トラマタのヒーローアカデミア   作:リベロ

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はい、ギャグ回です。


なお今回の話では爆豪が直接的ではないですが弄られまくります。


そう言うのが嫌な人は定番ですがブラウザバックを。


後グロ(?)描写っぽいのもありです。


閑話:轟焦凍初めての友達の家訪問

土曜日夜、焔二の部屋。

 

 

吾輩は予習を終わらせ、Switchでオンラインスマブラをしながら電気と明日の事を話していた。

 

 

「誰かを呼ぶ?」

 

『そう!折角他のヤツとも知り合えたし誰かをお前ん家に呼んで一緒遊ぼっかって事よ!』

 

「んー確かに良いが・・・じゃが明日はお爺様は町内会で隼人殿とアルは用事が有るから夜まで帰らんぞ?」

 

『大丈夫だって!別にあの人達を紹介するってわけじゃねえしただ一緒に駄弁るだけだって!』

 

「まあ・・・問題はないと思うが・・・誰を呼ぶんじゃ?」

 

『それなんだけどよ・・・そっちは焔二に任せていいか?』

 

「吾輩が?」

 

『なんだかんだでお前って皆の連絡先交換しただろ?だから・・・』

 

「先に言うておくがもしその誰かが女性でお主がナンパしたら響香殿に報告はしておくぞ」

 

『ヤメロォ!?もうアイツの腹パンは食らいたくねえ!?』

 

『それに耳朗も呼ぶからそんなん出来ねえよ!』

 

「じゃろうな、じゃったら一人呼ぼう」

 

『オオ!頼むぜ!』

 

「ところで・・・まだやるか?」

 

『ツッタリめーだろ!今度こそお前のネスを俺のピカチュウで痺れさす!!』

 

「64からの吾輩のネスに勝てるかのお」

 

『やってやらあ!!』

 

 

その後、吾輩は電気にボロ勝ちしたあと、LINEの連絡先を見ていた。

 

 

 

誰を呼ぶかのお・・・。

 

 

尾白か切島辺りも良さそうじゃが・・・ん~。

 

 

 

吾輩は轟の名前にタップして電話をかけた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

昼、新宮家の道中。

 

 

「で、呼ぶ相手は焔二に任せたと・・・」

 

「ああ、アイツって人脈が割りとヤバいし俺らがアイツの家に行くからな」

 

 

俺は耳朗と話ながら焔二ん家に向かった。

 

さっきも言ったが焔二・・・てか新宮家って地味にヒーローとの交流が広いんだよなあ・・・。

 

特訓してた頃に隼人さんが人を呼ぶッつって来たのがまさかのギャングオルカだったからなあ・・・。

 

焔二に聞いてみたらタマに来るって言ってるけど知らないヤツからしたら口から心臓飛び出るぜ・・・。

 

ぶっちゃけアイツの家ならオールマイトが来ても驚けねえ。

(来てました)

 

 

 

「まあ・・・確かに焔二ってそう言う人脈が地味に広いんだよなあ」

 

「だろ?ギャングオルカもそうだけどミルコも来てたし!」

 

「そん時アンタ、ミルコに鼻の下伸ばしてたしね」

 

「ああ・・・そうだな・・・」

 

 

ミルコ・・・女性ヒーローだがランキング10位以内のヒーロー。

 

超武道派ヒーローだからか焔二の家に来ても可笑しくないんだけど・・・。

 

 

「で、それで目をつけられてしごかれたっけ」

 

「『ヒーローの視線を見せてやるぜ!!』つって連れてかれたかんな・・・ビルとビルの間を飛んで」

 

 

 

 

「あん時は幸い敵(ヴィラン)には会わなかったからそこは良いんだけど・・・代わりに夕方まで空中散歩だぜ・・・」

 

 

あん時はミルコに抱かれたとかそう言う問題じゃ無かったから珍しく耳朗が俺に同情してくれたんだよなあ・・・。

 

 

「帰ってきた頃には泡吹いて帰ってきたし」

 

「マジでプロヒーローパネエって感じたぜ・・・」

 

 

そんな感じで駄弁りながら焔二の家に着いてインターホンを鳴らした。

 

 

しばらく待つと玄関が開いてキャロルが迎えに来てくれた。

 

 

「二人共いらっしゃい!」

 

「よっキャロル!」

 

「焔二って今いる?」

 

「エンジちゃんはついさっき帰ってきたわ、しかもイ(・)ケ(・)メ(・)ン(・)を連れて!」

 

「「イ(・)ケ(・)メ(・)ン(・)?」」

 

 

俺たちがイケメンが誰かを考えている間に奥から焔二ともう一人が来た。

 

 

「二人共きおったか!」

 

「おっ・・・」

 

 

 

「「轟!?」」

 

 

なんと焔二が連れてきたイケメンの正体は轟だった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

新宮家、居間。

 

 

「っにしても・・・まさか轟連れてくるとはなあ~」

 

 

俺たちは居間で焔二の準備が終わるまで待っていた。

 

 

「ん・・・?ダメだったか?」

 

「いやそうじゃなくて・・・意外な人選だったから」

 

「そうかのお?」

 

「俺てっきり尾白か切島かと思ったぜ・・・」

 

「そうしようと思うたが焦凍はこういう事は初めてと言うとったからのお、良い機会じゃしと思うてのお」

 

「「初めて?」」

 

「ああ・・・俺はこういう風に他のヤツの家に来るのは初めてだ」

 

 

マジか・・・。

 

 

「だったらよお!!折角だし楽しもうぜ!!」

 

「ああ」

 

 

ちなみにキャロルは買い物に行って今は居ないからこの家に居るのは俺たち4人だけだ。

 

 

「よし、準備が出来たぞ」

 

「ところで・・・焔二はなんの準備をしてたんだ?」

 

「ああ、これだよ」

 

 

焔二が用意していたのはスーパーファミコンだった。

 

 

「これは・・・?」

 

「えっ!?もしかして轟知らないのか!?」

 

「ああ」

 

「これはテレビゲームの本体じゃ」

 

 

「テレビゲーム?」

 

「「そこ!?」」

 

「えっもしかして轟って・・・ゲームやったこと無いの!?」

 

「家には無かったしやらせて貰えなかったからな・・・」

 

 

ぐぅ・・・マジか・・・イケメン少年の知られざる遊戯か・・・。

 

てか轟って話からしてもしかして箱入り息子的な感じなんかな?

 

 

「じゃ・・・じゃあさ!焔二の家ってこの手のレトロゲームって結構あるし折角だからこっち中心でやらない?」

 

「おお!そうだな!」

 

「ふむ、ではまずはこれじゃな」

 

 

そう言って焔二がセットしたのは『ストリートファイター2"』だった。

 

 

「ん?これはどういうヤツなんだ?」

 

「これは対戦ゲームって言って一対一で戦うゲームだよ」

 

「これは全部で12体のキャラが居てその内一体をそれぞれ操作するんだ」

 

「なるほど・・・」

 

「では最初は響香殿と電気がやって次は勝った方と吾輩がでどうじゃ?」

 

「採用」

 

「耳朗か・・・ならまだ勝ちの目があるな!」

 

「言ってろバ上鳴」

 

 

そう言いながら俺はブランカ、耳朗はザンギエフを選んだ。

 

 

「・・・・・・二人共服を着てねえな・・・」

 

「ふむ・・・まあ片や野生児、片やレスラーじゃからな」

 

 

 

そして・・・

 

 

「ハッハッハ!これで近づけナニィ!?」

 

「やっぱダブルラリアットは強いわ」

 

「おお、あの髪の長いヤツは上鳴と同じ"個性"なのか・・・」

 

「いやこのゲームでその手の事を気にしてはダメじゃぞ焦凍」

 

 

 

 

「これでトドメ!!」

 

「うっそだろ!!?」

 

「着地をしっかり狙って投げたのお」

 

「にしてもあのパンツの男・・・良く飛ぶな・・・」

 

 

 

youlose・・・

 

 

「負けた・・・」

 

「アンタ毎度思うけど突っ込み過ぎ」

 

「ん?上鳴は負けたのか?」

 

「そうじゃな」

 

「でもこれで大体は分かったでしょ?」

 

「ああ」

 

「使うキャラ教えてくれよな!そうしたら必殺技教えてやっから!」

 

「必殺技?」

 

「キャラごとにあるコマンドで入力すると出来る技なんだ」

 

「必殺技・・・」

 

 

なんか轟見てると新鮮な気持ちになるわ・・・こう・・・初めて触ったって言うのがヒシヒシと感じる感じで。

 

 

「では次は吾輩と響香殿じゃな」

 

「先に言うけどサガットは無しな!」

 

「サガット?」

 

「コイツの持ちキャラで不敗のヤツ」

 

「焔二、ソイツはやめて、勝てない」

 

「分かっとる、選ぶのは・・・こヤツじゃ!」

 

 

焔二が選んだのは・・・

 

 

「げぇ!?ガイル!?」

 

「安心せい、待ちはしない」

 

「でもヤバいって・・・轟?」

 

 

俺は轟を見ると何故か驚愕したように目を見開いていた。

 

 

「轟?どうしたんだ?」

 

「あっああ・・・少し驚いてな」

 

「驚く?なんで?」

 

 

 

 

 

 

 

「いや、なんでコイツは頭にカリフラワーを着けてるんだと思ってな」

 

 

「「ブッ!!?」」

 

 

ちょっと待て!?コイツなんつった!?

 

 

「カリフラワー?いやこれはどちらかと言うとホウキじゃろ?」

 

「ホウキ?なんでだ?」

 

「ホウキを逆さまにしたような髪型じゃろ?」

 

「言われてみれば・・・だがカリフラワーもありだろ?」

 

 

 

 

「グッwwwフッ・・・w」

 

「耳朗!?」

 

「ごめwwカリフラワーwwがwwツボってww」

 

「いや確かに俺も思ったけどよ!?」

 

 

その後、笑って気が散った耳朗はあっさり焔二に負けた。

 

 

「ごめwwちょっと休ませてww」

 

 

俺は対戦中に台所からお茶をコップに入れて耳朗に渡した。

 

 

「ホレ耳朗、これ飲んどけ」

 

「あっありがとう・・・w」

 

「おっ前毎度思うけどツボると酷いな」

 

 

 

「ふむ、響香殿があの様子じゃし連戦じゃが吾輩と轟で良いか?」

 

「そうだな」

 

 

そう言って轟は人生初のテレビゲームをやってみた。

 

 

「手は流石に抜けよ~」

 

「分かっとるわ」

 

「じゃあ・・・コイツだな・・・」

 

 

焔二はガイルを続投、そして轟は・・・。

 

 

「おっ!ダルシムか!」

 

「上鳴・・・コイツの技を教えてくれ」

 

「良いぜ!コイツの技は・・・」

 

 

俺は軽くダルシムの必殺技を教えて二人の勝負が始まった。

 

 

「轟!ダルシムはガイルには有利だ!ソイツの手足は伸びるからな」

 

「伸びるのか!?」

 

「じゃからそこそこキツイんじゃよなあ・・・」

 

 

勝負は意外にも初めての轟が強く、最初こそ押してはいたが焔二が意地を見せて勝利をもぎ取った。

 

 

「焦凍お主中々やるのお!」

 

「そうか?」

 

「ふーっ・・・うん、焔二相手に結構善戦してたし」

 

 

耳朗はやっと落ち着いてコップのお茶を飲み始めた。

 

 

「なあ、上鳴」

 

「ん?なんだ」

 

「コイツって火を口から出せるだろ?」

 

「ああ、そうだけどどした?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「尻から出せたら後ろも万全なのになんで出せないんだ?」

「ブーーーー!!!?」

 

 

耳朗は口に入れたお茶を全て噴き出した。

 

 

「ゲッホwゴホッwっwおぇw」

 

「耳朗ぉ!?てか轟おっまなんつー事言うんだよ!?」

 

「焔二に良く後ろに回り込まれる(めくり)から・・・振り返るより後ろでも出来る攻撃なら・・・」

 

「お前は自分のキャラを考えろ!?正直俺は最初お前の事クールキャラって思ったけど今はメッチャ面白いヤツだよ!?」

 

「そうか・・・ありがとな」

 

「誉めてもねえよ!?」

 

 

ヤバい・・・轟が色んな意味でヤバい・・・。

 

 

そして分かったぞ・・・轟コイツ・・・焔二以上の天然だ!

 

 

俺たちは何度も焔二の天然に振り回される事は有るけどコイツは別格!

 

マジで何処から切り込んで来るか分からねえ・・・。

 

 

「ふむ・・・どうする?まだやるか?」

 

「いや、このままだと耳朗の腹がヤベエ、別のにしようぜ・・・」

 

「そうじゃな」

 

 

焔二はそう言ってカセットを抜いて次のソフトの準備をした。

 

 

「次は何をやるんだ?」

 

「次は4人でも出来るヤツじゃな」

 

 

焔二が準備を終えてコントローラーを渡した時。

 

 

焔二のスマホが鳴り出した。

 

 

「ん?キャロルからか?」

 

 

焔二はスマホを覗いてしばらく経った。

 

 

「なんかあったのか?」

 

「うむ・・・どうやらスーパーで敵(ヴィラン)が出てきて解決こそはしたが出たくても出れないらしい、じゃから迎えに行くから吾輩も少し離れるぞ」

 

「マジか・・・分かった、留守番はやっとくぜ」

 

「スマン、お茶菓子は台所の棚にあるから食べといて良いぞ」

 

 

そう言って焔二も家から離れて俺たち三人になった。

 

 

「えーっと・・・耳朗?大丈夫か腹?」

 

「げほっw・・・うん・・・落ち着いた・・・」

 

「大丈夫か?なんだったら腹痛に効くツボでも押すか?」

 

「いや・・・大丈夫・・・」

 

「とっ取り敢えず!焔二が用意をしてくれたしこれやろうぜ!」

 

 

話を逸らす為にも俺はソフトを起動させた。

 

 

 

 

バイハドソン!!!

 

 

「ビクッ!?」

 

「驚くよな最初は・・・」

 

「電気もな」

 

 

 

「これはどんなのなんだ?」

 

「これは『ボンバーマン3』って言うゲームだぜ」

 

「ボンバーマン?爆豪か?」

 

「OK、大丈夫だ、お前がそう言うのは予想済みだ」

 

 

 

 

「これはこのボンバーマンって言うのを動かして、爆弾を置いて戦うゲームだよ」

 

「爆弾?だけどコイツら持ってないぞ?」

 

「ボタンを押せば自分の足もとに置けるんだ」

 

「どっちが置けるんだ?」

 

「え?どっちってなにが?」

 

「白いのと黒いのがいるが・・・」

 

「白ボンと黒ボンの事?どっちも変わりは無いけど?」

 

「そうなのか!?」

 

「どうしたんだ轟?」

 

 

 

 

 

 

「驚いた・・・爆豪には兄弟がいたんだな・・・」

 

「「ブッハw!?」」

 

 

 

「ちょっと待て!?どうしてそうなった!?」

 

「アイツらは"個性"が爆弾だろ?爆豪と良く似てるから・・・」

 

「お前爆豪に殺されるぞ!?似てもにつかねえよ!?」

 

 

 

「ヒッwwはっww」ドンドン!

 

「ジロォオ!!落ち着けぇ!?ここで俺を一人にすんな!?てか頼むからお前もそろそろツッコンでくれよ!?俺だけじゃ捌き切れねえよ!?」

 

 

 

 

 

 

しばらく待ち・・・・・・

 

 

 

 

 

「もう大丈夫か?」

 

「大丈夫・・・もう笑わない・・・」

 

「耳朗はさっきから腹を押さえてるが大丈夫なのか?」

 

「そうだな、取り敢えず轟、口チャックな」

 

 

 

 

「それで、対決方法は一旦時間制限を無しにして轟が慣れたら罰ゲームありでやってみようぜ」

 

「罰ゲーム?」

 

「つっても、ただ台所から菓子とか持ってくるだけだぜ」

 

「のった」

 

「轟はいいか?」

 

「俺も問題ねえ」

 

 

その後、俺たち三人は轟が慣れた頃に罰ゲームありの真剣勝負をやった。

 

途中、轟の何気無い一言一言が俺と耳朗の腹筋を抉りに来るが・・・。

 

 

負けたのは・・・。

 

 

「俺か・・・」

 

「まあこれはなあ」

 

「こればっかしは慣れたウチらに分があったから」

 

「だか負けは負けだ、取ってくるぞ」

 

 

轟は台所に向かって行ったのを確認したあと俺たちは。

 

 

「ハア・・・ハア・・・危なかった・・・」

 

「いやテクニックはともかくな・・・」

 

「『爆豪の兄弟は沢山居る』だの『コイツらも爆豪みたいに喋るのか』だの」

 

「『爆豪は世界に拡散してるのか』は俺もヤバかったぞ」

 

 

 

俺たちは天然の恐ろしさを再確認しながら呼吸を整えた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

新宮家、台所。

 

 

俺は冷蔵庫を閉めてお茶を片した。

 

姉さんに今日は友達に誘われたって言ったら驚いてはいたが喜んでくれた。

 

本当に・・・焔二には感謝だな・・・。

 

 

「ん?」

 

 

俺の足にナニかがくっついた。

 

黒くて・・・触角見たいなモノがあるな・・・。

 

これは・・・もしかして!?

 

 

「おお・・・コイツがカ(・)ブ(・)ト(・)ム(・)シ(・)か・・・」

 

 

見たところ角はねえからメスだな・・・でもなんでここに?

 

 

もしかして・・・焔二の家で飼ってたのが逃げちまったのか?

 

 

「二人に聞けば分かるか?」

 

 

俺は一旦お茶と菓子を乗っけたお盆を置いて、カブトムシを手に持って二人の所に戻った。

 

 

◆◆◆

 

 

再び、居間。

 

 

「遅いな轟・・・」

 

「もしかして少し迷ってるんじゃない?」

 

「少し広いからな~焔二ん家って」

 

 

俺と耳朗は轟を待っていたけど少し遅いから迷ったと思っていた。

 

 

「お茶の場所も菓子の置いてる場所も教えたんだけどな」

 

「取り敢えず一回行って見たら?」

 

「だな」

 

 

俺は立ち上がって轟の所に行こうとした。

 

 

「上鳴、耳朗」

 

「おお轟、少しおそ・・・か・・・」

 

「ん・・・どう・・・し・・・」

 

 

俺も耳朗も轟を見て固まった。

 

 

 

いや・・・正確には・・・。

 

 

 

 

轟(・)の(・)手(・)の(・)中(・)に(・)い(・)る(・)物(・)体(・)を(・)見(・)て(・)・・・だ。

 

 

 

 

 

 

「多分焔二のだと思うんだが逃げたみたいだ・・・虫かごってあるか?」

 

 

 

 

 

今・・・轟が手に持っているのは・・・。

 

 

 

この超人社会・・・いや・・・。

 

 

太古から生息する人(・)類(・)の(・)怨(・)敵(・)・・・。

 

黒光りするアレ・・・黒い悪魔・・・。

 

 

 

 

『G』

 

 

 

 

 

「「ギィアアアアアアァァァァアアアア!!!??」」

「ビクッ!」

 

 

俺たち二人は極最小限の動きで轟から距離を取った。

 

 

「とっ轟!?おまっおまままぁ!??」

 

「アンタなんつーもん持ってきてんの!?」

 

「ああ・・・多分焔二のだと思うんだが台所に来ちまってな・・・もしかしたら二人なら場所を知ってると思ってな」

 

「ソイツを自主的に飼うヤツはいないわ!?」

 

「そうか?珍しいメスのカブトムシなんだが・・・」

 

「嘘だろ轟!?お前はコイツをカブトムシのメスで認識してんのか!?」

 

「つかなんでソレを平然と持てんの!?」

 

 

トドロキィ!?お前の天然レベルが天元突破どころじゃねえよ!?マジの天井知らずだよ!?

 

 

「じゃあコイツは焔二の家のじゃないのか・・・」

 

「見つけたくは無いけど多分お前ん家でも探せば居るぞ!?」

 

「いや・・・俺は見たことねえ」

 

「アンタん家どんだけ清潔なの!?今度行って良い!?」

 

「ああ」

 

「落ち着け耳朗!?まずはこの状況をどうにかするんだ!?」

 

「ところで・・・コイツは俺が貰ってもいいか?」

 

「「お前正気か!?」」

 

「ああ・・・まだ名前は付けてねえが」

 

 

 

ガラッ

 

 

「今帰ったぞ~」

 

「ごめ~ん、でもその代わりに・・・」

 

「俺も来たぜ!」

 

 

エンジィイ!?なんつータイミングで帰ってきたんだ!?

 

つかなんでコーラさんも来てんだよ!?

 

 

「スマンがコーラ殿も追加じゃ」

 

「お買い物手伝ってくれたからそのお礼でお茶を出そうって話したの!」

 

「悪ぃなお前ら、でも休憩にも丁度良いし貰っとくかってな」

 

 

今来るんじゃねえええぇえ!?

 

今イケメンの手のひらで黒い悪魔が離陸しようとしてる!?

 

大空に翔びだとうとしてるぅ!?

 

 

だがそんな俺の祈りは届かず、焔二が居間に入ってきた。

 

 

「三人とも、待たせてスマ・・・ン・・・」

 

 

 

「おお焔二、コイツ、俺が飼うんだけど良いか?」

 

「とっ轟・・・ソレは・・・」

「エンジちゃん?どうしt」

 

 

まず焔二の目にヤツが入り、次にキャロルがヤツを目視した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瞬間!

 

 

 

 

ゾワッ!

「「「!!!?」」」

 

「きゃ・・・キャロル!?」

 

 

ヤツを目にしたキャロルから尋常じゃねえ殺気が放たれた。

 

 

「索敵必殺(サーチアンドデストロイ)・・・索敵必殺(サーチアンドデストロイ)・・・」

 

「え・・・なに・・・」

 

「オーイ、不死身のコーラサワーもきt」

 

「索敵必殺(サーチアンドデストロイ)・・・」

 

「えっ・・・なんだこれ・・・」

 

「ッツ!!轟!!今すぐにソイツをほうれ!!」

 

「えっ?」

 

 

だが轟がヤツを放り投げるよりも早く、ヤツは轟の手から離れて外目掛けて飛び立った。

 

 

「あっ!おい!!」

 

「索敵必殺(サーチアンドデストロイ)!!!」

 

「イカン!?全員目をすぐに潰れ!!」

 

「えっ?なn」

 

 

 

 

いきなりの焔二からの警告。

 

だが・・・それに反応出来た人は誰も居なかった。

 

 

 

 

 

 

全員がそれを目(・)撃(・)し(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

「凶(まが)れぇ!!!」

 

 

バチュン!

 

 

 

俺たちの目線は一ヶ所に集中した。

 

飛んだヤツが何処に飛ぶのかを見ていたからだ。

 

 

だから・・・見ちまった・・・。

 

 

 

俺たちの目の前で・・・。

 

 

 

ヤツは・・・まるで爆裂した様に四肢・・・いや・・・体全体が霧散した。

 

 

なんでそんな事が分かったかって?

 

 

 

 

ヤツの体の一部とヤツの体液が辺りに飛び散ってるからだ。

 

 

 

前に・・・キャロルの"個性"がどういうモノかは聞いたことがある。

 

 

キャロルの"個性"は『ツイスター』。

 

キャロルが曲がれと念じたらそれが人でも物でもまげちまうっつうトンでもねえ"個性"だ。

 

キャロルはこの"個性"のせいで親から怖がられて今は新宮家の養子として暮らしている。

 

隼人さんは言った。

 

 

『安心しろ、キャロルは人間と物には絶対に使わねえから』

 

 

実際、俺たちが"個性"を使ったのを見たのは今日が初めてだ。

 

そして・・・理解した。

 

 

隼人さんが言った言葉に嘘(・)は(・)ね(・)え(・)。

 

『人(・)間(・)と(・)物(・)に(・)は(・)使(・)わ(・)ね(・)え(・)』

 

 

つまり・・・。

 

 

 

それ以外には躊(・)躇(・)0(・)で使うって事だ。

 

 

 

その結果が。

 

 

 

「「「うっ・・・うわああああぁぁぁぁあ!!!?」」」

 

 

目の前の惨状だった。

 

 

「ああああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」

 

 

俺たちが目の前の惨状に悲鳴を上げる中、焔二は床に突っ伏した状態で声を上げた。

 

 

「あっ・・・ああっ!?」

 

「・・・コーラさん」

 

「えっ!?オレェ!?」

 

「私、ちょっとあの害虫の生き残りを探してくるからお茶は台所から取って来ちゃって」

 

「えっ!?あっああ・・・・」

 

 

そう言ってキャロルは居間を出ていった。

 

 

「またか・・・またなのか・・・」

 

「え・・・またってなんだよ・・・」

 

「キャロルはあの害虫を見ると家中探して奴らを殺し回るんじゃ・・・一匹いたら十匹居ると言ってな」

 

「怖っ!!?」

 

「確かにキャロルのアレならば卵ごと殺れるがその代償がこれじゃ・・・また掃除しなければイカンのか・・・」

 

「ああ・・・そりゃ悲鳴上げるわ・・・」

 

 

だろうな・・・誰でもこんな状態の掃除をするとしたら精神的にキツイからな。

 

 

「うっ・・・」

 

 

だがそんな惨状の中、なんと轟は・・・。

 

 

「どうした?とどろk」

 

 

頬にツーっと涙の後があった。

 

 

「轟?お前・・・泣いてるのか!?」

 

「ああ・・・アイツを・・・俺がもう少し早く離してたら・・・こんな事には・・・」

 

 

"アイツだって・・・生きようと必死だったんだ・・・"。

 

 

 

俺は轟の事をただの天然イケメンだと思ったけど・・・コイツ・・・。

 

 

「ならさ・・・責めて手でも合わせてみない?」

 

「だな・・・」

 

「ああ・・・」

 

 

俺たちはGが散った場所に手を合わせて轟が口を開いた。

 

 

「安らかに眠ってくれ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

爆(・)豪(・)二(・)号(・)」

 

「ちょっとまてやあぁ!!!?」

 

 

俺はこれまでで一番の大声で轟にツッコンだ。

 

 

「なんなんだよ爆(・)豪(・)二(・)号(・)って!?」

 

「コイツの名前だ・・・今さっき付けた」

 

「なんで爆豪って付けた!?そもそもマジで名前付けたのか!?」

 

「ああ、・・・コイツの最後がまるで爆豪の爆発見たいに派手に終わったからな」

 

「よりにもよってそこで閃いたのかよ!?てかお前もうそろそろいい加減にしねえとマジで爆豪に殺されっぞ!!?」

 

 

 

「てか耳朗!お前もいい加減に・・・」

 

 

俺は轟に対するツッコミを一旦止めて耳朗を見た。

 

 

「ヒッwもっw・・・もう無理www」

 

 

耳朗は腹を押さえて床に踞って恥もなんもかんもを捨てて笑っていた。

 

 

「ジロォオ!!?」

 

「ごめっwwでもwwww無理www」

 

「俺だって笑い転げてぇけど耐えてンだぞ!?ツッコミ姫の意地を少しは見せろよ!?」

 

「上鳴」

 

「なんだぁ!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「香典って・・・どれ位にすればいいんだ?」

 

「グッホwww!!?」

「グフッwww!!?」

 

 

俺たちはその後、キャロルの殺戮ショーが確定した為、予定よりも早く帰ることになった。

 

ちなみにコーラさんは精神に傷は負ったがどうにかパトロールを続けることができた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

翌日、雄英高校1ーA組教室。

 

 

「新宮君?大丈夫?」

 

「んーへーきじゃー・・・」

 

 

僕が教室に着くとそこにはほぼ皆集まっていたけど新宮君は椅子(段ボール箱で調整済み)の上で丸くなっていた。

 

 

「ちょっと掃除をしてたんじゃが大分時間が掛かってのお、それにちょっと精神衛生上良くないモノを見まくって・・・」

 

「なに見たんだよお前・・・」

 

 

切島君が突っ込む中、かっちゃんも教室に入ってきた。

 

 

「あ゛・・・?」

 

 

するとかっちゃんはいつも通りに椅子に座るのではなくある方向を向いていた。

 

そこは上鳴君と耳朗さんの方で二人は何故か首だけがかっちゃんとは逆の方向を向いていた。

 

 

「・・・オイ・・・」サッ!

 

 

かっちゃんは二人に近づいたが二人は何故か頑なにかっちゃんと顔を会わせようとはしなかった。

 

 

「オイ!シカト決めてんじゃねぇ!!」

 

 

遂にかっちゃんは切れて二人に食ってかかった。

 

 

「いや待ってくれ爆豪、俺らはお前を無視なんかしてねえぜ?」

 

「ウチらはアンタが来たからこうしてんの」

 

「ならコッチを見ろやぁ!!」

 

「それは無理」

 

「俺たちの・・・そしてお前の為にも俺たちはお前を見れないんだ」

 

「あ゛あ゛!!!?」

 

「爆豪」

 

 

するといつの間にか教室に来ていた轟君がかっちゃんに声をかけた。

 

 

「あ゛?なんだ紅白野郎!!」

 

「これを・・・受け取って欲しい・・・」

 

「・・・あ゛?」

 

 

轟君は手に持っていた封筒の様な物をかっちゃんに渡した。

 

 

「んっだコレは・・・」

 

「悪かったな・・・」

 

「は!?オイ!待てや!」

 

 

轟君はかっちゃんに謝罪をするとそのまま席に座った。

 

 

かっちゃんは取り敢えず封筒の中身を開けてみた。

 

 

僕や周りの皆も何を渡したか気になって覗いてみた。

 

 

かっちゃんが封筒を逆さにするとそれはコロッと出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

『高級昆虫ゼリー』

 

「「「「「ブッ!!!?」」」」」

 

(ブチィ!!)

 

 

「テメェゴルァ紅白野郎!!!」

 

「ん?どうした?」

 

「どうしたじゃねえ!いきなり渡したと思ったら昆虫ゼリーをなんで俺に渡した!!」

 

「そうか・・・やっぱりそれじゃあダメか・・・」

 

 

そう言うと轟君は鞄の中から何かを取り出してかっちゃんに渡した。

 

 

 

 

『徳用昆虫ゼリー』

 

「質は落ちるがさっきのよりも多いぞ」

 

「テメェ・・・死にてえ様だなぁ」

 

「落ちついてかっちゃん!」

 

「そうだぜ!もしかしたらお前ん家のカブトムシとか用に」

 

「カブトムシなんていねえよ!!」

 

 

 

 

 

 

「俺は爆豪に渡したんだが」

 

「殺す!!!ブッ殺してやる!!!!」

 

「止めろ爆豪!!」

 

 

 

 

「くっwっwふっwwww」

 

「ゲホッwっwオェwwww」

 

 

轟君がかっちゃんを煽る中、上鳴君と耳朗さんは机に突っ伏して笑っていた。

 

 

「かっちゃん!!?多分轟君は悪気は無いと思うんだけど・・・」

 

「だったらそれはそれでブッ殺す!!」

 

「抑えろかっちゃん!!」

 

「テメエが言うんじゃねえ醤油顔が!!」

 

 

 

 

 

「もうすぐ授業が始まるから席についた方が良いぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

勝(・)ボ(・)ン(・)」

 

 

「ゴッフwwww」

 

「ヒィwwww」

 

 

「テメエ・・・今なんつった・・・」

 

「勝ボン、緑谷や瀬呂があだ名で呼んでたから俺も・・・」

 

「テメエ・・・上等じゃねえか紅白野郎・・・

 

 

 

今すぐにブッ殺してやるぁあ!!!」

 

 

 

その後、すぐに相澤先生が来て皆が席に戻った。

 

 

かっちゃんは一日中轟を睨んでいた。

 

上鳴君と耳朗さんはかっちゃんを見て時々吹き出す様に笑っていた。

 

 

 

 

 




今回はどうだったでしょうか?

作者的には轟君の天然を書けて満足です。


次回はUSJ編、頑張って書きます。


最後に今回色んな意味で大暴れした二人の紹介です。



轟焦凍  個性「半冷半燃」


父親であるNo.2ヒーロー『エンデヴァー』を恨み、炎を使わなかったが戦闘訓練で焔二と戦い使わずに圧倒された時に焔二の発言で自分と向き合うようになれた。

母親とは原作よりも早めに和解したけどこの小説のエンデヴァーとははたして・・・。

ほとんど外に出されず訓練を続けた偏害か、あるいは元々のモノかかなりの天然でその発言はある意味予測不能。



キャロル   個性『ツイスター』


新宮家の紅一点、元々はアメリカの一般家庭で産まれたが"個性"が発現した時、その力を疎んだ両親に研究施設に売られかけたが寸での所で阻止され現在は新宮十三の養子として暮らしている。

無類の可愛いモノ好きで焔二のモフモフはキャロルの力に依るものも大きい。


"個性"はキャロル自身が見た対象を強度関係無しに曲げてしまう、それが例え物でも人でも動物でも。

新宮家に迎えられた時から"個性"を封印して生活しているが台所の悪魔に対してのみ躊躇ゼロで行使する。

アルとほぼ同時期に新宮家に来たが十三の手解きを受け、新宮流古武術を会得している、現在の年齢は12歳だが下手な大人なら"個性"無しなら無力化出来る程度には強い。


ではまた次回!
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