戦姫絶唱シンフォギア フロウレスエナジー   作:魚介(改)

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第七話 偶然

統慈は翌朝に

とりあえず司令室に向かう

 

「この世界は不用意に歌えないからちょっと辛いよなぁ…おはようございます」

 

「あぁ、おはようございます」

今日は生活用品の買い出しと、事務の予定だ

(ゲッター+SEED+マジンガーの大人勢に四六時中監視されてんのは生きた心地がしないよなぁ)

 

ただでさえニンジャだったり超人だったりするオペレーターや武器開発に携わるラスボスがいる二課だ

 

安全ではあるかもしれないが

そんな所にいては人間性が死ぬ

 

「んじゃあー買い出しの方に行ってきます」

「おう、緒川が付いてるから何かあったら遠慮なく言ってくれ」

「はい」

 

結局OGAWAは外せなかったようだが

諦めることにした統慈は

エレベーター(カ・ディンギル)に乗り込み

超高速昇降するエレベーターに重力加速度の勉強をさせられた

 

「ぬぉぉぉつ!わすれてたぁぉっ!」

最後のぉっ!は突然停止したエレベーターの中で若干浮いたから出た謎の声である

 

「はぁ、はぁ、よし、大丈夫」

統慈はゆっくりと息を整えて、

シンフォギア世界の厳しさを実感しながら

学院の外に出る

 

呼吸すらも満足にできないとは流石モブ厳である

 

「生きてれば勝ちだ、

さぁて、まずは衣類と家具系を買うから…ニ○リかコスト○か、ヨーカ○ーとアリかもしれないな」

 

軽く頭の中で計算しながら

道を想起し、なかなか遠いので

統慈はまずレンタルバイクを借りることにした

 

効率を考えたら車がいいのだが

コストが高いため金銭の浪費につながるし、そもそも免許がこの世界で適用できるか分からないからである

 

「さて、チャリレンタル…は」

約1.5キロほど離れているが、まあまあ歩く程度で収まる距離である

 

「よし、行こうか」

……………三時間後

 

「帰りましょう、早く、疲れた」

統慈はチャリを返却し、

重い荷物を持って移動していた

 

「あの、大丈夫ですか?重そうですけど」

「…僕なら大丈夫ですよ、

このくらい 平気、へっちゃらです」

 

無理に笑顔を作りながら声の主人へと振り返り…立花響(主人公)と目があった

 

「お父さんとおなじ……」

「んじゃあ僕はこれで」

 

コイツに関わるとロクなことが無い、と考えてさっさと立ち去る統慈

 

紛うことなきクズの所業である

 

「あ…名前、聞き忘れちゃった」

 

呟く響を置いてさっさと立ち去る

「…………立花響(主人公)…」

 

(危なかった…あのままいたら

確実に絡まれていた)

心の中で派手に深呼吸しながら

さっさと離れる

 

 

(ネフィリムをネフィ/リムにしたりするお仕事がのこってるんだからな、原作開始前から無闇矢鱈に介入すると針穴通し並みの精度で精密に生き残ってる響が死ぬ可能性大だし)

 

大きく言えば、

原作開始前に響が死ぬルートは

ノイズの襲撃、交通事故の二つなのだが

これは原作開始まで響を放置していれば

確定回避される現象である

 

ライブでガングニールの破片が刺さるまでは絶対に無事なのである

 

「一応、まぁ、用は終えたし」

さっさと急いで帰る

多少荷物の重量が統慈の腕に堪えるが、その程度はこの場を素早く離れることに対して何の優先度もないのだから

 

「…よし、帰り着いた」

 

(またカ・ディンギルか…)

これで何度も何度も往復するのは

精神的によろしく無いと思う統慈だが

それを愚痴ったところで

どうにかなるようなものではないため

黙して乗り込む

 

「せめて最小限の使用で済ませたい…」

 

必死で落下に耐えて、下に降りる

「ようやくだ…」

 

湧き上がる吐き気を抑えながら

荷物を抱えなおして部屋へ戻る

 

「お疲れ様でした」

部屋に入ってから、自分と

緒川さんに礼を言う

 

「こちらこそ」

 

藤尭さんと友里さんにも

帰った旨を伝えないといけないため

荷物を置いて司令室へ向かう

 

「お二方、お疲れ様です

ただいま帰りました」

 

「あぁ、おかえりなさい」

「おかえり、統慈君」

もっとも、軽く挨拶を取るだけで済ませたが

 

その後はすぐに事務の方に行き

書類の処理を教えてもらった

…教わっただけで17:30を過ぎて

終業時間を超えてしまった

 

「…今日はもう遅いから部屋に帰りなさい」

「はぁい、わかりました」

 

書類処理で半日終わったなんて

不甲斐ないことだ…

 

(すまない、本当にすまない)

統慈は帰れと言われてしまった手前

無理に残業をするわけにも行かず

そのまま部屋に帰った

 

翌朝

 

「とりあえずリディアンまで繋がる徒歩用階段を発見する事を目的としよう」

 

…統慈は絶望的な表情で高速エレベーターを味わって死んだ目になっていた

 

それも一往復分である

やったことそのものは了子(フィーネ)のおつかいでコーヒーを買いに行っただけであるが

 

司令に少しは外に出ろと言われた際

蒼白な顔になったのは誤魔化せなかったようだ

 

「だからって外に放り出すのは…ダメだろ…」

 

統慈は路上を散策しながら呟く

…そして、その奇妙な音を聞いた

 

それは雑音

 

それは警告

 

そしてそれは、絶望の音

 

「ノイズ!」

周囲に突然出現するノイズ達

 

統慈は拳を固めて…

「すぐに離れてください!ノイズです!」

全力で叫んだ

 

一拍遅れて、悲鳴が響きわたる

一斉に道路を抜けようとする人達

 

ノイズから離れるために他の人を見殺しにして、自分は生き延びようとしている

………

 

(生物として強靭な個体が生存するのは当然な事だ…それを咎めることはない…筈だ)

統慈は無意識のうちに一歩ずつ

前へと踏み出し始める

 

ノイズが獲物を見つけて、一斉に殺到する

 

「来い…俺の元へ……来い!」

 

統慈自身はなぜか炭化しないことは

先日の戦闘で確認されている

……なぜかは不明だが、現状一番被害を少なく抑えるのはそれを利用することで

被害を統慈だけに一極集中する事だ

 

「はぁっ!」

押し殺した声とともに

ノイズに拳を叩きつける

 

腹を撃ち抜かれた人型(アイロン)ノイズは炭へと成り果てて消えた

 

「…ふっ!せぇっ!」

実体化の瞬間、確実に、一撃

全力を叩き込む

 

そこまでしてようやく撃破できる

尋常ならざる集中と認識力を要求されるその繊細極まる作業を続け

ある程度ノイズを消して

 

避難が大方終わったところで

「imyuteus ameno habakiri tron」

 

翼の聖詠が歌われる

統慈ノイズの群れの中から急いで離脱し

翼の視線から隠れる

 

一方的な蹂躙が、幕を開けた瞬間だった

そろそろ聞かないといけないんですが 主人公は絶唱しますか?

  • YOU絶唱顔晒しちまえYO!
  • いや…流石にドン引きです…
  • シンフォギアもどき使うだけなら…
  • ↑いやRNもあかんやろ

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