。そんな毎回やることが、莫大な金額になるわけないだろう。あと、GPの学費はかからないよ。それどころか給料が出るくらいなんだから。そんな縮こまりなさんな! 」

 

「 そうなの? 」

 

「 そうなの 」

 

といって、鷲羽は縮こまるうさぎの頭をなでた。

 

ウサギはやっと安心したのか、決意していった。

 

「 じゃあ、行くよ稼ぎに、いつまでもニートじゃかっこがつかないからね。 」

 

そして、ウサギは宇宙へ、GPアカデミーに入学することにきめた。

 

今度こそは順調に留年などしないと思いながら。

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