天地無用! オリ主 活動中   作:雪芽乃 菜々菜

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第9話

鷲羽は宇宙に上がるための準備を早速しようとウサギに声をかけた。

 

「 色々と体を宇宙仕様にしなきゃいけないからねー。早速やっちゃおうか。 」

 

そう鷲羽は言ってウサギを再び眠らせた。

 

それは見事な手際であった。

 

そんなことになってるとは知らない天地は鷲羽の研究所に顔を出した。

 

「 鷲羽ちゃん、砂沙美ちゃんたちがお昼ごはんにしよって、ウサギさんはどこにいるかしらない?」

 

「 ああ、天地殿いいところに、砂沙美殿にご飯こっちに持ってきてくれるようにいってくれないかね? 」

 

「 ん? 研究? 」

 

鷲羽は天地の問に手元を操作することで答えた。

 

鷲羽の操作により天地の目の前にうつされたものは、裸にれ、生体強化などに使うポッドに入れられ、寝かされたウサギであった。

 

それを見て天地は察した。

 

 

 

「 そうかー、ウサギ宇宙に行くことにしたんだ。ちょっとさみしくなるね。鷲羽ちゃん♪ 」

 

「 な、まあ、そうだね。でも、人はこうして成長していかなきゃならないだろ? 」

 

「 そうだねー。それにしても鷲羽ちゃんが素直に認めるなんて珍しい。 」

 

「 からかわないでおくれよ天地殿。でも、なんでかね。かまってあげたくなるやつだよウサギ殿は」

 

「 いまだに鷲羽ちゃんのこと子供だと思っているけど教えてあげなくてもいいの? 」

 

「 ネタばらしは最高なときにってのがもっとうでね。楽しみは取っておくとするよ」

 

「 うわ、趣味悪いんだ 」

 

「 天地殿もウサギ殿みたいに弄られたいかい? 」

 

と、鷲羽はいやらしく舌なめずりし、手をワキワキさせながら天地の全身をくまなく観察しだした。

 

「 わ、鷲羽ちゃん!? 俺はいろいろ遠慮しておくよ! 」

 

といって去っていった。

 

というか、すごい速さで逃げていった。

 

「 まったく、天地殿……。砂沙美殿にちゃんと言ってくれるんだろうね? 」

 

そんな心配を他所に、鷲羽の手は高速で動き、電子パネルのキーを叩いていった。

 

「 さて、問題はどこまで強化するかだね。各種基本的な知識はナノマシンによってインストールは終わったし、ふむ、GPの入隊希望を今日だしたら、出発は明日の朝になるはず、強化をしても、ウサギ殿が実際に自分の体になれるまでの時間が取れないね。加速空間で学ばせるか、強化をして、枷をはめるかだね。私がここまで調整してしまったし、他のやつにやられるのもなんか癪なんだよねー 」

 

そういって、鷲羽は座席に座りながら、回転しだした。

 

どうやら、この椅子回るらしい。

 

そんな鷲羽は強化中のウサギの異変に気づいた。

 

それに合わせて鷲羽の手が高速で動く。

 

「 これは…… 」

 

と、興味深そうに目の前にでたデータを見つめる鷲羽に声がかかった。

 

「 鷲羽おねーちゃん 」

 

「 あ、ああ砂沙美殿ご飯だね、悪いね 」

 

鷲羽は砂沙美がお盆に乗せて持ってきたおにぎりと味噌汁とたくわんを嬉しそうに受け取った。

 

そして、砂沙美は鷲羽が目の前に浮かべている映像モニターに映るウサギを何気なく見つめ、驚きをあらわにした。

 

「 鷲羽おねーちゃんこれは…… 」

 

「 砂沙美殿にしても、皇家の樹の始祖津名魅としてもこれはやっぱり気になるかい 」

 

「 だって、気になるも何も、これは……ウサギお兄ちゃんこの先色々とたいへんだよ。 」

 

「 まあ、これを樹雷の奴らが知ったら大騒ぎだろうね 」

 

「 ウンだって、ウサギお兄ちゃんの背中にまさか、こんな痣があるなんて…… 」

 

「 ……光鷹翼 が発現するときの形そっくりの痣なんてね。生体強化途中にこんなのが背中に発現するなんて前代未聞だよ……ウサギ殿はいったい何者なんだろうね? 」

 

「 せ、生体強化中って、鷲羽おねーちゃん変なことしてないよね? それと、それこそ、鷲羽おねーちゃんの腕の見せどころじゃあないの? 」

 

「 ああ、そうだね。あと、ウサギ殿にはなにも変わったことはしていないよ。 」

 

「なら、いいんだけれど……フォローしてあげないと何かと不便しないかなウサギおにーちゃん 」

 

「 当然私にできる事はするさ、ウサギ殿の本来の世界のこともあるしね。で、津名魅としてはなにかウサギ殿に感じないのかい? 」

 

そう問うと、砂沙美の人格がガラリと変わった。

 

「 今のところ、この痣から力というものは何も感じませんね。このタイプの痣に心あたりがあるわけではないですし 」

 

そんな、何も知らない者からしたら違和感のある二重人格の一つが目覚めたかのような会話の仕方に、鷲羽は特に何を言うでもなく答えた。

 

「 そうかい、私としては、今回の事はきっとウサギ殿の訳の分からない暗号のようなアストラルデータに答えがあるような気がするよ 」

 

「 ウサギさんのアストラルがそのようになっているのですか? 」

 

「 ああ、ちょっと久しぶりにこの私が解読に熱中したいと思わせるぐらいこんがらがっているよ。それに生体強化の影響かなんか知らないけれど、ウサギ殿の記憶のブラックボックスが開きかけているみたいだしね。楽しいことになりそうな気がするよ。 」

 

「 それは、勘ですか? それと、ウサギさんは記憶喪失なので? 」

 

「 はは、まあね、きっとそうさ。多くの記憶を失っているわけでは無いようだけどきっと肝心なことを忘れているはずさ。それがウサギ殿のブラックボックスを開ける鍵かもしれないほどのね。まあ、女の勘は当たるっていうじゃないか、期待しているといいかもしれないよ。 」

 

「 そこまで、姉さんが言うならそういたしましょう。訪希深 にはウサギさんのこと相談しなくて良いので? 」

 

「 まだ、いいだろう。訪希深 のことだ、私以上に面白い気に入ったものは離そうとしないたちだからね。ばらしたらどうなるか 」

 

「 ふふ、そうですね。ではしばらく私達で探っていきましょう。といっても、鷲羽おねーちゃんに多かれ少なかれ任せてしまうことになると思いますが 」

 

砂沙美のように答える津名魅 は、申し訳無さそうにしていった。

 

「 大丈夫だよ。おまえは、砂沙美殿との関係もあるし、できることだけで十分さ。さて、ウサギ殿期待しているよ。 」

 

そういって、生体強化の最終調整をする鷲羽であった。

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