戦姫絶唱シンフォギア フロウレスエナジー   作:魚介(改)貧弱卿

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なんか皆さん、絶唱させたいみたいですね…

わかりました、

次のアンケートでルート分岐です!


第10話 ついに始まる原作時間

その後、廊下を歩いていた翼さんに確認すると、三週間後にライブがある事を聞き出せた

 

「ネフシュタン…そろそろか」

 

奏から関係者枠用の特別席…なんてチケットを渡されてしまったのは誤算だった様だが

 

「良いって良いって、どうせ他に渡す相手なんていないんだから、遠慮なく受け取っときなよ」

「…なら、お言葉に甘えて」

 

という一幕で押し切られてしまったのだ

 

まぁ、これは奏の説得力が高いからであり

別段コミュ力に問題があるからではない

 

「…そういえば、1話でクリスを確保できる可能性もあったんだよなぁ…すまない…」

 

ブツブツと呟きながら移動して

部屋に着く

 

「さて、そういえば軽く用意してた食品もあったよなぁ……えっと…奏さんにお返しでも差し入れとこう」

 

軽く用意…という名の冷蔵庫詰め込みである

 

家庭用サイズのものだが、

その中には色々と食品が詰まっていた

 

「ええっと、まずは

ジューサーで粉砕したリンゴ500グラムとトマト250グラムに、こちらは荒く賽の目切りにしたゴーヤを投入、これを濾過機に静かに注いで…」

 

『ルル・アメルでもお家で出来る!カストディアン流栄養ドリンクの作り方』

 

というキチ手引き(魔道書)に従い

手を進めて行く統慈

 

「蒸留済みの純水一リットルの煮立った湯に泥を落とした高麗人参を沈めて火を止め、適温になるまで待ったあと、湯の中で玉ねぎを出来るだけ細かく薄切りにする…時間かかるなぁ」

 

コンロの火を止めたあと、手引書のページをめくる統慈は、一瞬にして白目を剥いた

 

「これ平行作業あるんかい」

 

とりあえず生卵をボウルに割り入れ、当日の朝日を浴びたカミツレの花から直接触れずに採集した花冠を浮かべて

そうこうしているうちに

湯の温度が下がってきたため、手順A側に戻る

 

「………ふっ、終わった…」

 

出来るだけ薄くいちょう切りした玉ねぎを引き揚げて、その湯の中に塩を5グラム入れて…

 

湯が水になった頃に

Bに浮かべたままのカミツレの花を引き揚げて、これに刻んだ生姜の汁を加えてかき混ぜつつ、低温で保持し

………

 

 

もしこの状況をサンジェルマンが見たら、懐かしい…とばかりに感想を零すだろう

 

それくらい昔の錬金術じみた手順の複雑な加工を施した結果、統慈の目の前には小麦色に輝くペットボル一本分くらいの液体が精製されていた

 

「苦労に対して生成量少な過ぎない?

これ本当にカストディアン流なの?」

 

了子から借りた本だから、レシピに間違いはないと思うが、こんな事をいちいちやるのはかなりの苦労になる

 

まぁ、写真?通りの色、量の液体が生成されたのだから、成功と見て間違い無いだろう

 

これをあらかじめ買っておいた水筒に入れて…

 

「よし!栄養ドリンク完成、奏さんに渡そう」

 

ちなみに、味の方はそこそこ良好で

エール(イギリスの方で生産量の多いいわゆる黒ビール)に蜂蜜と僅かな渋みを足したような味

 

「といっても僕はエール(黒ビール)飲んだ事ないけど…まぁ、良いか」

 

十分に差し入れに持っていける味である事を確認したあとは

奏さんを探す旅である…

 

「奏さん、どちらでしょうか」

「ん?奏か?奏なら」

 

司令室にいた風鳴司令に聞けば一発だった

 

「訓練室にいる筈だ、もうじきライブだからな、LiNKERを断っているから、訓練も短時間にしているだろうし」

 

「わかりました、ありがとうございます」

 

(まずいぞ…linker無しの戦闘は負荷が激しい…それをずっと続けているともなれば)

 

まぁリンカーを使ったら使ったで毒の蓄積が起こるのだが、それを差し引いても体を壊すリスクが高いので

 

戦闘可能時間が短くなる→奏死亡までのタイムが縮む→ライブでの死者が増える

という悪夢の連鎖を少しでも削りたい統慈からすれば決して歓迎できる行動ではない

 

そもそも栄養ドリンクの差し入れだって

体調を整えておいてくれれば

気休め程度でも体を保たせることが出来るかもしれない、という打算である

 

「こうなったら…」

 

まぁ、統慈に出来ることは、訓練を減らす事を進言する程度である

「奏さん、いらっしゃいますか?」

 

訓練室に到着して、扉をノックする

 

(防音だろうから無駄かもしれないけど)

とりあえず、マナー的にノックはしておく

 

案の定無視されているようなので

サッと扉をあけて中に入り

 

「失礼します」

 

「ん?どうした?」

運良くツヴァイウィングの二人が一緒に出てくるところだったようだ

 

 

「はい、奏さんにチケットのお返しでも、と思いまして、栄養ドリンクの差し入れです、了子さんにレシピを貰ったやつなので、効果は保証できます」

 

水筒を差し出して、にっこりと笑顔を作る

 

奏は翼にニヤつかれながらも水筒を受け取って

 

「ん、ありがと、貰っとくよ」

 

「あぁ、ついでにそれ、鮮度が命らしいので早めにどうぞ…水筒の方は後でまた受け取りますので」

 

サッと出て行く統慈を見送った

 

「…で?どうするの?」

「決まってるじゃん、貰うよ」

 

パキュツという音を立てて

水筒の蓋を開けた奏は

 

そのまま中身のドリンクを一気飲み

「…んっ、結構おいしいじゃん」

 

渋みと甘みと…と味ごとにまぁ複雑な表情をしながら飲みきった後、一言コメントとともに、統慈に水筒を返すために外へ出ていった

 

「……もう、ファンからもらったチョコとか全部食べる性格は変わってないなぁ…」

 

翼も微笑を浮かべながら

奏を追って訓練室を出た

 

 

そんな事を三週間毎日続けて

ついにライブ当日の朝になった

 

ライブ会場のゲート列前で響を出待ちする不審者が一人

通報されそうになりながら

頑張って待機を続けているのだった

ライブ開始時、主人公の持ってるアイテムは?

  • LiNKER(奏生存、難易度ハード)
  • ペンライト(奏死亡 難易度ノーマル)
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