トラマタのヒーローアカデミア   作:リベロ

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どんどん書くキャラが増える。


今回の話しで本作オリジナル用語が出ます。

あとタグを一つ付け足しました。


24話:少年とスジモンと継承者になり得た男

数年前・・・

 

 

ある街のビルの屋上・・・

 

 

「キミ!!こんな事は止めるんだ!!」

 

「手を離すなよ!!すぐに助けて・・・」

 

 

 

ウルセェ!!!誰が助けろっつった!!!」

 

俺は今日、また飛び降りる為に・・・俺を終わらせる為にビルに登った。

 

だけどまたヒーロー共が来やがった・・・

 

 

『大丈夫だ!!生きてるぞ』

『すげぇぜヒーロー!!!』

 

 

 

誰が助けて欲しいっつった・・・。

 

 

誰も俺を信じなかった奴らが・・・。

 

 

『アイツを助けりゃ俺らは名が上がる!!

 

 

 

 

また落ちねぇかなぁ・・・』

 

 

なんでこんなクソみたいな世界で生きてんだろ・・・オレ・・・。

 

 

 

「つったく・・・なにしてんだよおめぇら」

 

 

そんな中、集まったヒーロー共を掻き分けて一人の男が現れた。

 

ソイツは赤髪で・・・あまりにもラフな格好をした男だった。

 

 

「!?」

 

「オイ!!誰だお前は!!」

 

「俺か?俺は今日が初デビューの新参、騎士(ナイト)ってんだ」

 

騎士(ナイト)!?」

 

騎士(ナイト)ってあの・・・?」

 

「雁首揃えてっとアイツなにすっかわかんねぇからてめぇらは来るんじゃねえぞ」

 

「あ!?オイ!!」

 

 

ソイツは・・・騎士(ナイト)っつってた奴はそのまま俺にどんどん近づいて来た。

 

 

「はっ!!オメェの様なチンピラ臭い格好した奴がヒーローだなんてマジでクソだな!!」

 

「動き安さと普段でも動けるようにする為にだバカヤロー、それにこんなんだったら色々と得もあるんだよ」

 

 

そのまま段々近づいて・・・

 

 

「くっ来るんじゃねえ!!?来たら」

 

 

スパンッ!!!

 

 

「へっ?」「えっ?」

 

 

ソイツの左腕が突然刃物に変わった・・・そしてその左腕で。

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「「「はっ・・・ハアアアァアッ!!!?」」」

 

 

俺はビルの外に体を伸ばし、鉄柵を離せば落ちる状態だった。

 

ソコを切り離されれば当然・・・

 

 

うっわっ・・・たっ!!?」

「オイ!!落ちるぞ!!?」

「なにを!!?」

 

 

俺の足が・・・踏み外れて・・・。

 

 

ガシィ!!「!!?」

 

 

 

落ちる直前でアイツは俺の腕を右腕で掴み、俺は空中で宙ぶらりんな感じになった。

 

 

なぁ・・・!?」

 

「どんな気分だ?」

 

 

「何を考えてるんだアイツは!?」

 

「もし間に合わなかったら!!」

 

 

「そうすりゃコイツのやりてぇ事が済んでそれで終わりだ」

「「ハァ!!?」」

 

 

コイツは・・・なにを・・・!?

 

 

「テメェ・・・!!!」

「おーおーそんな睨むなよ・・・

 

 

 

テメェに()()()()やっから」

 

 

()()()()!?

 

 

「テメェなに言って!!」

 

「お前ここの近辺でも落ちようとしてた奴だろ?」

 

「!?」

 

 

「俺もそんとき見てたから知ってんぜ、その時助けられた筈のお前がスッゲェヒーローを睨んでたから記憶に残ってんぜ」

 

 

あの時の!?

 

 

「で、また落っこちるっと」

 

「テメェに・・・勝手に人を救った気になるテメェらヒーロー共に俺の何が分かるんだ!!」

 

 

「ああ分からねぇ、だから言ったろ?選ばせるって」

 

「だから何を!!」

 

 

「今お前の命を文字通り握ってるのはこの腕だけだ、後はお前がこの腕を振りほどいて落ちるかもう片方の腕でこの腕掴んで這い上がるか、どっちか選びな」

「んな!?」

 

なんだコイツ!?イカれてんのか!?

 

 

「よ~く考えろよ、俺は何度も同じ事やる暇がねえ、今ここで落ちればお前はこの世界からオサラバ出来る、しかも俺の不注意っつうオマケ付きでだ、だが今だったら()()()()()()でこの腕掴んで這い上がって来る事も出来る」

「・・・・・・」

 

 

 

「まっオメェが自殺する気持ちも分かるけどな」

 

「テメェになにが・・・」

 

「わからねえよ自殺の理由は、だが・・・下見てみろよ」

 

 

俺はソイツに言われながらも下を見た。

 

 

「スゲェよな今の世の中は、人間一人が自分の命を終わらせようとしてんのにやってんのは助けるでも声を掛けて思い止まらせるでもねえ・・・

 

 

テメェの持ってるスマホでその一部始終を見るだけだ」

 

「・・・・・・!」

 

「ホント何がしたいんだろうなアイツら・・・しかも助ける奴も助ける奴で助けるだけで後は知らん顔だ」

 

 

「自殺者を助ける?()()()()()()・・・

 

 

ただ先伸ばしにしてるだけだ、本当の意味で救っちゃいねえ」

 

「・・・だったらお前は・・・どうなんだよ・・・」

 

 

「俺か?・・・そうだな・・・助けた後も見といてやってまた落ちるんだったらまた引っ張り上げるな」

 

「・・・・・・へっ・・・・そうかよ・・・」

 

 

確かにそうすりゃ良いかもしんねぇなぁ・・・

 

 

けどなぁ・・・」

「あぁ?」

 

 

 

「俺にはもう・・・俺が終わって悲しむ奴なんていねぇ・・・

 

 

ゴミが無くなってむしろ喜ぶだろ?お前らは」

 

 

俺はソイツの手を・・・

 

 

振りほどいた。

 

 

「ああっ!!?」「落ちるぞ!!」

 

 

やっべ・・・景色が遅くなってやがる・・・

 

それにこれって・・・。

 

 

『あの!!よろしくお願いします!!』

 

 

走馬灯・・・てヤツか・・・?

 

 

『ここのお店って・・・結構値段するのよねぇ・・・』

 

 

愛してた・・・

 

 

『わぁ!!ありがとう!!大好き!!』

 

 

喜んでる顔が好きだった

 

 

『あの・・・一緒に・・・なりませんか・・・』

 

 

幸せにしてやろうってホンキで考えた・・・

 

 

『オイ!!テメェか保証人は!!金払え!!』

 

 

身に覚えがねぇ借金背負って・・・

 

 

『うわっ!?キタナっ!?』

『消えろ!!文無し!!』

 

 

体もボロボロ・・・・・・そして・・・

 

 

『キモーイwあの冗談ホンキにしたのww』

 

 

心を・・・裏切られた・・・

 

 

誰も・・・俺を・・・人間とは見てねぇ・・・

 

 

だから終わらせようとした・・・

 

 

『大丈夫だ!!』

『もう安心だ!!生きてるぞ!!』

 

 

生きてる?・・・生きてねえよ・・・

 

 

『また落ちねぇかなぁ・・・』

 

 

だってコイツらは・・・

 

 

俺から全てを奪っていったんだ・・・

 

 

なんも・・・残ってねえよ・・・

 

 

 

 

 

 

『落ちるか這い上がるかどっちか選びな』

 

『本当の意味で救っちゃいねえ』

 

 

ならよぉ・・・

 

 

 

もっと早く来いよ・・・

 

 

 

地面まで後数センチ。

 

 

俺は地面に・・・。

 

 

 

 

ガシィ!「!?」

 

 

ぶつからなかった。

 

 

上を見ると・・・

 

 

そこには・・・

 

 

・・・アッブネェ・・・」

 

 

()()()()がビルの二階から俺の足を掴んでいた。

 

 

(ああ・・・またかよ・・・)

 

 

俺はその後、そのままソイツと一緒に地面に降りた。

 

鳥面もやっぱりヒーローだった。

 

鳥面は野次馬共から称賛を浴びている中。

 

 

あの赤髪の男と一緒にいたヒーロー共が降りてきた。

 

 

「本当なにをやったかわかってんのか!!」

 

「もう少しで彼は死ぬ所だったんだぞ!!!」

 

「キミ!!助かったよ!」

 

 

へっ・・・なにが死ぬ所だ・・・だったら・・・。

 

他のヒーロー共が赤髪に説教をしている中、鳥頭が近づいて言い放った。

 

 

「あっ騎士(ナイト)!()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!」

 

「「「・・・・・・へっ?」」」

 

 

ハァ?

 

 

「おーおー生きてたか・・・どうだったよ?紐無しバンジーした気分は?」

 

「えっ・・・?オイ待て新人?」

 

「どういう事だ?!」

 

 

「どうもこうもハナから落ちた時も考えてコイツをビルに入れといたんだよ、落っこちたら拾えって」

 

「いやー正直結構ギリギリだったから危なかったぜ、あっそうだ!俺はバーニングバードだ!!騎士(ナイト)の相棒(サイドキック)だ!!今後とも宜しくな!」

 

 

・・・・・・・・。

 

 

「「「「「ハアアアアアアァア!!!!?」」」」」

 

 

俺も野次馬も、そして他のヒーロー共も声を上げた。

 

そりゃそうだろ!?

 

 

「なっ!?じゃあお前らは彼が落ちた時に死んだらどうする気だったんだ!?」

 

 

「さっき言ったろ?そうすりゃコイツの望みが叶うだけだって」

 

「だからってあんな危険過ぎる救助があってたまるか!?」

「このイカれ野郎!!」

「人でなし!!」

 

 

さっきまでの称賛はどこへやら、コイツらはヒーロー共と野次馬共から非難を浴びた。

 

 

()()()()だぁ?人が一人死ぬ様をスマホのカメラに納めようとして誰も助けようとも思い直させようともしない、ただ見てただけの奴らがなぁ?」

 

「それに言っちまえばお前らもコイツを助けんの一回目じゃ無いだろ?なんでコイツはもう一回落ちてるんだ?それともアレか?マッチポンプってヤツか?」

 

 

「「なあ聞かせてくれよ?俺ら()()()()にお前らの()()を?」」

 

「「「「「ッツ!!?」」」」」

 

 

ソイツらは・・・そんな非難をまるで無かった様な顔をしながらまるで(ヴィラン)の様な顔で周りの奴らを煽った。

 

 

「まっ取り敢えずコイツは俺らが連れてくぜ?」

 

「そうっすね、何だかんだで俺らしか救助活動やってないし」

 

 

「グゥ!?お前ら!!本当にヒーローか!?」

 

 

「ああっ?資格だったら持ってるぜ、なんだったらヒーロー協会に泣きつくか?まっそうしたらお前らも不味いことになるけどな」

 

 

ソイツは・・・騎士(ナイト)は歯ぎしりしているヒーローに空いた手で中指を立てて相棒(サイドキック)と一緒に俺の両脇を持ってその場から離れた。

 

 

「さてと・・・行くか!」

 

 

そのまま俺は連れてかれて・・・。

 

 

そして・・・。

 

 

 

 

 

 

 

「ヘイイッチョウ!!」

 

いやなんでだよ!!!?

 

 

俺の目の前にラーメンが出されてた。

 

あの後、俺は二人に連れてかれて警察に引き渡されると思った・・・。

 

だけどコイツらに何故かラーメン屋に連れてかれ、そのまま俺をカウンターに座らせると暫く待ってラーメンが出てきた。

 

その二人は俺の両脇の席で同じ様にラーメンが並んだ。

 

 

「ん?食わねえのか?」

 

「早く食わねえと伸びるぞ?」

 

「いやそうじゃなくて!!なんで警察じゃなくてラーメン屋に連れて来たんだ!?」

 

「なんだ?だったら警察に連れてった方がよかったか?」

 

「いやっ!?・・・それは・・・」

 

 

 

「テメェが自分の意思でこの後警察に行くのは勝手だけどよぉ、責めて腹になんか入れとけ」

 

「そーだなぁ、俺も足持ったけどお前かなり()()()()しな!!」

「!?」

 

 

「別に後で金払えって言わねえよ、流石に一人増えた程度で俺の財布は空になんねえよ」

「・・・・・・」

 

 

俺は割り箸を割って・・・麺を啜った。

 

 

『なあ・・・タマにはこういうとこでも食わねえか?』

 

『えっ!?・・・けど・・・私ラーメンよりこっちの方が・・・』

 

 

アイツと居た時は・・・良く高い所で飯を食ってたな・・・。

 

ぶっちゃけ味も全然分かんなかったし金も掛かった・・・。

 

裏切られたって分かった後は冷めたメシか臭い・・・それこそ廃棄された飯ばっか食ってた。

 

 

 

ポタッ・・・

 

 

自然と涙が流れた。

 

 

 

「どうだ?ここの店は俺の穴場なんだが・・・」

 

 

 

 

「ウメェ・・・あったけぇ・・・・!」

 

 

 

俺は泣きながら麺を啜った、店主がサービスで替え玉を出してくれたのは蛇足だな。

 

 

「ご馳走さまでした・・・」

 

「オウ!お粗末様だ!!にしても・・・俺のラーメンを泣きながら食うとは・・・それほど旨かったのか?」

 

「ハイ・・・とても・・・!」

 

 

俺は空になった器を渡した。

 

 

「どうよ?ここのラーメンは?」

 

「ああ・・・今まで生きてきた中でも一番旨かった・・・」

 

 

「なあ?ヤッパリ落ちた理由って・・・金が無かったからか?」

 

 

騎士(ナイト)はスッっと立ち上がった。

 

 

ゴッ!!アがッ!!?

 

 

「少しは空気を読めや鳥頭が・・・」

 

「ずっ・・・ずびばぜん!

 

即座に拳骨を鳥面に叩き込んだ。

 

 

「悪ぃな、コイツ一応相棒(サイドキック)として雇ったんだがまだ仮雇用だかんな」

 

「仮雇用?」

 

学外活動(インターン)は分かるだろ?コイツはまだ学生だかんな」

 

「学生!?って事は・・・」

 

「そー言うこった、能力とかは色々有るには有るんだがコイツは俺よりもバカだ」

 

「けどアンタさっきデビューは今日が初だって・・・」

 

「そんなペーペーのとこに申請書持ってくるんだ、よっぽどの物好きかバカのどっちかだ」

 

ううっ・・・けど気になって・・・」

 

 

「・・・いや・・・大丈夫だ・・・アンタらには話す」

 

 

俺はあの時のコイツらの行動で話す気になったのか、俺は全部話した。

 

 

結婚をしようとした女に詐欺られた事。

 

その女に借金の保証人にされて金もなくなった事。

 

 

再会した女にゴミの様に捨てられたと気づいた事を・・・

 

 

「お前・・・」「おっまっ・・・」

 

「へっ・・・なんだよ・・・下手な同情は」

 

 

 

 

 

 

「「お前スッゲェバカだろ?」」

 

俺はカウンターに頭を打ち付けた。

 

 

オッマエラ!?人が死ぬ理由聞きたいっつって聞いた第一声がそれかよ!?」

 

「いや・・・だってよお・・・」

 

 

「なあ聞いていいか?」

 

「ああっ!?」

 

「お前って今でもその女の事は・・・」

 

流石にねぇよ!!百年の恋も冷めるわ!!!?」

 

「だったら死ななくて正解だな」

 

「はっ・・・?」

 

 

「聞く限りだがお前の元カノは今でも人生謳歌してんだろ?別の男に寄生して」

 

「あっああ・・・俺が会った時も別の男と・・・」

 

「もしお前が死んでこの世にいねぇってんならソイツは今後後ろ髪引っ張られる事も無く生きてくだろうな、なんせソイツの本性を知ってんのはお前と今話しを聞いた俺らだけだろ?お前がこの世からオサラバすれば、テメェをそこに追いやった女が一番得をするってこった」

 

「なっ!?」

 

 

じゃあなんだ!?俺は・・・

 

 

「俺は・・・あのままだったら・・・」

 

「まっ率直に言うなら無駄死にだな」

 

「そんな・・・」

 

 

俺は・・・どうしたら・・・

 

 

「でっ、こっからが本題だ」

 

「はぁ?」

 

「まず先に確認だが・・・お前は俺らと離れたらどうする?」

 

「どうするって・・・」

 

 

そりゃ・・・今は腹に入ってるから良いが・・・

 

 

「それに借金が・・・」

 

「だろうな、そこで俺たちの出番だ」

 

「えっ?」

 

「さっきから言ってるが俺は今日が初デビューのヒーローだ、そんな俺が初めて助けた奴が助けた後におっ死ぬなんてされたらぶっちゃけ俺も困る」

 

 

「だから俺はお前を生かした責任は取る、お前は黙って俺に救われろ」

 

 

 

俺はこの時・・・なんでこの人に自分の事を話せたかを今気づいた。

 

 

俺の周りに居た奴らも・・・ヒーローも・・・ドン底に居る俺を救おうとはしなかった。

 

 

ソイツらはドン底に手を伸ばして拾い上げようとするけど・・・中途半端な所でやめていっちまう。

 

 

当然だ・・・だって俺が居るドン底は()()()()だ・・・伸びた手を拾って手を汚す程度の力は出すがそれ以上はやらねえ。

 

 

だが目の前に居るこの人は・・・上から見下ろしている奴らを掻き分けて、平然とドン底に落ちて泥だらけになっても・・・

 

 

殴り飛ばして・・・ぶっきらぼうに俺を救おうとしてた。

 

 

この人は()()()()じゃねえ・・・何処までも()()()()だった。

 

 

「借金については任せろ、俺の知り合いにその道のスペシャリストがいる、どうする?」

 

 

「ハイっ・・・!!お願いじますっ!!」

 

「よっしゃ任せろ!!っとそうだ!そう言えば名前聞いてなかったな、俺は新宮隼人ってんだ、ホレお前も紹介しろ」

 

え゛っ!?俺もですか!?」

 

「つったりめーだろ?それとも・・・」

 

「あー分かったッスよ!!?卯冠だ!!」

 

「下のもだよ」

 

「ッツ~~~・・・・・・ひっ・・・

 

 

 

火奈子(ひなこ)・・・」

 

 

「・・・・・・・フッ!!」(鼻から鼻水射出)

 

「笑うんじゃねぇ!!」

 

 

いやだって無理だろ!?

 

この鳥面三人の中で一番ガタイだけならゴツいしその上顔もどっちかと言うと強面だぞ!?

 

なんで下の名前がそんなに可愛いんだよ!

 

 

「ギャ・・・ギャップ差が・・・w」

 

「だよな~w俺もコイツの名前知った時同じ反応だったぜw」

 

「あ~!!?だからイヤだったんだよ!!?」

 

「悪かったって・・・そんでお前の名前は?」

 

 

俺はその人に・・・隼人さんに俺の名前を言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

窃野(せつの)・・・窃野トウヤっす!!」

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

現在、ハートの女王(クイーン・オブ・ハート)事務所の一室。

 

 

拝啓、お母さん、オールマイト

 

 

僕、緑谷出久です。

 

 

僕は今、ハートの女王(クイーン・オブ・ハート)の事務所に着いた後、二階の部屋に案内されてそこで待つように言われました。

 

事務所は五階までのビルで地下室にトレーニング用の施設がある広い事務所でした。

 

 

・・・まずは周りの状況を整理します。

 

 

「グラハムさぁん・・・」

 

「大佐あぁ・・・」

 

 

備え付けのパイプ椅子に座って岳山さんとコーラサワーさんが悲しみに包まれて項垂れてます。

 

岳山さんはまだいいのですがコーラサワーさんはどうやら例の大佐さんの来る予定が遅れてしまって後日来る事に決定してしまった為、意気消沈してしまいました。

 

 

別の所に視線を移します。

 

 

チーン・・・(なんとも言えない顔で撃沈している焔二)

 

[フォッフォッフォッ(゚∀゚*)](手をワキワキしながらパツシィに近寄る梔)

 

「やっ・・・やめろぉ!!?来るんじゃねぇ!?」

 

[長旅でくたびれているからこそパツシィ君をリラックスさせるのだよ(^_^)v]

 

[安心下前、デモンストレーションはすんで素手に一人を極楽に導いてやった( ´∀` )b]

 

「子虎一匹を瀕死に追いやった手腕を目撃してどこを安心すればいいんだ!?」

 

[問題にぃ、しっかり逝かして揚げよう( ^∀^)]

 

「最悪の誤字やってんじゃねえ!?やめろ・・・

 

 

ア゛ーーーーーーーー!!!?

 

 

金髪の・・・梔さんの手によって新宮君がピクリとも動かず、パツシィさんは梔さんの手によって新宮君同様毛並みを触られまくっていた。

 

 

そんな状況を他所にまた別の場所に目をやると・・・。

 

 

「旨っ!ウメっ!!マイウっ!!!」

 

「ウメェ!!これメチャウメェ!!」

 

「オイ食い過ぎんなよテメエら!!他の奴らの土産が無くなる!!」

 

「まあまあ・・・僕の"個性"で結構多めに用意してるからまだ大丈夫だよ、まだまだ有るけどどうだい?」

 

「「貰う!!!」」

 

「カタギリさん!?なに孫にお菓子やる感覚で!?()()()()底無しレベルっすよ!?アー!ゴミだけは片せよ!!」

 

 

別のテーブルでは《イタチの様な耳と尻尾がある茶髪碧眼の小学生位の男の子》と《ギョロ目の男の人》が貪る勢いでお土産を食べて卯冠さんに怒られながらカタギリさんが渡したお土産の追加を食べていた。

 

 

そして僕は・・・。

 

 

「ったく多部(たべ)()もこっちには初対面のガキも居るってのに・・・宝生(ほうしょう)もなんか言ってくれよ・・・」

 

「悪いな窃野、俺はそもそも()()()()んだ、こういうのはお前の仕事だろ?」

 

「そーなんだけどよー」

 

 

ソファに座っている僕の両隣には《金髪の四白眼(しはくがん)の人》と《スキンヘッドのこの部屋の中では一番体が大きい人》がいた。

 

 

そして一番の問題はその二人の襟元に・・・

 

 

キラリと光る金バッチが・・・。

 

 

ヤッパリ・・・あれってヤクザの・・・。

 

 

でもまって!?ここってヒーロー事務所だよね!?

 

ヤクザの事務所じゃないよね!?そうだよね!?

 

それに今の世の中ではああいう人達って《指定敵団体》って言われててヒーローに監視されてるよね!?なんで堂々とそのど真ん中に!?

 

僕は何度目か分からない自問自答をしていると・・・。

 

 

「なあ坊主?」

ヒャ!?ハイなんですか!?」

 

 

声を掛けられた。

 

 

「お前って・・・将棋は打つのか?」

 

「ハイ!?それはモチロン子供の頃から打ってたので!?」

 

 

僕は警戒をされないように言葉を選んで話した。

 

 

「そうか!なら丁度いいな、お前に良いもんやるよ」

 

イイモノ!?

 

「お前・・・ガキ相手にも営業かよ・・・」

 

営業!?

 

「ウルセー客も少ねぇから少しは良いだろ?」

 

(客が少ないって・・・まさか!?

 

 

僕はこの時、頭の中で白い粉を連想した。

 

 

待って!?ここはヒーロー事務所!?けど普通にこの人達が居るから!?イヤ待って!?まさかハートの女王(クイーン・オブ・ハート)ってそういうのを!?いやけど評判はいいほうだって!?いや待って!?オールマイトの知り合いだったら!?イヤイヤイヤ!?だけどこれじゃ!?

 

 

僕はパニックを起こしていた。

 

 

「それに恵さんだって()()()()()から結構評判高いんだぜ?」

 

 

パニックを起こしていた僕は。

 

 

金髪の人は胸ポケットから何かを出す前に僕は・・・。

 

 

 

 

「ウチの組で仕切ってる将棋クラブのタダ券だ、会員制で月一1000円で打てるから良かったら坊主も・・・・・・坊主?」

 

 

僕はその場で千円札を五枚取り出して床に降りてを土下座をした。

 

 

これで勘弁!!!してください!!!

 

いやなにやってんだよ坊主!!?

 

 

ーーーーーーーー

 

 

ハートの女王(クイーン・オブ・ハート)事務所の通路。

 

 

アッハッハッハッハ!!

 

「その・・・本当にごめんなさい・・・」

 

「いや気にしなくて良いわよ、それにトウヤの言い回しも原因だったんだし、にしてもウチの事務所で賄賂の現場の様な光景を見るなんてホント・・・ククッw」

 

「えっと・・・命の危機を感じ取っちゃって・・・」

 

 

あの後ハートの女王(クイーン・オブ・ハート)、恵さんが来たので僕は部屋を後にして付いてきている。

 

 

「ごめんなさいね、普段来客が来るときは彼らと鉢合わせにしない様にしてたけどタイミングが悪かったわね」

 

「うう・・・でも後であの人達になんて言って謝れば・・・()()()だと思っちゃったし・・・」

 

 

「あら?察しが悪いわね、ヤクザ・・・極道関係者と言う点は()()()()()わよ?」

 

ハイ・・・えっ?・・・エエエェエッ!!?

 

 

「世間では指定敵団体って言われてる(ヴィラン)予備軍のヤクザがなんでウチの事務所に居るか?簡単よ、超堂々と入ってきたのよ」

 

「イヤイヤイヤ!?そんな事したら!?」

 

「じゃあ彼らが貴方に何かしたかしら?」

 

「うっ!?イヤそれは・・・」

 

 

「安心しなさい、彼らは死穢八斎會(しえはっさかい)の人間よ」

「死穢八斎會!?それって確か!?」

 

 

衰退した極道組織、その中でも活動を続けたって言うあの・・・。

 

 

「その死穢八斎會よ、正確にはその組織唯一の()()()()

(きば)組の構成員二人とその息子が彼らよ」

 

「牙組!?・・・って二人?」

「一人いたでしょスキンヘッドの、彼は別の組の人間よ」

 

「だっ大丈夫なんですか?」

 

「平気よ、組長同士も理解してるから」

 

 

死穢八斎會直系二次団体牙組、僕も時々名前を聞く組だ・・・。

 

死穢八斎會の看板を受け取り保須市に事務所を立てている組で特に組長がかなりの曲者でヒーローも手が出せず、(ヴィラン)もそこでの活動が出来なくなったって言う存在自体が保須と言う街にとっての治安維持装置になっているって言うあの・・・。

 

 

「牙組は当然として死穢八斎會はカタギには手を出さず、『侠客としてあれ』が信条よ、実際緑谷君も聞いた事は無いでしょ?」

 

「確かに・・・ボクもヒーローの活躍と一緒に聞きますけど一般の人に危害を加えたって言うのは聞いた事が・・・」

 

「それに牙組の組長はかなりの曲者で彼らを堂々と入れさせたのは意思表示も兼ねてるわ」

 

()()()()?」

 

()()()()()()()()()・・・って事よ、まっ私としても()()()()()に居るからある意味ではWin-Winなのよ、少なくとも無秩序に暴れる奴らと比べればずっとマシよ」

 

 

「それに彼らは絶対にそんな真似はしないって断言出来るから」

 

「・・・何故ですか?」

 

「契約の類いじゃ無い・・・世間には理解出来ない事だけど彼らは勝手に私達に手を貸してるのよ」

 

()()()・・・ですか?」

 

 

いったいそれって・・・?

 

 

「まっ彼らに治安維持をお願いしてるってのは少しは当たってるわ」

 

「ええっ!?でもあの人達は!?」

 

「気持ちは分かるわ、けどね緑谷君」

 

 

"八木の事は知ってるわね"?

 

 

僕はその名前を聞いて息を止めてしまった。

 

 

「ああっ先に言っとくけど私も隼人・・・騎士(ナイト)もその件も貴方の"個性"についても知ってるわ」

 

「それって・・・!?」

 

「そこから先は此処じゃなくて私のオフィスで」

 

 

僕達はオフィスの扉を開けた、恵さんのオフィスは一階の奥の部屋で扉も開いた感じ分厚く、防音性があることがわかった。

 

オフィスにはソファーと備え付けのテーブルもあり、そこにアル君と騎士(ナイト)がいた。

 

 

「おっ、やっと来たか」

 

「恵にしては少し遅れたな」

 

「ゴメンゴメン、ちょっとやることがあって、それとアイツらの戻った後処理もね」

 

「あ~・・・悪かったな恵」

 

「いつもの事よ」

 

 

扉が閉められ、この部屋には僕を含めて四人だけになった。

 

 

「座っていいわよ緑谷君」

「はっハイ!!」

 

 

僕はソファーに座り、隣にはアル君、向かいに恵さんと騎士(ナイト)が座った。

 

 

「上の方はどうだ?」

 

「今は卯冠が持ってきたお土産を文字通り貪る勢いで食べてるわ、そして約一名が天国に導かれそうになって後一人は既に導かれたわ」

 

「オーケーだ、問題はねえな」

 

「ええぇ・・・」

 

「ここの馬鹿共のペースにのせられるな緑谷、ここは隼人の事務所からアイツらが来た頃から()()だぞ」

 

()()

 

 

騎士(ナイト)・・・ヒーロービルボードチャート元No.3のブレードヒーロー。

 

ヒーロー名とは裏腹で素行は悪いし態度も野蛮だけど(ヴィラン)との戦闘能力は桁外れに高く、ほぼ"個性"を使用していない状態でも()()()()()()()()()()()()()()()()()その格闘技術に置いて右に出るものがいないと言われている。

 

何よりも着目するのはファン層、一言で言うなら元アウトローの人が多く()()()()()()の人間からの応援が途絶えずに続き事務所を畳んだ後でも復活を希望するものが居る程だ。

 

何故騎士(ナイト)がここまでグレーゾーンの人間に好かれてるか。

 

それは彼の経歴が原因だ。

 

雄英高校ヒーロー科ではあったが当時の騎士(ナイト)は正直・・・()()()()()()()()()ただの不良にしか見えなかった。

 

雄英体育祭の時の順位も高く無く予選で二年共落ちてしまった位だ。

 

 

 

誰もが隼人さんには期待をしなかった、ヒーローには向いてないと誰かが言った。

 

 

だからこそ最後の三年の体育祭・・・そこで破竹の勢いで登り詰め一位となった事に誰もが驚いた。

 

しかも最終トーナメントに置いて無傷での勝利を納めた。

 

 

誰かが言った、八百長だと・・・。

 

そう言った人達に騎士(ナイト)はそんな疑問を問う人に対して中指を立てて。

 

 

『俺が一位で不満な奴は全員来やがれ!!てめぇら納得させてから表彰台に上がってやる!!』

 

 

その後、特別マッチとして57対1というとんでもない事が起こった。

 

だけど騎士(ナイト)はまたしても無傷で戦い抜き、しかも左腕を一切使わず(個性を使用せず)全員を地面に沈めた。

 

 

そのまま誰にも文句を言わせないまま表彰台に上がりメダルを受け取った。

 

 

その行為によって騎士(ナイト)の上がりかけた評価は下がったけど一部の人からは《ドン底から這い上がった男》と評価され、騎士(ナイト)自身も雄英卒業後に徐々に最低の評価から登り詰め、遂にはNo.3までに登った。

 

これで勇気づけられた人や救われた人からの評価は《粗暴で粗野だが卑劣では無く真っ直ぐな男》と言われ()()()()が起こる前にはオールマイトを越えるかもしれないと言われた人だ。

 

 

「兎に角だ、まずは自己紹介だな、俺は新宮隼人、ヒーロー名騎士(ナイト)だ、聞いてはいると思うが焔二とアルの兄貴だ、今はフリーランスとして動いてるぜ」

 

「義理のだがな」

 

「いいじゃねえかよそれは」

 

「あの!!緑谷出久です!!」

 

「私は迎えにいった時に済ませたわ」

 

「なら話しが早いな」

 

 

「あの・・・()()()()()()って一体?」

 

「ん?そこまで教えて貰ってねえのか?」

 

「当たり前だろ、コイツはまだ一月も経ってないんだぞこの馬鹿者」

 

 

ゴッ!!

 

 

鈍い音と共にアル君に拳骨が炸裂した。

 

 

ッツ~~~!!?

 

「フリーランスってのはね緑谷君、ヒーロー免許を持っていながら事務所を建てず、自由意思でヒーロー活動をする人、或いは持っていながら公表せずにいる人達の総称よ」

 

「っ~~・・・ヴィジランテ(自警団)と言う言葉は聞いた事があるか?」

 

「確かヒーロー免許を持たずにヒーロー活動をする人達の事だよね」

 

(ヴィラン)の変種として言われているのがヴィジランテならフリーランスは()()()()()()()だ、マトモなヒーローとは違って表舞台には出ない様な事件、いわゆる汚れ仕事(ウェットワーク)や他のヒーロー事務所の臨時相棒(サイドキック)を主な収益にしている様な奴らだ」

 

「性質はヴィジランテに近いけどただ一つの違いはライセンスを持っているかいないかよ」

 

「そのせいかよくマトモなヒーローからは煙たがれるんだぜ」

 

「えっ?なんでですか?」

 

「フリーランスって呼ばれる人達ってのはね・・・、"個性"が世間から見て異質だったせいで表舞台での活動に支障が出た人、かつて()()()()()を犯した為に事務所が潰れ、相棒(サイドキック)として雇われる事も無くなってしまった人、或いは前科持ちでヒーローになった人達なのよ」

 

「まあ要するにヒーロー側のグレーゾーンって奴だな!」

 

 

そうだったんだ・・・僕はあの事件の後、騎士(ナイト)・・・隼人さんはどうしているのか気になったけどそういう人達もいるんだ・・・。

 

 

「まあ俺の事は置いといて、《ワン・フォー・オール》の制御をする為にここに来たんだろ?」

「!?」

 

 

やっぱり知ってるんだこの人は!!

 

 

「あの・・・聞いても良いですか?」

 

「ん?なんだ?」

 

「何故、《ワン・フォー・オール》の事を知ってるんですか?」

 

「ああっその事か、

 

 

八木・・・オールマイトから直接聞いたからだよ()()()()()()()()

 

 

え?

 

 

僕と同じように?

 

 

「緑谷君、オールマイトのあの負傷は知ってるわね」

 

「はい、初対面の時に偶然・・・」

 

「7年前・・・オールマイトがあの怪我をしたその時、私達も近くに居たのよ」

「え・・・!?」

 

「その後に俺にアイツが言ったんだぜ・・・『後継者に成ってくれるかい?』ってな」

 

「え!?じゃあ隼人さんはまさか!!?」

 

 

「その通りだ、俺にアイツは《ワン・フォー・オール》を継がせようとしてたんだ、だから知ってるんだ」

 

「蛇足になるがその話しを聞いたのが此処に居る人間を除けばあの刑事のオッサンだ」

 

 

そうだったんだ・・・隼人さんは・・・()()()()()?

 

 

「まっ!結果はお前が引き継いだ通り、俺は《ワン・フォー・オール》の引き継ぎを断った」

 

「でっですがなんでまた!?」

 

「理由があったからだ、まず一つ目は俺はオールマイトじゃなければアイツの野望を継ぐ義理がねぇ」

 

「オールマイトの野望?」

 

()()()()()だ、俺がそんなもんに成っちまったら日本が終わるわ、それが一つ目だ」

 

 

隼人さんが平和の象徴・・・?

 

 

 

ハッハッハッハッハ!!!

 

 

ダメだ!?僕の頭の中の隼人さんのイメージが悪いせいかバックに旗振って更に後ろに怖い人達が沢山いるのを想像しちゃった!!?

 

 

「無理だろ?」

「・・・・・・はっ・・・ハイ・・・」

(認めたな)(認めたわね)

 

 

「でっ二つ目だが、俺はソッチの方じゃなくて別の方を見たいからだ」

 

「別の・・・方?」

 

「今の世の中、ヒーロー飽和時代って言われて(ヴィラン)が淘汰されまくってるだろ?」

 

 

「なあ出久?お前はこの世の(ヴィラン)って()()()()()()()()がどれ程いると思う?」

 

「えっ!?え~っと・・・(オールマイトが居るから日本の(ヴィラン)犯罪発生率は3%だから・・・)いっ・・・一割ですか?」

 

「残念、正解は四割だ」

 

「えっ!?」

 

「まあ表立って動くのは確かに少ないが探せば何処にでも居るんだぜ?」

 

 

「そしてそうなった奴らの内三割は(ヴィラン)では無く元は()()()()()()だ」

 

「?」

 

「人生なんて色々ある、そんなかで"個性"に寄るトラブル、ちょっとしたすれ違いで崖から落ちちまう奴らってのがいる、そんな奴らが生きる為に這い上がっても今を生きる人間の大半が『ヒーローが居れば大丈夫』っつって助けもせず肝心のヒーローもソイツらを助けようとはしねぇ、そんな奴らが生きて行く為に(ヴィラン)に成らざる得なかった奴らが大半なんだ」

 

「そんな・・・」

 

「まあ純粋にヤベェ野郎ってのもいるにはいるが早々いねえよ、俺はそんな感じに落っこっちまった奴らが生きて行ける様にしてえ」

 

「隼人さん・・・」

 

「そんな奴らが生きる為にはもうグレーゾーンに居なきゃ行けねえ、けど今のヒーローは名誉と名声目当てでシラミ潰しにそんな場所を潰しまくってる」

 

「前まではその象徴と言われた二大極道組織『東城会』、『近江連合』が解散しちゃったから尚更ね、オマケに()()()()もそれで増長して賛同者が増えた結果、日本のグレーゾーンは縮小してしまったのよ」

 

 

東城会、近江連合・・・日本最大の極道組織で西の近江、東の東城会と言われていた組織だけど突然、そのトップの『堂島大悟』、『渡瀬勝』の解散宣言によって解体された極道者で知らないはずが無い組織だ。

 

 

()()はね、グレーゾーン解体の反対派なのよ」

 

「グレーゾーンと言うのは確かに人々に危害を加えるかも知れない集団だけど秩序と規律があると同時に(ヴィラン)側にとっても下手に手が出せない、いわゆる両者にとっての緩衝材見たいな存在なのよ」

 

「だがヒーローや世間は解体をするだけしたらほったらかし、受け皿を作らずにそのままにしちまってるんだ、おかげさまでグレーゾーンに居た奴らの大半が(ヴィラン)として生きて行くしかねえ状況まで追い込まれるってわけだ」

 

「しかも私達だけが知ってる平和の象徴、オールマイトがいずれ活動不能になってしまったら・・・どうなると思う?」

 

 

そうだ・・・オールマイトだっていつか居なくなってしまう・・・そうなったら・・・。

 

 

「今まで抑えていた(ヴィラン)が活発化する、しかも()()()()()のおまけ付きだ」

 

「だから俺は救いてぇんだよ・・・ヒーローが取りこぼした、拾いもしねぇ奴らを・・・」

 

「隼人さん・・・」

 

「わかったかしら?私達が彼らの存続や治安維持を期待してる理由」

 

「ええ・・・けどなんで死穢八斎會に?」

 

「簡単よ、彼らがカタギ・・・いわゆる一般の人間に危害を加える事を断固として行わないから、そして私達は彼らとコンタクトが取れる手札が二つあったからよ」

 

 

「一つはさっき貴方が会った金髪の男が居たでしょ?」

 

「ハイ、確か・・・窃野さんですね」

 

「アイツは俺がヒーローとして初デビューした時に助けた奴でな、アイツのゴタゴタを全部片した後、死穢八斎會に行ってたんだ」

 

「その関係でトウヤを通して死穢八斎會に接触が出来た、それが一つ目」

 

「もう一つは・・・なんつーか・・・チョー意外過ぎるところから出てきたんだ」

 

 

()()()()()()()()?

 

 

 

 

「バーニングバードもとい、卯冠がね・・・牙組の組長と同年代かつ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だったのよ」

 

「えっ?・・・・エエエェェエ!!?

 

 

そんなことってある!?まさか卯冠さんが!!?

 

 

「意外だったろ?俺らもアイツがトウヤに極道者の名刺をサラッと渡した時はマジで驚いたぞ」

 

「いや驚きますよ!?雇った相棒(サイドキック)が極道者!!しかも死穢八斎會の関係者だったら!?」

 

「蛇足だがソイツの当時の立場は死穢八斎會の()()()()だ」

 

「当時の若頭がムショに入ってた代理でな、ソイツが出所したら返上してソイツらが今じゃ《死穢の二本刀》って呼ばれてるぜ」

 

「超大物じゃないですか!?本当に大丈夫なんですか!?」

 

 

本当に大丈夫なの!?(大事な事だから二回)

 

 

「まあタマに馬鹿ないがみ合いは有るが線引きはしっかりしてるぜ」

 

「それにさっきから言ったでしょ?死穢八斎會の信条は『侠客であれ』、彼らがそれを破るって事はメンツが潰れるのと同義よ」

 

「極道ってのはメンツが一番大事なもんだ、それを潰す事は死穢八斎會としても極道にとって死活問題だ」

 

「まあそれ相手に監視している僕らも相当だけどな」

 

「監視?」

 

「一応世間的には(ヴィラン)予備軍だから監視はしてるのよ、それを全力で逆手に取られてるけど」

 

「恵の"個性"は知ってるか?」

 

「ええ!!確か《慧眼》は有名でその目は例え遠くに居る物事を見透す千里眼!!」

 

「だから遠くで(ヴィラン)が何やっても恵の()がある以上悪事が出来ねえ、いつ恵・・・ハートの女王(クイーン・オブ・ハート)に見つかるか分かったもんじゃねぇかんな」

 

「その能力を買われて私が監視役になったけどね、『どうせ見られてるならもっと近付け』って言われて事務所にまで来てるのよ、一応アイツらのシノギも()()()けど真っ当の一言よ」

 

 

恵さんの"個性"で視た上での判断だったんだ・・・。

 

 

「最後の一つは彼ら死穢八斎會は簡単に解体出来ない組織だからよ」

「アイツらは裏社会じゃ古参な上、俺たちヒーローや警察に借りを作りまくってる」

 

「借り・・・ですか?」

 

「アイツらにとっても潰したい(ヴィラン)の情報を私たち(ヒーロー)にリークして、ヒーローは名声と名誉、彼らはシマに侵入するバカの一掃がとれるのよ」

 

「アイツらが関与をほとんどしないで邪魔者を片してる辺り、悪党なのに違いは無いな」

 

「ゲスよりマシだ」

 

「だから(ヴィラン)にとっても相対したくない相手なのよ、実際サポートアイテム不正売買の容疑でIT企業Feel Good Inc.取締役『近属友保』が逮捕されたわ」

 

「あっそれは知ってます、ニュースでも・・・って!?アレって死穢八斎會が関わってたんですか!?」

 

「よりにもよって保須に深く手を出したんだ、その結果だな」

 

「その一件もあったせいで死穢八斎會は解体が容易じゃ無くなったのよ、今じゃ解体しろって騒いでるのは()()()()位よ」

 

 

「まあ話しが長くなっちまったがそれが俺が《ワン・フォー・オール》を受け取らない二つ目の理由だ」

 

「隼人・・・騎士(ナイト)は今じゃグレーゾーンにとって重要なキーパーソンになってる、もしそんなヤツが必要以上な力を持ったらヒーロー()ヴィラン()、グレーゾーンの絶妙なパワーバランスがあっという間に崩壊する」

 

「でも隼人さんは!?」

 

()()()()()()()()持っちまったらそれだけで傾いちまうもんだ」

 

 

「そんで最後の理由が・・・ちぃ~っと個人的な理由だが・・・

 

 

()()()()()()()()()()

「・・・・・・?」

 

 

その一言を言った時の隼人さんの顔は・・・後悔した様なやり遂げた様な感情が混ざった様な顔だった。

 

 

「長ーく話したが要するに俺は受け取らず、お前は受け取ったってわけだ」

 

「そうね、ただ一応言っとくけどここで話した事は吹聴はしないでね」

 

「イヤイヤイヤ出来ませんよこんな話し!?」

 

「まあそれよりも本題に移るぞ」

 

「あっ・・・そうだった・・・」

 

 

僕は隼人さん達とオールマイトの関係、死穢八斎會と色々濃すぎる話しばかりしてここに来た目的を忘れかけた。

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

地下一階に向かう道中。

 

 

「で、なんでお前らまで向かってるんだ」

 

「へい、俺の腕の中で伸びてるトラっ子の緊急避難で・・・」

 

「ああ・・・」

 

 

オフィスを出た後、アル君に案内されて僕は地下のトレーニングルーム兼研究室に向かっていく途中でさっきの金髪の・・・窃野さんとその腕の中でまだグッタリしてる新宮君とまた会った。

 

 

「さっきは悪かったな、え~っと・・・緑谷?っつったっけ?」

「イヤイヤ!?僕の方こそあんな事しちゃってホントごめんなさい!?」

「まあ気にすんな、ガキがヤクザ者に会った時の反応としちゃある意味正しい反応だぜホント・・・ここの奴らの初対面の反応と来たら・・・」

 

 

 

◆◆◆

 

 

上鳴、耳朗の場合。

 

 

ウォォォォオ!!?離してくれジロオオォォォオ!!?

 

「誰が離すかああぁぁあ!!?こういう時こそ男なら女を守れえぇぇえ!!?

 

隼人さんだって言ってただろぉぉお!!?敵わない相手だったら逃げるのも手だってええぇぇえ!!?

 

ウチだって同じ様に教えられたわぁ!!?だから別々で逃げる為に手を離せぇ!!?

 

ムリだから!?お前が俺の腕引きちぎる強さで握ってるぅ!?てか腕がががが!!?

 

アンタこそ手汗グッチョリの癖に!!?超ビビってるクセにぃ!!?」

 

 

眼前で逃走を図るも両者の意志と体の動きが合わずにテンパりまくる。

 

 

 

コーラサワーの場合。

 

 

「スッゲェ!!マジモンのゴクドーかよ!!!なあ!!サイン貰えるか!?」

 

 

何故かサインを要望。(因みに書いた)

 

 

 

グラハムの場合。

 

 

「ほぉ・・・極道か・・・下卑た様な者では無く義理と人情を兼ね備えた一つの道を極めんとする者か・・・私も剣の道に通うずる身、良ければ私と共に語り合おうか!」

 

 

外人特有の過大評価+強制訓練開始。

 

 

 

岳山の場合。

 

 

ヴァッ!!?

 

 

とても女性から出るとは思えない超低音の叫び。

 

 

 

梔の場合。

 

 

来んな寄るな近寄るなぁ!?

 

[大丈夫(゚∀゚*)]

 

[先っぽ(スカート)だけだからぁ( ´∀` )b]

 

「それが嫌だっつってんだろぉ!!?」

 

 

同行した若(ショタケモ)にルパンダイブ。

 

 

 

クルスの場合。

 

 

「え~っとその・・・もっと危ない人達を見たのであまり・・・」

 

 

想定外に肝が座り過ぎてる為ほぼ無反応。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「ホント・・・なんでここに居る奴らって一癖も二癖もある奴らばっかなんだよホント・・・なんで(ヤクザ)がマトモでヒーローがヤバいんだよ・・・普通逆だろ・・・」

 

「ここに居る連中にマトモなヤツは希少だ」

 

 

どうしよう・・・ボクもここに居る中で一番親近感が有りそうなのが窃野(ヤクザ)さんなんだけど・・・。

 

 

「そう言えばトウヤ、空満(そらみつ)の経過はどうだ?」

 

「空満?」

 

「さっき部屋で土産物食いまくってたギョロ目の方だ」

 

「アイツは僕のモルモット(実験動物)の一人だ」

 

「モルモット!?」

 

「ちょ!?アル坊!?・・・あ~緑谷、一応言っとくが患者って意味だからな!」

 

「ホッ・・・」

 

「多部空満、アイツの"個性"はあらゆる物を食らい、消化する事が出来る"個性"なんだがその弊害で常に空腹に襲われる」

 

「そのせいで社会に適応出来ずに死穢八斎會の門を潜ったんだ」

 

「そんな!?」

 

「死穢八斎會に入った後にそこの本家若頭はボクにヤツを紹介した、そして治療の代わりに僕の診療所の提供と道具の調達、更に新たなモルモットの提供を約束した」

 

「そんで多部はアル坊の手術のおかげで常に空腹って状態が改善されたんだぜ!しかもその後もそんな"個性"のせいでウチに入った奴らや他の問題を抱えたヤツの治療もやってんだ!」

 

「ボクとしてはあらゆる"個性"に医学を対応させる為のモルモット共だがな、金なんぞ何処でもある物に執着する様な奴らはタダの阿呆だ」

 

「そんなこと言ってるクセにアル坊は今までで一人も後遺症も出さなかったじゃねえか!」

 

「当たり前だ、この超天才アル・ボーエンの目の前で後遺症などと言うモノなどねじ伏せてくれる」

 

「もっとも・・・()()()()()()()()()超天才にすら出来んがな・・・」

 

「えっ?どーいうことだ?」

 

 

もしかしてアル君の言ってる人って・・・オールマイトの事じゃ・・・。

 

 

「・・・っん?」

 

「おっ目が覚めたか?」

 

「んむ・・・ここは?」

 

「今から地下室に行くとこだ」

 

「新宮君大丈夫?」

 

「ううっ・・・梔殿に蹂躙されたが平気じゃ・・・」

 

「あ~・・・まあ梔の嬢ちゃんは焔二やパツシィ見たいな動物系にとっては天敵だからなぁ」

 

「梔・・・あっ!!?思い出した!!確か去年の雄英体育祭三年の部の優勝者!!?」

 

「そして今後間違いなく雄英体育祭の歴史に刻まれた珍事件『ストリッパー出没事件』の主に脱がせた側の女だ」

 

 

あの事件か・・・雄英体育祭決勝トーナメントで梔さんは対戦相手の男子生徒の服を強制的に脱がせて社会的死か降伏を要求させるあまりにもあんまりな勝利のもぎ取りを行った・・・しかも決勝トーナメントに残ってた生徒は梔さん除いて全員男子だったから本当に不味かったんだっけ・・・幸いギリギリパンツ一枚で済んだけどそれもやったら完全に事故だったけど・・・。

 

 

「アレか・・・俺もテレビで視たがアレは対戦相手の奴らにゃ同情するぜ」

 

「しかも初デビューの時もやらかしたからな、付いたあだ名が『脱がせ魔』だ」

 

「俺は売る気は毛頭ねぇけどここの事務所の奴らには絶対喧嘩したくねぇ、足腰立たなくなる位ボコボコにされるか社会的死かのどっちかだし」

 

「英断じゃな」

 

 

僕達は地下室に着いた。

 

その内の一ヶ所にガラス貼りの何も無い広い部屋があり近くには『研究室』と書かれた部屋があった。

 

 

「僕達は研究室でコイツの診断をするがお前らはどうする?」

 

「ん~・・・折角じゃしトレーニングルームに行くぞ」

 

「あっじゃあついでだし俺も付き合うぜ」

 

「スマンのぉ」

 

「じゃあアル坊、()()貸してくれるか?」

 

「ん、そうだな」

 

 

アレ?

 

僕が疑問に思っているとトレーニングルームの近くにあるロッカーに近づいて開けた。

 

ソコには何かの機械らしきモノがあり、アル君がそれに顔を近付けた。

 

 

『虹彩認証アル・ボーエン博士と一致、ロックを解除します』

ピピッ!

 

 

ロッカーから機械音声が出てロックの解錠音が聞こえた。

 

 

「壊すなよ」

 

「アイアイサー、なんだかんだで結構使い込んでますし」

 

 

アル君はソコから何かを取り出すと窃野さんにソレを渡した。

 

 

ソレは何処からどうみてもリボルバー式拳銃にしか見えない物だった。

 

 

「えっちょ!?アル君!?」

 

「弾丸の確認はしとけよ」

 

「分かってますって」

 

アル君!!?

 

「喧しいぞ、何を慌ててるんだ」

 

「いやだって!?ソレ拳銃!?」

 

「ああその事か、問題無いトウヤ見せてやれ」

 

「了解」カチャ

 

 

窃野さんは慣れた手つきで弾倉(マガジン)から弾を出して見せた。

 

良く見ると弾丸の先端が平たく、青い色をしていた。

 

 

「非殺傷特製ゴムスタン弾だ、一部軍隊、警察等で使われている代物をここの事務所では一部の人間が使用出来る様にしている」

 

「これで撃たれても死にはしねぇけど・・・クッッッッッソ痛ってえぞ」

 

「コイツには良く此処で銃撃戦闘を想定した仮想敵として握らせてる、ヤクザだけあって銃の練度はかなり高いから良い相手になる」

 

「何度も言うけど此処の奴らの相手だけは例え実弾でもゴメンだ、だって普通に正面から銃撃避ける奴らばっかだし」

 

「ええ・・・」

 

 

ハートの女王(クイーン・オブ・ハート)事務所は立て籠り(ヴィラン)に対しての練度は最高峰と言われてるけど凄まじいな・・・。

 

新宮君と窃野さんはトレーニングルームに入ると窃野さんが中の機械を弄ると床から遮蔽物となる板が何個か飛び出て来た。

 

 

「オイ、僕達も行くぞ」

 

「うっうん・・・けど・・・大丈夫かな?」

 

「安心しろ、あの特訓はアイツが中学入った頃からやってる、それにトウヤだったら()()()も無い」

 

 

「アイツはかつて結婚詐欺に遭って絶望し、自殺しようとした所をヒーローに救われている」

 

「!!?」

 

「そんなアイツが二度の自殺を行おうとした時に遭遇したのが隼人(バカ)だ、その後も奴を救った責任として面倒を見た間柄で隼人に事務所があった頃は頻繁に出入りする程だ、ヤクザにも関わらずな」

 

「それで・・・」

 

「ああいう馬鹿者を治す最高の特効薬は『真っ直ぐな馬鹿者』だ」

 

 

「あの~・・・」

「えっ?ワァ!!?」

 

 

僕は後ろからの声を聞いて振り向くと()()()()()()()()()()山田さんが居た。

 

 

「クルスか?どうしたんだ?」

 

「クルス?山田さんじゃなくて?」

 

「え~っと・・・山田はその・・・僕の()()()()()です」

 

「・・・・・・ハイ?」

 

「コイツの本名は『クルス・シルト』、イギリスから来た留学生で雄英の普通科に所属していたが一年中期にヒーロー科に編入した()で現在雄英ヒーロー科三年の貴様の先輩だ」

 

ヴェ!?オトコォ!?

 

「ハイ・・・男です・・・」

 

「まあ詳しい事は後にして、何があった?」

 

「あっ・・・上鳴君がそのぉ・・・」

 

「上鳴君!?上鳴君も此処に!?」

 

「トレーニングの為にな、ってまさかあの馬鹿また!?」

 

「うん・・・また・・・」

 

「・・・・・・ハ~~~~~ッ」

 

(スッゴい長いため息!?)

 

「僕も何度か止めたんだけど・・・」

 

「いや・・・丁度いい・・・これからソコに向かう所だ、行くぞ緑谷」

 

 

やまっ・・・クルスさんも一緒に僕達は研究室に向かい扉を開けた。

 

 

 

 

ソコには・・・。

 

 

 

 

 

チーーーン・・・(ヤムチャしている上鳴)

 

 

 

「かっ!?カミナリクウゥゥゥン!!!?

 

 

 

白目を剥いて倒れた上鳴君が居た。




色々書きまくったらなんか長くなってしまいました。


今回の話で死穢八斎會が加わったがこの後はどうなる!!


ではここからは人物及び組織紹介です。



窃野トウヤ  牙組構成員  個性『窃盗』


恋人に裏切られ、死を選んでも邪魔をされ自暴自棄になっていたが二回目の自殺を隼人に救われ、その後自身が保証人にされた借金を恵になんとかして貰った経緯から良く二人に会っては他愛の無い話をしたり(内容は裏社会ルートの犯罪情報)しながら原作よりはかなり前向きに生きている。


原作では若頭様がスカウトしてたが本作では妙な経緯で名刺を貰い、自らの意志で死穢八斎會の門を潜ったその理由は『自身の行い(自殺)を止められた借りを返す』為、当時の死穢八斎會若頭代理だった牙組組長から極道に成る理由を問い詰められ言い放った結果気に入られ、組を立ち上げた際に組の構成員として来るかを打診され返答後牙組組長から極道のイロハを叩き込まれた。


牙組の中では数少ない常識人の為か良く振り回される事があるが充実した極道ライフを生きている。


"個性"は()()()()()()()()()()()なら自身の視野に入ればソレを手元に瞬時に移動させると言う武装解除には最適な汎用性の高い"個性"。


なお窃野に限らず原作死穢八斎會の一部組員は本作では別の組織に入っている。


多部空満  牙組構成員  個性『食』


空腹に苦しみ、ゴミを漁り飢えを凌いでいたところを窃野に出会いその後、死穢八斎會に入った。


出所した若頭から食費がヤバいと言う理由で医者(アル)に見せてもらう様、指示を出されたが突然手術を受け自身の空腹感が無くなるという今までの苦痛が嘘の様に消え、今では一般的な食生活が出来る様になった。


こちらも原作とは異なり組に入った経歴は少し違い、快適な食生活を手に入れたが大食間は元々な上意外とグルメになった。


多部だけでは無く、死穢八斎會組員の多くはアルの医療を受けマトモな生活が出来る様に為った為か一部の組員は非常事態を除けば大体はアルの診療所の手伝いと管理をしている。


"個性"はその強靭な顎、歯、胃袋で何でも食べてしまうが原作では胃液の調整は効かず常に空腹になっていたが本作では解消された。



宝生結  ○○組構成員  個性『結晶』


"個性"を金儲けに利用しようとした金の亡者に道具として使われた挙げ句、それが金銭的価値が無いと分かりリンチにあった過去を持つ。


こちらは原作とは全く異なりその後、生きる理由を失い欠けた所をある人物に助けられ、前の組織が潰れた後は彼に付いていく事を決意していたが当時その人物は監獄から脱走中の身だった。


その人物の事件解決後、組の立ち上げを知ると真っ先に門を叩いた、かつて救って貰った恩義を返す為に・・・、窃野達と知り合ったのはその後の事。


"個性"は身体からかなりの硬度の結晶を生成が出来る攻防一体な"個性"。


余談だが手先は器用な方。



若  牙組組長の息子  個性『???』


牙組組長の息子で現在12才の少年。


組の面々からは若と呼ばれている本作オリジナルキャラ。


短髪の茶髪に碧眼、イタチの耳と尻尾があり見た目は異形型だがはたして・・・。


焔二ほどでは無いがかなり小柄で身長は常闇よりも10センチ前後低い。


"個性"と名前は追々少しずつ・・・。



近属友保(ちかぞくともやす) 異能解放軍幹部  個性『人形』


異能解放軍コードネーム『スケプティック』。


原作同様異能解放軍の幹部ではあったが現在は投獄されている。


その理由は違法サポートアイテムを売り出す作業をしていた頃に死穢八斎會のシマに手を出してしまったから。


最初こそは少しくらい噛みつかれても余裕と考えていたがよりにもよって最初に手を出した場所が『保須』、結果自身が考えていた10倍以上の勢いで食いつかれ危うく自身の更に後方(異能解放軍)に飛び火する最悪の事態を避ける為に自首、現在は黙秘を続けタルタロスでは無いが刑務所に投獄されている。


もしも彼が元東城会、近江連合の関係に手を出していたら間違いなく異能解放軍は無くなってる。



死穢八斎會直系二次団体牙組  極道組織


極道組織死穢八斎會唯一の二次団体組織にして本作オリジナルの組織。


ヒーロー飽和社会な上に極道組織の頂点とも言える二大組織解体後に勢力を伸ばし今でも活動を続けている死穢八斎會。


その背景には二人の男の活躍があった、一人は当時二大組織の一つ『東城会』のトップを狙い、組の禁忌(タブー)であるクスリの違法販売に手を染め欠けたがギリギリの所で思い止まりその後、ムショに自ら出頭し身を焼き、出所後は見違える程に侠客として成長した現在の死穢八斎會若頭。


そしてそのもう一人こそ当時の死穢八斎會で空いた若頭の席に一時的に座り、若頭出所後に組を持つことを許され一部の部下と共に保須で活動をしている、東城会四代目会長と渡り合い少なくとも最後まで立ち続けた牙組組長にして()()()()()()()()()


死穢八斎會自体も四代目に単身カチコミを入れられながらも組としての原型が残っている数少ない組織、その為か裏社会では有名で一部のヒーロー、警察からも要監視だけで攻め込むまでには行かせない様になり、結果的にヒーロー飽和社会で生き残る事が出来た。


なおこのカチコミの際に若頭の持病が治り、荒れた死穢八斎會に息を吹き返すキッカケと為った。


組の構成員は十数人と数こそ少ないが全員が精鋭、そして牙組自体がヴィジランテに近い性質の上、組長が下手なヒーローよりも強いのもあり(ヴィラン)も攻められず、ヒーローも解体したくても出来ない状況にさせた。


ヒーローとしてでは無く個人として隼人達と交友関係があり、また他の一部のヒーローとも何かしかの関係を持っている。



次回は作者がカムラの里にホームステイしているので遅くなります。
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