雄英高校の近くの公園・・・
「ホレいっちょう!!」
「だぁ!!?」ドサッ
吾輩は公園に朝早く着き、尾白と組み手をしていた。
「イタタ・・・」
「ふむ・・・時間も良い頃合いじゃしこの辺りで終いじゃな」
「ああ・・・悪いな新宮、付き合わせて」
「気にするでない、それに付き合うと言うたのは吾輩じゃ」
地面に倒れた尾白は起き上がり、吾輩は尾白の鞄を襟巻きで掴み、渡した。
「いやにしても・・・ホントに強いな新宮・・・」
「そうでもないぞ、これでも吾輩は負け越しの方が多いぞ」
「お前が負け越しって・・・もしかして耳朗か?」
「いや何故そこで響香殿の名が出るんじゃ・・・吾輩の兄じゃよ」
「新宮の?」
「うぬ、もう数えるのも億劫になる程やっておるけど一度も勝てておらんわ」
「ちなみにそれっていつ頃から数えて?」
「そうじゃな・・・五つの頃からじゃな」
「兄さんの歳って・・・」
「よく覚えてはおらんが十以上は離れておるぞ」
「そりゃ負け越すだろ・・・」
吾輩と尾白が学校に足を進めながら、今回の組み手の反省と吾輩の戦績を話していた。
「にしても・・・新宮や耳朗に負けるって・・・俺も武術はかじっているんだけどな・・・」
「うぬ・・・昨日の訓練と今日の組み手でわかったんじゃが・・・尾白は吾輩や響香殿よりも一撃の重さについては上じゃな、じゃが攻撃が真っ直ぐじゃから先に仕掛けると読みやすいと思うぞ?」
「そうなのか?」
「うぬ、お主の尻尾は攻撃が大振りじゃ、それならその一撃を活かす為に少し小技も知った方が良いぞ」
「小技か・・・」
「後は響香殿の様にプラグの攻撃の後に自身で攻撃するか或いはその逆で戦うというのもアリじゃな、"個性"を活かす為に護身術を、護身術を活かす為に"個性"をじゃな、お主なら武術があるからそっちを先にやって二の太刀に尻尾をやれば・・・」
「そっか・・・わかった!今度やってみる!」
「うぬ!試すときは吾輩も協力するぞ!」
尾白もそうじゃが・・・緑谷にしろ飯田にしろ近づく必要のある者でも当たらなければ意味がないからのお・・・。
「ん・・・なんだアレ・・・」
「アレは・・・マスコミじゃな」
吾輩達が学校に着くとその周りにはマスコミが張り付いておった。
「なんでまた・・・」
「多分オールマイトが先生になったからじゃないか?」
ふむ・・・確かにそうじゃな・・・実際通る生徒に話しているのはオールマイトが学校でどう教えておるかじゃし。
「ヤッベー!!俺らテレビに写ってるぜ!!」
「イエーイ!!」
「あっマジ!!マジでテレビ写ってるのか!?」
「ちょっと・・・アンタら・・・」
「アレって・・・」
「なにしておるんじゃ・・・」
今、マスコミに囲まれている者は電気、瀬呂、芦戸殿、少し離れて声をかける響香殿じゃな。
「ヨッシャ!!ここでいっちょう俺の顔をテレビに写しまくるぜ!!」
「あー!!ずる~い!!アタシも写りた~い!!」
「俺も俺も!!」
「止めないのか?」
「いや・・・そろそろじゃろ・・・」
三人がヒートアップしながらカメラ目線の取り合いをしているのを離れた位置から見ていた吾輩達はそれを傍観していた。
そして響香殿がゆっくりと電気に近づいて・・・。
「ヨッシャ貰い!!イエーイ!!皆!!みてっドゥフ!!?」
電気がカメラの視線を独占してその目の前で両手でVサインを出していた所に響香殿の鳩尾を狙った一撃を貰い、電気はそのまま地面に倒れて静かになった。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「「「「「・・・・・・・・」」」」」
「行こっか・・・」
「「はっハイ!!」」
周りが沈黙する中、響香殿が二人に声をかけながら電気を引きずって雄英に入っていった。
「なっ」
「いや
「うぬ、中学の頃は特訓を受ける前は"個性"で落としておったが特訓を初めて時間が経った頃にはああなったぞ」
ちなみに電気曰くあちらの方が痛いと言っておったな。
「ホレ、マスコミが止まっとるし吾輩達も」
「あっああ・・・」
ーーーーーーーーーーーーーーー
一年A組教室。
ホームルーム。
「昨日の戦闘訓練お疲れさん、Vと成績見させて貰った」
「爆豪、もうガキ見たいな真似するな、能力はあるんだ」
「・・・・・・わかってる」
昨日の訓練からあの爆発頭は不気味な程に静かじゃったが・・・多分大丈夫じゃろうな。
「で、緑谷はまた指をブッ壊して一件落着か」
(ビクゥ!)
「壊す箇所を最小限にすれば良いって事じゃない、ソレさえクリアすればやれる事は多い、焦れよ」
「っはい!!」
「それから・・・峰田、お前もし八百万が本当に脱いでたら除籍させてたから自重しろ」
「なんで!?」
「
「お言葉ですが!!あの時は
「ここは学校だ、ストリップ劇場じゃない」
まあ・・・確かにアレは学校でやることではないのお・・・。
にしても何故峰田はあんな要求をしたのかが本当に謎じゃな。
「さて・・・ホームルームの本題だ、急で悪いが今日は君らに・・・」
(なんだ!?)
(まさかまた臨時テスト!?)
「学級委員長を決めてもらう」
「「「「「学校っぽいの来たーーー!!?」」」」」
おお・・・まさかの・・・じゃが確かに必要じゃな・・・。
「俺!俺やりたいッス!!」
「アタシもー!!」
「俺も俺も!!」
「オイラが委員長なら女子全員膝上30cm!!」
うぬ、ヒーロー科ならば皆がやりたいじゃろうな、あと峰田よ・・・つい先程の相澤先生の言葉を聞かんかったのか・・・。
「皆!!学級委員長は"多"を牽引する責任重大な仕事だ!!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務!!ここは投票で決めるべきだ!!」
ふむ・・・投票か・・・飯田の発案は一理あるのお・・・
じゃが・・・。
「そびえ立ってるじゃねえか!!」
「なんで発案してんのアンタ!!!」
言った本人が手を挙げておるからのお・・・。
にしても相変わらず二人のツッコミはキレがあるのお。
「時間内に決めれば何でもいい」
相澤先生の了解によって投票が始まった。
その結果。
緑谷、四票。
八百万、三票。
轟、麗日、上鳴、切島、飯田、0票。
他、一票。
「僕四票ーーー!!?」
「何でデクに・・・!!?」
ほう、緑谷に票が集まったのお。
じゃが・・・誰じゃ?
「じゃあ委員長は緑谷で副委員長は八百万だ」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
食堂、食券売り場前、
ふむ・・・今日は何を頼もうかのお・・・、二人は他の誰かも誘うと言うとったしその間に決めようかのお。
「焔二?なにしてんだ?」
「ぬ、焦凍か?」
見ると焦凍もこれから買おうとしている所じゃな。
「なにを買うか悩んでいる所じゃ」
「ん?そうか・・・」
さーて・・・なにを頼もうか・・・。
「俺は・・・昨日の後、母さんと会った」
「ぬ?」
焦凍の母上殿か・・・。
「お主の母上殿は家では無いのか?」
「いや・・・病院だ・・・昨日初めて会った・・・」
「ん?初めて?」
「ああ・・・あの時から病院に入った頃にな・・・」
「・・・聞いても良いか?」
吾輩は焦凍の家庭の事情を聞いた。
焦凍はナンバー2ヒーロー『エンデヴァー』の息子であった。
じゃが焦凍曰くエンデヴァーは上昇志向が強いらしく、現在のナンバーワン、オールマイト殿を越える為に個性婚を行った。
個性婚・・・確か昔にあった強い"個性"を産むために婚約者を選び子供に"個性"を引き継いでいく前時代の負の発想。
焦凍の母上殿の親族はエンデヴァーが丸め込み、母上殿の"個性"を手に入れた。
全ては焦凍をオールマイト以上のヒーローにするために。
母上殿はその時に余程思い積めたらしく、
焦凍の顔に熱湯を・・・。
そうして母上殿は精神病院に入院して焦凍は父親を否定する為に左側を使わない様にしていた。
じゃが・・・
「実はな・・・病院で会ったのは母さんだけじゃないんだ・・・」
「ぬ?」
あの後・・・焦凍は病院で母上殿に会う前にエンデヴァーがその病院から出ていったのを確認して焦凍は受付の人に聞いた。
どうやらエンデヴァーは定期的にだが母上殿の様子を聞き、自身の名を伏せて贈り物をしていた。
それはもう七年にもなっておった。
「アレは驚いた・・・まさかアイツが母さんを追い込んだのにアイツは母さんに何かを贈ってたってのが・・・」
ちなみに焦凍が母上殿と会う時に一緒に受け取って中身を見たが銘菓だった。
じゃが七年前?
「それから・・・母さんと話した・・・母さんはあっさり俺を許してくれた・・・俺が何にも捉えられずに進む事が・・・幸せであり救いになると・・・言ってくれた・・・俺はまだ親父は許さない・・・だけど・・・」
「焦凍・・・」
「キッカケはお前だ・・・ありがとな」
「そうじゃな・・・」
母・・・か・・・。
「なあ、そろそろ頼まないか?」
「うっうぬ!じゃあ吾輩は・・・」
◆◆◆
「やっぱり皆で駄弁りながら話すのがいいっしょ!」
俺はそう提案して耳朗、緑谷、麗日、切島、飯田、八百万と一緒に飯を食うことにした。
「そうやね!皆で食べる方が楽しいし!」
「おっ!麗日わかってんな!!」
「取り敢えず食券買お」
「私・・・こういう場所は初めてなのですが・・・」
「大丈夫だ八百万君!!皆で美味しく食べよう!!」
俺たちは食券を買いに食券機に向かった。
「アレ?なんだこの人混み?」
食券機の前に人が集まっていて買うことが出来ない状態だった。
幸い他にも機械はあるけどなんでここだけ?
「なんなんだこれ?」
「あら?あそこに居るのは・・・」
八百万が言う場所の中心を見るとそこには轟と焔二がいた。
「おっアイツは轟を誘ったのか!」
「そう言えば・・・昨日の後少し話してたし」
俺は二人を呼ぶ為に人混みの中心に行こうとした。
「オーイ!焔二!!とどr」
「貴様には・・・失望したぞ焦凍・・・」
はい?
「それは俺のセリフだ・・・お前がそんな奴だとは思わなかったぞ・・・」
えっ!?なにこれ!?なんでここで
「アレ?轟に新宮じゃねえか!」
「でもなんか二人共雰囲気が・・・」
「なにが悲しくて熱いうどんなんぞを食わなければならんのじゃ!!第一蕎麦ならば暑くても冷たくてもどっちでも良いじゃろうが!!」
はい?
「お前こそわかってないな・・・冷たい蕎麦が一番良い・・・それをなにが悲しくて熱いかけ蕎麦にしなきゃいけねんだ・・・」
・・・・・・。
「あの・・・あの二人なにかあったんですか?」
耳朗は堪らず近くにいた人に聞いてみた。
なんで二人がこんな事になったのかの一部始終を聞き出した。
焔二と轟は最初こそはなにかを話す位には仲が良さそうだったけど焔二がざるうどんを頼もうとしたときに何故か轟がざるうどんをディスってそれが白熱してこうなったと・・・。
「「しょうもな!!!」」
要はアレだろ!?うどん派と蕎麦派の戦争ってことだろ!?
つか轟ってそんなキャラかよ!?
お前クールキャラじゃなかったのかよ!?
「二人共!!喧嘩は止めたまえ!!」
飯田が二人の喧嘩を止めようと近づいた。
「飯田か・・・ちょうどいい・・・お主はどっちじゃ・・・」
「え・・・?」
「冷えたうどんが一番いいじゃろう・・・」
「いや・・・冷えた蕎麦の方が・・・」
「え!?いや君たち!?」
「「どっちだ(じゃ)!!」」
「うっ・・・俺は・・・どっちの味方になれば・・・」
「おちついて飯田君!?」
「どっちにいっても片方が白熱するだけだから!?」
ヤッベェ・・・なんだよこの不毛すぎる戦い・・・。
「電気、止めにいけ」
「無理だろ・・・アイツうどんは冷めたのしか食わねえし・・・」
「えっ・・・なんでだ?」
「昔熱いの食って舌を火傷しちまったんだよ・・・」
「猫舌・・・」
「アレ・・・?なんなのこれ?」
「ハーイ!デンキ!キョウカ!」
そんな不毛な争いが続いている中、俺たちに角取とポニーテールの女子が話してきた。
「おお!角取じゃねえか!」
「オヒサシブリデす!エイジロウ!!」
「アレ?切島と角取って知り合いか?」
「おう!入試の時にな!」
「てか・・・なにやってるのアレ・・・」
そう言って今も言い争っている二人に顔を向けたポニーテールに耳朗が答えた。
「うどん派と蕎麦派の仁義なき戦い」
「・・・・・・は?」
「気持ちは分かる」
「・・・・・・止めないの?」
「止めに行って既に一人が返り討ちにあった」
「それに止めたくてもな~あの二人一応俺たちのクラスの最強候補なんだよなあ・・・」
「マジか・・・」
「あっアノ!」
「「「「「!!?」」」」」
俺たちがポニーテールと話していたら角取が二人に向かっていった。
「ぽっ!?ポニー殿!?」
「ん?なんだ?」
「ワタシハソバモオウドンモイイデスカドッチモテンプーラでメシアガルノガグットデス!!」
「ってそうじゃねえだろ!?」
「どうすんの!?これ以上騒がれたく無いよウチ!?」
「天ぷらか・・・」
「ふむ・・・それなら吾輩はハモがええのお」
あれ・・・?
「ああ、それも良いが王道の海老も捨てがたいぞ」
「エビ!ワタシもスキデス!」
「ああ・・・じゃが海老と言ったら・・・」
「「桜エビのかき揚げが一番だ(じゃ)」」
・・・・・・ガシッ!!
二人はハモって言った言葉に向き合った後、焔二は襟巻きを支えにして轟と目線を合わせて握手をした。
「悪かったな、天ぷらが好きな奴にうどんも蕎麦もねえ」
「それはこちらも同じじゃ」
「デハミンナデゴハンヲタベマショウ!!」
そうして三人は改めて食券機に向かった。
(((((なんだコレ・・・)))))
こうして・・・第一次
ちなみに・・・食券機の使い方を解らなかった八百万に教える為にまた一悶着があった。
◆◆◆
「ヘーそっちはそんな感じなんだ!」
僕たちはその後、B組の角取さんと
「アタシらのクラスは推薦でアタシがなったよ」
「へーでもなんか拳藤って頼りがいありそうだな!」
「うん、なんか・・・姉御って感じ」
「そっちは多数決で緑谷が委員長で八百万が副委員長なんだ!」
「はッハイ!でも・・・僕に三票も集まってビックリしたよ・・・それにいざ委員長って務まるか不安で・・・」
「大丈夫だって!だって緑谷は訓練の時も作戦建てんの上手かったし!だから俺は緑谷に入れたんだぜ!」
「そうだな・・・緑谷君は判断力も胆力もある、だから君に投票したんだ!」
あの二票って二人が入れたんだ!
「ちなみにじゃが吾輩は八百万殿に入れたぞ」
「俺も八百万だ」
「あっウチもヤオモモに入れた」
「えっ・・・!?」
「講評の時の把握力は良かったからのお」
「俺は・・・そういうのが一番得意そうだからだな・・・」
「ウチも大体轟と同じ」
八百万さんには新宮君、轟君、耳朗さんが入れたんだ・・・アレ?
「でも耳朗さんと新宮君って一票ずつ入ってたよね?」
「うむ、誰かが入れたようじゃが・・・」
「わっ私は・・・耳朗さんに入れましたわ」
「えっ?ヤオモモが?」
「はい、訓練の際も判断が的確でしたので・・・」
「そっか・・・ありがとね、ヤオモモ」
「はい!」
「ちなみに新宮には俺が入れたぜ!」
「むっ、アレは切島が入れたのか?」
「おう!正直・・・自分に入れるか迷ったけど入試の時も訓練の時も熱かったからな!!」
「ニュウシノトキのキュートタイガーハトテモカッコヨカッタデス!!」
「だよな!あん時はあのデケエロボットも止めたしな!!」
えっ!?新宮君ってあの巨大ロボットを止めたの!?
「なっ!?新宮君もアレに立ち向かったのか!?」
「うぬ、ただ・・・吾輩だけではなく切島とポニー殿もじゃ」
「入試の巨大ロボット?」
「まあ・・・入試ではそのようなモノが・・・」
「アレ!?二人は知らないって二人はそう言えば推薦入学だっけ?」
「ただ・・・吾輩達は三人協力してアレを止めたから緑谷とは少し違うのお」
「てか俺もお前がアレに向かっていったってのは初耳だけどどうやって止めたんだ?」
「確か・・・角取が俺と新宮をロボットの頭上まで運んで俺が連打で穴を開けて新宮が訓練の時に轟にやったあの火炎放射を俺が開けた穴にぶちこんだな」
「アタシのクラスにもアレに挑んで足止めした奴がいるけどそっちは壊したのが二人か」
「テツテツね!」
「テツテツ?」
「鉄哲徹鐵、まあ・・・切島と似てる感じの者かのお」
やっぱりいろんな人がいるんだな・・・
「でも飯田君も委員長やりたかったでしょ、メガネだし」
「唐突に話変えて結構ザックリ行くのな麗日」
「やりたいと相応しいか否かは別だよ、
「「「「・・・・・・
「ハッ!」
「ちょっと思ったけど飯田君って坊っちゃん?」
「坊!!!」
ホントザックリいくね麗日さん!
「いや麗日・・・飯田は坊っちゃんじゃないだろ・・・」
「アレ?轟くんなんで?」
「
「「「「「ブッ!!?」」」」」
「轟オッマエそれ
「ん?そうなのか?」
轟くん!?君も結構凄いね色々!!?
だけど僕達の視線が飯田くんに集中すると彼は観念したように喋った。
「そう言われるのが嫌で一人称を変えたんだが・・・俺の家は代々ヒーロー一家なんだ、俺はその次男なんだ」
「ええーーーーー!!!?」
「スッゴ!!マジでか!!?」
ホントに凄い!!飯田くんの家ってヒーロー一家なんだ!!?
「ふむ、お主もなのか?」
え?お主もって?
「そういえば焔二も隼人さんがヒーローだからヒーローの次男だったっけ?」
「いやそうでしょ、ウチも少し頭から抜けてたけど」
「えっ!?新宮!?お前もなのか!?」
まって!?新宮君も!?
「む、新宮君もなのか・・・」
「まずは飯田から話して良いぞ」
「じゃあ・・・ターボヒーロー『インゲニウム』は知ってるかい?」
インゲニウム!?インゲニウムって言えば!?
「もちろんだよ!!東京に事務所を構えていて65人の
「詳しいな・・・それが俺の兄さ!!」
「あからさま!!」
「でもすげえぜ!!」
飯田くんはインゲニウムの話を聞いてみると飯田くんがどれ程インゲニウムを尊敬して、憧れているかが凄く分かる!!
「ちなみに差し支えなければ新宮君の兄の話も聞きたいんだが」
「うん!僕も聞きたい!!」
「ワタシモ!!」
「俺も・・・」
「そうじゃな・・・吾輩の兄は
「
「えっ!?嘘!?新宮君のお兄さんってあの
「マジか新宮!!?」
「
「なっ!?そうなのか新宮君!?」
僕たちが反応する中、上鳴君と耳朗さんを除いた女性陣は誰?と言う顔をしていた。
「
「麗日さん知らないの!?ブレードヒーロー『
ヒーローデビュー当時からその不良っぽい風格から『
だけどそれ以上にメキメキと頭角を表しては徐々にランキングを更新していって来たけど七年前に突然ヒーロー活動を自粛した元ヒーローランキング
「俺も知ってるぜ!?ほぼ"個性"を使ってないのに格闘戦でアッサリと敵をやっつけちまうんだろ!?」
「ただ・・・口が悪く素行はあまり良くは無かったがそれでも人を惹き付けるカリスマに近いモノがある為か確保された敵の中には改心した者やヒーローを目指す者が出てきたヤンキーヒーロー・・・」
「ふむ・・・そう言って貰えると嬉しいのお」
「ちなみに今は臨時の
そうか!?上鳴君と耳朗さんは新宮君とは幼馴染みなんだっけ!?
「じゃあ二人も知ってるの!?」
「ああ!てか俺たちは焔二の家で特訓してここに入れたんだぜ!!」
「まあ・・・特訓はホントキツかったけどね・・・」
「けどホンマ凄いなー・・・」
「モシカシテカラテデスカ!?」
「いや古武術じゃよ、それも古くから伝わったのお」
「じゃあ焔二も?」
「うむ、五つの頃からしごかれたわ」
「なるほどなーつえー訳だぜ・・・」
なるほど・・・だから新宮君はあんなに強かったんだ・・・
「アレ?そう言えば
「アッ!確かに!?」
確か
「うむ・・・考察中にスマンが吾輩と隼人殿・・・ヒーロー
えっ?
「あの・・・どういう・・・ことですか?」
「うむ、吾輩は孤児でのお・・・ごみ捨て場に赤子の頃に居った時に隼人殿に拾われたんじゃ」
「「「「「え・・・・・・!?」」」」」
僕たちの周りの空気は新宮君の言葉でお通夜の様に変わった。
「じゃが一応言うておくが吾輩はその時の両親が何故そこに置いたかは気にはなるが恨んではおらんぞ」
「なんで!?」
「顔もわからん者をどう恨めば良いかわからんし・・・それに何か別の理由でそこに置いたかも知れんからのお」
そんな・・・新宮君・・・
ギュ!!
「ニュア!!?」
「大丈夫デス!!キュートタイガーハポニータチガイマス!!」
「だっ大丈夫じゃポニー殿・・・じゃから頼むから少し緩めてくれんか!!?」
僕たちがお通夜状態の中、角取さんがいつの間にか新宮君に近づいてその小さな体を思いっきり抱き締めた。
「わっ悪ぃ新宮!?余計なこと聞いちまって!?」
「だっ大丈夫じゃ切島・・・」
切島君が新宮君に謝罪している内に角取さんの抱き締める力が弱くなったのか息絶え絶えのまま返答した。
「はぁ・・・それに吾輩には電気に響香殿、兄妹も居るからそこまで深く悲しまなかったわ」
「兄妹?」
「うむ、ちなみに二人も血の繋がりは無いし一物抱えて家に来た身じゃ、天才的頭脳こそ持っておったが"無個性"と言う理由で親から見放されてしまった弟、"個性"が危険過ぎた為に売られる様に研究施設に入れられかけた妹・・・吾輩達は経歴こそ別じゃが隼人殿・・・
「そうだったのか・・・」
「じゃから吾輩もそう成りたいんじゃ・・・誰かを・・・救えるヒーローに」
そうか・・・僕にとってのヒーローがオールマイトの様に飯田くんのヒーローはインゲニウム、新宮君にとってのヒーローは
「そう言えば・・・一時期
「ああ、俺も隼人さんから聞いたけどよー誰も覚える事が出来る前に離れちまったんだよなー」
「そんなになん!?」
「うん・・・ウチらは触り程度だったけどコイツも使ってる古武術を本気で覚えるのはプロでも無理だよ」
「一人・・・確か八木と言うヒーロー名はわからんが・・・6年位前に一週間は持った者が久しぶりに出たからのお」
「一週間?」
「吾輩のお爺様の本気の扱きじゃ、一ヶ月耐えたら本修行に入れるが大抵1日、もって2日でギブアップじゃ」
「えっ嘘!?アレがマジじゃないの!!?」
「ちなみに電気と響香殿にやったのは抜き打ちじゃが本気だったら四六時中襲われるぞ」
「襲われる!!?」
えっ!?待って!?なんで特訓で襲われるの!?
「アレが・・・四六時中・・・」
「補足じゃが寝てる時も来るぞ・・・」
「「ヒィ!!?」」
「上鳴君?耳朗君?」
「冗談じゃねえよ!?あんないきなり後ろから来ては襲撃してくるのが一ヶ月間!?覚えさせる気ねーだろ爺さん!!?」
「無理!!?ウチも無理!?何が悲しくてあんな狂気の沙汰の様な事を一ヶ月もやらなきゃいけないの!!?」
えっなに!?そんなにヤバいの!!?
上鳴君と耳朗さんは小刻みに震えた体を寄せて、手で自分を覆った。
「なんなん?そんなにヤバいの?」
「んー吾輩はよくわからんが・・・」
「「感覚麻痺してるヤツが言うんじゃねえよ!!!」」
「じゃあさ、その古武術を使えるのって今はそのお爺さんと新宮とそのお兄さんだけって事?」
「違うぞ拳藤殿、吾輩はまだまだ未熟者じゃし吾輩には昔兄弟子が居ってのお、唯一その者だけが新宮流古武術の外部からの体得者じゃ」
「
「アレ?そんな人居たっけ?」
「電気は一度会っておるぞ」
「俺?・・・あっ!確かお前が買い出ししてる時に一緒に居た!」
「うむ、その人じゃ」
「顔はメッチャ怖かったけど普通にイイ人だったから覚えてるぜ!!」
「うむ、その人が吾輩の兄弟子で・・・吾輩にとっては
そんな人が・・・
「ちなみにその人は?」
「うむ・・・その人は・・・」
新宮君が話そうとしたその時!!
『ウウーーーーーーー!!!!!』
けたたましい警報が学校内に行き渡った。
「ウェ!?なんだ!?」
「五月蝿い!!?」
『セキュリティ3が突破されました、
生徒の皆様は速やかに屋外に避難して下さい』
「セキュリティ3って何ですか?」
「校舎内に誰かが侵入してきたって事だよ!?
三年間でこんなこと初めてだ!!君らも早く!!」
飯田くんが近くの三年生に警報の内容を聞いた後、
僕たちは急いでその場から立ち上がろうとした時、新宮君が角取さんの腕から降りて僕たちに言った。
「皆待つのじゃ!!」
「新宮君!?けど・・・!」
「確かに避難するのは良いがこのまま出ては身動きが取れん!ひとまずはまわr」
新宮君がその先を言う事は無かった。
何故ならば彼は避難しようと動く人達に巻き込まれてしまったからだ。
「ニャアアアアァァァァ!!?」
「新宮君ーーー!!??」
「速攻で巻き込まれてるんじゃねえよ!!?」
「キュートタイガー!!?カムバーーーック!!?」
僕たちの叫びは後から来る人達に巻き込まれて消えていき僕たちもそれに巻き込まれた。
◆◆◆
クソ・・・一体なにが起きたんだ・・・!?
警報が鳴ったと思ったら周りがパニクって出入口に押し入って来やがる・・・。
俺もその中で押し潰されそうになっている。
「とりあえず・・・ここウップ!?」
俺はどうにか脱出しようともがいていたら俺の顔に何か柔らかいモノが覆い被さった。
こっこれは!?
俺は何度も撫でているから分かる、これは間違いなく猫の毛だ!
しかもかなりブラッシングもされていてモフモフしている!!
だがこれは・・・!
「うーー・・・・・・」
俺を包んだモフモフから声がした、その声は俺が知っている声だった。
(新宮・・・お前・・・やっぱり良いモノを・・・)
俺はそのままモフモフを堪能しながら人混みの中に消えていった。
◆◆◆
「ダイジョーーーーブ!!!」
僕たちは飯田くんの機転のおかげで皆が落ち着き、その間に押し潰されたりケガをした人の確認をしていた。
「イタタ・・・」
「っつう・・・ってそうだ!焔二は!?」
ってそうだ!新宮君は真っ先に巻き込まれたんだった!?
あんな体だったらひとたまりもないぞ!?
僕たちは新宮君を探そうと動いた。
その時!
「キャアアアアァ!!?」
「心躁ううううぅぅぅ!!!?」
えっ!?悲鳴!?
「もしかして今のは・・・」
「誰かがケガしてんのか!!?」
いち早く気付いた切島君は悲鳴のあった場所に駆け込んでいった。
「オイ!大じょう・・・ぶ・・・」
駆けつけた切島君は突然止まってしまった、僕たちも切島君に続いてその光景を見た。
「オイ!いったい・・・なに・・・が・・・」
「え・・・ナニコレ・・・?」
「おお・・・」
それぞれが三者三様の反応をするその視線の先にあったのは。
仰向けで床に五体投地している男子とその男子の顔にしっかりしがみついている目を回した新宮君、そしてそんな二人の惨状に声を上げている男子生徒と女子生徒だった。
「心躁!?しっかりしろ!大丈夫なんだろ!?」
「てかこれなにがどうしてこうなった!?」
「・・・・・・ぉ・・・」
「心躁!?」
「俺の人生に・・・一片の悔いは・・・ねえ・・・」
「「「「いや悔いろよ!!?」」」」
彼の近くに居た二人と上鳴君と耳朗さんのWツッコミによって、この騒動は沈黙した。
ちなみに解放された彼は名残惜しそうに新宮君を見ていた。
その後・・・
僕は委員長はやっぱり飯田くんが良いと皆に言って、それに切島君、上鳴君、あの場に居た皆からの推薦で飯田くんが委員長になった。
けど・・・・・・。
(マスコミはどうやって入ってこれたんだろ・・・)
一抹の不安は有ったがクラスの学級委員長が決まった。
●●●
次回予告
なんでこうなった・・・
「
物騒極まりねえ言葉を呟くキャロル。
「アアアアアアアァァァァ・・・・・」
絶叫を上げ倒れ伏す焔二。
「・・・・・・」
腹を押さえて倒れる耳朗に・・・
「○○○」
「グフッ・・・」
トドメを差す・・・
なにを言ってるんだ!!
轟!!
次回、閑話『轟焦凍初めての友達の家訪問』
まず始めに・・・評価バーに色が付きました。
これもこの小説を読んでくれた皆様のお陰です。
ありがとうございますorz
これからも時間がよろしければ作品をお楽しみください。
さて、次は・・・次回予告の題名通りギャグ回です。
最後に・・・この小説のエンデヴァー、そしてある人物の紹介をして終わらせます。
轟炎司 プロヒーロー『エンデヴァー』
現在のNo.2ヒーロー、極めて上昇思考が強い男だが本小説では実は
焔二の兄、隼人にあと一歩先に行かれたらNo.3ヒーローになりかけた人。
ちょうどヒーロービルボードチャートで順位を紹介するときに隼人のいきなりのヒーロー活動自粛宣言によりどうにかNo.2を維持出来たがその時に隼人に何故降りたのかを聞いたが逆に自分の今の現状を知り、今さら許されないことをしていた事を知った。
それ以降、色々と家族の為に動いてはいるが如何せん不器用な為、四苦八苦していた。
焦凍が病院に来たことを目撃して滅茶苦茶驚いていた。
新宮の兄弟子
実は原作キャラで今小説の中で最もデカイ改変がされている。
ではまた次回!