トラマタのヒーローアカデミア   作:リベロ

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今回は上鳴君がメインです。


14話:電気少年の実力

モニタールーム。

 

 

「すっご!!なにあの武器!?」

 

「いえ・・・アレは武器ではなく上鳴さんが

授業前に持っていた物のようですが・・・」

 

 

モニタールームでは電気が飯田に

あのサポートアイテムを当て、

一見不利な状況を打開した電気のサポートアイテム

に全員が注目した。

 

 

「なあ新宮、耳朗、お前らって上鳴と幼馴染みだろ?

アレってなんなんだ?」

 

「あ~アレね・・・アレはウチも最初は変な道具って

思ったんだけどね・・・」

 

「うぬ・・・吾輩も最初はどんな物かと思ったわ」

 

 

アレはアルからサポートアイテムを受け取った時

にも思ったわ。

 

 

「お二人は上鳴さんのあのサポートアイテムを

ご存知なのですか?

私も"個性"もあって知識を蓄えてますがあのような

道具は初めて見ましたわ」

 

「アレは焔二・・・新宮の弟が作って電気に渡した

サポートアイテムなんだけど・・・アレのモデルがね・・・」

 

「モデル?アレにはなにか元があるのですか?」

 

「うぬ、アレは元は『アメリカンクラッカー』と呼ばれている

物を電気の"個性"に合わせた物なんじゃ」

 

「アメリカンクラッカー?なんだそれ?」

 

 

まあ・・・吾輩も響香殿も最初はのお・・・

 

 

「アレは"超常黎明期"・・・それ以前の人が"個性"を

知覚していなかった頃に一時期日本で流行った

アメリカ産のオモチャじゃ」

 

 

「「「「「オモチャ!!!?」」」」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

新宮家、

 

特訓開始の三日後、

 

焔二のサポートアイテム譲渡後の更に少しあと。

 

 

 

バあッ!!?

 

「うぬ、意識を取り戻したぞ」

 

「だから撃つ時は覚悟しろと言ったんだが」

 

 

電気は少し前に冷却銃と言うサポートアイテムを

頭に軽い気持ちで撃ち込み、

結果意識が少し飛んでおった。

 

 

いっっっってえ・・・・」

 

「僕は言った筈だぞ、撃つ時は痛みがあるって」

 

いやマジで痛かったぞ!?マジで頭に

弾丸ぶちこまれた感じだったぞ!?」

 

「じゃあなんで撃つ時

 

 

 

ペル・・・ソナ!!

 

 

って言いながら撃ったのアンタ」

 

「イヤ・・・似てたからつい・・・」

 

「これからは忠告はしっかり聞くんだな」

 

 

復活した電気がブツクサ文句は言うてたがアレは

電気が悪い。

 

「さてと、今渡した冷却銃はあくまでもオマケだ

次のヤツが貴様に渡す本命だ」

 

「待ってました!!」

 

「復活早ッ!?」

 

 

そう言ったアルは箱の中から小さめな

ホルスターの様な物を出し、電気に渡した。

 

 

「これが貴様のサポートアイテムの本命だ」

 

「なんだ?もしかしてまた銃か!?

恵さんの所にもあるスタンガンみたいな!?」

 

 

そんな願望と共に電気はホルスターを開けた。

 

 

・・・が、何故かショボくれた顔をしたあと。

 

 

「え・・・なんだこれ?」

 

 

と困惑していた電気が気になり中身を見ると。

 

 

そこにあったのは銀で出来た玉が全部で16個

ホルスターの中に入っていた。

 

しかもそのホルスターに区切りみたいなモノが有り、

二個ずつ入れられていた。

 

しかもよく見ると玉には糸も付いており

それで二つの玉を繋げておった。

 

電気は取り敢えず一番左の玉を一つ取り出し、

その糸を掴んだ。

 

 

「これは・・・?」

 

「それはアメリカンクラッカーを

電気が弄るのに最適化した物だ」

 

「「「「アメリカンクラッカー?」」」」

 

「おいアル、なんだそれは?」

 

「まあ隼人も知らなくて当然か、

 

それは超常黎明期よりも以前に日本でも

一時期流行っていたアメリカ産の玩具だ」

 

「「「「玩具(ダァ)!!?」」」」

 

 

なんと電気に渡した物の元は玩具だった。

 

 

「おいおいアル!!なんで俺のはオモチャなんだよ!?」

 

「勘違いするな、あくまでもモデルがそれなだけで

性能面についてはしっかり実践向きだ」

 

「っつってもよー、俺てっきり銃とか剣見たいな

もん渡されると思ったんだぜ?」

 

「それは貴様の願望だ」

 

「でもよー・・・」

 

 

まあ・・・吾輩もてっきり電気専用のスタンガンを

渡すと思っとったしのお。

 

 

「それにそれを採用したのには理由が幾つかある」

 

「理由?」

 

「まずは貴様の"個性"の性質だ、

僕も何度か電撃系の"個性"を見たが電気の

『帯電』は外に対しての放出はハッキリ言って

他の奴らよりもデメリットはデカイ」

 

「ウェ・・・」

 

「これは電気の『帯電』が他の電撃系よりも

放出する先が全身と言うのもあるからだろうな、

だが代わりに他の奴らよりも容量は多い上に

貴様の存在自体が電撃系"個性"にとってはアンチだ、

ただ中身が体に追い付いて無いだけだろう」

 

「えーっと・・・つまり?」

 

「貴様は電力を多く持ってるが

体が、脳がそれに追い付いて無いと言うことだ」

 

「成る程な、だからオメーはそういう特訓プランに

したってわけか」

 

「そういう事だ、だが貴様の"個性"で遠距離を

しないと言うのも勿体無い、

かといってスタンガンを渡すのも厳しい」

 

「え?なんで?ウチもそれだと思ったんだけど?」

 

「万が一敵に奪われてみろ、そうなったら

コイツが居るならともかく離れて使われたら

目も当てられないぞ」

 

 

成る程のう・・・じゃからスタンガンは

不採用にしたと。

 

 

「つまり第三者に使われない為ってことか?」

 

「それが一つめ、

それ以外にも電撃が効かない、

或いは使えない状況に見舞われた時にも使える

対抗手段としてだな」

 

「成る程・・・」

 

「剣が不採用の理由は近づけば相手を痺れさすのに

敢えて剣を使う理由が無い、

そして先ほど言った通り敵に奪われた時の

リスクを考えた上での結果だ」

 

「まあ全身スタンガン男なら近づいて触れればそれで

良いんだしね」

 

「それらを考察して結論から電気の

サポートアイテムの最適解がそれになった」

 

 

そんなアルの説明を受けてもまだ不服そうに

電気は糸の真ん中を持って目の前に玉をぶら下げた。

 

 

「不服そうだな」

 

「そうっすよ!なんで俺のはこんなのに・・・」

 

「理由二つ目、

貴様が細かい説明のいるサポートアイテムを

理解しない可能性が高いからだ」

 

「いやオレバカだけどそこまでh」

 

「この小テストの結果でか?」

ごめんなさい

 

「まあ・・・上鳴ってたまにウッカリするとこも有るし・・・」

 

 

反論しようとした電気にアルは昨日やった

小テストの結果を叩き付けて即黙らせおった。

 

 

「まあ・・・貴様は馬鹿だが阿呆では無い、

あの誘拐事件の概要は聞いたが機転の早さと

発想力は悪くない・・・それにだ」

 

「それに?」

 

「この位単純な道具の方が分かりやすい上に

何かと応用も利くし普段においても

ポケットにでも突っ込めばすぐに使えるだろ」

 

 

アルは箱に有ったのとは別のアメリカンクラッカーを

二組電気に渡した。

 

 

「今後からはこれでも振って練習して

実用出来る様にしろ、

先ほども言ったがこれは貴様に合わせた仕様にしている、

玉は銀で糸については特殊炭素繊維を採用し電導性は高い、

更にこの僕が手を加え対刃、対火仕様だ、

オマケに長さを全長1m4組、3m4組、5m2組と

計十組を用意した、これが電気のサポートアイテム

 

 

 

名付けて『充電(チャージ)クラッカー』だ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「まあ・・・確かにアレはオモチャなんだけどね」

 

「うぬ・・・電気も最初は四苦八苦しとったが

割りと早く慣れてあそこまで使える様になったんじゃ」

 

 

吾輩も最初こそはと思ったがあのクラッカーは

軌道が読み難い上に一発でも直に当たれば即無力化出来る

かなりエグいサポートアイテムなんじゃよな。

 

オマケにあの小ささで携帯するのも容易い、

そこに長さの違いもあるからか初見殺しが多岐にも渡る。

 

 

そう話していると電気は核に近づいて

タッチしようとした。

 

 

 

だが・・・。

 

 

え!?

 

 

なんと飯田が素早い動きで核を動かし

電気から距離を取った。

 

 

「飯田まだ動けんのか!?」

 

「嘘!?確かに電気のが直撃したのに!?」

 

「イヤ!()()()()()()()()!!」

 

「え!?」

 

「恐らく飯田のコスチュームだけに当たったんじゃろう・・・

痺れはしたがまだ致命打では無い!」

 

 

あの時、電気の振るった玉は飯田の

コスチュームにだけに当たってそれで痺れたんじゃろう・・。

 

だが直撃する寸前で下がって直撃だけは避けたんじゃな。

 

 

やりおるな飯田も・・・

 

 

飯田はその後核から離れず、電気を牽制している、

あの足の早さならさっきの様な拘束をする前に

核ごと逃げることが出来るからのお。

 

 

「飯田も上鳴も動かねえぞ?」

 

「いや・・・アレは動かねえじゃねえ・・・

どっちも先に動いたらヤられるから動けねえだ」

 

「うぬ・・・電気が動けば飯田は即逃げに徹する上に

あれほど核と密着されたら先程の拘束はともかく

電撃は使えない、

かといって飯田も動けば先程の様な目に会う、

直撃は避けたが今度は・・・」

 

「ふむ・・・硬直状態か・・・」

 

 

轟の考察に吾輩と・・・鳥の頭をした常闇踏陰(とこやみふみかげ)

便乗した。

 

 

この硬直状態を解くには他の第三者が介入するか

どっちかが踏み切るかじゃがそうしないと

()()()()()()()()()

 

ヒーロー側には時間制限がある、

あのまま待てばそれで敵側の勝ちじゃな。

 

なら第三者・・・爆豪なり緑谷なりどっちかが

来れば良いがヒーロー側は恐らく緑谷が囮になり

その間に電気が核を確保する作戦じゃな。

 

じゃがこの作戦では電気の助太刀は出来ない。

 

その証拠に緑谷は先ほど爆豪の攻撃を捌いたが

その後は逃げの一手じゃ。

 

対する爆豪は爆豪でどうやら緑谷と因縁・・・いや、

私情に近い攻撃を繰り返しておる。

 

飯田も何度か連絡を取っている様じゃが答えてすらおらん様子じゃ。

 

つまりどっちも助けは来ない状況じゃな。

 

さて・・・この後はどう動くか・・・

 

 

・・・ん?

 

 

モニターの方で緑谷が爆豪と再び対峙したが

対する爆豪は急に腕を緑谷にかざし・・・

 

 

 

 

ドグオオオォォォォン!!!!!

 

 

 

轟音がビルに響き渡った。

 

 

◆◆◆

 

 

少し前、

 

5階フロア。

 

 

「クッソォ・・・」

 

「ヒーロー!俺はもう核から離れん!!

攻撃出来るモノならしてみろ!!

ウハハハハハハハ!!!」

 

 

当たりはしたけど浅かったか!!

 

緑谷が爆豪抑えてっけどこれじゃあ時間がきちまう!!

 

かといって突っ込んでも逃げられるしアレじゃあ

電撃は使えねえ!

 

 

クソ!こんなんどうする!?

 

 

 

ドグオオオォォォォン!!!!!

 

 

「ウオワァ!!?」

「なッなんだ今のは!!?」

 

 

なんだ!?いきなりスゲエ音してっけど!?

 

俺は通信機で緑谷とすぐに連絡を取った。

 

 

『緑谷!!無事か!!』

 

『うん!僕は大丈夫!上鳴君!状況は!?』

 

『ああ!状況は・・・』

 

「なんだこれは!?爆豪君!!何をしたんだキミは!?」

 

 

そっか!ヤッパリ爆豪かコレ!

 

ってまてよ・・・確か緑谷と最初入る前に

爆豪が自分に突っ込んでくるかもっつってたな・・・。

 

爆豪よりも飯田がヤバいと思うけど・・・。

 

つかコイツらもしかして連携取れてねえんじゃ・・・

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

閃いた!!

 

 

『上鳴君?どうしたの?』

 

『ああ!悪い・・・緑谷、お前爆豪を後どれ位抑えられるか?』

 

『え?・・・ごめん・・・たぶん少しだけかも・・・』

 

『なら少しだけ待っててくれ!!・・・後・・・

 

『え!?・・・分かった!!』

 

 

◆◆◆

 

 

先程の轟音・・・恐らく爆豪君だろう・・・

 

一体本当に彼は何をしてるんだ!!

 

返事も一切してこない・・・なら・・・

 

ここは守りに徹して核を守り抜く!!

 

幸い上鳴君の攻撃は避けれたが次はわからない・・・

 

だがこっちが攻撃しなければ彼も攻撃出来ない!!

 

後は時間切れまで守れば・・・

 

 

「よし!!()()()()()()()!!ならすぐこい緑谷!!」

 

 

 

 

 

なに!?

 

 

今、なんて言ったんだ!?

 

 

()()()()()()()だと・・・!

 

 

・・・・・・・は!?

 

 

まさかこの衝撃音は緑谷君のあの・・・

 

 

「さーって・・・どうする敵?お前の相方はもう抑えられたぜ、

そこで待って二体一で戦うか?」

 

「クソ!爆豪君!応答しろ爆豪君!!」

 

ザッ・・・ザザーーー

 

 

ぐう・・・応答しない・・・

 

 

 

確かにここで待ってても緑谷君が来て

二人を相手するのは危ない!

 

ならば・・・!

 

 

「なるほど・・・ならばヒーロー!お前だけでも!!」

 

 

俺は核から離れて上鳴君の確保に動いた。

 

当然・・・。

 

 

待ってましたっとお!!

 

 

上鳴君はあのクラッカーと言う物を右手で振り、

二つの玉が襲いかかった。

 

 

「ツッ!!?」

 

「でもまだ甘いぜ!!」

 

 

俺は上体を反らしてどうにか避けれた・・・

 

だが再度攻撃してきた二度目の玉は一つだけ!!

 

これを避ければ!!

 

 

ウオオオオオオォ!!?

 

 

 

 

フォン・・・・

 

 

 

 

 

「ま・・・マジかよ・・・」

 

 

危なかった・・・どうにか避ける事が出来た・・・。

 

 

後は!!

 

 

俺はエンジンを吹かして、上鳴君に近づいた。

 

 

「アッブナ!?」

 

 

だが上鳴君は上手く避け、柱の影に入った。

 

俺はすぐに追ったがそこに・・・

 

 

「ぬ!」

 

 

またあの玉が迫って来た。

 

 

だが・・・

 

 

俺はそれを軽く避けた。

 

 

「もう同じ手は通じないぞ!!」

 

「クソ!?」

 

 

そして避けた後、その玉を右手に持った上鳴君がいた。

 

 

「さあ・・・覚悟しろヒーロー!!

 

 

◆◆◆

 

 

はぁ・・・はぁ・・・

 

俺を舐めてんのかテメエはぁ!!!

 

 

不味い・・・時間稼ぎを僕が受けたけどもう・・・

かっちゃんは・・・強い!!

 

使うしか・・・ない!!

 

 

「なんで"個性"を使わねえ!!俺を舐めてんのか!!」

 

 

 

違う・・・!

 

 

そう・・・僕は・・・

 

 

「君が凄い人だから・・・勝ちたいじゃないか!!」

 

 

 

勝って越えたいじゃないかバカヤロー!!!!

 

その面やめろやクソナード!!!!

 

 

かっちゃんは・・・そう言って僕に右手を振りかぶった。

 

 

対する僕は・・・

 

 

(あのボール投げの様に・・・指一本で!!!)

 

 

タイマンじゃ・・・まだ到底敵わない・・・!!

 

 

 

でも!!!

 

 

SMASH!!!!

 

 

僕はワン・フォー・オールを()()()だけに発現して空気を弾いた。

 

 

その一撃でかっちゃんの攻撃を相殺して

かっちゃんを後ろに下がらせた。

 

 

「グウッ!!?テメエ・・・!?」

(コイツ・・・!俺の右手の爆発だけを!?)

 

 

そしてその直後!!

 

 

 

ヒーローチームWIIIIIN!!!!!

 

 

オールマイトの放送が流れた。

 

 

◆◆◆

 

 

緑谷と爆豪衝突の数秒前。

 

 

俺は飯田の攻撃を避けて柱に隠れてそこに

クラッカーの玉を持って攻撃した。

 

 

だけど

 

 

「同じ手は通じないぞ!!」

 

「クソ!!」

 

 

まあな!!そりゃ何度もやってるし!!

 

 

 

だけどよお・・・

 

 

「さあ・・・覚悟しろヒーロー!!

 

 

 

 

おおおおおおああああああああぁ!!!!?

 

 

 

()()()()()()()()()()()!!

 

 

飯田は声を出しながらそのまま地面に倒れた。

 

 

な・・・なにが・・・俺は・・・確かに避けたぞ・・・!?」

 

「まあ確かに避けたぜ・・・()()()はな」

 

 

俺は地面に倒れた飯田から離れながら核に近づいた。

 

 

そしてネタバラシ(左手)を見せた。

 

 

()()()!!?」

 

「まあさっきから一つしか使ってなかったけどよお、

 

 

俺・・・()()()使()()()()()()?」

 

 

そう、俺は一回目の攻撃を飯田にやった時、

左手にもう一つ長めのクラッカーを持ってそれを柱に引っ掻けて

飯田の背後からクラッカーを当てた。

 

 

しかも今度は間違いなく直撃だぜ!

 

 

「俺も最近やっと出来たんだぜ?

両手で出来るようになるのはっと!!」

 

「あ・・・!」

 

 

飯田のあっけに取られた声と俺が核に触れたのは同時だった。

 

 

ヒーローチームWIIIIIN!!!!!

 

 

にしても・・・大丈夫か緑谷?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

モニタールーム。

 

 

 

「おお緑谷!平気か!?」

 

「うっうん!指を一本やったけどどうにか・・・」

 

「いやそれ以外もボロボロだぞお前!?」

 

 

俺たちはモニタールームに入ると緑谷がボロボロの

状態で迎えてきた。

 

 

え~っと・・・大丈夫かな?緑谷少年?」

 

「だっ大丈夫です!!オールマイト!!」

 

「イヤイヤ!大丈夫じゃねえだろ!?」

 

 

でも緑谷は引こうとはしなかった。

 

まあ他の奴のも見てえからなあ。

 

仕方ねえなあ・・・

 

 

「緑谷、どうしても残るんだな・・・」

 

「うん、他の皆の動きも見たいし」

 

「なら・・・スンマセンオールマイト!

少しだけ時間貰っていいっすか!」

 

「ぬ?まあどのみち準備もあるから・・・」

 

「なら俺!!ちょっと()()()()しまっす!」

 

 

緑谷の怪我で一番でけえのは・・・背中と右の人差し指だな。

 

 

「え?上鳴君?なにを?」

 

「少しだけ痺れっぞ」

 

ッツ!?」

 

 

俺は放出する電力を調整して緑谷の怪我に電気治療を

やってみた。

 

 

「っと!どうだ?緑谷?」

 

「あっ・・・楽になった・・・」

 

「これ覚えんの苦労したんだぜ!

けど!さっきも言ったけど応急手当だぞ!

だからこれ終わったらリカバリーガールの所行けよ!」

 

「うっうん!ありがとう上鳴君!!」

 

 

俺はオールマイトに伝えてその後、

講評する時間になった。

 

 

そして結果は・・・

 

 

「まあ今回のベストは飯田少年だな!!」

 

「マジか!?」

 

「え!?何故ですか!?」

 

「勝った緑谷ちゃんや上鳴ちゃんじゃなくて?」

 

 

マジでなんでなんだ!?

 

 

「何故だろうなあ~~?わかる人!!

 

「うぬ」

 

「ハイ、オールマイト先生」

 

「おお、では新宮少年!八百万少女!どうぞ!!」

 

「吾輩は後でも構わんぞ八百万殿」

 

「では・・・お言葉に甘えさせて・・・」

 

 

焔二と八百万が手を上げて焔二が八百万に順番を譲って

八百万の講評を聞いた。

 

 

まず爆豪は私怨丸出しの独走と大規模攻撃、

緑谷は私情に寄る対峙。

 

そして俺は飯田との対峙の前に

大声で自分の場所を教えてしまった事だった。

 

イヤあれは誰でもツッコミ入れるだろ!?

 

耳朗なら秒でツッコミ入れるぞ!?

 

 

「すっすいません!講評の途中だが・・・

()()()()()()()()()()()()()()()!?」

 

「え!?ええ・・・そうですが・・・」

 

「そー言えば・・・飯田少年、上鳴少年、ちょっといいかい?」

 

「はい?なんすか?」

 

「実は飯田少年が核から離れて上鳴少年に仕掛ける前の

会話を()()()()()()()()()()()()()()()()

良ければ教えて貰えるかな?」

 

「ああ、アレっすか?アレは俺、飯田に()()()()

言ったんですよ」

 

「アレはハッタリだったのか!?」

 

「あ!!もしかして()()()のって!?」

 

 

緑谷がなにかに気づいた様に声を出した。

 

 

「なにかわかったのかい?緑谷少年」

 

「はい、あの時上鳴君にかっちゃ・・・爆豪君を

抑えて欲しいって聞いた後、

『少しの間通信出来ねえぞ』って言ってたんです」

 

「どういうことかね?」

 

「えっと・・・俺が電気を少し弄って俺の周辺の

通信をジャミングしてたっす」

 

ジャミング!!?だとしたら!?」

 

「ほら、あの時俺が大声出した辺りで」

 

 

そう、俺はあの時、飯田に先に攻めて欲しかったから

電気の放出を弄って俺のを含めた通信を妨害していた。

 

 

「正直、俺達は飯田が来なければ負けてたんで

上手くいけば飯田から来ると考えて」

 

「成る程!!つまり相手の情報を遮断したのか!!

室内戦では相手の情報を断つのは有効な手段だね!!」

 

「けどこれあんま得意じゃなくて・・・

ぶっちゃけ5m位だけなんすよ」

 

「けど凄いよ上鳴君!!

僕の治療もそうだけどこんな風に電気を活用するなんて!!」

 

 

俺は緑谷の言葉に()()()()()()

 

うん・・・確かに俺は電気の使い方を覚えたけど・・・

 

 

 

 

まさか拷問器具に拘束されてやられるとは思わんかったわ!!

 

なんでも恵さんが外国マフィアの確保後に

そのアジトから徴収した物をアルが魔改造して

再利用させたもんだけど・・・

 

アレどうみてもシ○ッカーの手術台か

映画とかで見る拷問器具だよ!!

 

で、それで文字通り体で覚えて

俺は電気の使い方を理解したってわけよ。

 

 

俺は緑谷に大声で答えた。

 

 

バッチリ体で覚えたかんな!!

 

かっ上鳴君!?

 

 

ちなみに焔二と耳朗は俺の言葉に首を縦に振った。

 

 

「えっえ~っと・・・八百万少女の講評はこれで良いとして

新宮少年はどうかな?」

 

 

そー言えば焔二はまだだったな。

 

 

「うぬ、吾輩の方は大体は八百万殿と同じじゃが・・・

二つ程違う点はある」

 

「違う点?」

 

「まず飯田じゃが・・・確かに四人の中では一番適切な

動きじゃが最初の爆豪との連携が取れてなかった点じゃな、

もし彼処で飯田が先行していたら・・・結果は変わっていた

可能性がある・・・じゃが実際は飯田は爆豪との連携を

諦めてしまった為に結果的に飯田はやられてしまった点じゃな」

 

「なんと・・・!?」

 

「あの場面なら二人の"個性"も検討して

二人係りで攻めるのも手じゃったな、

飯田にしろ爆豪にしろどっちも機動力は合ったしの」

 

「ううぬ・・・成る程!」

 

「ですがそれでしたら核が無防備に・・・」

 

「じゃからもしも緑谷と電気が一緒に動いて無ければ

片方がすぐに核に迎えると言うことじゃ、

それに・・・これは訓練じゃからそういう冒険も

アリではあると思うぞ、まあ・・・敵側に限りそうじゃが」

 

「確かに・・・敵ならその様な動きもしてきそうですわね・・・」

 

「それに核・・・もといその様な爆発物を持った敵じゃ、

それ位追い込まれている事(バカな行動)も考えてもいいじゃろう」

 

「そこまでは・・・考察出来ませんでしたわ・・・!」

 

 

そこはなー・・・俺たちはよーく知ってるからなー。

 

あん時(誘拐事件)も敵がバカだったから良かったって言ってたけど

隼人さんやアル曰く、

『追い込まれたバカが一番怖い』って言ってたしな。

 

 

「次の二つ目じゃが・・・

吾輩は緑谷の行動については一部は良いと言う事じゃな」

 

「え!?僕!?」

 

「うぬ、皆は吾輩が緑谷と爆豪にはハンデが有ると

言うたじゃろ?」

 

「ああそれか!確かに言ってたな!!」

 

 

ハンデ?んなもん有ったか?

 

 

「二人のハンデ・・・まあ簡単に言うと

二人は全力を出せない状態じゃった」

 

()()()()()()()?()

 

「奇しくも二人の"個性"は室内で使うと

威力次第で建物に被害が起こる"個性"じゃ、

先ほど八百万殿が言うとった様に大規模攻撃もそうじゃが

全力でやれば建物が崩壊する、それが二人のハンデじゃ」

 

「え~?でも爆豪はともかく緑谷だったら

大丈夫じゃない?」

 

「俺もそう思うぜ!あのパワーだったら!」

 

()()()でアレじゃぞ?・・・もし()()()()()・・・」

 

「「あ゛・・・」」

 

 

あーそっか・・・確か緑谷の"個性"って『超パワー』だったか、

個性テストの時も指一本でアレなら腕一本でやったら・・・。

 

 

うん!!間違いなく建物ぶっ壊れるな!!

 

 

焔二の言葉で疑問に思った芦戸と瀬呂(せろ)

理解したみたいだな。

 

 

「そっか・・・でも僕あまり考えて無かったんだ」

 

「なんと!」

 

「あの時は上鳴君がやってくれるって信じてたから

僕は指でやってみたんだ、

相澤先生にも言われてたしね」

 

「まあ結果的にはそれでよしじゃな、じゃが緑谷よ、

今回でその様な無茶は止めにしとくんじゃぞ、

動けなくなったら相手が賢い者なら最悪の展開もあり得たぞ」

 

「最悪の展開?」

 

「緑谷を人質に他の者の動きを封じるとかじゃな」

 

「うわ・・・」

 

 

げ!?そんな事もあり得たか!!

 

 

「まあ爆豪はその素振りは更々無かったがのお、

後は・・・四人の良いところも言うが

緑谷は状況判断と作戦考案が良い、

電気はハッタリと意表を突く攻撃、

爆豪は戦闘センスの高さと行動の早さ、

そして飯田は核を盾にした有利な立ち回りじゃな」

 

「うっうん!そうだね!良いことも言っておくと

気付ける所が有るからね!!」

 

 

そうだな・・・今回は緑谷が作戦建ててくれたけど

次はそうじゃ無いかもだな・・・。

 

よし!授業終わった後皆とマックで交流会ついでに

聞いてみよっと。

 

 

俺たちが皆の所に戻る時、耳朗が親指を立てて

サムズアップしてくれたから返した。

 

 

「では次は・・・

ヒーロー側はBチーム!!そして敵側がIチームだ!!」

 

 

おお!次は焔二の番か!

 

焔二を見るとやる気は十分っぽいから大丈夫だろ、

ただ・・・今のお前葉隠に抱かれてるから

完っ全にヌイグルミっぽいぞ・・・

 

 

 




緊急事態宣言が伸びて暇をもてあまし始めた
作者です。


え?なら投稿ペースを安定しろ?


暇は増えても・・・仕事は有るんやで・・・。


さて、今回は上鳴君メインとして書かせてもらいました。

後は上鳴君のメインウエポンと他数点の
解説に入ります。


充電(チャージ)クラッカー サポートアイテム


主に不規則な動きと電撃の効かない相手に使用する事を
重視した上鳴専用サポートアイテム。

ホルスターには長さ別の物が計八組入っており、
それとは別に普段からポケットに入れている二組を
合わせて計十組、玉は銀、糸は拘束も視野に入れている為、
特殊炭素繊維を採用に更に対刃、対火仕様。

前述した通りかなり不規則な使用が可能な上、
上鳴の"個性"を併用すれば触れれば即感電の
電気ワイヤーに早変わりする。


裏話だがヨーヨーかこっちかで悩んでた作者がいた。


モデルは当然アメリカンクラッカーで
イメージをしやすいのは二部ジョセフ。


『ハッピーウレピーヨロピクネー!』



拷問器具擬き  医療器具


物語の中で電気の特訓アイテムの見た目がアレな道具。

その正体は天才アル・ボーエンが魔改造をした
元は外国マフィアの拷問装置。

アルの改造によりそれに横たわった者の
体の細部を電気信号を利用してモニターに描写し
更に局所に電流を流す事も可能でそれによる
電気治療をも可能にした画期的な装置。

ただし当の本人は使えたら問題なしな性格の為、
中身だけでガワは一切変わっていない。

この作品の上鳴はこれによって
電気の使い方を文字通り体で覚え(させられ)た。


モデルはMGSの拷問=アトラクションの
リボルバー叔父さんのオモチャ。


『では行くぞ!!』

ちなみに拘束器具もバッチリ付いている。


次回は主人公&葉隠vs轟&障子!!


では次回!!



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