前回投稿を読んで下さった通り、
今回はギャグ回とさせて貰います。
そして注意事項ですが、
作者は初心者投稿者ですので皆さんのご期待通りの物かが
分かりませんので生暖かい目で読んでください。
クロスもキャラ崩壊もあります。
それでも良いという方はどうぞ。
「着いた・・・ここが・・・」
ウチは今、少し離れた街、
焔二と上鳴と一緒に来ている。
「うぬ、間違いない、ここが歌舞伎町じゃ」
「じゃあ後はココの歯医者に行って、
歯科検診を受ければいいんだろ?」
「うん、それで平気、
でもホントゴメン、こんな事に巻き込んで」
「いいってことよ、
耳郎の親父さんには世話にもなってるし、
てかそれよりも・・・」
「さてと、オッサンのお願い、聞きに行こっか」
「そうじゃな」
「だな、じゃなくてそろそろ・・・」
「うっし!じゃあ出発!」
「うぬ!」
「なあ!そろそろ焔二を渡してくれよ!
今日地味に寒いんだよ!」
「イヤ」
ウチは焔二を抱っこして温まりながら
目的の歯医者に向かっていった。
なんでウチらがこの街に来たのかは
話は昨日、ウチの家で二人を呼んで遊んでた時・・・
ーーーーーーーーーー
前日、耳郎家にて・・・
「響香、明日歌舞伎町に行ってくれるか?」
「は?何で?」
「ほら、俺いつも月一で歯医者に歯科検診行ってるだろ、
歌舞伎町で新しく出来た歯医者が今通ってるとこより
少し安いから、どういうとこか響香の歯を観るついでに
見て欲しいんだよ」
「いやなんでウチが・・・それに歯科検診くらい
後から自分で行けばいいでしょ?」
「いいか響香、歯は人間の玄関みたいなものだ、
その玄関が汚れてるとイヤだろ?
俺は作曲家だけど歯は大切にするべきだと思うんだ」
「けど・・・知らない街に女一人だけじゃ・・」
「ぬ・・・確かにそうだな・・・そうだ!
電気君に焔二君!二人も付き添ってくれるか?」
ーーーーーーーーーー
と言う訳で二人の診察費も出すからと言われて
この街の歯医者に向かって行く事になった。
にしても焔二・・・温いわー
これならキャロルが布団に連れ込む理由も分かるわー
そして、上鳴と焔二の取り合いをしながらウチらは
目的の歯医者の前に着いた。
「ここがその歯医者か!」
「そうみたい、でも・・・」
「うぬ、少し古い感じじゃのう」
「取り敢えず入ろうぜ!今日本当に冷えるから暖まりたいぜ!」
「走って暖まればいいじゃん」
ウチらは上鳴を先頭にウチが焔二を抱いて
歯医者の中に入った。
ウチらは知らなかった・・・
この歯医者でウチらはあの誘拐事件以上の
恐怖が歯医者に有った事を・・・
◆◆◆
「では席でお待ちください、
呼んだら声をかけますので」
俺たちは受付で話、待合室の席に着いた。
「にしても、受付の女性、オバサンだったな」
「コラ#」
「まあ後は待つだけじゃな」
「だな」
俺はスマホを取り出して、暇を潰そうとしたけど・・・
トントントントントン・・・・・
なんか隣の席から断続的に音が聞こえるんだけど。
その音は俺たちとは別の長椅子に座ってる、
銀髪天パのおっさんの貧乏揺すりの音だった。
しかも結構でかい上に止まる気がしねえ。
「あのーちょっとび!!?・・んぼう・・ゆすりを・・」
俺は取り敢えず注意しようと声をかけたけど
顔を見ちまってビビっちまった。
だってこのおっさん眼球かっぴらいてるんだよ!
しかもなんかメチャクチャ追い込まれた様な
焦燥感と触れちゃいけないような感じがするんだよ!
「おいおい、なに子供怯えさせてんだよオメー」
そう言って注意したのはその天パのおっさんの
相席の黒髪の少しクールっぽい印象の男だった。
「え、なに?俺が?なんでそんなことしなきゃ
いけねーんだよ、
てかお前もそろそろやめてくれる?
さっきから何回足組み替えてんの?
鬱陶しいんだけど」
そう、天パの言う通りこの黒髪も
さっきから雑誌を読みながらずっと
足を組み替えまくっている。
「へーそう、でも俺はそれよりもオメーの
貧乏揺すりが鬱陶しいんだけど、
止めてくれる?貧乏が移るんだけど?」
「別に移っても問題なくね?
てか何?そんな忙しなく足動かして、
何にビビってんの?」
「ハァ?何?歯医者でなんか怯える様なこと
あったっけ?なんも見当つかねーんだけど」
・・・・・もしかしてこの二人・・・・・
上(なあ・・・あの二人ってやっぱり・・・)
耳(もしかして・・・・・)
焔(うぬ・・・・・)
「ハァ?何?歯医者で怖いもん何てねえよ、
そう怖いって思うから怖いんだよ」
「ハァ?怖いもん?何で歯医者に
怖いもんがあるんだよ?俺なんてアレだよ?
ドリルの音聞いてたら気持ちが落ち着くけど
それ以外に特にないけど?」
「俺だってそーだよ、
毎週、歯石取らねーと気持ちわりーし」
「アレ?お前やってないの?
俺なんて三日に一回ドリって貰ってるし
口の中気持ち悪くて仕方ないよねドリらないと」
間違いない!!
この二人間違いなくドリルにビビってる!
確実に歯医者に恐怖してるよ!
上(なあ!やっぱりあの二人ビビってるよ!
確実に恐怖してるよ!
だって二人共、目がかっぴらいてるよ!)
耳(てゆーか何でこのおっさん共は
ヤケに張り合ってるの?
完全に不毛な争いだわ!)
焔(プライド云々の前に静かにせんか!
吾輩達以外居なくてもうるさいわ!)
「あっそーなんだ、
俺なんて自宅にマイドリルあるから
通う必要はないんだよね~ドリラーだから」
上(ドリラー!?
何か言い争いの中で変な単語が
出てきてんだけど!?)
「何だよ・・・お前もドリラーだったのか奇遇だな、
今度一緒にドリルコンテスト出てみねえ?」
耳(ドリルコンテスト!?
もうどうでもいいからどっちか根を上げろ!
見てるこっちが恥ずかしいわ!!)
「アレ?何で仲の悪い二人がこんな所で何やってんだ?」
そんな不毛の争いが起きてる中、
治療室からグラサンを掛けたオッサンが出て来た、
多分このオッサン達の知り合いみたいだ。
てゆーかこの二人・・・
やっぱり仲がわりーんだ・・・
「長谷川さん!」
「なんだよ?お前らも歯をやっちまったのか?」
「いや、散歩がてらドリリにな」
「ドリリ?なんだそれ?」
「長谷川さんもドリリに?」
「えっドリって言うか治療にな、
小便したくてちょっと抜けてきたとこなんだけどよ、
いやー参ったわ」
焔(凄いのお、このグラサン・・・
あからさまに怪しい単語にツッコミ一つ
入れないで会話を成立しておる・・・)
「ここの治療・・・超痛えぞ」
あっ・・・二人の顔が一瞬絶望に落ちた様な顔になった。
「へっ・・・へーそーなんだ・・・
俺何回もダラダラ治療すんのイヤだからさー
ここなら安いし一回の治療で済むって聞いてきたんだけど」
「いやー治療は安いし早いけど痛いの何のって・・・、
俺、何回声あげそうになったかわからねーよ」
『長谷川さーん、まだですかー?』
「あっすいませんすぐ行きます、
じゃ、行くわ、お前らも覚悟決めといた方がいいぜ」
そう言い残し、グラサンのおっさん事、長谷川さんは
治療室に戻っていった。
残ったオッサン二人は何か項垂れてる見たいだけど・・・。
上(良かったなー俺らは検診だけで)
耳(ホントそう、取り敢えずこれが終わったら・・・)
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!!?』
三人(!!!?)
『長谷川さん!あまり暴れないでください!』
『ちょっと長谷川さん、押さえつけてて、
ベルトで椅子に縛りつけて』
なっ何だ!?
何か長谷川さんのものすごい断末魔の悲鳴が!?
上(なあ・・・これってやっぱり・・)
耳(落ち着け上鳴、悲鳴がすごくても
治療中でしょ?
それにウチらは・・・ん?)
ピーーーーーーーーーーーーーー
焔(なっなんじゃ?この音?)
『先生!長谷川さんの脈が』
三人(!!?)
焔(ちょっと待つのじゃ!
何で歯の治療で脈が止まるんじゃ!)
『心臓マッサージして、アレだったら電気ショック』
上(電気ショック!?
何で歯医者でそんな物が!?)
『先生!脈は戻りましたが衝撃でアレが取れました!』
耳(アレが取れた!?アレってなに!?
ってゆーか何で脈戻って人体の一部が取れたの!?)
『あー大丈夫、もうそれ使わないから、ポン酢に付けといて』
焔(ポン酢!?何で人体のアレをポン酢に付けるんじゃ!?)
『先生、これはどっちかと言うとポン酢より胡麻だれの方が』
上(シャブシャブ!?これ本当に治療してんのか!?
中でシャブシャブやってるんじゃないだろ!?)
『よーし、大体終わりかな?』
焔(終わったぞ!?ポン酢で終わらせたぞ!?)
『どーですか、長谷川さん』
『いやーすごいですね、痛みが嘘のように取れましたよ』
耳(いやアンタ、痛みどころか人体の一部が取れたことを
確認しろ!ポン酢で漬けられたモノを!)
『これで以前のように物を食べられます』
『有難う御座います!先生!』
『はい、これは痛み止めと特別にウチで作った
歯ブラシつけときますね』
『あっすいません、気遣って貰っちゃって』
『じゃ、お大事に』
『有難う御座いましたー』
三人(・・・・・)
治療を終えて、長谷川さんが戻って来たけど
俺たちはそれ以上にその安否が気になって仕方かなかった。
「いやー治ったぜ、
滅茶苦茶痛かったけど中々いい歯医者だったよ」
ホッ・・・よかった。
特にもんd
「ほら、親切に歯ブラシまで付けてもらったし」
長谷川さんの左腕が・・・・・
デカイ歯ブラシになってやがった・・・
三人(付けとくって・・・・何処にいぃぃぃ!!!?)
上(ちょっと待て!本当に待て!!)
耳(歯が治った代わりにそれ以上大事なモノ
持ってかれてるじゃねーか!!)
焔(等価交換どころの騒ぎではないわ!!)
「歯ブラシがパサパサになったら取替に来て下さいね」
「ちょっと言いたい事があるんですが・・・」
耳(よーし!オッサン!よく言ったオッサン!
すぐにクレームつけろ!)
上(とんでもねえヤブ医者だ!早く言え!!)
「俺、毛質固めじゃなきゃ磨いた気にならないんですけど?」
三人(そっちじゃない!!!?)
「あー大丈夫ですよ、
予備に股間にも歯ブラシを付けといたので、
そっちの方は弄ってたら固くなります」
上(固くなりますじゃねー!!
そんなところで何処磨けって言うんだよ!
精々靴位しか磨けねーよ!!)
『はい、じゃお大事にね』
「おートシじゃねえかー
お前たちも治療に来ていたのか」
そんな俺たちの衝撃をよそに、
治療室から別の人が出て来た。
なんか全身毛深そうなオッサンだった。
「近藤さん!?」
「いやー中々いい歯医者だった、
すっかり治っちまった!オマケに特別に
電動歯ブラシまで付けてくれてな」
ただしデコに腕が生えててその腕は歯ブラシを握ってた。
上(いやそれ電動歯ブラシってゆーか・・・)
耳(それただの長谷川さんの腕じゃない・・・)
「いやーかなりポン酢臭いけどかなり使えるよねこれ!」
上(オイ!アレ完全に長谷川さんのだろ!!)
「そうか?なんでも機械に頼るやり方は俺は好きじゃないなー
やっぱり歯位は自分の手で磨かないと」
焔(いや!それがお主の腕じゃ!
いや・・・正確には元お主の腕じゃ!)
耳(てゆーか何でこのオッサン共は自分の体の異変に気づかない!
ツッコミ処が山ほどあるわ!!)
「はせg・・・電動歯ブラシが腐ったらまた取替に来てください」
上(オイ!今言いかけたよな!
長谷川さんの腕って言いかけたよな!?)
「すいませんあのーこの電動歯ブラシ
イマイチ口元に届かないんですけど大丈夫ですか?」
「大丈夫です、届かなかったら自分の手で歯ブラシを
取って磨いて下さい」
焔(だったら何で付けたんじゃ!?
ただの嫌がらせではないか!!?)
「じゃ二人共、お大事に」
耳(お大事にじゃないわ!
まずあんたらが患者を大事にしろ!!)
そうして二人は治療を受けて、
外に出ていった・・・
上(やべえよ・・・あんなのただの改造手術じゃねーか!!)
耳(なんで歯医者で改造受けなきゃいけないんだ!!)
焔(それよりもどうするんじゃ!
これでは検診だけでもかなり不味いぞ!!)
俺たちは直ちにアイコンタクトをとって、
次の行動を決めた。
上(帰ろう!)
耳、焔(OK!)(承知!)
こんな所に長居は出来ねえ!
俺たちは立ち上がって出入口に足を進めた。
「では、次の方、坂田さん、土方さん二人共来てください」
取り敢えず、親父さんにはこの歯医者は
ただのショ○カー本部だと伝えて・・・
ガシィ!
「「えっ!?」」
俺の腕をいきなり天パが掴んできた、
耳郎も片腕を黒髪に捕まっている。
(因みに耳郎のもう片方の腕には焔二を抱えている)
そしておっさん達は信じられない言葉を口にした。
「あのー俺は後でいいんでこの子から先に
治療してやってください」
「俺もまだ大丈夫ですし
こっちの女の子から先に診てやってください」
上(天パああああああぁ!!!!?)
耳、焔(黒髪いいいいいいいぃ!!!!?)
なにいきなり言い出すんだコイツ!?
さっきのおっさん二人がどうなったか見てねえのか!!
「別にどちらが先でも構いませんが・・・」
「いやね、俺は全然怖くねえし痛くもねえけど
こんな子供だったら痛いのはすぐに直してあげるべきだと
俺は思うんだよ」
上(いや!俺らただの歯科検診なんだけど!!
それにそんなに頬っぺた腫らしている奴がそんなこと言うな!!)
「俺もそんなに痛くねえけど女の子はそうでもねえ、
レディーファーストは男の常だ」
耳(レディーファースト云々の前にまず相手の状態を見てから言え!
てゆーかアンタらも早く逃げろ!妙な意地張ってないで!!)
上(不味いぞ・・・このままじゃあ・・・)
耳(このままじゃあ・・・)
焔(このままでは・・・)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
(注)以降、三人の妄想
「俺の名前は上鳴電気!よろしくな!」
(左腕がデカイ歯ブラシ)
「ウチは耳郎響香」
(デコに腕が生えて、メッチャ動いている)
「新宮焔二じゃ、よろしく頼む」
(2本の尻尾が生えたタワシ)
以上、妄想終了。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
二人(フザケンナアアアアアァ!!!!!)
上(冗談じゃねえ!!そんなことになったら
俺たちの高校生活がおわっちまう!!)
耳(いや高校生活の前に!
そんな事になったらこの超人社会でも確実に人生が終わるわ!!)
焔(タワシ・・・ワガハイハトラ・・・タワシデハ・・・)
ヤベエ・・・焔二がバグった!
取り敢えずすぐにでも此処から離れないと
俺たちの人生が即アイキャンフライしちまう!!!
「いや俺たちはただの検診ですんでお気遣いなく!
それにそんな状態なら貴方たちの方が!!」
「ウチらはちょっと用事を思いだしたんで!!
日を改めてから行きます!!!」
「なに言ってんだオメーら!!
大人の親切を受け取らねえ子供は!
ロクデナシになって飢えて死ぬんだぞ!!」
上(いや!今いるから!
子供生け贄にしようとしているとんでもねー
ロクデナシが目の前に居るんだけど!!」
「そんな事言わずに治療を受けやがれ!!
早く治さねえと歯が腐り落ちるぞ!!」
耳(歯、どころか脳髄腐り落ちてるアンタらが言うな!!
治療を受けたおっさん二人の惨状を見た上で
治療ってほざくな!!)
ヤバい!!この
上(くっそ!ヤバいヤバいヤバい!!!)
耳(どうする・・・どうする響香!!)
焔(タワシ・・・ネコデハ・・・タワシ・・・!)
この時!
俺たちがどうにかしようとしてたその時!!
焔二の捨て身の!!
己のプライドを捨てた起死回生の
行動が逃走経路を作り出した!!!
「ニャー」
え?
「ニャー」
耳郎が抱えている焔二が・・・
いきなり猫の声を出した。
「えっ・・・・・?」
「なんでいきなりネコが・・・・・?」
上(嘘だろ・・・焔二が・・・)
耳(あの・・・ネコって言ったら即キレるあの焔二が・・・)
上(あの・・・ネコっつったら某ムエタイの帝王の様な
切れのあるキックかアッパーで沈めにかかるあの焔二が・・・)
(注)某ムエタイの帝王を知るための分かりやすい一言
二人(ネコになってる・・・)
上(でっでもなんでいきなり!
まさか・・・この状況で遂に・・・!?)
耳(でも・・・ハッ!!)
耳郎は抱えている焔二を見て、
何かに気づいた様に声を出した。
上(・・・?耳郎?どうs)
「すいませんでしたーーーー!!!!!」
「「「!!?」」」
なっなんだ!?
いきなり耳郎が謝り出したぞ!?
「ごめんなさい・・・ウチ・・・つい・・・寂しくって・・・
歯医者にネコ!連れてきちゃいましたーーー!!!」
「「「ハア!!?」」」
「ちょ!オイ耳郎!なに言ってr「ハアッ!」『ドックン!!』
グッハアアアアァ!!!?」
耳郎がいきなり俺の耳に爆音送って来やがった。
「キャア!!どうしたの上鳴!何処か変なところでもあったの?」
耳郎は爆音で耳をおさえている俺に耳打ちをした。
耳(いい上鳴!よく聞け!
このまま焔二をネコ扱いして歯医者から出るぞ!)
上(ハア!?)
耳(焔二の目元をよく見ろ!!)
そう言われて俺は焔二の目元を見た。
今もネコの鳴き声を出してる
焔二の目元からうっすらと涙が出ていることを・・・。
上(焔二・・・!)
耳(分かった!焔二は正気なんだよ!
素面でネコの泣き真似してまで、
この
上(くっ・・・!焔二・・・)
なるほど・・・分かったぜ焔二・・・!
お前の犠牲は無駄にはしねえぜ!!
必ず俺たちは無事に帰るんだ!!
「あのー大丈夫ですか?」
受付のオバサンが俺に声をかけた・・・。
此処が勝負の決め手だ!!
「すいません!!実はコイツ・・・俺のネコなんすよ・・・
すっげえ大人しい奴だから一緒に連れて来ちゃったんすけど・・・
やっぱりダメっすよね?」
当然の事だが歯医者に動物を連れてきて
良いわけがねえ!!
どうだ!!
「まて!・・・そいつは本当にネコか?
異形系の"個性"の可能性があるぞ」
クソ!食い下がって来やがった!!
「いや!本当に俺のネコなんすよ!
ほら!!コイツがネコ以外に何に見えるんすか!!」
「いやいやいや・・・本当にただのネコなら
尻尾が2本も付いてねえだろ」
「いやそれお前が言えたことじゃないからね?
お前んちの犬、くっそデカイからね?」
「ウルセー!!ウチの
するんじゃねーよ!!」
しめた!!
オッサン共が仲間割れを始めた!!
「それに、俺にはわかんだよ・・・
このネコが"個性"を持った人かただのネコかを・・・」
なんだと!?
でもそんな事どーやって!?
「今俺が持っているコレに食いついたらネコ、
そうじゃなければ人間だ」
クソ!焔二!どーにか誤魔化してくれ!!
「ニャー」
畜生!コイツ虚無ってやがる!!
ネコの泣き真似をするだけの存在になってやがる!!!
俺の願いは届かないまま、
天パは懐から何かの箱を出して
その中身を焔二に突きだした。
「ニャー」
天パの出した物は・・・箱に酢コンブと書かれていた。
酢コンブだった。
そしてその酢コンブを何回か焔二の目の前でちらつかせた後、
天パはキメ顔で口を開いた。
「フッ・・・決まったな・・・コイツは人間だ」
「んな訳ねーだろ!!」
黒髪は天パにチョップをかましながらツッコんだ。
「どこの世界に酢コンブが好物のネコがいるんだ!!」
「ウルセー!!ウチの定春だってこれに食いついたんだぞ!!」
「いやお前、俺遠くから見たんだけど、
それ出した後お前の頭おもいっきり噛みつくとこまで
見たんだけど・・・」
上(そりゃそうだ!)
「ったく使えねーなオメーは、
ネコの好物と言ったらコレだろーが!!」
今度は黒髪が懐から何かを取り出して
焔二に突きだした。
うん・・・どうみてもマヨネーズだわ・・・。
天パと同じように何回か突きだした後、
キメ顔で言った。
「決まりだ・・・コイツは人間だ」
「それに反応するネコはいねーよ!!」
今度は天パが黒髪に踵落としを決めた。
「お前バカじゃねーの!?
そんなのに反応するネコいねーだろーが!!
ネコどころか人も反応しねーよ!!」
「ウルセー!!!マヨをバカにするんじゃねー!!
マヨは森羅万象!オールマイティーの万能調味料だ!!」
「それはテメーだけだろうが!!!
コーヒーにまでマヨぶっかける奴はお前位だよ!!!」
耳(つーかなんでコイツは
マヨを懐に常備してんだよ!!?)
よし!ここが勝機だ!!
「オバサン!俺たちはコイツと一緒じゃダメなら
帰りますけどいいですか!!」
「ニャー」
どうだ!頼む!!・・・。
「ふー・・・当医院では異形系の"個性"の方でも
問題はありませんが・・・ペットは出来ません、
失礼ですが日を改めてからまたお越しください」
シャアアア!!!!!
ツーアウト満塁逆転サヨナラホームラン!!!!!
「「分かりました!!では!!」」
「ちょ!?オイ!!待てえ!!行かないでくれ!!!?」
「頼む!!お願いぃ!!三百円あげるから!!!」
俺たちはオッサン達の
扉を開いて外に出た。
扉を閉めた後、俺たちは一度深呼吸をして、
お互い向き合った。
「耳郎・・・」「上鳴・・・」
俺たちは頷きあった後・・・
静かにクラウチングスタートの姿勢になった。
直後!!
猛スピードで駆け出した!!
「ウオオオオオオォ!!
助かった!!マジヤバかった!!」
「ウチ大丈夫だよね!?
どこも改造されてないよね!!?」
「ワガハイハトラジャアアアァ!!!
ネコデモタワシデモナイワアアアァ!!!!」
「焔二!!お前はよくやった!!
本当によくやったぞ!!!」
「アンタはウチらのヒーローいや!!
間違いなく英雄だよ!!!」
俺たちは絶叫を上げながら駆け出し、
歌舞伎町を後にした。
耳郎の家の前に着いた頃、
親父さんが出迎えて来てくれた。
「オー三人共帰ってきたか、
どうだった?はいs「ウオルァ!!」タコス!!?」
耳郎は出迎えてくれた親父さんに対して、
焔二の家での特訓の成果の一つでもある
切れのある回し蹴りを炸裂させた。
・・・・俺もそろそろ帰るか・・・、
取り敢えず電話して・・・・・・・。
ア゛・・・・・。
・・・・・・・・・・。
「なあ、焔二、耳郎・・・怒らないで聴いてくれるか?」
「なに?」「なんじゃ?」
「ちょっとお願いがあるんだけど・・・」
「いいよ・・・ウチも今回の件は
少し責任感じてるし・・・」
「今さら何がきても驚かんわ・・・」
俺は深呼吸を深くして、頭を下げた。
「頼む!!俺と一緒にまたあの歯医者についてきてくれ!!
実はあそこでスマホ落としたみたいなんだけど
怖いから一人じゃ行きたくねえんだ!!
頼む!お願いします!!ついてきてください!!!」
・・・・・俺はチラリと二人を覗いてみた。
耳郎はニコリと微笑み、
焔二はヤレヤレと首を振っていた。
よかったー・・・・やっぱり持つべきはおさn。
◆◆◆
時は夕暮れ時、
吾輩は耳郎殿に抱えられて現在、
あの
しばらく待ち・・・・
『今度から、忘れ物には気をつけてください』
「はい・・・ホント・・・スイマセンデシタ・・・」
電気が
スマホを上に掲げた。
だが吾輩達はそんな電気に対して冷ややかな視線で答えた。
電気は顔に
変えてポケットに静かにスマホを仕舞った後。
前方に飛び込み、地面に手をつけた後、
地面を軸に体を一回縦方向に回転させ、地面に背中を着けた、
そして一回転の終わりに膝を地面に着け、
手を再び地面に着け、最後に頭を地面に着けた。
「申し訳ございませんでしたアアァ!!!!!」
花丸満点、完璧な土下座じゃった。
「「・・・・・・・・」」
「スイマセン!!許してください!!
肩もみマッサージもするし秋刀魚も奢るから!!!」
「だれが肩もみだけで許すか!!
・・・全身電気マッサージで許す!!」
「アザっす!!」
「秋刀魚は何匹じゃ・・・」
「三匹!」
「大根は」
「勿論!」
「レモンは」
「当然付けない!!」
「許す!」「アザっす!!!」
全く・・・電気はいい奴じゃがタマに
盛大にやらかすからのお・・・。
前に中学1年の頃も女子に出し物でメイド服を着せるため
色々やってたからのお・・・
何故かあの時は吾輩までメイド服を着せられたが・・・。
まあ、今回は事故の様なモノじゃし、
これでよい落とし処じゃろう。
「まあ、これに懲りたらもう忘れ物はせんように」
「ああ・・・金輪際忘れ物はしねえ・・・」
「そーいえば上鳴、あの
ああ・・・あの
「いや、少なくとも待合室には居なかったぜ」
「耳郎殿・・・流石にあ奴らも逃げるじゃろ」
『ではお二人とも、お大事に』
そんな会話をしていると、
件の二人が外に出てきた。
頬は腫れ上がり、
腹部に血塗れの年寄りの女性の上半身をくっつけて。
「「「・・・・・・・・・(絶句)」」」
「「・・・・・・・・・」」
・・・・・一体・・・・何て声をかければよいか・・・・・。
「・・・・・あの時は・・・・・」
「「「!!?」」」
「悪かったな・・・俺たちはちょっと病院行くから・・・」
「いや・・・それ病院よりも警察・・・」
「ああ・・・・安心しろ・・・俺が警察だ・・・」
三人(そうだったんだ・・・)
「・・・何故・・・病院に行くんじゃ・・・」
「決まってんだろ・・・」
そう言って腹部に生えた婆さんの脇を抱えて。
「「彼女を・・・・治して貰うんだよ・・・・・」
「「「・・・・・・・(絶句)」」」
二人は哀愁漂う背中をしながら、
夕焼けの向こうに歩いていった。
「大丈夫だ・・・バアサン・・・必ず・・・治してやっから・・・
必ず・・・あの日の様に動けるから・・・」
「大丈夫だ・・・サラダ婆・・・必ず・・・サラダ以外の・・・
楽しみを教えてやっから・・・マヨの旨さも教えてやっから・・・」
「「「・・・・・・・・・・」」」
そうして二人は、去っていった・・・。
・・・・・・・・・・・・・。
「なあ・・・」
「なんじゃ・・・」
「この後・・・お前らに詫び入れる前に・・・
ちょっと薬局寄らせてくれねえか・・・」
「奇遇だな上鳴・・・ウチも行こうとしてたから・・・」
「吾輩もじゃ・・・」
「悪ぃ・・・」
吾輩達はその後、薬局に寄り、
それぞれ歯ブラシと歯みがき粉を買って、
歌舞伎町を後にした・・・。
この日、吾輩達は心に決めた・・・。
三人(歯を大事にしよう・・・)
●●●
オマケ。
不死身ヒーローの懺悔と後悔。
焔二達の巻き込まれた拉致事件の次の日。
やっちまった・・・・・。
俺はテーブルに置かれている物を見ながら後悔した・・・。
俺の名前はパトリック・コーラサワー。
アメリカ出身のヒーローだが故郷では鳴かず飛ばずな
ヒーローだ。
ヒーロー名は『不死身のコーラサワー』
そんな俺は一騎当千を目指し、
小さな島国であるニッポンにて売れ込みを開始した。
だが当然ぽっと出の俺に世間は冷たかった。
俺はクイーン・オブ・ハート事務所で住み込みで働いているが、
未だに成果らしモノを挙げられていねえ・・・。
それで俺は銀行強盗を働いたヴィランを
他のサイドキックとの連携やクイーン・オブ・ハートの
到着を待たず、連行しようとしたが・・・。
結果は慢心した俺はヴィランを逃がし、
オマケに中学生3人を危険に晒しちまった。
幸い、ナイトが現場に急行してどうにか無事に済んだが、
一歩間違えたら最悪の事態も考えられた。
俺は・・・イケてるヒーローに成りたくて、
良い学校に入って、ヒーローに成ったが・・・。
俺は功績もあまりなく、
しかも出会うヴィランは俺よりも格上、
オマケに"個性"も地味な上に役に立たねえものだ・・・。
俺はもう・・・ヒーローになんかには・・・。
俺はクイーン・オブ・ハートに辞職を出して、
ヒーローを辞めようとした・・・。
だけど・・・
「貴方は何のためにヒーローになったの?」
そうだ!、俺は・・・何のためにヒーローになったんだ!!
何のために強くなったんだ!!!
カッコイイヒーロー何て嘘だ!
イケてるヒーロー何て嘘だ!!
俺は・・・あの人を・・・助けられる男になる為にこの国に・・・
「スイマセン!俺・・・やっぱりヒーローを辞められません!!
此処で辞めちまったら・・・俺は・・・」
「・・・・・顔を上げなさい」
俺は顔を上げると、クイーンはヤレヤレと首を振っていた。
「あのねコーラ・・・誰にだってミスをすることはあるわ、
私だって昔、何回もミスをしてしまった事は何回かある、
でもね・・・そこで終わらせるかミスを帳消しにするかは
その人次第なのよ、
私は失敗を糧にここまで強くなった・・・」
貴方はどうする?
そう言われて俺の頬から涙が流れ出した・・・。
「グッ・・・!ウッ・・・!」
「貴方は少し焦りすぎよコーラ・・・
これからは少し冷静さを付けてきなさい、
そうすれば貴方は大分、強くなれるわ」
そうだ・・・俺は強くなるんだ!
強く!そして・・・あの人を手伝えるヒーローに!
「さてと・・・これで貴方の懺悔はおしまい、
次は貴方の処罰だけど・・・
『すぐに済むけど重い罰』と
『始末書を書きまくる罰』・・・どっちにする?」
そんなもん・・・決まってるぜ!
「重い罰でお願いします!!」
「そう・・・分かったわ・・・・・
クスハー!コーラに貴方の・・・・・・・・」
現在・・・俺の目の前には
悍ましい紫色の液体の入ったコップが置かれている。
重い罰の内容は簡単だ、
この液体を飲み干す、ただそれだけだ・・・。
それだけ・・・なんだが・・・。
「私の特製ドリンク!是非召し上がって下さいね」
なんてこった・・・
まさかウチの事務所の受付嬢のクスハが・・・
こんなヤバイモノを作りやがるとは・・・
てゆーか!何なんだコレは!!
そもそも!コレは飲み物なのか!?
その前に人間が飲んで良い物なのか!?
なんか泡立ってるんだけど!定期的にコポコポいってんだけど!?
だが・・・・・
「あの・・・どうしましたか?」
こうなった原因は俺が作った。
それに・・・
あの事件に巻き込まれた三人は・・・
あの三人の恐怖は・・・こんなもんじゃねえ・・・
それに・・・ここでこの子を悲しませたら・・・
俺は・・・
俺はコップを手にした・・・
「あの人に・・・カティに・・・合わせる顔がねえ!!」
俺は呷るようにあの液体を飲んだ・・・。
俺の視界が虹色に染まった後、
俺は静かに気絶した・・・・・・。
余談だが、俺はその次の日、
何故か三倍位の活躍が出来た・・・。
はい、ギャグを書くと言いながら
少しシリアス入れた作者です・・・
最後にギャグにしたんで許して。
さて、次回からはいよいよ原作ルート、
その前に今回最後に登場した彼、
ついでに他の4人については軽く紹介します。
坂田銀時 個性『ギャグ体質』
たとえ重傷だろうが体を動かせる、
但しその代償にあらゆる珍事をも約束される。
珍事の一例、
股間がボックスドライバーになる、
ケツにモップが刺さる、
股間がポリゴンになる、
ケツに刀が刺さる、
玉座が粉砕する・・・他。
土方十四郎 個性『フォロー』
あらゆる不祥事に迅速なフォローが出来る個性。
ちなみにマヨネーズは個性に関係なく、
ただのマヨラー。
長谷川さん 個性『グラサン』
グラサンを付けてる間、
常人の二倍の身体能力を得る。
但し外したら、
常人の十分の一まで落ちる。
近藤さん 個性『ゴリラ思考』
ゴリラの異形型個性ではなく、
ゴリラの考えを持てる個性。
パトリック・コーラサワー
ヒーロー名 『不死身のコーラサワー』
個性『悪運』
ヒーローとしてはあまり活躍出来てない・・・。
と、本人は思っているが実は結構実力はある方、
実力はあるが自分よりも格上のヴィラン、
あるいは大規模な事故を相手にしたため、
自信を喪失しつつあった。
実は彼がそんな事件に呼ばれたのには理由がある。
それはヒーローデビュー前の学生時、
爆弾の処理を自分から買って出た結果、
住民の避難こそは完了したが、
爆発の中心に巻き込まれた・・・。
が、何故か五体満足で生還した。
その他にも、色々あり得ない状況で
何故かひょっこり生還する、
そして付いたヒーロー名が不死身のコーラサワー。
『あり得ない事件一覧』
倒壊する建物に巻き込まれたが、
普通に這い出てきた。
ヴィランにブッ飛ばされたが無傷で生還。
ヴィランの自爆特攻をまともに受けたが
五体満足無事で生還、・・・などなどその他多数。
個性はその名前の通り悪運が強いだけだが、
その強さは異常に高く、彼の関わった事件において、
犠牲者や被害者が非常に少ない。
そのため、半ば厄除けの様な感じで連れ出されてた。
ちなみに・・・彼のヒーローになった動機は
惚れた女性を守れる男に為るためである。
クスハ汁
クイーンオブハート事務所の受付嬢、
クスハ・ミズハ製作の彼女曰く特製ドリンクにして
事務所の最終兵器兼、モンスターエナジードリンク。
飲めばどんな怪我も病気もたちどころに治る・・・、
ただし味についてはこの世の物では無いとだけ言っておこう。
大体は処罰用、もしくは繁忙期などに
使用される。
実はヴィランの尋問にも使用されている、
なおコレを使用した際の聴取率は現在100%。
一応、毒の類いは一切入ってないが、
その威力はあのナンバーワンヒーロー
『オールマイト』に膝を着かせる程ヤバい。
オールマイトのみに有らず、
「お疲れの皆さんにも是非!」と言う
ありがた迷惑極まる行為により、
大半のヒーローはこの汁の犠牲になっている。
余談だが、この汁をむしろ喜んで飲んでる
ヒーローが一人だけいる。
(Mt.レディ事務所)
「グッ・・・グッ・・・プハァ!!さーて!!
今日も1日!頑張るわよ!!」
「アッハイ・・・・」(何でアレを飲んで無事何だろう・・・)
ちなみにほぼ毎日喜んで飲んでる模様・・・。
はい、これで紹介は終わりです、
ちなみにコーラサワー採用の理由は
コイツならギャグもシリアスもいけると言うものです。
主人公の紹介は次回の後書きに載せます。
では、いつかまた!!