捧ぐ幻想歌   作:はくびし

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初投稿です(転生



一話「りーんかーねいしょん」

「あ」

 

 

 目が覚めた。

 

 

「……」

 

 目蓋を開く。真っ暗で何も見えない。暫く呆けたように立っていると、目が暗闇に慣れ始め周囲の景色が露になった。

 どうやらここは森らしい。土と腐った植物の匂いがする柔らかな地面。見える限り延々と並び立つ巨大な樹木。枝の隙間から差す星灯りだけが地上を細々と照らしている。

 

 そんな中に「私」はいた。

 まるで置き去りにされたみたいに、たった一人で立ち呆けていた。

 

 意識は淡く判然としない。ともすれば目を閉じるだけで消えてしまいそうな気さえした。

 曖昧な意識のせいか身体は錆び付ついたように鈍く重い。まるでこの体が自分の物ではないではないかのような、そんな違和感がまとわり付いている。

 

 そも、自分はどうしてこんな場所にいるのか。

 山ほど浮かぶ疑問の答えを探して、揺らぐ思考を束ね記憶を辿っていく。

 

「……あ、れ」

 

 けれどない。

 いくら頭の中を探しても、記憶は愚か、自分の名前さえ覚えていなかった。

 何も無い。ただ空洞(からっぽ)の胸が酷く寒かった。

 

 

「あぁ……でも……」

 

 

 ──例え身体(きおく)になくても、この(こころ)にはまだ大切な「願い(なにか)」が残っていたらしい。

 

 私は歩き出した。

 確かな理由は一つもなく、この行為にどんな意味があるのかも分からないまま。

 この胸を掻く「願い」を道標にして。

 

 

 

 

 〇

 

 

「はぁ…はぁ…」

 

 歩き続けて一体どれほど経ったのか。しかし暗闇に包まれた森は一向に途切れない。鬱蒼とした森は永遠に続くのではとさえ思える。

 代わり映えしない景色にいい加減気が滅入ってくる。少し休憩しようと、近くの木の根本に腰掛けた。

 

「ふー…」

 

 肺の空気を吐き出す。すると全身から汗がどっと湧き出てきた。どうやら自分で思っていたより疲れが溜まっていたらしい。

 目を閉じて、浅く呼吸を繰り返す。暫くすると体は幾分か楽になった。熱に浮かされた意識も多少鮮明さを取り戻してくる。

 そこでようやく、自分の風体に気が付いた。

 

 第一に、体が小さい。手足が短くどう想定しても幼児並みの身長しかない。色の白い四肢は今にも折れそうな程か細く頼りない。反面、髪は鬱陶しい位長く膝まである。

 そして身に付けた衣服は白いワンピースたった一枚。靴もなく裸足だった。

 そうして足に意識を向けていたせいか、足裏が鈍く痛んだ。恐る恐る覗き込むと、足の裏には小石や枝が食い込み、血と土が混ざり合って赤黒く変色している。不思議な事に足の状態を見た途端、鈍かった痛みは突き刺すような激痛に変わる。正直泣きそうだ。

 

 現状を理解して行くにつれ、森を抜けられるか不安になってくる。

 だがこのまま座っていた所で状況は好転しない。むしろ時間が経てば経つほど体力は奪われて行く。

 仕方なく、努めて足の惨状を見ない降りをして立ち上がる。思わず叫びそうになった。

 

「ん、なんだろ、これ……」

 

 立ち上がると、ふと背中に違和感を感じ振り返った。

 

 ──するとそこには、私の背中には、まるで空想の妖精の様な、一対の羽が生えていた。

 

 異常だった。普通、人間の背中に羽が付いているなんて絶対に有り得ない。

 しかし、その明確な異常を私は何故かおかしいと思わなかった。むしろ何処か納得さえしているのだ。多分望んだことだから。そんなこともあるだろうと。

 

 とにかく、羽の形をしているのだから、これがあれば空を飛べるのではないかと思い付く。この短い手足で森を抜けるのは厳しい。試してみる価値はある。

 しかし思い付いて早々問題に直面した。

 そもそも。飛ぶ、なんて一体どうすればいいのだろうか。

 当然ながら私は空を飛んだ経験なんてない。試しにむむむと踏ん張ってみたが羽はピクリとも動かない。

 ちらりと背中を見る。羽は薄く半透明で、とても綺麗だ。裏返すと、頼りなく浮力を得るなんて出来そうにない。

 

「仕方ない、か……」

 

 呟いて、馬鹿な考えを打ち消した。結局、また森を抜けるために歩き始める。

 相変わらず足の痛みは消えないし、都合良く空を飛べたりもしない。

 それでも、どうしてか歩くことだけは止めなかった。

 

 

 

 

 

 ◯

 

 

 

 

 

「……ぁ?」

 

 気が付くと地面にうつ伏せに転がっていた。

 どうやら気を失っていたらしい。疲労で気絶するなんて初めての経験だ。あまり嬉しくはない。

 

 記憶が定かなら、一度休憩してそれからずっと歩き続けた。どれだけ進んだのか、どれだけ時間が経ったのか、もうとっくに分からない。

 しかし未だ森の中だ。

 

 両手に力を入れ立ち上がろうとする。だが両腕が思うように動かない。腕だけではなく全身が鉛に変わってしまったかのようだ。もう立ち上がることも出来そうにない。

 体をよじらせなんとか仰向けになる。それが精一杯だった。

 

 自分はこれからどうなるのだろうか、と疲労で濁り切った頭が思考する。脳裏に浮かぶ最後はどれも似たようなもので、どう転んだ所で結末は変わらない。

 こんな場所で誰に惜しまれることも、省みられることもなく。私は一人惨めに死ぬのだろう。

 

「…そっか」

 

 認めてしまえば酷く呆気ない。諦観は全身を蝕んで四肢から気力を根こそぎ奪って行く。

 十分努力はした。ただ結果がどうにもならなかっただけ。なら後は、目を閉じて全部手離してしまえばいい。たったそれだけで何もかも元通りに消え去る。怨嗟も無念も跡形もなく。出来の悪い夢の様に。

 

 なのに、

 諦めた筈のこの体は、どうしてまだ前へ進もうとしているのだろう。

 

 投げ出された手足に力を込める。震える両腕では体重を支えきれず、だから地べたを這いずって木まで進む。木すがり付いてのろのろと立ち上がった。

 それだけの動作で膝が震え呼吸が乱れる。渇いた喉が酷く痛み、水分が足りず頭痛によって視界はグラグラと揺れている。激痛を放つ足裏がどんな状態かなど考えたくもない。

 

 苦しい。辛い。

 けれど、空っぽの身体のもっと深いところで、この『願い(おもい)』がそれでも進めと言っている。

 

 

 私はまた歩き出そうと一歩踏み出して、

 ──ズドン、と空から何かが落ちてきた。

 

 地面が揺れる程の衝撃を木に張り付いてどうにか堪える。

 そして巻き上がる砂煙の先に、落ちてきた何かを視界に捉えた。

 

 一言で表すなら、それは化物だった。

 全身が黒い体毛で覆われ、その体躯は優にニメートルはある。犬の姿に似ているが全身の筋肉が異様に発達しており二本足で立っている。鉄さえ引き裂けそうなほどに巨大で鋭い爪と牙が、暗闇の中で鈍く光っていた。

 その異様。尋常の生物ではないと一目で確信した。

 

 どうやら化物は怪我をしているらしい。胸の辺りがぬらぬらと赤く塗れていて、こちらまで噎せ返る様な血の匂いが漂ってくる。

 化物は血が混じった唾液をまき散らしながら、ガラガラと耳障りな声で怒鳴った。

 

「糞ッ、痛テェ……! 糞生意気ナ妖精ノ分際デ! 本気デ死ヌッ……畜生ガッ……!!」

 

 言葉の意味は分からないが幸運にもこちらに気付いていないらしい。なら一刻も早くここから逃げるべきだ。

 分かっている。そう頭では理解しているのに、足が地面に張り付いて動かない。

 醜悪な造形も不快な声も、存在の全てが生物としての根源的な恐怖を呼び起こす。化物。いや、あれがきっと「()()」なのだ。

 

 けれど私はこんな場所で震えている訳にはいかない。強張る足を叱咤して地面から引き剥がす。

 すると、パキッ、と足元から枝を踏み折る音がした。

 

 考えるよりも早く走り出す。一体何処にそんな力が残っていたのか、暗闇の森を全力で駆け抜けた。

 背後から枝が砕ける音と地面が揺れる音が聞こえてくる。振り返らずとも分かった。追って来ている。

 口からはぜひゅぜひゅと自分の物とは信じられない呼吸がする。酷使された心臓はストライキを起こして破裂寸前だ。

 そもそも初めから限界などとっくに越えている。始まりの一瞬だけで、現にみるみる内に速度が落ちて行く。

 それでも、枝に皮膚を裂かれようが、木に体ぶつけようが、転げ回ろうが、足だけは止められない。

 

 この「願い」が何処から来るのか、知らなければならない。

 それが、それだけがきっと(■■■)の、

 

「っ!?」

 

 突然すぐ横の木が破砕音と共に弾け飛んだ。木片が散弾の様に飛び散り反射的に顔を庇う。同時にほんの一時足が止まる。いや止まってしまった。

 生まれた硬直。その好機を獣は決して逃さない。

 振りかぶられる爪。当たれば綿を裂くより簡単に私の胴を裂くだろうそれを、この目は奇跡的に捉えていた。

 

「チッ……!」

 

 背後から聞こえた忌々しげな舌打ち。

 私は全力で身を横に投げることで、妖怪の不意打ちから逃れた。

 その代わり、急斜面をゴロゴロと滑落する。

 

「うっ、い、がっ…!」

 

 咄嗟の行動で受身もなにもある訳がなく、頭を両手で庇うくらいしかできない。私は勢いのまま斜面の木に体をそこらじゅう打ち付ける。

 平坦な場所でようやく止まる頃には全身が痛みを訴えていた。

 

 しかし直撃しなかっただけで十分幸運だ。痛みはあるが逃げる分には何ら支障ない。

 とにかく少しでも妖怪から距離を取らなければ。

 そう思い、側の木を支えに両足で立ち上がろうとして…顔から地面にずり落ちた。

 

「…?」

 

 不思議に思って視線を脚へ巡らす。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「───!!」

 

 脳髄に走り抜ける激痛。喉から溢れそうになる叫びを必死に堪える。右足を握り潰すほど強く押さえ付けて芋虫の様に踞った。それで痛みが治まる筈もないが、そうでもしなければ耐えられない。声を上げれば気付かれる。だから血が滲むほど唇を噛み締めて、少しでも妖怪から離れる為に、使い物にならない足の代わりに両腕を使って地面を這う。

 気を逸する痛みに反して、もどかしい程に歩みは遅い。

 

 背後から、ズシン、と地鳴りがして。その正体が何なのか考えるまでもない。

 

「ぁぐ!」

 

 長い髪を無造作に掴まれ宙ずりにされる。痛みに思わず呻いた。

 

「ハァ、随分手コズラセテクレタナァ」

 

 眼前の妖怪は、その太い腕で私を軽々と掴み上げ苛立たしげに喉を鳴らした。

 私は沸き上がる恐怖を振るい落とすように、何とか逃れようと妖怪の腕を掴んでばたばたと暴れる。

 

「大人シクシテロ」

「ぎゅ」

 

 バキャ、と内側からおかしな音がして、木に叩き付けられたのだと、千切れそうな身体が理解した。

 

「ぁ…ぶ…」

 

 まるで感覚の全てが痛みと取り替えられたみたいだった。脳髄を激痛が余さす満たし、叫ぶことも気絶することも出来ない。肺に骨が刺さったのか呼吸するだけで地獄の苦しみを伴う。

 私にできたのは赤色の泡を吐きながら苦痛に喘ぐことだけ。

 

「ハハ、静カニナッチマッタ。…シカシ、コレデハ詰マランナ。ドレ、ココハヒトツ…」

 

 妖怪はそう言って、茫然自失とした私の背中に手を這わせる。

 血の気が凍り意識が引き戻される。まさか、そんな恐ろしいことを本気でするつもりなのか。

 

 ろくに呼吸も出来ない体を必死によじる。内臓が鉄の棒で滅多刺しにされた様な痛みを発し、砕けた背骨は金槌で何度も叩き潰されているみたいだ。それでも、激痛に泣こうが足がねじ切れそうだろうが、これから起きる苦痛を思えば止めることなど出来ない。

 

 妖怪は私が無様に足掻く様子を見て、醜悪な顔を心底愉しそうに歪めた。

 そしてあっけなく背中の羽を引き千切った。

 

 

「ぃぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 瞬間、視界が真っ白に弾け飛んだ。

 灼熱が背中をのたうち世界が裏返る。内も外も滅茶苦茶に掻き回され自分が何処にあるのか分からない。無様に体液を垂れ流し、せり上がる血と吐瀉物をぶちまけながら、あらん限りの絶叫を迸らせる。

 地獄の苦しみを味わう為に生きる肉塊。それが今の私の存在理由だった。

 

 

「ギャハハハハ! イイ声デ鳴クジャナイカ! 嗚呼、良イイゾ、漲ル! 畏レロ、モット畏レヲヨコセ!」

 

 妖怪は嗤う。口を弧月の如く引き裂いてゲラゲラと惨めな弱者を嘲笑っている。

 私はもう叫ぶことも出来ない。

 傷口から溢れる血が地面を赤く濡らし、身体は指の先から凍える様に冷たくなっていく。

 もう少しも動けないのに悪辣な偶然によって痛覚は機能し続け、まるで私に最後の瞬間まで苦しめと告げているようだ。

 死ぬ。もうどうやったって助からないと解ってしまう。

 

 死にたくない。死にたくない。

 だけど──本当に? 記憶がない。何もかもが夢の様に曖昧で、しがみつく程の重さを何一つ持っていない癖に、一体何を惜しむと言うのだろうか。

 分からない。理解できない。だけど──知りたいのだ。今際の際に至っても求めて止まないこの「願い」が一体何処から来るのか。どうしても知りたいのだ。

 

 

「…サテ、ソロソロ終イニスルカ。食ッタ後ハアノ糞生意気ナ妖精ニ一泡吹カセテヤル」

 

 何事か聞こえて体が持ち上がる。どうやら、命が尽きるよりも先に終わりが来てしまったようだ。

 妖怪が手を離す。私は何の抵抗もできず真っ逆さまに落下する。

 

 その最中、空が見えた。

 沢山の輝きに満ちた星空が。

 その景色が余りに綺麗で、遠かったから、思わず手を伸ばした。けれど、ぼろぼろ手は何処にも届かない。

 

 落ちる。

 

 落ちる。

 

 怨嗟も無念も叶うことなく。

 

 最後に、ぐしゃりと音がして、ちっぽけな命は無意味で無価値なまま、こうして幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 筈だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイシクルフォール!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 響く、綺麗な声と空気が弾ける爆音。

 

 落下する私は、伸ばした手を"誰か"に掴まれそのまま抱き留められた。"誰か"は滑空し地面に降り立つと、私を庇う様にして胸に抱く。

 

 そして私は、自分の手を取ってくれた"誰か"を──「彼女」を見た。

 

 透き通る氷の色をした髪。光に照らされた精緻な人形の様に整った可憐な横顔。煌めく宝石の様な青色の瞳には、けれど溢れんばかりの強い意志が灯っていた。

 彼女は唇を引き結び、妖怪の方を険しい表情で見据えている。

 私も釣られて妖怪を見た。

 

 妖怪は腕を持ち上げた姿勢のまま、胸を巨大な氷柱に貫かれ全身が白い霜で覆われた物言わぬ像と化していた。

 やがて氷柱が青い輝きを放つと、妖怪と共に爆散した。妖怪は欠片も残らず青い光の粒となって空を舞う。

 降り注ぐ青い結晶は、まるで夜空の星の様に美しく瞬いて、最後にその冷たさだけを残して宙に溶けて霧散する。

 

 そこまで見届けて彼女はほっとした様に息を吐き出した。そして私の顔を覗き込み、安心させるような笑顔で力強く言葉を発した。

 

 

「あなた無事!? 大丈夫、私が来たからにはもう安心よ!」

 

 

「──ぁ」

 

 知らず口が戦慄いた。胸が詰まって、溢れる激情に言葉を忘れる。

 

 現実は残酷だ。どれほど苦しみに喘ぎ痛みに泣き喚いたとしても決して救われる事はない。誰かが暖かな幸福に微笑む傍らで、誰かが冷たい不幸に血を流す。産まれた瞬間から理不尽な偶然に弄ばれ続ける。この世界はそういう地獄だ。

 

 故に、例え今渡の際であろうと助けなど訪れないと知っている。

 その筈、なのに──

 

 目の前の少女は駆けつけてくれた。頬を流れる汗と切り傷から滲む血を拭いもせず、乱れる呼吸もそのままで。理不尽なこの世界で、まるで都合の良い正義の味方の様に。

 

 この光景を、奇跡を、私は決して忘れない。

 

 空っぽの胸にはっきりと焼き付いた。例えこの身が地獄に墜ちようと、この目に映る青色は永遠に色褪せる事はない。

 例えこれがほんの一時の延命で、もう幾ばくも持たない命だろうと、そんなものは些細な事だ。

 

 ──ただ、この手を握ってくれるだけで、それだけで、私はもう十分救われたのだから。

 

 だから最後に、もう何をあげることも返すことも出来ないけれど、これだけは伝えないと。

 残された力を振り絞り、掠れた喉を震わせる。もつれる舌を動かし、たった一言告げるために全霊を懸けて、

 

「ぁり……が、ぅ……」

 

 零れた言葉は余りに不出来で、だからせめて万感の感謝を込める。

 

 求めた「願い(こたえ)」を知る事もなく、何一つ掴むことができなかった命だけれど。この生には確かに意味があった。

 貴女が、それをくれたのだ。

 だから……「ありがとう」と。

 

 堰を切った様に涙が溢れて、もう彼女の顔も良く見えない。もっとこの眩しさをを瞳に留めていたいのに、意思に反して意識は遠ざかって行く。

 

 それでも、繋がれた彼女の手の冷たさ(ぬくもり)だけは、ずっと消えないままで──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大丈夫、あなたは私が絶対に助けるわ。だからゆっくり休んでて」

 

 最後に、何処か遠くでそんな声が聞こえた気がした。

 




地雷ssです(激遅
不定期につきかしこ。完走したい。

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