戦姫絶唱シンフォギア フロウレスエナジー   作:魚介(改)貧弱卿

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第49話 二期4話

「廃病院に潜入、ですか?」

〈あぁ、今夜中に終わらせるぞ〉

 

〈明日も学校があるのに、夜半の出動を敷いてしまいすみません〉

 

通信で流れる声は司令と緒川のそれ

そして応じるは翼

 

「気にする事は有りません。これが私達、防人の務めです」

 

「まさか街のすぐはずれにあの子たちが潜んでいたなんて……」

 

〈ここはずっと昔に閉鎖された病院なのですが、2ヶ月前から少しずつ物資が搬入されているみたいなんです。

 ただ、現段階ではこれ以上の情報が得られず、痛し痒しではあるみたいなんですが……〉

 

「尻尾が出てないからこちらから引き摺り出すまでだ!」

 

友里の言葉をクリスが奪い、そのまま突入を開始する

「あっちょっと待って!」

「……私たちもいくぞ」

 

翼と響もクリスを追って廃病院へと突入した

 

「僕たちもバックアップに入りますよ」

「あぁ」「了解」

 


 

「さて、おもてなしといきましょう」

 

女の声と共に、ウェル博士がキーボードを叩く

それと同時に赤い霧のような物質が散布され

ノイズが出現する

 

「Balwisyall nescell gungnir tron」

 

「Imyuteus amenohabakiri tron」

 

「Killter Ichaival tron」

 

廃病院に3人の聖詠が響き

同時に3人ともシンフォギアを装着

ノイズへと突撃する

 

しかし、いつものようにはいかない

ノイズたちは戦術的に統制され、数体の群れで次々に飛び出してくる

前の群れを盾にして身を隠しながらの突進を行い、少しずつ群れ全体が前進してくるのだ

 

「くっ……こいつら!」

 

業を煮やしたクリスが広範囲に薙ぎ払いを行うが、あまり広い訳でもない廊下に並んだノイズたちには十分な効果を発揮できず

翼がフォローに入って漸く反撃に入った

 

しかし

「なんでこんなに手間取るんだよ!」

「ギアの出力が落ちている!」

 

そう、散布された赤い霧は

シンフォギアの適合率を低下させる反調律薬(アンチ・リンカー)

これをまともに吸引してしまったからにはシンフォギアによる戦闘など出来るはずがない

 

「くっ……かくなる上は!」

 

翼が飛び出して攻撃を展開するが

適合率の不足した状態でギアの出力を無理やりに上げたことで重大な反動を受けて膝をつく

 

「これが……奏の受けていた痛みか……!」

 

固まっていたノイズたちを焼き払ったのと引き換えに到底戦闘できる状態ではなくなってしまった

 

「ぶっ飛べ!アーマーパージだっ!」

 

クリスは至近距離に来たノイズを巻き込んで盛大に装甲爆破(アーマーパージ)、ギアの出力を落としつつ負担を軽くした形態を見せる

 

「翼さんを回収してください!」

「了解!」「援護する!」

 

エージェント2人を連れた統慈が装者達に追いついて指示を出す

陣形が崩されている以上、戦闘力の落ちた響たちを前に出すわけにはいかない

タスラムを装弾したエージェント2人と統慈が前に立ってノイズを牽制・撃破しつつ撤退指揮を行う

 

「統慈くん!?」

「響ちゃん、ここは僕たちエージェントがやるよ」

 

シンフォギアさえ使用しなければ関係のないアンチ・リンカーを無視して

奥のノイズを射殺していく統慈

しかし

 

「やっちゃえ()()()()()

 

 

目を覚ました獣が吼えた

 

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