戦姫絶唱シンフォギア フロウレスエナジー   作:魚介(改)

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ぁぁぁ!戦闘が描きたいいぃ!


第4話 二課に来ないか?

「貴方はここについてどのくらい知ってる?」

この一言から、話は急激に発展した

 

二課からノイズについて、ノイズからシンフォギア について、シンフォギアから聖遺物について、聖遺物から月の呪詛について

 

一部聞いちゃいけない話しもあった気がするが、まぁ聞いてないことにしよう

 

「でね、北欧神話系とかの聖遺物は

名前の確認からすでに難しいんだけど、ガングニールは奏ちゃんに適合したからすぐにわかったの」

 

「なるほど、適合者の歌から逆算することが可能なんですね」

「そう言う事よ!」

左手のコーヒーカップを揺らしながら

人指し指を青年に向ける了子

 

「随分な聞き上手なのね、もうこんな時間だわ…そうだ♪」

コーヒーカップを置いた了子は

俺に向けて微笑みながら問う

 

「ねえ、貴方今何歳?貴方さえ良ければだけど、研究部門でココに来ない?貴方となら良い物が作れそうな気がするの!」

「俺と、ですか?」

 

聞き返されて、コクンと頷く了子

「…俺は…」

 

今何歳か、なんて把握していない

前世の年齢と違ってこの体は若い…

前世も19だったけど

 

「……あーっと、西暦で20〇〇生まれだから…」

「今15歳ね?となると少し先の話になっちゃうけど、貴方なら大歓迎よ!」

了子は最後に握手を求め、応じた青年が右手を差し出す

 

「じゃあ未来の同僚としてよろしく!」

「よろしくお願いします、聖遺物研究の第一人者さん」

 

笑顔で握手を交わした二人は

そのまま別れて

 

「で、民間人なのにほっつき歩きすぎですよ」

 

壁の陰から出現したOGAWAに注意された

「あはは…すいません、櫻井さんにぶつかっちゃって、そのままつい話し込んじゃって…」

「全く、機密事項の説明と確認だって手間なんですよ?送迎の車だって必要ですし」

「え?それいります?だってここ

リディアン音楽院の地下ですよね?」

 

「!!?」

感情を揺るがせるものの、

一瞬で動揺を隠したOGAWA

 

(あ…ヤベ、やっちまった

ついハイになって言っちまった…)

 

本来なら、青年はまだここがリディアンの地下であることは知らないはずなのだ

 

「どう考えたらそうなるんです?」

「え?だって…人間コンパスの技能持ちなので、曲がった回数と移動距離を覚えていただけです

 

それに地下なのは採光窓も換気窓も無い時点ですぐ分かりますし」

 

今考えた理由を説明して、緒川さんを見ると

やはり驚愕の表情になっていた

 

「凄まじい技能…惜しい…」

 

なにか小声で言っているが

なにを言っているのかは…聞こえている

 

「いえ、そこまで知られてしまった以上は、通常の措置で解放というわけにも行かなくなりましたし、」

OGAWAが悩み始めた直後

 

「どうしたこんな所で」

 

それは訪れた

 

「君は?」

青年を視線を合わせる大男.そう

OTONAの異名を取る元祖SAKIMORI

シンフォギア世界最強の男

風鳴弦十郎そのひとである

 

「…えっと、」

「現地で保護された民間人…な筈なんですけど…」

OGAWAが言葉を濁す

それを不審と取った弦十郎は

「どういうことだ?」

緒川に問いを続ける

 

「と、とりあえず…」

チラッと青年を一瞥する緒川、その僅かな所作で察したか、弦十郎は青年を別室に移動させて

緒川と会議室?らしき部屋に入る

 

(多分場所が割れたとか身元不明とかって話だろうな…あぁ、暇だ…)

しばらく面倒ごとが確定している青年は

諦めた顔で椅子の背に身を預けて…

 

「imyuteus ameno-ha bakiri tron」(イミュテェウス アメノーハ バキリトロォン)

だったわなぁ、と笑いながら

出来るだけ高めな声で翼の天羽々斬の聖詠を真似てみる

 

………当然何が起こるわけでもない

 

「croitzal ronzell (クロイツァー ロンゼェル) gungnir zizzl」 (ガン グニールズィール)

 

今度はガングニール奏version

もちろん、何も起こらない

 

そもそも、聖詠はギアを起動するための詠唱であり、ギアのペンダントが無ければ意味がない

 

俺の背後にペンダントが分解するイメージが浮かぶこともなく、もちろん謎空間も出ない

 

「………はぁ、まぁ期待はしないが

そもそも、あの格好はちょっと無いし」

 

考えるにギアは露出的観点から女性向けであり、男性の装着を想定していない…

 

「ガングニール(マリアversion)ならまだしもアガートラムとか装着する男がいてたまるか」

 

超小声で呟きながらぼーっとしていると

その部屋に入ってきたのは、

先程別れたはずの櫻井女史

 

「あら?貴方だったの、話題の人物は」

「話題?ですか?」

 

青年が怪訝な表情を浮かべて、

いかにもそれらしく偽装した声音で問う

 

「話題よ、今緒川くんと風鳴司令が保安部と会議中の」

「……おう…」

 

「男の子でしょ?変な声出さないの…さて、今は暇だし…どうしようかしら?」

「……」

 

青年は記憶持ちであるが故に

コイツがフィーネであることを知っている、だが、ここで口に出せば

OTONAが介入する前に殺さ(やら)れる

思わせぶりな口調の了子に

どう答えるべきかを考え…

 

「そうね、反応良かったから

聖遺物について話そうかしら?」

「ぜひよろしくお願いします」

 

了子(フィーネ)はペラペラと聖遺物について、それを改造して作ったFG式回天特機装束(シンフォギア )について

その起動に必要な聖詠について

事細かく、詳細に説明してくれた

 

「つまるところ、シンフォギア起動に必要なのはある程度以上の適合率と精神性なのよ、前者が足りなければギアが応えない、後者が足りなければ装者たり得ない

 

お分かりいただけた?」

「ええ、男性が使えない=ビジュアルが偏るってのは織り込み済みだったんですね」

 

実はフィーネ、この時点で

イチイバル、天羽々斬、ガングニールの

シンフォギアのイラストを青年に見せているので、不自然な指摘では無い

 

「え?…あぁ、男の子だもんね

つい視線が寄るのかしら?」

「…いえ、なんでも」

ニヤニヤしている了子(フィーネ)…性格の悪さが滲んでいるが、

 

机に半身を乗り出して顔を近づけ

圧力をかけながら言う

「実を言うと、男の子でもノイズと戦う方法がないわけじゃ無いのよ?

レゾナンス(ResoNance)式回天特機装束…まぁ構想だけの未完成品だけどね」

 

「…?男でも使えるんですか?」

「理論上ね、でも精神力を消耗しすぎて倒れるだけよ」

 

笑いながら軽く手を振る了子

 

そこへ

 

「失礼するぞ」

OTONAのご入室である

 

「君、ここが何処にあるか当てたらしいな」

「え?リディアンじゃ無かったんですか?」

「いや、その通りだ…まぁ残念ながら、そのおかげで君は特級の機密に触れてしまった事になる

通常の措置で解放とは行かなくなってしまった

 

と言うことでだ…君、二課に来ないか?」

 

「ここに、ですか?」

「そうなる、まだ子供だと言うのに、一生檻の中、というのは流石に忍びない

 

ついでに…君の周辺について調べさせてもらったのだが…まるでわからない

挙句痕跡すらないんだ」

 

真剣な表情でこちらに視線を送ってくる弦十郎

 

「君の名前、住所、家族構成と言った基本データから、医療の観点からの情報も、住基ネットも、プリペイドカードなどの購入履歴、クレジットカード作成履歴、銀行口座まで一切のデータがない

 

これは本来言えないが、駅の券売機のカメラなどにも過去一月以上一切写っていない

君に関しての情報が、まるで抜け落ちたように存在しないんだ」

 

 

「君は一体、何者なんだ?」

「…僕は………何者なんでしょうね

 

ただ一つ言えることは…無戸籍の人間は、政府にとっていない事になっている」

 

無表情のまま、淡々と答える

 

「それだけですよ」

 

青年の姿は、まるで亡霊であるかのように茫洋として、目を離せば消えてしまいそうなほどに儚げだった




次回!返答は…
デュエルスタンバイ!

そろそろ聞かないといけないんですが 主人公は絶唱しますか?

  • YOU絶唱顔晒しちまえYO!
  • いや…流石にドン引きです…
  • シンフォギアもどき使うだけなら…
  • ↑いやRNもあかんやろ

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