戦姫絶唱シンフォギア フロウレスエナジー   作:魚介(改)

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第9話 響と

響といっしょに

子供を連れて歩くこと数分…

 

 

「パパ!ママ!」

子供というのは現金なので

両親を見つけた途端に繋いでいた手を離して走り出し、親の元へと飛び込んで行く

 

「………」

「よかった…見つかったんですね」

「…よかったな」

 

一瞬言葉を詰まらせて

沈黙していたなんて言えなかったようだ

 

娘を抱きしめる両親を見ながら笑う響

「あのね、あのお姉ちゃんとお兄ちゃんが一緒に探してくれたの!」

 

子供が何事か言っているうちにさっさと退散させてもらおうとして振り向く統慈に後ろから声がかかる

 

「このお礼は必ず!」

「……っ?!いえ、結構です」

 

父親の方が統慈に詰め寄り、

手を取って握り、意地でも離さん

とばかりに力を込めてくる

 

「そう仰らずに!ねっ!」

「………はぁ」

 

チラリと隣を見れば響も似たような事になっていた

 

「………結局、万札押し付けられてしまった…」

「ええっと…」

 

家族が去った後、使い道に困る金を抱えて困惑する統慈と響だったが

「なぁ、アンタ」

「ふぇ?私ですか?」

 

「あぁ、そうだよ…ちょっとそこのファミレスでも寄らない?」

 

大胆にも主人公を誘う統慈

 

ちなみに、この時の統慈の頭の中はすでにストレスで焼き切れているため、自分が何をしているかほぼわかっていない

 

「…アッハイ」

そろそろ昼頃であり、響個人としてはふらわーで食べるつもりだったが食欲に負けたようだ

 

フラフラと知らない男について言ってしまうあたり、防犯的意識に欠如を感じる

 

「さて、ついて来てくれたな

万札出すから、そこそこの量なら食えるだろうし、遠慮しないでね」

 

テーブル席の対面で笑いながら

響にお品書きを渡す統慈

 

ちなみに、軽く話しながら聞き出した情報によると、響は休日に服を買いに来ていたらしい…それで雑貨コーナーあたりまで来ているのは謎だが

大型のショッピングモールだし

色々回りたくもなるのだろう

 

(運命の修正…とか言わないよね?)

「そっか…じゃあ災難だったかな?

引き止めちゃって」

「いえ!また会えたので、

むしろお話できて嬉しいですよ」

 

(笑顔の響…あぁメンタルが…)

 

浄化されている統慈は置いて

真面目に話を続けると、

今日は小日向未来…393は家族と一緒にお出かけだそうだ

 

まだライブ事件前であるのに

一緒にいない理由はわかった

 

「俺もなんか頼むか…」

さっさとメニューを見て、即決し、

響に確認をとってボタンを押す

 

「パルマ産生ハムピザひとつ、

ミラノ風ドリアとガーリックポテトをひとつずつ

ドランクバーを2つ、デザートに

コーヒーゼリーを一つ」

 

2500円程度に抑えるようだ

 

響はドリンクバーをセット注文された事で更に上乗せを考えて…流石に悪いかと思い直したようだ

 

「ええっと、まずは…」

 

色々と注文しつつも、

ちゃんと予算内に収めているあたり

頭の回りも遠慮もある

 

本当に遠慮なく注文するなら

焼肉屋のような形態でなくファミレスでは店を変えて梯子する所までセットとなる

 

「以上でよろしいですね?」

「「はい」」

少々顔を引きつらせながらも

注文を確認して引っ込んで行くバイト青年を見送り、ちょっと憐れむ

 

あれはまず注文内容の再確認を要求されてしまうだろうからなぁ

 

「さて、まぁ注文は済ませたが

君の方の話が続きだったね」

 

ライブ前ということは、

13歳程度なのだが、なぜかすでに15歳前後と言われてもおかしくは思わない身長を持っている響に、軽く話を促す

 

「ええっと、どこまで話したっけ?」

「ツヴァイウィングがどうこうまでだよ」

 

この時期ということは、

そろそろライブがあるころ…というかライブまでに残る時間は既に三週間であるが、

統慈は全くもって知らない

 

「私じゃなくて、未来が誘って来たんだけど、ライブがあるんだって」

「…ほう」

 

「チケット余っちゃったって言われてね、一緒に来る?って」「なるほど」

 

(まさか…まさか…ね)

()()である可能性を考えて統慈が冷や汗を流していると、先ほどのバイト青年が料理を運んで来た

 

「失礼します、こちら…」

 

大量すぎて5、6往復することになった青年は、最後の方はもはや辛そうだった

「…料理きたぜ、食べようか」

「はい!」

 

「「いただきます」」

 

二人して手を合わせて、それだけ言い切った後はもう目の前の料理に集中する響

 

………

1時間後

 

「「ごちそうさまでした」」

 

7:3くらいで響が食べていたが

ちゃんと予算内に収まっている

やっぱり良い子だ

 

「…ふぅ……ってもう結構経っちゃってる!」

「…あ、そういえば1時間くらい過ぎてるな、どうする?直帰するかい?」

「はい!、あ、その前に」

 

統慈に向けて携帯を出してくる響

「連絡先!交換しましょ!」

「…良いけど」

 

支給品の青い無地デザインのガラケーにはセンスの欠片もないため、あまり見せびらかすようなものではないのだが

 

「はい、これで良いかな?」

「はい!」

 

ピロリン!という音とともに

空メールが届く、

それを電話番号に登録して

 

「よし、オーケーだ、掛けるよ?」

「はい!」

 

確認のために一回電話をかけ

響と繋がることを確認して

 

「ありがとうございました!」

「…またね」

 

支払いを済ませて店から出る

もう2度と来るなと言わんばかりの目でこちらを見るレジ店員をよく見ると

先ほどのバイト青年だった

 

「ご利用ありがとうございました」

 

事務的な挨拶も声が乾いている

 

「じゃあ響ちゃん、お別れだよ

俺も帰るから

……知らない男に声かけられても付いて行っちゃダメだよ?」

「行きませんよ、失礼です」

 

「…俺にホイホイ乗せられてたのに」

「それは…!

だって知らない人じゃないですし」

 

むっとした表情になる響

「…名前素性も知らない奴は知らない人で良いんだよ、んじゃな」

 

「…はい、さようなら」

 

統慈は今度こそコーヒーを持って

響と別れ、リディアン地下のニ課本部に帰った

 

「………!!?!」

統慈は今更ながらに『僕何やってるの!?』と混乱しているようで、

翼と奏の二人(ツヴァイウィング)がせっかくいるのにライブの事を確認し損ねていた

そろそろ聞かないといけないんですが 主人公は絶唱しますか?

  • YOU絶唱顔晒しちまえYO!
  • いや…流石にドン引きです…
  • シンフォギアもどき使うだけなら…
  • ↑いやRNもあかんやろ

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