Afterglow〜Episode of Another〜   作:ある@誠心誠意執筆中

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4日ぶりの投稿となります。...え、僕ちゃんと今日投稿するように前回書いてましたよね?大丈夫ですかね...?

1日お暇を頂いたのは学校の課題が難航していたからです。いやあ私情私情。あっはっは()




...無理なく頑張らせていただきます。それでは本編、どうぞ!






第11話 衝突

つぐちゃんが倒れてから翌日の放課後、他のメンバーと練習に向かうべくB組に一人で立ち寄った。

 

蘭については、朝礼で見かけたっきり音信不通のままだった。

 

 

 

B組の教室の扉を開けると、ひーちゃん、ともちゃん、モカの三人だけが神妙な雰囲気の中佇んでいた。

 

 

そこにはもちろんのこと、つぐちゃんの姿はなかった。

 

 

「準備できた。そろそろ行こう」

 

 

 

「おう流。今日、蘭見かけたか?」

 

 

 

「見かけたっちゃ見かけたけど、それが朝礼終わってから突然姿消してさ。元気無さそうだったし声かけてみたけど、『大丈夫。ほっといて』ってだけ言われた」

 

 

 

「どうしたんだろ、蘭。私心配だよー......」

 

 

どうやら他のメンバーも、今日一日蘭を見かけたことが無かったみたいだ。

 

 

 

......いや、それは間違いだった。

 

一人だけ、目撃証言を持っていた奴がいた。

 

それはモカだった。

 

 

「蘭ー?いつものとこ、いたよ」

 

 

“いつものとこ”というのは、俺がみんなと再会したあの思い出の場所。屋上のことだ。

 

この前聞いた話で、ともちゃん達曰く、蘭がひとりだけで屋上に行くのは大体何か悩み事に悩まされている時らしい。

 

 

「......最近は屋上に行く回数減ってきてたんだけどな。モカも、蘭があそこにいたなら止めないと」

 

 

 

「んー......ごめん。今度はそうするねー」

 

 

ともちゃんからそう言われたモカは、何か言いたげな顔をしながら反省の意を示した。

 

何やら気まずい空気になったので、会話のきっかけを作るべく話題の転換を試みた。

 

 

「なあ。今日から練習再開するんだろ?」

 

 

 

「ああ。つぐはまだ来られないけど、本番まで時間があまりないからな。アタシ達だけでもできることをやろう」

 

 

 

「そうだな。つぐちゃんが戻ってきても、安心して練習ができるようにしておかなきゃいけないし。そうと決まればモカ。お前は蘭を

呼び戻してきてくれ。今度はやれるだろ?」

 

 

それから双方の少しもの気休めにと、蘭の招集係をモカに命じた。これならモカも名誉挽回できるだろうし、蘭も一番付き合いの長いコイツが来てくれたら安心するだろう。

 

するとモカはいつもの調子で、その仕事を快く引き受けてくれた。

 

 

「もっちろーん。あ、みんなは先に行ってていいよー。それではこれよりモカ隊員は、蘭奪還作戦へとおもむきまーす」

 

 

 

「うむ。健闘を祈る」

「蘭のこと、頼んだぞ」

「お願いねーモカー!」

 

 

モカは当てつけな敬礼を解くと、軽い足取りで屋上へ向かっていった。

 

 

「じゃ、アタシらはCiRCLEに行っとくか」

 

 

 

「流誠ー!確認したいパートあるから、演奏見てくれない?」

 

 

 

「それアタシもだ。二人まとめてお願いしてもいいか?」

 

 

 

「言われずとも。その前にパン屋寄っていいか?みんなの士気向上も兼ねて、差し入れ買いたいんだけど」

 

 

 

「いいねーそれ!じゃあさ、みんなでパン乾杯パーティーでもしちゃおうよ!」

 

 

 

「おいおい、祝勝会は気が早いぞ?それより流。いつもながらありがとうな」

 

 

 

「ホントその通りだよー!ありがと、流誠!」

 

 

急に向けられたお礼の言葉に、俺は思わずたじろいでしまった。

 

 

「いやそんな......まあでも、そう言われるとやりがいがあるってもんだ。こちらこそありがとな。......よし。じゃあ、今度こそ行くか」

 

 

 

「「うん!」」

 

 

こうして俺たちは夕暮れの中、パン屋に向けて出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだ真新しい白色の目立つ屋上の扉を開けると、鉄柵にもたれかかりながら夕焼けを見ていた蘭がいた。背中からは哀愁が漂っている。

 

そしてそれを拭ってやるのがあたしの役目である。

 

 

「らーんー?練習、行こ〜」

 

 

 

「......先、行ってて。遅れるよ」

 

 

やはり、蘭のガードは堅かった。

 

 

「ゆーて、もう遅刻の時間だからな〜。どうせ怒られるなら二人一緒のほうがいいかなーって」

 

 

 

「あたしは一人で怒られなれてるから。家でいつも怒られてるし」

 

 

家でいつも怒られてる......?

 

 

......ああ、なるほど。

 

 

 

初めは何のことか分からなかったが、蘭の周囲の環境を考えたら、その答えはすぐ頭に浮かんできた。

 

 

「蘭パパのことかあ」

 

 

とうとう蘭が自分から父親の話をしてくれるようになった。ただでさえ重いものを抱え込んでいるのに、そこにつぐの事も合わさってくると流石に耐えられなくなったのだろう。

 

 

「......昨日、父さんにバンドのこと、ごっこ遊びみたいだって言われた。ごっこ遊び程度のものなら辞めろって」

 

 

蘭は心底悔しそうに、涙声を混じらせながらそう教えてくれた。

 

 

(“ごっこ遊び”......)

 

 

あたしもそのかけがえのない場所を貶した蘭の父さんの言葉を聞いて、同じ悔しさを味わった。

 

だが蘭にはそんなところを見せる訳にもいかないので、あえてその言葉を使っていつもみたいに冗談を言った。

 

 

「ごっこ遊びかぁ〜。じゃあ、あたしはギター役がいいなー」

 

 

 

「あたしはバンドのことごっこ遊びだなんて思ってない。バンドをやめるつもりもないし、華道だって継ぐつもりない......!そう言ってるのに......!」

 

 

 

(ありゃりゃ、逆効果だったかな)

 

 

効果はいまひとつ。むしろ、蘭の落ち着きのなさに拍車をかける形で終わった。

 

なのでどうにか挽回しようと頭の中を巡らせていると、蘭が自ら落ち着きを取り戻したようにこう言った。

 

 

「......ごめん、やっぱり先に行ってて。あとで行く」

 

 

 

「うん......スタジオで待ってるね」

 

 

ここで引き下がってはいけないと一瞬躊躇ったが、今まで誰にも明かさなかった秘密を勇気を出して言ってくれたし、今度は自分の考えを確立させる時間も与えるべきだろうと思い、大人しく聞き入れた。

 

 

そうしてあたしは、屋上のドアを開けて階段を下っていった。

 

 

 

 

 

背後からはドアの閉まる音と、蘭のすすり泣く声が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひーちゃんはこのパートがあまり上手くできてないみたいだから、ここを重点的に練習するように。ともちゃんはもうちょっと力抜いて叩こうか。あと、は──......」

 

 

 

「おいっすー。遅刻遅刻〜」

 

 

練習に没頭している最中、モカが悪びれた様子もなくスタジオにズカズカと入ってきた。

 

蘭の姿は見えなかった。

 

 

「モカ、蘭はどうしたんだ?」

 

 

 

「あとでくるってー」

 

 

所在を聞くと、モカはどこかやるせなさそうな感じでそう答えた。

 

 

「そう、か......」

 

 

蘭への心配が増す中、ドアの開く音がまた聞こえてきた。

 

噂をすれば何とやら、ちょうど本人が到着した。

 

 

「蘭!大丈夫?心配してたんだよ?」

 

 

そんな蘭に真っ先に声をかけたのはひーちゃんだった。

 

しかし蘭はそう言って自分に駆け寄ってきたひーちゃんに対して、氷のような冷たい反応を示した。

 

 

「別に......心配されるようなことしてないよ」

 

 

 

「え......だって、今日、授業に出ないで屋上にいたって聞いたよ?」

 

 

 

「......屋上にいたから何?」

 

 

 

「最近はちゃんと授業に出てたのに、どうし──.」

 

 

 

「別に、何もない。......てか、あたしが授業に出なくても、ひまりには迷惑かけてないでしょ」

 

 

それでもなお優しく言い寄るひーちゃんだったが、蘭は態度を変えずに牙を剥いた。

 

そんなあまりにも感じの悪い対応の仕方に、ともちゃんが横槍を入れてきた。

 

 

「その言い方はないだろ。みんな、心配して......」

 

 

 

「......心配なんかしなくていい。あたしが何しようが、どうなろうがみんなには関係ない......!」

 

 

張り詰めた緊張感に、思わず身震いした。様子のおかしい蘭を止めれず、傍観することしかできなかった。

 

 

「関係ない......?」

 

 

だが、ともちゃんは違った。

 

 

彼女の声には怒気がこもっていた。

 

嫌な予感がする。

 

 

次の瞬間、ひーちゃんの止めようとする声を最後に、ともちゃんの感情が爆発した。

 

 

「勝手なことばかり言うのもいい加減にしろ!!アタシらがどれだけ蘭のこと、心配してると思ってるんだよ!?」

 

 

 

「......っ!」

 

 

 

「アタシら、幼なじみだろ?そこらのヤツらより、よっぽと蘭のことわかってるつもりだよ。それを関係ないって......どうしてそんな風に言えるんだよ......!?」

 

 

 

(ともちゃん......)

 

 

俺はみんなと比べて蘭と過ごした時間が短いが、その気持ちはなんとなく分かった。それは、過ごした時間も作ってきた思い出も少ないけど、自然と心は通じ合っていたからだ。

 

 

 

ともちゃんは次に、蘭の家のことを話しだした。

 

 

「蘭の家がどういう家なのかだって知ってるよ。将来の事とか、きっと色々、一人で大変な思いしてるんだろうなって思ってる......!」

 

 

いつの間にかともちゃんは涙目になって、心なしか声も震えていた。

 

 

「けど、蘭はアタシ達に何も言わないから......だから......!」

 

 

 

「......」

 

 

涙ながらの言葉を聞いて、俺は歯嚙みした。それは、悔しかったからだった。

 

 

 

 

“何も言わないから”。確かにその通りだ。蘭は自分から家庭内の事情を俺たちに話すことは頑なに無かった。だから、そのことを前々から知っていた俺たちも、あまり詮索はしなかった。

 

 

だがそうしたせいで今現在、蘭が苦しんでいるのだとしたら?

 

本当は蘭の気持ちを踏みにじってでも思い切って聞くべきだったのでは?

 

 

どれもこれも結果論でしかなかったが、そんなことを一々判別できるほどの余裕は、その時には無かった。

 

だから。尚更。余計に。

 

 

 

俺は、後悔したのだった。

 

 

「......悪い。言いすぎた」

 

 

吐き出すものを全て出し切り落ち着きを取り戻したともちゃんは、まず蘭に謝罪をした。

 

 

しかし蘭はそんなともちゃんを置いて、何も言わずに部屋を飛び出しどこかへ行ってしまった。

 

 

「......」

 

 

 

「「蘭っ!」」

 

 

咄嗟にひーちゃんと呼び止めようとしたものの、もう遅かった。ガチャンというドアの音だけが、蘭からの唯一の返事だった。

 

 

「......ごめん。アタシ、最悪だ」

 

 

 

「ともちゃん...」

 

 

自分のせいでこんな事態を招いてしまった。その責任感を感じてるのか、ともちゃんの肩と声は未だに震えていた。

 

 

「だ、大丈夫だよ!」

 

 

ひーちゃんがそれを見て、どうにか励まそうとした。

 

 

「蘭もきっといろいろ重なって大変なんだと思うし、今はちょっと気持ちが高ぶってるかもしれないけどきっと、もう一回話せば分かってくれるって!ね?巴!」

 

 

 

「......ごめん。ちょっと外の空気吸ってくる」

 

 

 

「あっ、巴......!」

 

 

とうとうともちゃんまで居なくなってしまった。俺にはそれを呼び止める気力すら無かった。なんだかもう、体が重いんだ。

 

 

「あたし、蘭探してくる」

 

 

 

「モカ......!」

 

 

次にモカが蘭の捜索をしに行くと言い残し、部屋を出ていく。

 

 

その結果、矢継ぎ早にメンバーが減っていく中、残ったのは俺とひーちゃんだけになってしまった。

 

 

 

しかし、こんないつも通りとはかけ離れた事態が起きているというのに、不思議と冷静なままでいられるのは、一体何故なんだろうか。

 

 

「......みんな、行っちゃったな」

 

 

 

「私、どうすれば......どうすればいいんだろう......?」

 

 

 

「ひーちゃん?......っておい!大丈夫か?」

 

 

突然地面にぺたんと座り込んでそのまま倒れそうになったので、体を支えようと肩に手をやった。

 

......この子のもまた、小刻みに震えている。

 

 

「私、つぐが倒れた時、巴と一緒にいたんだ。いつも通りに珈琲店でケーキを食べてたら、急につぐが倒れて......その時急に頭が真っ白になって、何もできなかった。巴が『ひまり!救急車呼んでくれ!』って声かけてくれるまで、目の前で起きた事を理解することができなかった」

 

 

 

「ひーちゃん......」

 

 

 

「他のメンバーが行動起こして必死に解決しようとしてくれてるのに、私は何もできなかった。私......リーダー失格だ」

 

 

 

「......ッッ!」

 

 

思いを吐き出すひーちゃんか、聞きたくなかった言葉が聞こえてきて、思わず息を呑んだ。

 

 

「そんなこと......そんなことねぇよ!」

 

 

 

「ひゃっ?!りゅ、流誠?」

 

 

突然声を荒げて肩を支えていた手の力を強めてしまったせいか、ひーちゃんを怖がらせてしまった。

 

けど、そんなのどうだっていい。いや本当はよくないが、これ以上メンバーを悲しませない為なら致しかねないことだと切り捨てた。

 

 

「それだけは絶対にダメだ!だって......俺らのバンドのリーダーは、ひーちゃんにしか務まらないんだから!」

 

 

 

「っ......!」

 

 

正面から向き合い、双眸が交じり合う。

 

 

「優しくて面倒見が良くて......ちょっと間の抜けた部分もあるけど、それら全部ひっくるめてひーちゃんの良さだ。そしてそれらがあるからこそ、このバンドのリーダーが務まるんだと思う。いや、務まるんだよ。現に今まで、バンドが解散されてこなかったのも、ひーちゃんが引っ張ってきてくれたからだと思う。入って間も無い俺が言っても、説得力無いけど......えと、その......だから!」

 

 

 

「......!」

 

 

 

「仮にモカがリーダーにでもなってみろ。言っちゃ悪いが、全然まとまらなさそうだろ?だけど、ひーちゃんなら持ち前の明るさでみんなをまとめあげることができる。どこにも君の代わりなんていないんだよ。他のメンバーだってそうだ」

 

 

 

『人間みんな一人一人に代わりはいないんですよ。それぞれ自分だけの役割を持って生まれてきたんです。だから、強く生きて。託された“役割”を、簡単に投げ出さないで』

 

記憶を無くした俺に生きてても楽しいことなんか待ってないんじゃないのか?孤児院に入って右も左も分からず、そんな悲壮感でいっぱいだった俺に向けて、先生が最初に言ってくれた言葉がそれだった。

 

その言葉があの時の俺にとってどれだけの励みになったのか、今でも鮮烈に覚えている。

 

だから今度は俺が、自分しか持っていない大切な何かに気付けていない人たちを助ける。あの時、そう誓った。

 

 

 

 

だから......

 

 

 

 

 

 

 

だから。

 

 

「だから、お願いだ。リーダー失格だなんて口が裂けても言わないでくれ。自分の“役割”を投げ出さないでくれ。これからも、俺たちを導いてくれ」

 

 

ひーちゃんの目から失われていた光が次第に戻っていく。それは確かな形となって、ひーちゃんの頬をゆっくりとつたっていった。

 

 

「うぅ、流誠ぇ......」

 

 

 

「俺ももう一人ぼっちになりたくないし、みんなをそうさせたくないからさ」

 

 

次の瞬間、物理的な衝撃が体に走った。体が地面に叩きつけられ、次に骨が軋む音がした。

 

耳元から大きな鳴き声が聞こえてくる。

 

 

「ぐあっ!ひ、ひーちゃん?!いきなり抱きつかないでくれません?!それに痛いし──」

 

 

 

「うわあああああん!!!ありがとう流誠!私、自分のこと全然そんな風に思ったこと無かったからすごく嬉しいっ!!!」

 

 

 

「え?ああ......そっか。なら良かったよ。こっちこそ、“ありがとう”って言ってくれてありがとな。役に立てたなら俺も嬉しいよ。だからその、ちょっとのいてもらえるかな......!」

 

 

そう言って未だ抱きついたままのひーちゃんをなだめるべく、頭を撫でた。

 

まあ、逆効果だったけど。

 

 

「そんなこと言ってズルいよ流誠ええ!!!からかったりするけど、昔から優しくて...もう好き!大好き!!わあああああん!!」

 

 

 

「ああああ痛い!!!痛いから!!!一回落ち着こう!!!な!?」

 

 

何本か骨折したのではないかと思うくらい力いっぱいに抱きしめられ、ますます息が詰まりそうになった。

 

 

 

大切な仲間の温もりに包まれて、息が詰まりそうになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっきは、ごめんね。私、ホントに自分の今までやってきたことにあまり自信が無かったから......」

 

 

 

「ひーちゃんの気が晴れたんなら、俺は別に構わないよ」

 

 

あの後練習するのは流石に気まずいと思ったので、暗黙の了解で俺とひーちゃんの二人だけで帰ることにした。

 

 

「にしても二人だけだと、いつもの帰り道も長く感じるな。もの寂しいし」

 

 

 

「でも、ひとりよりかは全然いいでしょ?」

 

 

 

「ん、そうだな。......おお」

 

 

 

「わあ。すごいキレイだね」

 

 

目の前を向いて歩いていると、視界の端からオレンジ色の眩い光が突然差し込んできた。

 

穀雨の季節。夕陽の光は春の暖気とともに、町を包み込んでいく。

 

 

「......またみんなで一緒に演奏、できるかな......?」

 

 

黄昏の世界へと変貌していく町を眺めながらひーちゃんはそう呟いた。そんなの決まってる。

 

 

「できるよ、必ず。俺たちがいつも通りで

いたいって思い続けてる限り」

 

 

そう言ってしばらくの間、俺達は一番星のまだ見えない茜色の空を眺めていた。




いかがだったでしょうか。次回は12月19日の19時30分に投稿予定です。お楽しみに!


あ、そろそろ番外編載せますね(唐突)



ではまた次回お会いしましょう。さいなら!
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