戦姫絶唱シンフォギア フロウレスエナジー   作:魚介(改)

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第5話 答えは……

「身分の一切を証明できないこの身でも、受け入れるというのなら、その時は」

 

青年はふわっとした笑顔を浮かべると

「よろしくお願いします」

 

そう、言い切った

「そうか!受けてくれるか!

よし!………とはいえ、まずは対外的に君の身分を用意しなければならないな」

 

OTONAは流石の反応で思考を再開し

身分の作成を提案してきた

 

「無戸籍はいろいろ面倒ですからね」

笑いながら応じる青年

 

「無戸籍だったの?!」

「はい、出生届が出されてないので」

 

この世界では提出されていないため

たしかに無戸籍ではある

 

嘘ではない…ただし100パーセント

真実でもない

 

「うむ…特異災害対策機動部二課

司令官として受け入れる、これは保安、人事、営業、機動部、司令、研究室の四部門二室の総意として決議済みだ

 

…ところで君、名前はなんというんだ?」

「………僕は…」

 

 

前世の名前を安直には使えない…

確か、この世界は名前に音楽関係が入ってると死なないんだったよな?

 

奏は例外

 

拍木統慈(カシワギ トウジ)、歳は15です」

 

名前は前世の名前の読みを流用した当て字であるが、苗字は拍子木から取ったものだ

 

(これで生き残る!)

名前から既に死にそうなのだが

モブ感を漂わせる名前を出して生存を誓う青年=統慈

 

「そうか、もし名もないと言われたら、俺の養子ということにでもして置こうかと思っていたが、良かった」

 

流石にKAZANARI姓は勘弁である

 

統慈如きがSAKIMORIになどなれるはずがない

「…僕としてはそちらの方が良かったかもと思いますがね?…まぁどちらでも変わりはしませんが」

 

「む、まぁ、君が変わることはないだろうな、まぁ、話はそれだけだ

正式に身分を用意してからニ課に所属してもらう事になるから

今後しばらくは出られんが、それも戸籍と身分を用意する までの間だ、辛抱してくれ」

 

「えぇ、構いませんよそのくらい

もともと無戸籍の非合法民(モグラ)でしたし、地下は慣れています、それにここは、面白い話が聞けそうです」

 

統慈が笑う、それは先ほどのボヤけた笑顔とは違う、明るく、優しい微笑みだった

 

「ねぇ、さっきから私が空気なんだけど?その辺りに配慮は必要よね?」

 

隣から伸びてきた腕が統慈の首を捉えて、抱き寄せる

「ほぉら、私がメインヒロインですよ〜?」

「ンなわけあるか!」

 

どっちかというとラスボスである

統慈の頭を撫でながら刷り込みのようにメインヒロインは私〜と囁く了子

流石に嫌になって藻掻く統慈

 

「なんだかなぁ…」

呆れたような目でそれを見ている弦十郎

…ちょっと不憫である

 

「研究室側としては引き取りに同意していたけど、この子の立場はどうなるのかしら?私の預りでも良いのよ?」

 

「いや、特別所属という形になるな

彼自身、身体能力には光るものがある、鍛え上げればそこそこ以上になるだろう

 

強襲なんてやらせる事は無いと思うが営業以外の3部門と司令、研究の二室の五種類の業務はどれも人手が足りんと訴えるし

しばらくはどこに適性があるかを見極めるために全部を回ってもらう事になるだろう」

 

「わかったわ、研究室側として

彼は欲しかったけど…一番適性があるところに居た方がいいわよね」

 

大人として物分かり(ひきぎわ)良は(見極め)を見せる了子は

統慈を離して、

 

「そういえば、部屋の割り当てとかはどうするの?地下施設だし、そんなに空いてないわよね?」

「そこは一応用意してあるぞ、

拍木君、付いてきてくれ」

 

そのあと、普通に部屋に案内された後

OTONAは

 

「殺風景だが、最低限の生活用品は置いてある

…元々は仮眠室のような使い方をされていた部屋だから少し狭いが、許してくれ」

「いえいえ、寝られれば十分ですよ」

 

「そうか、明日あたりに君の職場、生活についての説明を行うから、今日はゆっくりとしていなさい

 

予定はあるかな?」

「いえ、今日は日雇いバイトは入れていないので、大丈夫ですよ」「うむ、ではまた明日だ」

 

OTONAは爽やかに去っていった

 

…どうあがいても暑苦しいが

 

その後、なぜか再び来た了子に押されて

部屋で聖遺物の話になった…

 

(話しすぎだろ…)

「ブリーンシンガメンは北欧のフレイアの首飾りとされているのだけど、この形[炎の黄金珠]または[燃え盛る玉の首飾り]はブリーンシンガメン自体が燃えているのではなく、その形状を示すのだとすれば

輝夜姫が求めたとされる[龍の首の珠]と一致するのよ、炎の穂先の形をした珠と表現するか、水滴型と表現するかで洋の東西で別れるのが興味深いけど

 

[黄金の勾玉]型であるとすれば

どちらも同じ形になるわ、美を与える物であり、首飾りであり、絶世の美女が求めたとされる点も一致する

 

[龍の首]が何を示すかは…おそらく異国人でしょうね、つまり[聖遺物・ブリーンシンガメン]を[五宝・龍の首の珠]とすれば、ほかの五宝も自然と読めてくるわ」

 

その後、据え置きの時計で11時になるまで話は続いて居た…

 

何なのこの人…

 

「久し振りにここまで語れたわ♪」

テンションを上げたフィーネ嬢は一部異端技術(ブラックアート)までバラしている事に気付いていなかった

 

(一杯のコーヒーとは釣り合わなかった…まぁ異端技術のことも聞けたし、linkerの材料と調合法まで聞けたから良しとしよう)

正確には『LiNKER』であるが、統慈は普通に間違えている

 

「完全聖遺物の話とシンフォギアの話とlinkerと…まぁいろいろありがとうございました」

「いいえ、こっちこそ

楽しく話せたわ ありがとう」

 

去っていく了子を見送りながら

ベッドに倒れこむように寝る

 

「っばぁぁー、疲れる!」

完全に素が出ている統慈は笑いながら背を立て直し、『やっと原作に一枚噛めた』という小さな達成感とともに右手を握る

 

そこに…OTONA襲来

「そういえば、明日検査等も行うつもりだ、レントゲン撮影や採血等も行うからな

もし何か異常があったら知らせる、場合によっては相応の措置をとるから、了承を取る必要があってな」

「わかりました、よろしくお願いします」

 

一瞬にして表情を殺した統慈の声は

全くもって平然としており

統慈は自身のハイスペックなボディに感謝する事になった




次回、精密検査
ライディングデュエルアクセラレーション!

そろそろ聞かないといけないんですが 主人公は絶唱しますか?

  • YOU絶唱顔晒しちまえYO!
  • いや…流石にドン引きです…
  • シンフォギアもどき使うだけなら…
  • ↑いやRNもあかんやろ

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