戦姫絶唱シンフォギア フロウレスエナジー 作:魚介(改)貧弱卿
「響君!緊急出動だ!」
翌日の日暮、午後6時ごろになって
響は特異災害対策機動部隊2課の本部に居た
「ノイズ 出現、止まりません!前の規模よりも大きいです!」
「場所特定、出ました!
本部付近、南方面2キロ!」
「聞こえたか響くん!」〈はい!〉
轟音を上げるエレベーターで飛び上がった響はそのまま外へ走って行き
「
シンフォギアを起動するための
夕暮れの闇の中に、黄色の閃光が溢れ
それは世界を塗り替えた
光のリングが響を覆い、その服を原子レベルで分解して全裸に剥いて
その上でインナーごと装甲が展開
体内から溢れ出すガングニールの装甲が一瞬にして装備され、着地した響は正拳で二連突き
「フッ、ハッ!」
本来の響の初期変身バンクと比べると
やや表情と動きがキリッとしているきらいはあるが、それもまたよし、と言うべきだろう
「行きます!」
跳躍して、常人の数十倍のスピードで飛び出した響、そのまま猛ダッシュで現場へと向かった
〈今翼も現場に向かっている!
到着まではしばらく掛かるがその間は持ち堪えてくれ!〉
「了解です!」
弦十郎の声が通信用のイヤーマフから流れる
その情報だけを的確に抜き取った響は一言で返しながら先を急いだ
「…………」
『まるで死んだ様な目だ』
もし今の自分を見たら、そう評するだろうという目をしている自覚を持ちながら
それでもソロモンの杖を振る
どうしようもない事実が、そこにあるから
「これしか無いんだ……これしか!」
誰もいない夜の公園にノイズを出現させたクリスは、そのまま何もせずに時間を待った
「はぁぁっ!」
その声が聞こえるまでは
「やっと来たかよ
召喚されたあとは棒立ちだったノイズに飛び込み、拳を叩き込む響と
その様子を眺めながら、ネフシュタンの鎧を纏ったクリス
二年前のあの日より、出会うことの定められた2人が出会った
本来奈良ありえない、歪な形で
ノイズを殴っていく響を見つめるクリスと
クリスの視線に気付く事もなくノイズを狩り取る響、そして響がノイズをあらかた殲滅する
その瞬間を狙って
《NIRVANA-GEEDN》
ノイズの方を見ていた響に
直撃する光弾、そのまま吹き飛ばされる響は
しかし空中で体勢を整えて即座に復帰、そのままクリスの方へと向かう
この世界では初対面となる2人の遭遇は
本来とは僅かに違う形で行われた
「なに!?」
「吹っ飛べ!」
再びNIRVANA-GEEDNが放たれるが、これに響は危なげなく対処していく
その頃、司令室では、正面大モニターに
《code:NEHUSHTAN》
と大きく表示されていた
「馬鹿な……ネフシュタンの鎧だと!
現場に急行するぞ!なんとしてでも鎧を確保するんだ!」
二課の弦十郎が動き始める、
それと同時に
響の方にも、エンジン音が聞こえ始める
翼の駆る大型バイク(使い捨て)が爆音を鳴らしながら突っ込んできたのだ
それを回避するクリスと響
そこに悠々と着地した翼だったが、響と向かい合う存在を見て驚愕に目を見開く
「馬鹿な!ネフシュタンの鎧だと!?」
「だったらどうだってんだぁ?」
「それは二年前、私の不手際で奪われたもの、ならば私の手で取り戻すまで!」
「やめてください翼さん!
相手は人です!同じ人間です!」
今にも襲い掛かるといった様相を見せた翼に、響が飛びついて阻止する
しかし、
「「
向かい合う2人のどちらにもそれを否定されてしまう
「むしろ、貴方と気が合いそうね」
「だぁったら仲良くじゃれあうかぁ?」
その言葉とともに振るわれたムチは
響ごと翼に回避を強いて、やむなく響は跳び下がって翼から離れる
同時に翼は跳躍して空中から攻撃を仕掛けるが、それもムチによる切り払いで流される
このままでは埒が開かないとばかりに思考を切り替えて、接近戦を仕掛ける翼だが
クリスもネフシュタンの鎧の力を引き出している、そうそう負けることはない
回避どころか受け止めて反撃すらしてみせる
「くっ!これが完全聖遺物のポテンシャル!」
「全部ネフシュタンの力だなんて思わないでくれよなぁ……まだまだこんなもんじゃねぇぞ!」
クリスは洪笑をあげながら
さらにスピードを上げたムチの一撃を放つ
唸りをあげながら迫るムチの速度はシンフォギアによる水増しを得た翼の認識を凌駕し
躱された
「なにぃ!?テメェどうやって躱した!
ふざけたアニメじゃねえんだぞ!」
「知れたこと……ムチの軌跡など、貴様のその目が雄弁に語っている!」
「てんめぇ……」「翼さん!」
「お前はお呼びじゃねえんだよ!
コイツらでも相手してな!」
響が翼に声をかけるが、それに反応したのは翼ではなくクリス
そしてソロモンの杖を以って開かれた扉から召喚されたのは拘束能力の高い大型モデル
「ノイズが……きゃぁっ!」
驚愕した一瞬を突かれて、ノイズが吐き出した例の粘液にまみれる響
(無事ノルマ達成)
その一瞬の手間を突いて翼が斬りかかるが、やはりクリスがスペックで上まわる事実は変わらない
そのまま装甲で受け止められ、弾かれてムチに絡めとられて吹き飛ばされ、そのまま頭上から踏みつけられる
「のぼせ上がるな人気者!誰も彼もが構ってくれるなと思うんじゃねぇ!この場の主役と勘違いしてるなら教えてやる。狙いはハナっからコイツを掻っ攫う事だ!
鎧も仲間も、アンタには過ぎた物なんじゃねえか?」
シンフォギアによる防御機能が全身に及んでいなかったらそのまま踏み潰しているほどの力でアイドルを踏みつけて、人をバカにしてせせら笑うクリス
「そうだ…アームドギア!わたしにもアームドギアが必要なんだ!
出ろ!アームドギア!」
翼の窮地を目の当たりにした響が
それを救うために思考を巡らせていた
次の敵(デュランダル輸送時)は?
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通常クリス(イチイバル)
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通常クリス(ネフシュタン)
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覚醒クリス(ネフシュタン融合)
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一般通過カルマノイズ