戦姫絶唱シンフォギア フロウレスエナジー   作:魚介(改)貧弱卿

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シンフォギアって描くの難しいらしいですので
挑戦するスタイル!

多分超絶不定期更新になるので、あんまり期待せずにお待ちください


第1話 転生

「ええっと…ここはどこでしょう?」

 

とりあえず、といった様子で辺りを見回す少年、

 

「…どこを見ても真っ白、

こんな空間は知らない、俺の居たはずの家ではない…ということは…」

 

少年は一人で呟くと

ゆっくりと息を吸い、

 

「寝るっ!」

 

まさかの爆睡に入った

ほとんど倒れるように寝転がり

真っ白な床?に伏せて

そのまま目を閉じ、寝息を上げ始める

 

「ちょっと!寝ないでください!」

空間から突然出現した白い服の謎の女性は、やや慌てた様子で伏せている少年を揺すり始めた

 

「貴方にはちょっとどころじゃなく

面倒な説明と事案があるんです!

起きてくださいお願いします何でもしますからあっ!」

「ん?今何でもするって」

「言いました!言ってますから早く起きてください!」

 

必死な様相で翠色の髪の女性が呼びかけると、伏せていた青年はむくりと上体を起こし

 

「じゃあ放置して、おやすみ」

「だめですぅ!」

 

すぐにパタリと伏せ直して寝始めてしまった

 

「こらあっ!寝ないでください!」

「寝かせておいてくれよ」

「ダメって言ってるじゃないですか!

とにかく説明しますよ!」

 

そう言い放った女性は

青年を揺するのをやめて今度は口を動かし始める

 

(話が長い…よくわからない…説明するなら専門用語のようなものは出来るだけ排除すべきだと何故わからないのか…)

 

概要すると女性は自らを神、又はそう呼ばれる存在と近しいものと名乗り、

事故的に全く別の世界に介入してしまった存在(ノイズ)炭素転換()されてしまった青年を自分の管理している世界に転生させるというものだが

 

女性の説明には

『ギア』『聖遺物』『フォニックゲイン』など様々な、部外者である青年にはよくわからない用語が混ざり、結果として説明そのものをもボカしてしまっていた

 

故に青年は半ばから聴講を放棄して

眠っていたのだが…

「説明も済ませましたし!転生しますね?

シチュエーションを選んでください!」

 

「……シチュエーション?」

 

(ヤッベェ説明全然聞いてない…)

「とりあえず太古か、現代か、未来かで選んでください」

「現代一択」

 

青年は慎重だった

太古では生活レベルが違いすぎて危険であり、未来では逆に相互理解に手間取る上、常識知らず扱いや、下手をすれば警察、又は類似する機関のご厄介である事を瞬く間に考察し、現代を選択したのである

 

「了解しました!…とりあえず

人間では脆いので〜どうしましょうか

 

そうです!完全聖遺物を器にしちゃえばいいんですね♪それじゃアレを使って…ちょっと弄ればそれで良しっと!

それじゃあ転生します、GOッ!」

 

軽く女性が手を振ると同時に

真っ白だった空間に色が付き

 

青年の下の床が突然消え

 

「のぁぁぁああわぁぁぁぁっ!」

 

青年を落下させた

 

「…行ってらっしゃい

…ごめんなさい、私に出来るのはここまでです、管理外の世界にノイズの位相干渉を招いてしまった責任は、私がとります……

願わくば、あのストーカーの目を覚ましてあげてくれるといいのですけど」

 

女性は笑顔のままで目を閉じて、その身を何もない白い空間へと溶かして行った

 

「貴方の次の人生に、幸多からんことを」

 

 

 

一方、落下中の青年はというと

 

「…………」

 

落下時間が長すぎて半分気絶状態にあった

 

 

「………………」

 

そして、ついにその時が訪れた

 

「……ふぎゅっ!」

 

延々と落下してきた青年は

ついに地面に叩きつけられたのだった

「ぬっがぁぁぁっ!頭ぁぁっ!」

 

空気抵抗と重力加速度が等しくなるより遥かに高い高度から思いっきり全身を叩きつけられ

そこらを転がり回る程度で収まっているのは大分おかしいが、まぁその辺は最初の保護的なもの、と納得して

 

痛みを堪える青年

 

「………ぬぅ…」

(まだジンジンと痛むが、転生お約束の保護機能が中途半端だったのか…)

 

なんとか立ち上がる青年

 

彼自身に知る由もないが、そこは

某県の山のなかであり、

 

大声を出そうが転がり回ろうが

各国の情報衛星にだって注目されはしないので、情報秘匿的観点(ある意味)では安全を保障されている場所である…

 

どうも落下転生お約束の機能はそこに集約されてしまっているようだ

 

「…ぐふっ、、ふぅ…仮にここが元いた世界の現代に近い環境、世代だというのなら…どこかに交番…いや

無戸籍は危険すぎる…

 

ネットカフェか?…財布財布…」

 

ポケットの中を漁り、

二桁程の札がある事を確認して

どう遣り繰りするかを考える青年

 

(身分のない俺は現代では安全を保障されていない、交番でも無戸籍とバレれば対応は一気に落ちる、そもそも無戸籍の人間は()()()()()()()()()()んだ

一旦どこかの紛争地域か未開発の土地に密航して、国籍を取得(ねつぞう)してから日本に帰化という形にするか?)

 

そこまで考えてから、

即座に思考を捨てる青年

 

(ダメだ、密航するには捕まるリスクが高すぎる、海外便は場所によるが警備が厳しい、船便で移動=長期的に潜伏

なんてするのは以ての外、泳ぐのは無理

まず地形や潮流を把握して良いタイミングを待った上で体力と運任せになる上に

向かった先で人に見つかりゃオジャンだ

対馬から日本海縦断でも遠すぎる)

 

そもそも仮面のバイク乗りとかスーパーなレンジャーでもなければトライアスロン選手でもない青年にそんなことができる体力があるはずがない…

 

(手段は二つ、徹底隠蔽でホテル暮らしか放浪生活(移動型ホームレス)だ……どこかで

秘密結社とかに属して

戸籍を捏造してもらうってセンもあるっちゃあるが、そりゃ無理筋だ)

 

青年はさっさと行動方針を決定した

「とりあえず人に会う、話はそこからだ」

 

この世界の勝手ってもの

をまず知らなくちゃならない

 

「………遠い…」

 

どうも彼が人と遭遇するのは

しばらく後になりそうだった

そろそろ聞かないといけないんですが 主人公は絶唱しますか?

  • YOU絶唱顔晒しちまえYO!
  • いや…流石にドン引きです…
  • シンフォギアもどき使うだけなら…
  • ↑いやRNもあかんやろ

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