Afterglow〜Episode of Another〜   作:ある@誠心誠意執筆中

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初めに皆さんにお詫び申し上げることがあります。

投稿時間遅れました...すみません。

理由としてはシンプルに諸事情によるものです。次からはもう少し余裕を持てるように心がけていきます。申し訳ありませんでした。



それでは本編、どうぞ!






第3話 醒空

俺は小学生の頃、クラスメイトから『分からず屋』と呼ばれていた。

 

それは俺が事故に遭って、学校に編入されて間もなかったころのことでもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

教室の隅の方で、1人の少女が体操座りになって泣いていた。体を丸めようと足の前に組まれた手には1枚の紙切れが握られていた。

 

 

 

そしてその少女の友達らしき女子たちがその子を取り囲むように身を屈め、背中をさすりながら慰めの言葉をかけている。そこから数歩離れたところでは何事かとざわめく男子たちが好奇心に身を任せ、目を爛々とさせながらうずくまる少女を見据えていた。

 

 

 

 

 

 

だが、全員が全員そうだったわけではない。

 

 

 

その群がりの中にただ1人だけ、浮かない顔をしている少年がいた。

 

 

そしてそいつは、その時の俺の唯一の友達だった。

 

名前は、荒川環(あらかわ たまき)という。

 

 

 

クラスに留まらず同学年内なら誰とでも仲の良かったそいつは、『たまちゃん』という愛称で呼び親しまれていた。

 

頭脳明晰、運動神経も平均以上で、顔立ちも端正であり人柄も良かったが故に、たまちゃんは須らくみんなの憧れのマトとなっていた。

 

 

そして編入したてで右往左往だった俺もその人柄の良さに救われた内の1人だった。新たな学校、そしてクラスでの自己紹介を終えた後、たまちゃんは真っ先に憂鬱に机に突っ伏している俺のところへ駆け寄り、笑顔で話しかけてくれたのだ。

 

その笑顔のなんと輝かしかったことか。その凡人には到底ありえないであろう気前の良さからか、取り巻きがウヨウヨいるはずの彼の背後には後光が差しているようにも見えた。

 

 

 

 

 

 

 

だがその光輝も、すすり泣く少女を見ていたあの時だけは鳴りを潜めていた。

 

 

 

 

 

「あ、荒川くん。何かあったの?」

 

 

 

 

 

不思議に思った俺はその理由を聞いてみた。

 

みんながたまちゃんとあだ名で呼んでいる中で、まだ友好関係の短かった俺だけは未だに苗字呼びだった。

 

 

 

 

質問する俺に対してたまちゃんは、

 

 

 

 

 

「いや、それがさ......」

 

 

 

 

 

と、らしくなく苦悩の表情で頭をかきながら事の発端を教えてくれた。

 

 

 

たまちゃんが言うには、どうやら自分があの少女からの告白を断ったことが原因らしい。となれば少女が握っているあの紙切れは少女本人が書いた恋文か、それに対するたまちゃんからの苦い返事だろう。

 

 

 

 

 

そうか。だから泣いているのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

......いやちょっと待て。なぜそれだけの理由で『だから』が成り立つのだ?

 

 

たまちゃん側にもなぜ振ったのかちゃんとした理由があるに違いない。そもそもの話、恋談を一方的に持ちかけたのはあの少女の方で振ろうが振らまいがはたまちゃんに委ねられている。それなのに、あんな無責任に泣かれては往生際が悪いにもほどがある。

 

 

 

 

 

「......あのさ」

 

 

 

 

 

そこはかとなく義憤を抱いた俺は、困り果てたたまちゃんを擁護しようとその意地汚い少女に物申してやることにした。

 

 

 

 

 

「ひっぐ......な、何......?」

 

 

 

 

 

 

「......」

 

 

 

 

 

俺の声に反応するように少女がその泣きっ面を上げるのを見て、さらに距離を詰める。

 

 

そして端的に、こう呟いた。

 

 

 

 

 

「いい加減にしろよ、お前」

 

 

 

 

 

 

「......っ!」

 

 

 

 

 

俺の呟きを聞いた少女はその泣き顔を、今度は面食らったような顔へと変化させた。その変わり様が嫌に可笑しく、思わず吹き出しそうになったがそこはグッとこらえた。

 

 

 

とにかくやることやって気分もスッキリしたので、たまちゃんの元へ帰ろうとその場から踵を返して歩みを進めようとした。

 

 

 

 

これでたまちゃんの気分も晴れるはず。心配そうにしてた周りの奴らだって、本当はアイツのことをなんて無責任な...なんて思ってたに違いない。一石二鳥だ。

 

そんな希望を抱きながら。

 

 

 

 

 

 

だが、しかし───......

 

 

 

 

 

「え」

 

 

 

 

 

目線を向けた先に待ち受けていたのは、周囲からの奇異の目だった。

 

 

予想外の展開に、俺は面食らった。それから間もなく、耳をつんざくような声の嵐が後ろから俺を襲った。

 

 

 

 

 

「ちょっと!それはないんじゃないの!?」

 

 

 

 

 

 

「そうよ!この子、泣いてるのに......」

 

 

 

 

 

 

「謝りなさい!謝りなさいよ!!」

 

 

 

 

 

聞こえてきた声は取り巻きの女子達の声で、男子の声は聞こえてこなかった。

 

 

 

“俺には”、聞こえてこなかった。

 

 

 

 

 

「お、お前ら......なんで」

 

 

 

 

 

ぎゃんぎゃんとおらぶ女子たちと打って変わって、男子諸君はコソコソと耳打ちし合っていたのだ。そんな女々しさに、俺は異常に腹が立って仕方がなかった。

 

 

 

 

 

......いいや、こんな奴らに構っていてもただただ労力を無駄に消費するだけだ。きっとこいつらは物事を根本的なところから違うように解釈することしかできない、馬鹿どもなのだ。

 

 

 

 

 

「......くそっ」

 

 

 

 

 

何がともあれ、たまちゃんのところへ戻らなければ。

 

そうやって気を取り直し、今度こそとたまちゃんの方へとフォーカスを当てた。

 

 

 

 

 

「たまちゃ──」

 

 

 

 

 

目の前にいたたまちゃんの名前を呼ぼうとした。だが皮肉にも、俺の声は目の前の本人によって遮られて────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───そりゃないよせいくん。サイテーだよ」

 

 

 

 

 

おためごかしな嘲笑に、遮られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

その時の俺の唯一の友達は、『その時』に友達ではなくなったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからというものの、リーダー的存在であるたまちゃんに見限られた俺はその評判を学年内に言い広められ、編入早々、白い目に囲まれながら小学校生活を送るハメとなった。

 

最初こそそのことを不満に思ってどうしても納得がいかなかったが、冷静に考えてみればさすがにあの言い方はなかったのかもしれないし、その戒めとしてこうなったのかと思うと、自分のことがすごく情けなく感じた。

 

 

そこからは反省の一方で、周りの環境もあってか自分と十分向き合うこともできた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

......できた、

 

 

 

 

......はずなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──その結果がこれなら、逆に笑えてくるな。はは......」

 

 

 

 

 

蘭とモカの虚ろな背中を見送った後、公園の自販機で買った缶コーヒーを片手に、1人空に向かって乾いた笑みを浮かべた。

 

 

 

ただでさえ懊悩する蘭の、みんなの頭をさらに抱えさせたのは他でもないあの経験を経た自分なのだと。

 

記憶の片隅でずっと俺の名前を呼びかけてくれていたみんなだけは悲しませたくない。そう改心した自分なのだと。

 

 

 

 

 

 

だが今の俺はあの頃となんら変わってない。

 

『分からず屋』のままだ。

 

 

 

 

 

 

なんて学習能力の無さ。これも事故の後遺症なのか?それならあんな事故に遭わなきゃ良かったのに。記憶なんか失わなきゃ良かったのに。そんなたらればを思い浮かべた。

 

 

 

 

というより『俺』という存在は、みんなにとって必要なのだろうか。事故に遭って記憶を失わなければ小学校を編入してまで苦しい思いをせずに済んだし、みんなとも離れることなく過ごせた。その方がみんなを思いやる気持ちも育めただろうし、この状況に陥ることもなかった。

 

 

 

 

 

 

 

俺じゃなく、青藍なら。

 

 

 

 

 

流誠じゃなく、『僕』なら......みんなを幸せにできていたんじゃないのか?

 

 

 

 

 

「はは、は......」

 

 

 

 

 

自分という存在がどれだけちっぽけなのか。どれだけ疫病神なのか。

 

そうやって心に深々と釘を刺していると、

 

 

 

 

 

「───さん?」

 

 

 

 

 

夜に掻き消されそうなほどに小さい囁きが聞こえてきた。

 

 

 

 

微かな手がかり、もとい耳がかりを頼りにその音の出所へと目を向ける。

 

 

 

 

 

「どうしたんです?空なんか眺めて」

 

 

 

 

 

 

「......あ」

 

 

 

 

 

暗くて顔は見えなかったが、代わりに遠くからの街灯の光に反射された眼鏡のレンズが、その人が何者かをその特徴的な口調とともに証明した。

 

 

 

 

 

「師匠......!」

 

 

 

 

 

図々しくもAfterglowのアシスタントをしている俺にとっての『師匠』が......

 

 

 

 

 

「だから大げさですってばー。それにちょっと恥ずかしいですし......フヘヘ」

 

 

 

 

 

大和先輩が、夜影で顔を赤らめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──なるほど。美竹さんの書いた歌詞の意味がいまいち理解できず、その焦燥感からか、きつい言い方をしてしまったと」

 

 

 

 

 

 

「恥ずかしながら。ホント、いい歳した男が何ほざいてんだって話ですよね」

 

 

 

 

 

師匠の確認を聞いて己の愚かさに対して改めてやるせなくなり、どうしようもなく頭を掻いた。

 

 

あの時......いや、あの時以前から蘭のことをもっと気にかけてやれていれば、あんなことにもならなかったはず。

 

 

 

たらればが、再び脳内を蝕み始める。

 

 

 

 

 

「『俺』って、必要なんですかね」

 

 

 

 

 

自分に対する蔑みとは裏腹に、否定してほしいという思いも込められたそれを師匠に聞いてみた。すると師匠は、うーんと唸ってからこう言った。

 

 

 

 

 

「自分に需要があるかどうか、ですか......申し訳ないですけど、それはジブンから......というより他人からははかりかねることです」

 

 

 

 

 

 

「えぇ......」

 

 

 

 

 

どっちつかずな回答に今度は俺が唸る。そんな俺を尻目に、師匠は「ただ」と続けた。

 

 

 

 

 

「別に、わからなくてもいいことだと思うんです」

 

 

 

 

 

 

「え?でも、それじゃあ──」

 

 

 

 

 

 

「Afterglowのみなさんに迷惑をかけると言いたいんでしょう?」

 

 

 

 

 

 

「......っ」

 

 

 

 

 

図星だった。唖然とする俺を見て薄く微笑んだ後、師匠はどこか遠い目をしながらこんなことを語り始めた。

 

 

 

 

 

「実はジブンも、長門さんと似た悩みを抱えていた時期があったんです。ジブンがアイドルだっていうのはご存知ですよね?」

 

 

 

 

 

 

「もちろんです。実際、演奏見ましたし。最初こそアイドルバンドなんてどうせなんて思ってましたけど、良い意味で裏切られましたら。すごくカッコかわいかったです」

 

 

 

 

 

 

「フヘヘ......恐縮です。でも前までは、その『アイドル』というものが何たるかを一生懸命に思い悩んでたんですよね。それも、夜眠れないほどに」

 

 

 

 

 

 

「そっ、そんなことが......」

 

 

 

 

 

初めて聞く師匠の懊悩譚に、俺は驚きの色を隠せなかった。

 

 

 

 

 

「でも、心では隠そうと思っていてもやっぱり顔に出ちゃうんですかね。帰りに学校の正門を出たところでばったり鉢合わせた日菜さんに、あっさり見破られちゃいました」

 

 

 

 

 

 

「ああ......でも、仕方ないですよ。あの人やたらと鋭いですもん」

 

 

 

 

 

苦笑いしながらそう明かした師匠に、俺は共感を抱かざるを得なかった。それは氷川先輩と天文部の活動をしている時、俺が今日はどの星を見たいと思っているのかをいつもあっさり言い当てられてしまうからだった。

 

 

 

あのせせら笑いにはどうにも慣れないが、憎く思ったりしたことは不思議と一度もない。そんなことを本人がこの場にいないことをいいことにお互いにひとしきり笑い合った後、本題に戻った。

 

 

 

 

 

「で、半ばヤケになって打ち明けたんです、アイドルというものがよくわからないと。すると日菜さんからこう言われたんです」

 

 

 

 

 

そこから数秒の間の後、師匠は咳払いをし、人差し指をピンと立てながらこう言った。

 

 

 

 

 

「『今わかんなくたってきっとパスパレにいればそのうちわかるように』......ごほっ」

 

 

 

 

 

 

「し、師匠?」

 

 

 

 

 

言葉の途中で息を詰まらせむせ返る師匠に、心配というより困惑した。

 

 

 

 

なにせ、わざとらしい高音にその直前の咳払

い。

 

 

師匠は氷川先輩の声真似をしようとしていたのだから。

 

 

 

 

 

「ぶっ......はははは!」

 

 

 

 

 

 

「あー失敗してしまった......って、笑わないでくださいよー!ジブンはただその場の臨場感を醸し出したかっただけなんですからー!」

 

 

 

 

 

 

「ふぅ......ふぅ......わかってますよ。フフッ」

 

 

 

 

 

呼吸を落ち着かせ、収集がつかなさそうに顔を歪める師匠をなだめる。まだ完全に落ち着ききってはいないが、後で存分に思い出し笑いするだろうし気に留めないでおこう。

 

 

 

 

 

「オホン......とりあえず話戻しますね。『今わかんなくたってきっとパスパレにいればそのうちわかるようになるんじゃない?』って言われたんです」

 

 

 

 

 

 

「今度は声真似できましたね」

 

 

 

 

 

 

「あー!掘り返さないでくださいよー!」

 

 

 

 

 

俺の悪戯な笑いに師匠は再び頰を赤らめる。

 

 

そして俺も、師匠が何を伝えようとしているのか。

 

それに気づくことができた気がした。

 

 

 

 

 

「要するに、師匠が言われたみたいに俺もAfterglowにいれば蘭の考えていることも歌詞の意味も、いずれわかるようになるってこと。それで......」

 

 

 

 

 

 

 

自分の存在意義が見つけられるようになる。

 

 

 

 

 

「......っていうことですか?」

 

 

 

 

 

 

「はい。遠回しではなく直結に言うとそういうことになりますね」

 

 

 

 

 

 

「......」

 

 

 

 

 

師匠がうんと頷く。俺の推測はどうやら正解だったみたいだ。

 

でもどうだろう。今の俺がみんなと一緒にいても、なんら問題がないと言い切れるのだろうか。その確証はあるのだろうか。

 

 

 

 

ある時忽然と姿を消して、数年経ってからようやく再会を果たし、でも昔とは違って記憶もなく、十分迷惑だというのにそれだけでも飽き足らず、右往左往なままにバンドのアシスタントをしたいなどと身勝手なことを言って、その結果無神経にもただてさえ切羽詰まっている蘭を逆撫でし、今のこの状況にまで追い詰めてしまった......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもだからこそ、変わらなければならないのかもしれない。

 

 

Afterglowで。みんなで。

 

 

 

 

 

 

 

今度こそ、これからもずっと、俺たちが俺たちであり続けるためにも。

 

 

 

 

 

 

俺が、『俺』であり続けるためにも────。

 

 

 

 

 

「───そうだろ、みんな」

 

 

 

 

 

 

「長門さん?」

 

 

 

 

 

 

「......ありがとうございました、師匠」

 

 

 

 

 

澄み切った心が温まっていくのを感じ、そうさせてくれた師匠にお礼を告げた。

 

 

 

 

 

「いえいえ。気分、晴れましたか?」

 

 

 

 

 

 

「はい。おかげさまで。本当に改めてありがとうございました」

 

 

 

 

 

重々しく座り込んでいたベンチからすくっと立ち上がり、隣に座って親身になって相談に乗ってくれた師匠の方を向き、感謝の意を込めて深くお辞儀をした。

 

 

 

 

 

「いやいやそんな。ジブンとて、悩める後輩の相談相手になるというただ当たり前のことをしたまでです」

 

 

 

 

 

 

「またそんな......謙虚も慎ましさも過剰すぎたら卑屈に繋がりますよ。師匠ももう少し自分のことを労ってやってください」

 

 

 

 

 

 

「ははは......ご忠告どうもです。あ、それじゃあこれでおあいこですね」

 

 

 

 

 

 

「はは。そうですね」

 

 

 

 

 

公園に再び、夜に溶け込むようなささやかな笑いが生まれた。その時9月らしからぬ冬をも思わせるような肌寒い夜風がよぎったが、そんな風の冷たさに気を取られる暇もなく、俺は吹っ切れたように笑った。

 

 

 

 

 

 

 

ああ、今、どうしようもなくみんなと会いたい。

 

会って、話して、くだらないことで笑って、泣いて、怒って、そしてまた笑って......

 

 

 

 

そんな日々を、変わらない日々を、変えてはいけない日々を、これからもみんなとともに過ごしていきたい。

 

 

 

 

 

「おお!綺麗ですねー、星空!」

 

 

 

 

 

 

「そっすね。ホントに──」

 

 

 

 

 

ふと見上げた都会の街頭からかけ離れた空には、無数の輝きを放つ星たちが煌めいていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

......良い、『ソラモヨウ』だった。




いかがだったでしょうか。次回は今回の反省を踏まえて1月19日の20時30分に投稿を予定しております。内容は本編です。お楽しみに。


白い息の目立つのが当たり前の季節になりました。皆さんどうか風邪にはお気をつけくださいね。


それではまた次回お会いしましょう。さいなら!
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