Muv-Luv Alternative 紫の白銀   作:Shikanabe

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11 初陣 弐

同日 重慶市西方 合川区

 

「……緊張しますな」

 

そう機密回線で巌谷に零したのは中隊次席指揮官の桜井。中隊のムードメーカー的立場であり、戦術機操縦は勿論、部隊指揮においても高い適性と経験を持つ彼にとっても戦場での初陣は緊張するものなのだろう。

 

「そうだな……何人生きて帰れるのか……」

 

当然、巌谷とて緊張はある。

 

「……皆優秀な衛士です。できれば皆生き残ってほしいものですが……」

 

「俺も、お前もそんな余裕はないかもしれんぞ。明日はないかもしれぬ。とはいえ、俺たちがするのは一つだけだ」

 

「ええ……生き残るためにも、祖国につくすためにも全力を尽くすまでです」

 

「ああ」

 

「しかし、部下たちには聞かせられない会話ですね」

 

「ふふっ。部下たちを安心させるためにも、悠然と構えている姿を見せなければな」

 

「何せ『伝説の開発衛士』ですからね」

 

ははは。と、二人の笑い声が響く。

そこにー警告音が鳴り響いた。

 

「CPよりクレイン中隊、作戦はフェイズ1に入る。BETA群接敵まであと十分、左翼前方ではすでに接敵を開始した」

 

その警告音とCP将校の声に気を取り直す巌谷と桜井の二人。バイタルを確認すると、中隊各員も更なる緊張が走っているように思われる。なおクレインは作戦中の中隊呼称であり、巌谷が第一小隊長兼任中隊長としてクレイン1、桜井は第二小隊長としてクレイン2、そして第三小隊長の武がクレイン3である。

 

「クレイン1了解。中隊全機に告ぐ、待ちに待った狩りの時間だ。貴様らと帝国の技術の結晶、それが最前線の奴らにも負けないということを見せつけてやれ。陣形は鶴翼参陣。最前衛は白銀中尉の第一小隊に任せる!

作戦通り、突出してくる突撃級を包囲漸減しつつ、誘導路へ誘引する」

 

「「「了解」」」

 

中隊衛士たちの声が揃う。

 

ーーーー

 

(ついに来たんだ……この時が……)

 

巌谷の声を聞いた直後、武はコックピットブロックの中で強く操縦桿を握りしめる。

武に任されるているのは突撃前衛長。任された役割をこなし、それ以上の活躍ができれば部隊の士気はあがる。逆に失敗すれば、仮に落とされてもすれば部隊の士気は大きく低下し、場合によっては部隊の壊滅すら有り得る。部隊長とともに中隊の中でも最重要なポジションだ。それゆえに、武に課せられた重責は極めて重い。

 

「死の八分……か」

 

つい、その言葉が口にでる。

死の八分。

それは衛士なら誰もが初陣前に思うこと。衛士教練の時、耳に胼胝ができるできるくらい言い聞かされてきた言葉。多くの者はこう思っているだろう。

(どうせ新人衛士の危機感を喚起するために過剰なデータを持ち出している)

それはあまりに現実味のない話だ。

八分。

衛士は、いや衛士でなくとも戦術機の「強さ」は身に染みてわかっている。その巨体。機動力。少し動くだけで人ひとりくらい簡単に踏みつぶせる。

それだけの戦力を駆り、たった八分で死んでしまうなんて信じられない。実戦を経験していないものたちは皆そう思うのだ。武とて例外ではない。

 

「八分、実際には……どうなんでしょうか……」

 

武の小隊の衛士が不安そうな声を上げる。

 

(しまった……!!つい思ったことが口に……初陣が不安なのは皆同じ、小隊長の自分が部下の不安を煽るような真似を……)

 

「ああ、実戦は訓練とは違う……とはいえ我々は立った八分で死ぬほど未熟者ではないはずだ。今までやってきたことを出す。それだけ出来れば生きて帰ってこられる」

 

その発言に根拠はない。それでも武には積み重ねてきたものがある。

戦術機は衛士の能力を反映する。武の学んだ剣術は戦術機の戦闘能力向上につながっているようにだ。

「戦術機は衛士を裏切らない」

衛士訓練を受けていた際に聞かされた言葉だ。

これは既存兵器と比較した戦術機の特異性を如実に示している。人間以上の可動性。機動性。戦闘能力。これらを引き出すのはカタログスペックではなく、衛士の技量だ。

そして技量とは、操作技術はもちろん、その衛士のあらゆる経験だ。今まで積み重ねてきたすべてのものが、武の、衛士の力になる。

 

「ええ、確かに。帝国軍の精強さを大陸のやつらに見せつけてやりましょう」

 

その声は微かに震えていた。それも当然。しかし、戦う覚悟と姿勢を示していた。

 

「クレイン10よりクレイン3。突撃級の前方突出集団を確認。11時方向より50。小集団です。数十秒後には有効射程内に入ります」

 

第3小隊の部下が伝えてくる。その言葉で武は戦場へと引き戻される。

 

「クレイン3了解。全機砲弾選択、装弾筒付翼安定徹甲弾(A P F S D S)。戦闘用意!」

 

「「「了解」」」

 

武の声に小隊各員が答える。

 

「クレイン3よりクレイン1、攻性接敵」

 

武から中隊長である巌谷に連絡を入れる。これで中隊全体が戦闘態勢に入った。

 

「クレイン1了解。白銀、斯衛の技量、見せてみろ!!」

 

「了解!!」

 

巌谷の檄に武が応える。

 

(彼我距離4000、トリガータイミングゼロッ!!)

 

「クレイン3、フォックス1」

 

「「「クレイン6(8)(10)フォックス1」」」

 

第3小隊の衛士たちがその言葉とともに攻撃を開始する。初めの射撃は最前衛小隊機が持つ最大射程武器、120ミリ滑空砲。銃声が響き、前方の突撃級に当たる。

突撃級の装甲殻は120ミリでも弾く場合がある。それはBETAの誇る最硬の盾。

数発当たったものを中心に、いくらかの突撃級の装甲殻を抜けた砲弾が致命傷を与えた。斃れ、止まる先頭を走っていた数匹の突撃級。

しかしその奥から次々に新手が現れてきて、彼我距離はだんだんと詰まってくる。

 

「対突撃級戦闘。セオリー通り後ろを狙う。戦術高度は50!新型の機動力を見せてみろ!!!」

 

武は叫ぶ、明確な指示は小隊員の士気を高めると知っているから。

そして彼我距離200以内。

小隊各機が飛ぶ。

それは戦術機にのみ許された、対BETA戦用の機動。光線級がいるとはいえ、十分に可能な機動だった。

1989年にライセンス生産が始められた第二世代戦術機陽炎。それをベースに作られた機体。未だ第三世代機程の能力は得られていないが、言わば二・五世代機の性能を誇る武たちに与えられた実験機。

陽炎の高出力主機が、新素材導入によって軽量化した機体を動かす。

ロケットエンジンが動き、機体を一気に空へあげる。ジェットエンジンを蒸し、安定させる。

機体は突撃級を飛び越え、その瞬間、反転。

 

「クレイン3フォクス2!」

 

36ミリチェーンガンが火を吹く。

吐き出された劣化ウラン芯入り高速徹甲弾(H V A P)は柔な突撃級の背後をつき、殺す。

が、殺し損ねた数体が抜けた。

 

「クレイン3よりクレイン1。数体抜けました。対処を。第3小隊は装弾に入る」

 

「クレイン1了解。第2小隊対応せよ。第3小隊は後方へ、第一小隊前に出るぞ。第3小隊が大分片つけてくれた。残りを狩る!!」

 

「「「了解」」」

 

「クレイン3了解。第3小隊聞いていたな、後退して装弾だ」

 

「「「了解」」」

 

各衛士の声が揃う。

武の小隊は後退。代わりに巌谷の小隊が前進し、最前線を受け持つ。抜けた敵は桜井の小隊が続く。

初陣にも関わらず、皆落ち着いている。余裕のある戦いぶりだ。この程度の数では相手にもならない。

しばらくして、突撃級は殲滅された。

 

「クレスト1よりCP。突撃級の殲滅を確認」

 

巌谷がCPに連絡を入れる。答えが返ってくる……前に、砲弾の音が大地に響いた。

 

「これは……」

 

そう呟いたのは武か桜井か、はたまた他の衛士か。

何れにせよこの呟きは戦場の衛士たちの気持ちを代弁していたのではないだろうか。

 

「CPよりクレスト1。了解。たった今、全体で作戦フェイズ1が始まった。AL弾を投射中。重金属雲濃度が規定値に達するまで、突撃級の漸減、誘引を継続せよ」

 

「クレスト1了解。聞いたな、AL弾を打ち始めたようだ。おそらくくるであろうBETAの大部隊を作戦通り、誘導路へと誘引する」

 

「「「了解」」」

 

巌谷の声で集中を取り戻す各位。

こうして作戦が始まる。それは最初の数十体のBETA襲撃とは違う、真のBETAの恐ろしさが垣間見れる地獄の始まりの音だった。

 

「死の八分」

衛士たちが初陣の際最も意識する言葉。十分な支援砲撃下にあって、性能の高い機体と個々の圧倒的練度。数々の要因が重なったとはいえ、初陣での彼らは時間を意識することなく、誰一人として欠けることなく、その時間を乗り切っていた。

 

ーーーー

銃声音が響く。

36ミリの乱れ打ち。120ミリも時々聞こえる。

 

「かー。多すぎるぜ全くよう!」

 

そう呟いたのは中隊所属の衛士。

そういうのも仕方ないだろう。一個中隊がカバーする範囲に現れたBETAは大隊規模。数千のBETAが圧倒的な密度を持って迫る。それを相手にするのはたった12機の戦術機。数百ですら中隊で受け止めるのは容易ではない。彼らが一時的にであれそれを可能としているのは、衛士の技量とXM3搭載第二・五世代機という従来機を圧倒する近接戦能力によるものだ。

 

「ボヤくなボヤくな」

 

そう笑いながら言うのは桜井。勿論手は止めずに、BETAを殺しながら軽口で答える。生来の気質ゆえか、その姿は歴戦の衛士といっても過言では内容だった。

 

「しかし抜けすぎているな……クレイン1よりCP、支援砲撃を求む」

 

その話を聞いていたのか、巌谷がCPに支援砲撃の要請を行う。突撃級の誘導はできているが、それ以外の中型、小型種にも多く抜かれており、後方の部隊の負担が大きすぎる。

 

「CP了解。ー最速で3分後に支援砲撃が受けられますが、範囲はエリアC全域でよろしいですか?」

 

了解といってから少し間が空いて、支援砲撃が受けられる旨を伝えてくる。

 

「クレイン1よりCP。エリアはC1〜C3だ。3分後までに奴らを追い込む」

 

巌谷はすぐに判断する。この判断の理由は二つ。一つはフレンドリーファイアの危険性。今の中隊の位置ではエリアC全域への支援砲撃に当たる可能性があった。もう一つは中隊の対応BETA数からも分かる通り、戦況が著しくないことがある。未だに作戦はフェイズ1であり、光線級吶喊は開始されていない。余分な支援砲撃をする余裕はなかった。

 

「クレイン1より中隊全機。聞いていたな。これよりBETAどもをエリアC1〜C3に誘引。支援砲撃と中隊各機のクロスファイアで仕留める。各小隊が三方向より攻撃、誘導するぞ!!」

 

「「「了解」」」

 

中隊衛士の力強い了解の声が変わらず響く。『死の八分』はとうに超え、実戦済み衛士としての余裕が出てきたのか。

しかしやはりそこは精鋭部隊。『死の八分』を超えたからといっても油断はない。それをすぎた後に生まれる一瞬の油断が命取りだと知っているから。とはいえ普通は気が抜けてしまうもの。そうならないところが精鋭たる所以、とも言えるのかもしれないが。

 

各小隊はばらけ、戦闘を再開する。

第一小隊がBETA群を横から撃つ。第二小隊は突撃級の足を撃ち動きを止め、BETAの動きの流れを変える。そして第3小隊が先頭を潰す。それはやはり練度の高さが伺える一幕。

 

「第2小隊はこのまま撃ち続けろ。第1、第3小隊は戦車級を潰す。ついてこい!」

 

「「「了解」」」

 

巌谷が発破をかける。BETAが少しずつエリアC1〜C3に集まってきた。

 

「CPよりクレイン中隊。初段発射10秒前!……5、4、3……」

 

「中隊全機、制圧射撃続行。着弾10秒前に急速離脱する」

 

「「「了解」」」

 

「初段発射……今!エリアC1〜C3へ突撃破砕射撃。近接部隊は注意せよ」

 

カウントダウン終了とともに後方の砲撃陣地から支援砲撃が行われる。

 

「中隊全機、後退射撃継続、退くぞっ」

 

巌谷の命令に応え、ギリギリのタイミングで各機が反転。後退しながら射撃を継続する。

 

「初段着弾まで……10秒前……5、4、3、2……弾着ー今!!」

 

刹那、エリアC1〜C3に集められたBETAたちが吹き飛んだ。突撃級が、要撃級が、戦車級が、その他小型種が……一方的に吹き飛んでいく。圧倒的な着弾効率が、今までとは桁外れの速度でBETAを屠っていく。

 

「俺たちも続くぞ。外側から押し込むように射撃だ。該当エリア内のBETAを殲滅する」

 

その命令に、一瞬砲撃の圧倒的な効率の気を取られていた衛士たちが戦場へと戻ってくる。そして命令に応じて各機が展開、支援砲撃の範囲外のBETAを殺し、範囲内のBETAが範囲外に出るのを防ぐ。

ー支援砲撃が終わった頃には、一帯のBETAが殲滅されていた。

武たち中隊の先頭が一段落したのと時を同じくして、全体の作戦も進行しようとしていた。その連絡が武たちのクレイン中隊にも届く。

 

「HQより戦場に展開している各戦術機部隊へ告ぐ。現在、重金属雲濃度は90%を突破。先ほど、我が統一中華戦線の9個中隊が光線級吶喊を開始した。防衛戦はフェイズ2へ移行、光線級吶喊が成功するまでの間、各部隊は戦線を維持せよ」

 

「ようやくかよ……」

 

隊員からも愚痴の入った安堵の声が溢れる。そこに反応したのは桜井だった。

 

「おいおい、まだ第二段階だぜ?気ぃ抜いてんじゃねーよ。まだまだスコア伸ばせるだろ?」

 

「はっ。失礼しました」

 

「おいおいそう固くなんなって。スコアで中隊一になったやつには隊長が奢ってくれるってよ」

 

そう笑いながら話を巌谷にふる桜井。

 

「そうだな……白銀に勝てる奴がいたら、なんでも好きなものを奢ってやろう」

 

「隊長。それって俺には如何あっても奢ってくれないってことですか?」

 

巌谷もそれに付き合う。武もだ。

そんな3人の小隊長たちの軽口に、中隊各機のコックピットの中には笑いが溢れる。緊張はどうやら、完全に溶けたようだった。

そんな様子に、今度は巌谷が気を引き締めた声色で告げる。

 

「さあ、これからが本番だ。気を抜くなよお前ら!!」

 

「「「了解」」」

 

その声は自然体だった。

 

ーーーー

「うわぁぁぁぁ」

 

叫び声が響く。その声が響いたのは武たちの中隊と同じく、突撃級誘引の任を受けた日本帝国陸軍の戦術機部隊。第723戦術機甲大隊でのことだ。この舞台は第七師団で先行して重慶入りしていた部隊の一つ。今回の帝国軍の主戦力として作戦に参加していた、武中隊以外では唯一の日本帝国軍作戦参加戦術機部隊である。

 

作戦開始からすでに数刻。作戦がフェイズ2に移行してからも続く、大規模襲撃。後方には統一中華戦線の補助戦術機部隊。要塞戦部隊があるとはいえ、突撃級の誘引だけでもすでに多くの犠牲者を出していた。

 

「隊長っ、このままじゃまずいですよ。突撃級の誘引どころじゃない」

 

そう告げた大隊衛士の言う通りの戦況である。大隊ー36機ーで望んだ今回の作戦。すでに10機はBETAに喰われ、数機が離脱。戦力は二個中隊以下に低下していた。初めての戦場でまともに戦力として数えられれない者もおり、まさに「初陣衛士の平均生存時間は八分」「損耗率30%は普通」と言う大陸の戦場の悲惨さを体現していた。

 

この大隊が相手にしているBETAの数は武たち中隊と同規模。これは彼ら大隊が特別弱いと言うわけではない。彼らとて日本本土にて十分な訓練は経ており、精鋭とはいえないまでも練度だけなら平均以上の部隊と言って差し支えない。むしろこれに関しては機体性能にしても衛士技量にしても武たちがおかしいのである。何より彼らの乗っている機体は第一世代、撃震。名機ではあるが、第二世代機以降と比べるのは些か可愛そうと言う者だろう。

と、言い訳はできるが、それをしても現実は変わらない。

警告音がなり、またもBETAの大集団が迫っていることを知らせた。

 

「HQ、こちら第723戦術機甲大隊。これ以上は持たない。後退して、後続戦術機部隊との合流許可を求める」

 

だからこそ、大隊長が選んだ策は後退、そして戦線の引き直し。

 

この作戦で彼らー武たちもだがーが担う任務は突撃級の誘引。最もできる限りの大型種の排除も求められているが、間違いなくその主眼は突撃級の誘因である。では、どうして突撃級を誘因しなければならないのか。それは突撃級がBETA群の先頭であり、なおかつ面制圧の効果が薄い種であることに起因する。

 

知っての通り、突撃級は強力な装甲殻をその前面に保有する。それも再生機能付きの厄介なものだ。事実、戦術機の120ミリ弾では正面からでは弾かれることもままある。さらに、最高速度170㎞と言われるその動き。相当量の支援砲撃でも抜けられる可能性は高い。ただ、弱点がその側面と背面にある。この部分ならば、簡単に撃ち抜くことが可能なのだ。

このように突撃級を相手にするのに、砲兵や戦車では少々相性が悪い。歩兵など持っても他だ。だからこそ、戦術機部隊で倒さねばならないのである。

 

そこで、突撃級誘因の話に戻ろう。そう言うわけで戦術機による突撃級の排除、或いは側面を狙った攻撃を行うために突撃級を誘因するのである。そして、誘因先に戦術機部隊を用意しないなど普通は考えれない。そう、彼らの後方には統一中華戦線の戦術機部隊が展開しているのだ。

 

「HQより第723戦術機甲大隊へ。後退を認める。後方の統一中華戦線第234戦術機甲連隊と合流。以降同隊の指揮下に入れ」

 

「了解」

 

こうして第723戦術機甲大隊は後方へ退却。戦線全体が下がることになったのである。これは当然、武たちにも大きな影響を与えることになる。

 

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