戦姫絶唱シンフォギア フロウレスエナジー 作:魚介(改)貧弱卿
「…はぁ」
統慈、翌日学校に遅刻
昨夜に遅く帰ってきてはすぐに不貞寝した挙句に翌朝学校に遅刻とは
醜態ここに極まれりである
「…まぁ、仕方ないか」
ノイズだから仕方ない
これは意外と昔からある価値観なのだが、『ノイズ』という名前は意外と知られておらず『認定特異災害』として指定されている存在
という名目でのみ、高い知名度がある
ちなみに、天然のノイズはフィーネ曰く『10年一度の偶然』レベルで珍しいらしいが、フィーネは任意でノイズを呼び出す道具を(停止状態だが)所持しており
クリスを騙してそれをネフシュタンの鎧と共に起動させて使用する
10年一度という割に
フィーネがソロモンの杖で召喚した物以外にも各所に頻繁に現れているとは言ってはいけない
「よし」
もう慣れきった女装で登校しつつ
学校に電話を入れて…もう連絡されていたようで、あっさりと電話を切る統慈
「ノイズ被害の心労で…って、それむしろ休む言い訳だと思うんだけど…」
どうも緒川さんの心労とは
20分遅刻程度のものであるらしい
流石NINJYAなだけある
「まぁ良いや、いそご…」
otona塾で鍛えた脚で…上着の裾やスカートに気をつけつつ走る、無論
全力ストライドとはいかない
女子力のある走り方のために速度を犠牲にしているが、それてもある程度は早いといえる走りだった
「…到着!」
時刻は8:40
まだショートホームルーム前
少し遅刻程度の話に収まっているようだ、うまく交渉すれば遅刻判定すら出ない可能性もある
のだけれど
そんな皆勤賞狙いのようなことはしていないので、普通に職員室に寄る
「失礼しまーす」
「はいよ、話は聞かせてもらっているから、構わないよ…災難だったね」
「はい、ノイズが…目の前で…」
此処の学校の先生も、ほぼ全員が二課の息のかかった人物なので、この問答も正直に言えばほとんど茶番であるが、一応やっている
「…それじゃあ、私は教室に…」
「いってらっしゃい」
名前を覚えてもいない
英語の先生に送り出されて
教室へと向かう統慈=旋音
「失礼します…すいません、遅れました」「はいよ、話は聞いたから
気にしなくて良いよ」
軽いお小言だけを聞いて席につき、そこからは黙りこむ、心労が理由で遅れてきたやつが急に明るく振る舞い出しても心配を誘うだけだろうから
ある意味正解な行動ではある
「…大丈夫?」
「大丈夫ですよ…私は」
俯きながら、軽く頷く
(無論ほぼ演技)
「詠奈ちゃんも巻き込まれたって聞いたよ?」
「はい、一緒にいたので
詠奈と二人で逃げました」
普段ならそこらで、
愛の逃避行などと茶化されるのだが
命が掛かっている局面故にか、誰も騒ぐようなことはない
「…それで、詠奈は?」
「家に送りましたよ?…なんとか、と言った有様ですが逃げ延びましたから」
しっかりと答えておく
そこで回答を誤ると人殺し呼ばわりされるので、情報は秘匿したままのほうが
本来なら良いのだが
むしろ不自然に隠すのも危険であるので、敢えてしっかりと答える事にしたようだ
「…おつかれさま」
「はい…疲れました」
さっさと机に突っ伏してつかれているアピールをしておき、授業中もそれでやり過ごした
「帰ろう…」
結局、朝以外はなんの変化もなく
やや旋音のテンションが低い程度の話で処理されてしまったらしい
「…よし」
一人呟きながら頭の中で時系列や場所をピックアップし始める統慈
これからもやる事がある以上
先の事を考えておくに越した事はない
とはいえ、統慈の機記憶は不完全な穴だらけの代物、イベントなど
時間軸的に先のものに絞ると
ノイズが出現して響がガングニールを纏う、ガングニール=響とアメノハバキリ=翼が戦う→OTONA登場の三つと
ドスケベスーツのクリス登場→アーマーパージだ!(イチイバル装着)およびデュランダル輸送作戦の響暴走程度である
クリスのネフシュタンについては無力化する算段がつくものの、イチイバルにはそれは効かないし、どうせ原作通りのルートにならなければクリスは脱落してしまう、それはいくつかの状況で必要な彼女の火力が使えないということになり
最高のルートで進んでも三期GXの最終戦(VS覚醒キャロル)で詰んでしまうことを意味する、無論大概の場合ではそれ以前に一期の最終戦(VSネフシュタン=フィーネ)での月破壊が達成されてしまうだろうし、そこから連鎖的にシェム・ハ登場である
一期のギアでは出力が足りなすぎてシェム・ハに負けてしまうだろうし、そもそもシェム・ハは倒せてもそこらの人間を依代にして無限に復活するのだ
エクスドライブでもどうにもできない事はある
「よし」
二度目の呟きが上がると同時に
統慈=旋音は立ち上がり
いつのまにか終わっていた授業の内容をノートに残しながら、同時に
別のノートに作中の時間軸やフィーネの元から引っ張り出してきた聖遺物の研究についてのデータ、櫻井理論の論文から抜き出してきた文章やグラフデータの写真(無論紙にコピーしたもの)を書きつけたり貼ったり、見る間に余人が見れば黒歴史となるだろうノートを作り上げる
放課後になるころには
時間軸的にだけでなく、聖遺物の研究結果的にも、国家機密的にも、そして旋音の尊厳的にも誰にも見せられない黒歴史ノートが完成するのだった
そこに記されたのは
大雑把ながらに未来の記録となるフローチャート、おおむね原作通りだが
奏が生存しているという
明らかにズレたポイントがある
これが後にどう響くか、これが問題となるだろう
チャートはあまり先の未来まで伸びてはいないが、取り敢えず知っているイベント
予測できるイベント、および
フィーネの都合上どこかで起きるだろうイベントは確保している
…マリアの全裸生中継を録画するための努力の結晶であるだなんて統慈の口が裂けても言わないだろう、まぁどちらにせよ当分先の出来事だが
「アレは衝撃的すぎるイベントだからなぁ…」
一人仮想カラオケ中継中にギアボッシュートされて強制解除→服戻らずの流れをやらかしてしまうマリアの幸の無さやいかに
「帰りましょっか…」
今日ばかりはそっと二課に帰ると、その直後…
「サイレンっ!?」
ノイズ警報が響き渡った
「このタイミングで…アレか!」
部屋に帰って真っ先に飛び込んだベッドから飛び起きた統慈はそのまま部屋を出て
そして、それと同時刻
響が決意も持たないまま(翼主観)
ガングニールを使って飛び出して行くのを見届けた緒川さんはため息をついて
「なんで装者同士、仲良くできないものなんですかね…」
などと呟いていた
一般通過カルマノイズさんへのカウンターは
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転生者追加
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新聖遺物覚醒
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カルマノイズさんは一般なので消えていった
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カルマノイズの性能、ノイズ3位に下方修正
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クリス「今回だけだかんな!」
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フィーネ「メテオール発動承認!」