トラマタのヒーローアカデミア   作:リベロ

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6話投稿!



6話:トラマタと事件解決

上(俺がわざとアイツらに捕まるって言うのどうだ!)

 

 

新、耳((ハアァ!!?))

 

 

耳(アンタやっぱりアホでしょ!

  知ってたけどアホでしょ!)

 

 

新(なに考えとるんじゃ!

  そんな事したら・・・!)

 

 

上(そうすればお前らを

  巻き込まずにアイツらを

  電撃で倒す事が出来るっしょ!)

 

 

新、耳((・・・・・アッ・・・!))

 

 

耳(そうだ、そう言えば忘れてた!

  確かに上鳴の"個性"なら

  アイツらを一気に倒す事が出来る・・・)

 

 

新(うぬ・・・確かに吾輩も失念しておった・・・

  じゃが色々問題もあるぞ)

 

 

上(問題ってなんだよ・・・?)

 

 

新(まず一つ目じゃが

  奴らが全員一塊(ひとかたまり)になる必要があることじゃ、

  そうしなければ仮に二人倒しても残りの

  一人にやられてしまう)

 

 

新(次に二つ目はそもそも奴らが

  ホイホイ電気に付いていくかじゃ、

  奴らがバラけるかもという

  不安要素がある)

 

 

新(最後に三つ目、

  まだ奴らのボスの"個性"がわからん、

  最悪、電撃に強い"個性"の

  可能性がある事じゃ、

  まあこれを話したら、もともこうも

  ないがのお)

 

 

耳(んー確かに最後のは怖いけど

  最初の二つはどうにかなるかも)

 

 

新(なんじゃと!!?)

 

 

耳(さっきアイツらの場所調べるとき、

  ついでに盗聴もしたんだけど、

  アイツら上鳴の事、"無個性"って思ってる

  みたい)

 

 

上(ウェ!!?マジで!?)

 

 

耳(多分、上鳴と一緒に車に

  乗せられたとき、

  上鳴が抵抗らしいことを

  してなかったからだと思う)

 

 

新(マコトか!?)

 

 

耳(だからアイツらは

  優先して上鳴を人質にしたいと思う、

  なんせ只の"無個性"だからね)

 

 

新(ふむ・・・

  災い転じて福となすじゃな)

 

 

新(それなら奴らは電気を

  捕まえに行くじゃろな、

  人質は無抵抗の人間が一番良いからのう)

 

 

上(なあ!お前らさっきから

  俺の事ディスってんのか!!?)

 

 

新、耳((ディスってないディスってない))

 

 

新(じゃがこれなら電気の作戦は

  成功の目があるぞ!)

 

 

上(オッオウ!ならば俺は行くぜ!)

 

 

新(うぬ、吾輩は耳郎殿と

  一緒に脱出してヒーローを呼びに行く!

  じゃが電気、吾輩からその作戦に

  少し補足させてもらうぞ)

 

 

上(ん?何をだ?)

 

 

新(さっき吾輩が言った不安要素の最後、

  その可能性はまだある)

 

 

新(じゃから全力でブッパなさず、

  ある程度余力は残しとくんじゃ)

 

 

新(もしそれが当たったらすぐに

  逃げれる力は残すんじゃぞ)

 

 

上(オウ!分かったぜ!!)

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

「ハァ・・・ハァ・・・

どうにかウィけたな・・・」

 

 

やったぜ!

 

 

 

予定より早く追いつかれたのは

想定外だったけどなんとかなったぜ!

 

 

三人共ブッ倒れてる!

 

 

だけどマジ、アホになる一歩手前だぜ・・・

後は、俺も逃げちまえば・・・ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アレ・・・・?

 

 

 

 

 

()()

 

 

 

 

 

「あと一人がいねえ・・!?

どこに「ここだぜ」!!?」

 

 

 

 

 

「ウラァ!「ドワッたあ!!?」」

 

 

 

俺は後ろからの攻撃を

どうにか躱したけどそのまま床に

倒れちまった。

 

 

 

 

 

そして振り返ると

 

 

 

 

 

 

 

大男が立っていやがった。

 

 

 

 

 

 

「驚いたぜ・・・まさかそんな

ヤベエ”個性”をこの時まで

残しといたとはなあ!!!」

 

 

 

「マジかよ!!?

っていうかなんで焦げ跡一つ

ついてないんだ?!」

 

 

大男には電撃の焦げ跡が

一切付いてなかった、

後の二人はしっかり黒焦げなのに!

 

 

 

「いいぜ・・・坊主に敬意を払って

教えてやる・・・、

俺の”個性”は『物質化』って言ってな、

俺の身体を別の物質に変える”個性”だ・・・

お前が電撃を撃った時に

俺は自分の身体をゴムに

変えてたってワケだ」

 

 

クソ!なんつー”個性”だ!

俺との相性最悪じゃねえか!

 

 

 

「さてと・・・

敬意を払うのはこれで終わりだ、

お前が”個性”を持っていると分かれば

話は別だ、

テメエの骨2、3本は折らせてもらうぜ」

 

 

チクショウ!焔二(えんじ)の予想が

最悪な方で当たっちまった!

 

 

大男はジリジリ俺に近づいて来てる、

焔二もまだ耳郎を脱出させてねえかも

知れねえのに!

 

 

 

「さーって、

痛い思いして貰おうか、クソガキ」

 

 

こうなったら・・・

 

 

 

このまま少しでもコイツの足止めを!

 

 

 

 

ガッ!

 

 

 

 

「グウッ!!?」

 

 

 

大男が俺に拳を振り上げた直後、

奴はいきなりよろめいた。

 

 

 

 

そして俺はその原因を見た。

 

 

 

 

それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

「耳・・・・郎・・・?」

 

 

 

 

耳郎が片足立ちでそこに立っていた。

 

 

 

よく見ると耳郎のジャックが伸びていたから

多分それで石か破片をぶん投げたと思うけど、

それより・・・。

 

 

 

「上鳴!無事!!?」

 

 

「耳郎!どーして戻って!?」

 

 

「アンタとコイツらの足音が

早く止まったから

アンタがヘマした時の為に

コッチに来た、悪い!?」

 

 

「悪いって・・・って言うか!

だとしても()()()()()()()!?」

 

 

「っ痛・・・どうやら・・・

俺にも運が向いてきたみてえだな!」

 

 

「ッ!ヤベエ!逃げろ耳郎!」

 

 

男は俺から標的を変えて、

耳郎に突っ込んでいった。

 

 

 

 

 

そこに・・・

 

 

 

 

「それは罠じゃ!」

 

 

耳郎の足元から焔二が飛び出して

男の顔の前に飛び込んだ。

 

 

「なっ!テメエは!?」

 

 

 

零距離(ゼロきょり)火の玉(ファイアーボール)!」

 

 

「グッ!!?アッツ?!顔が!!?」

 

 

そして火の玉を男の顔面に思いっきり

ぶち込んだ。

 

 

「焔二!」

 

 

「電気!無事か!」「上鳴!」

 

 

二人が俺に近づいてきた。

 

 

「お前らなんで!?」

 

 

「耳郎殿と一緒に行こうとしたが

電気が思いのほか早く捕まったと聞いて

それならば三人掛りでどうにかすれば

良いと話し合ったんじゃ!」

 

 

「それに万が一、上鳴がやられてたら

ウチらも危なかったし・・・

それに・・・」

 

 

「それに?何だよ?」

 

 

「聞くな!」「何でだよ!!?」

 

 

 

 

 

「グッ・・・アッ・・・

テメエ等・・・!

俺を・・・本気で・・・

怒らせ・・・やがって!!!!」

 

 

男は焔二の火を振りほどいて

俺たちを睨みつけた、

 

 

 

そこに・・・。

 

 

 

「ならば大人しく寝ておれ!」

 

 

焔二が素早く飛び込んで、

奴の顎目掛けて蹴りを繰り出した。

 

 

 

 

ガッ!

 

 

「・・・ぐうっ?!」

 

 

だけどその渾身の蹴りは

命中させた焔二本人の

顔を歪ませる結果に終わっちまった。

 

 

そして男は焔二の尻尾を掴むと

振り回した後、

俺たち目掛けて投げ飛ばした。

 

 

「うわ!」「イッタ!?」「ギニャ!!?」

 

 

俺たちはそのまま壁にぶつかって、

部屋の端に追い込まれた。

 

 

「ったくよお・・・

最近のネコは人様の顎を

蹴り飛ばす様に調教でもしてんのか?」

 

 

「そん・・・な・・・なんで!?」

 

 

「誰がネコっ!(つう)・・・!」「焔二!?」

 

 

男はまた無傷で俺たちを見下ろしていた、

反対に焔二の足はアザが出来ていた。

 

 

「そういえばお前ら二人には言ってなかったなあ、

俺の”個性”は『物質化』

そこのネコに蹴られる直前に

俺の身体を()()()に変えてたんだよ」

 

 

()()()って・・?」

 

 

男はニヤリと顔を歪めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()だ」

 

 

 

「「「!!!」」」

 

 

 

ダイヤモンド・・・だと!?

 

 

ふざけんじゃねえ!

地球一固い宝石じゃねえか!

 

 

 

 

「俺は最強の男だ・・・

俺の”個性”は電撃も打撃も

通用しねえ!

例えテメエ等を抱いてヒーロー共が

攻撃しても!

俺だけは痛くも痒くもねえぜ!」

 

 

 

チックショウ・・・

 

 

ヤベエ・・・

 

 

 

コイツ強すぎる・・・

 

 

 

何だよ・・・

 

 

 

その”強個性”・・・

 

 

 

「グッ・・・ヌッ・・!」

 

 

「焔二!ダメだ!そいつはヤベエ!

強すぎる!」

 

 

「じゃがそれでも・・・

このまま・・・では・・・

それに・・・

今の状況でどう逃げるんじゃ」

 

 

「っで・・でも!アンタだって

妖力がさっきので!」

 

 

「うぬ・・・さっきので打ち止めじゃ・・・

じゃが・・・なにもしなければ・・・

それこそ!」

 

 

「へっへっへ・・・いい度胸じゃねえか、

こりゃバラシがいがあるぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ・・・・死ぺえっ!!?」

 

 

「「「!!!?」」」

 

 

焔二に腕をふり下ろそうとしてた

男がいきなり横にブッ飛んでいった。

 

 

 

 

 

男は起き上がってすぐに自分が今居た場所を

睨みつけた。

 

 

 

「テッテメエ!?誰だ!?」

 

 

 

 

 

 

そこにいたのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰って?通りすがりの相棒(サイドキック)だクソッタレ」

 

 

 

 

隼人(はやと)さんがそこにいた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

隼人殿が(ヴィラン)を蹴り飛ばした後、

周囲を見渡し、ため息を吐いた。

 

 

「ったく・・・こーいう事って

わけか、

ならばお前のムチャも納得だぜ」

 

 

「「隼人殿(さん)!!?」」

 

 

「エッ!?この人が!?」

 

 

「おっと、そー言えば響香(きょうか)とはこれで

初対面だったな、

俺は新宮隼人、

そこのバカトラの兄貴だ」

 

 

「あっどうも、ってそれより

前、前!!」

 

 

 

 

 

 

 

ガキン❗

 

 

 

 

「なっ!?」

 

 

隼人殿は(ヴィラン)の足下に

ブレード化して伸ばした腕を

いきなり出した。

 

 

「オイオイ・・・

お前、まだこいつらを人質にしよう

ってんならそうは問屋が卸さないぜ?」

 

 

「グッ!チクショウ」

 

 

「大人しく眠りやがれ!」

 

 

「駄目じゃ!?隼人殿!!」

 

 

隼人殿は怯んだ(ヴィラン)にすかさず

右拳を叩き込んだ。

 

 

 

ガッ!

 

 

 

「!?・・・痛ってえ!?」

 

 

「隼人さん!!」

 

 

「へっへっへ、

どうした相棒(サイドキック)?

手が痛むのか?」

 

 

隼人殿の殴った右手から

血が滲み出て、赤く染まっておった。

 

 

「ッチ!!なんだ!?

それがテメエの"個性"か!?」

 

 

「そうだ、俺は最強の男だ!

俺の『物質化』はどんなもんでも

通さねえ!

打撃もこの通り!

ダイヤモンドになっちまえば

なんも問題ねえ!」

 

 

「隼人殿!其奴にはどんな攻撃も

通用せん!

吾輩の蹴りも顎に当たったのに

こっちの方がダメージを!?」

 

 

「へっ!!成る程!大した"個性"だぜ!、

だけどお前のそのちんけなナマクラ

じゃ勝負にもならねえぜ!!!」

 

 

(ヴィラン)はダイヤモンドになった右腕を

隼人殿に振り下ろした。

 

 

隼人殿はそれを左腕で受け止める

様に腕を出した。

 

 

 

 

 

バキャ!!!

 

 

 

 

 

 

吾輩たちはその時の瞬間をしっかり見た。

 

 

 

 

そしてその結果も・・・・

 

 

 

 

 

 

(ヴィラン)の振り下ろした腕が

()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

「「「・・・・・エ゛ッ・・・・・」」」

 

 

 

 

「・・・・・・・・ハァ・・・・?」

 

 

「・・・・・」

 

 

「エッ・・・ウギャアァァァ!!

腕が❗俺の腕が‼️

何で❗どーして‼️」

 

 

「ヘッ、ずいぶん柔なダイヤモンドだな。」

 

 

反対に隼人殿の腕は()()()()()

一体どういう事じゃ!?

 

 

「そんな・・・!俺は・・・・

最強の「それがテメエの敗因だぜ」

!?なんだと!」

 

 

「お前の様な三下野郎は

よく言うんだよ、

自分は最強で無敵だってなあ」

 

 

隼人殿は(ヴィラン)を見下ろしながら

吐き捨てた。

 

 

「良いこと教えてやる、

この世に最強の"個性"なんて存在しねえ、

本当につえー奴は()()()()()

()()()()()()()()()()の事だ」

 

 

「グッ・・!クソォ!!」

 

 

(ヴィラン)は今度は反対の腕を振り回して、

隼人殿に迫った。

 

 

隼人殿はそれをまた左腕で

ガードした。

 

 

 

 

 

ボキッ!

 

 

 

ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!?

 

 

「ヒィ!!?」「うっわぁ・・・」

 

 

だが(ヴィラン)の反対の腕が折れ曲がる

結果に終わった。

 

 

「ぞんな・・・なn「()()()()だろ?」!!?」

 

 

「時間・・・制限・・・?

どういう事じゃ?」

 

 

「コイツの"個性"のだ、

コイツは銀行を襲ったとき、

"個性"を使わず仲間に使わせた、

コイツなら正面突破が出来るのにだ」

 

 

「そう言えば!

たしか車に乗せられたとき、

『スモーク』で逃げたって!」

 

 

「正解だ響香、

コイツは"個性"を使()()()()()()じゃなくて

使()()()()()()んだ、

なんせヒーローが包囲してたんだ、

そこで使えなくなったらそれでコイツは

お縄ってわけだ」

 

 

「確かに!あの時の奇襲で

吾輩の火の玉(ファイヤーボール)が効いたのにも

説明がつく!

だからすぐに攻撃しなかったのか!」

 

 

「大正解だ焔二、

恐らく使った後もインターバルがあって

使ってもすぐに"個性"が切れるから

使わなかった、

そして・・・コイツの最大の敗因は!」

 

 

 

 

 

「ヒィ!くっくるナパッ!!?

 

 

 

 

隼人殿は(ヴィラン)

左アッパーを振り抜いた、

その一撃で(ヴィラン)は気を失ったのか

ピクリとも動かなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

「よりにもよって、

ここに来たのが俺だったって事だ」

 

 

「スッゲエ・・・」

 

 

うぬ、電気の言う通りじゃ、

確かに凄いがコレは・・・

 

 

「隼人殿・・・これは流石に

やりすぎではないか?」

 

 

「しゃーねーだろ?

コイツは動けたらなにしでかすか

一番分かんねえタイプだったしよー」

 

 

一理あるのお・・・

人質取るわ銀行襲うわ・・・

 

 

 

「でっでも隼人さん!

あの時何でアイツの腕が

折れたんだ!?

隼人さん何もしてないのによお!?」

 

 

「うぬ、確かに

あの時した事と言えば

左腕でガードした位しか・・・」

 

 

そう、あの時隼人殿は左腕を

ブレードに変えなかったのにも関わらず

傷つくどころか逆に(ヴィラン)の方が

手傷を負っておった。

 

 

「ああ、その事か、

その理由はコレだぜ」

 

 

そう言うと隼人殿は左腕を

出してみるが特に何も無いような・・

 

 

「・・・、

別に変わったような事

無いようにウチは見えるんだけど・・」

 

 

「やっぱりよく分かんねえか・・・

焔二、俺の腕に爪を軽く

立ててみろ」

 

 

「よいのか!?」

 

 

吾輩は取り敢えず、

隼人殿の腕に爪を立ててみた、

すると・・・

 

 

「うぬ?!」

 

 

「焔二?何か分かったのか?」

 

 

「・・・硬い・・・」

 

 

「「え!?」」

 

 

「そーいうこった、

俺の”個性”は『左腕のブレード化』、

だけどそのまま腕を変えたら

ただのナイフをぶら下げてるようなもんだ、

だからちょっと調整して

腕の形をそのままにして

硬さだけをブレードと同じにしたって訳だ」

 

 

「でっでもちょっとまって!?

それでも相手はダイヤモンドですよね!?

何でアッチの方が!?」

 

 

「簡単な理屈だ、

俺の腕がダイヤモンド以上に硬いからだ、

とても簡単だろ?」

 

 

「「「ええっ・・・」」」

 

 

うぬ・・・確かに簡単じゃな、

あの時敵は自分の”個性”に

絶対の自信があったからあんな攻撃をした、

じゃが自分以上の硬さの相手にそんなことすれば

そりゃ腕があんなにバキバキに折れるわ。

 

 

「さてと、取り敢えず

銀行強盗共の確保は完了、

人質も無事、

だが・・・・・焔二」

 

 

 

「!」

 

 

 

「お前・・・自分が何をしたか

勿論わかってんだよなあ・・・」

 

 

「は・・・隼人・・・さん・・?」

 

 

「焔二、お前は何で車を追いかけた?

確かにお前の足なら車には追いつく、

だがそれはお前が無茶していい

理由にはならない、

最悪、人質が更に一人増えるか

お前が死んでいた可能性だってある、

もう一度言うぞ・・・

自分が何をしたか分かってんのか?」

 

 

「・・・・・」

 

 

「あっあの!はや「悪い響香、

少し待っててくれ」ッ!」

 

 

「隼人さん!?」

 

 

「・・・・・どうなんだ?焔二」

 

 

 

うぬ・・・・・

 

 

 

「・・・確かに無茶をした

自覚はある、

じゃが吾輩はあの時とった行動に

間違った行動をした覚えがない!」

 

 

「「!!?」」

 

 

「・・・・・」

 

 

「隼人殿、

あの時吾輩の頭によぎった

最悪の状況は・・・

電気と耳郎殿が万が一!

それこそ可能性の話じゃが!

二人が殺されるかもしれん・・・

そう考えたからこそ!

吾輩は動いたのじゃ!!」

 

 

「焔二・・・」「新宮・・・」

 

 

「なるほど・・・

それが理由か・・・」

 

 

 

 

隼人殿はそのまま手を近づけて

吾輩は目をつぶってその時を待った。

 

 

 

 

じゃが・・・

 

 

 

 

「・・・よくやった!!

 

 

「「「えっ?!」」」

 

 

ゲンコツでは無く

吾輩の頭を撫でてきたのじゃ。

 

 

 

 

 

「確かにお前のやった行動は

問題があった、

だが焔二!お前はその行動で二人を助けた!

それもまた事実だ!

だから焔二!俺はヒーロー『騎士(ナイト)」として

お前の行動を賞賛する!」

 

 

 

「隼人殿・・・」「「隼人さん・・・」」

 

 

 

そうか・・・吾輩は・・・

 

 

 

二人を・・・

 

 

 

 

「よしっ!

今のがヒーロー『騎士(ナイト)』としての言葉だ

次のは『新宮隼人』としての言葉だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()としての・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人に心配かけんじゃねえ!この義弟(バカトラ)が!!!

 

 

 

 

 

 

ゴッ!!

 

 

 

 

 

 

吾輩は過去最高に痛いゲンコツを喰らい、

目の前が真っ暗になった。

 

 

 




まずはお読み下さってありがとうございます。
後は作中に出てた銀行強盗のボス、
この作品での新宮隼人の
"個性"の説明を載せときます。



「銀行強盗のボス」   個性「物質化」


自分の身体の構成物質を
好きなものに変える事が出来る、
ただし、変える物質の知識を知っていなければ
使えない(使用できるのはのはゴムとダイヤ以外あるが
それ以外はあまり実用的では無かったと思い込んでいた)
さらに持続時間は約10秒前後なうえ、
使った後は30秒位のインターバルが
必要になる。



「新宮隼人」    個性「ブレード」


腕をブレードに変える個性、
但し変える事が出来るのは左腕のみだが
その硬度はダイヤモンド以上とかなり高い、
ブレードの出現はノータイムで出来る上、
だいたい10mまで伸ばすことが可能で、
広げたりも出来る為、汎用性はそこそこある。


それではまた次回までお待ちください。

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