戦姫絶唱シンフォギア フロウレスエナジー   作:魚介(改)

19 / 21
お待たせしました


第19話

「腕は…痛くないけど…」

 

翌朝目覚めた統慈の腕は腫れていたり、赤くなったりもしていない、まぁ加減されていたのもあって

痛い程度にすんでいたからの話だろう

 

「よし、学校だ」

 

痛みの引いた腕を存分に使って化粧と女装を施し、素早く仕事を終えて

声のチェックに入る統慈

 

もう慣れて来ている

 

Gatrandis babel(ガァランディスバァーベェル) ziggurat edenel(ジィグラッド.エェデナール)

Emustolronzen fine(エミュストォ ロンゼンフィーネ) el baral zizzl(エルバァラルツィール)

9Gatrandis babel(ガァランディスバァーベェル) ziggurat edenel(ジィグラッド エェデナァール)

Emustolronzen(エミュストォーロン ゼン) fine el zizzl(フィー ネル ツィーーール……)

 

「よし完璧だ」

 

統慈はこれを以て

声調整を完了して

 

髪を再確認してから学校へと向かった

髪型の乱れはウィッグバレにつながるからね、仕方ないね

 

「…行ってく…行ってきます」

 

部屋を出るときには既に口調すらも用意したものに切り替えて、統慈は『拍木旋音』を演じていた

 


 

「…で、帰ってきたら」

「帰り次第司令室に来てくれって伝言がきてるわ、()()()()()♪」

「やめてください了子さん」

 

すぐ脱ぐ巫女さんとお話しする間もなく、司令室に連れて行かれるのだった

 

「おう、来たか」

「ただいま戻りました、司令…この格好のままでよかったんでしょうか?」

 

「構わんよ、むしろそれが普段着なんだから、そのままで十分動けるようにならないとな!」

 

とてつもない脳筋理論で

女子制服のまま動けと言われた統慈

彼の明日はどっちだ

 

「それでは早速、これを見てくれ」

 

勘違いを招きそうなその言葉と共に提示されたのは時間割表

 

「すごく…偏ってますね」

 

映画鑑賞3時間(おそらく二時間半ぐらいのものを見るため)にその他基礎筋トレ1時間

どう見てもありえない

 

これでも原作的にはだいぶ譲歩した方である

 

「うむ、筋トレに偏りがあるが、これはまぁ、全身バランスよく鍛えるために、まずは『鍛えられる筋肉』を作るということで、背筋、腹筋、上腕筋、大胸筋、大腿筋を基礎レベルにまで到達させるためだ」

「以前の身体測定と同時に行っていた筋力テストでおおよその数値を出してるわ

週に一度はデータ測定して

トレーニング負荷と成長率の記録を作るから、しばらくはこれで頑張ってね」

 

フィーネもなぜかノリノリで協力しているようだが、本当に意味不明だ

 

なぜ映画鑑賞が入っているのかは統慈にはわからないだろう

 

「わかりました、ではこれで

今日からでいいんですよね?」

「あぁ、まずは映画鑑賞だ

これで筋力の使い方を学ぶといい」

 

「…了解しました」

 

此処から地獄の映画鑑賞が始まった

 


 

「よし!それじゃあ少し早いが

筋トレの方に移るぞ」

 

エンドロールまできっちり見た上で

かなり眠気が来ている統慈に

やる気に満ちた声がかけられる

 

「…了解しました」

「まずは100メートル流しで行くぞ、ウォームアップだ」

「了解です」

 

移動した先のフィールドで軽く走った後、腿上げや背筋、腹筋などを限界までやらされ

 

「…よし!大体のデータは揃ったな

高校生基準の新体力テストに照らし合わせると…投擲は5点、シャトルラン6点、それ以外は概ね7点、長座体前屈は10点だな」

 

出た数値は体育会系の学校の平均値ぐらいだった

 

「…はぁ……はぁ……」

 

全力は尽くしていても

やはり生来苦手な事はある、ソロモンの杖は393に任せておくべきだろう

 

「此処から最低オール10点を取れるように半年で鍛える!相当負荷が掛かるが、普段の体育を欠席しているツケだと思えばなんという事は無いだろう!」

 

「…大問題ですよそれ…」

 

統慈は聞こえないようにそっと呟くのだった

 


 

「旋音、最近なんかぼーっとしてること多いよね?」

「わたくしには分かりますわ…

普段生活面でも成績面でもきっちりしている彼女が隙を見せる…この流れ

 

男ですわ!」

 

「おー…とこ?………は?!

旋音に男!?どういう事だし!

旋音は同族(非モテ)じゃないの?」

「無論あの子だってそれは自覚してる筈、でもそれでも!やっぱり彼のことが気になって仕方がない!認めたくないのに…悔しい!でも想っちゃう!恋とはそんなものなのですわ!」

 

なお、統慈は高負荷筋トレのせいで疲労が激しく、鎮痛剤も栄養剤を併用してなお肉体の疲労が抜けないほど疲れているせいで脳が満足に働いていないだけである

 

ちなみに、生成には複雑な手順が要求されるので、フィーネ(了子)が作っている

 

流石に訓練後の時間で作れと言うには酷すぎる手順であるから残当でもあるが

 

「私は男なんて作ってないんだけど…大丈夫だよ、授業は受けてるし

体育は見学だけど…その分も動いてるから」

 

嘘は言っていない、『その分』が唐突かつ過剰すぎることを除けば、だが

 

「ならなんで急に?」

 

「そのジム通いがかなり響いてるだけです…ふぁっ」

 

唐突なあくびを抑えて、眠気を堪えつつ必死に授業に集中する旋音

 

「今の可愛い声何ぃ?」

「…これはバ○ブ仕込まれてますわ」

「どこの筋肉鍛えてんのよ…」

 

何やら邪推を呼んでいるようだが

断じてそんな事はない

この年頃の女子はそう言う妄想が激しいだけである

 

「…なんか違うことを考えられている気がします…」

 

旋音とてそれは察しているのだが

言えば言うほど騒がれることもまた知っているので、その辺りは自然と下火になることを願って無視することにした

 

そして、翌年の春になり

そんな噂は(本人の巧みな情報操作によって)消え果てていた




いや…とうとう原作開始まで間もない時間ですね…(適当感)

▲ページの一番上に飛ぶ
Twitterで読了報告する
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。