がっこうぐらしRTA_生存者全員殲滅ルート   作:ちあさ

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パッチやDLCの関係で他の走者とはステータスやスキルの効果、NPCの性能などが違う場合があります。
あれはあれ、これはこれ、心に棚を作りましょう。


要するに細かいことは気にしないで楽しもうぜ。





食事~遭遇戦

全て順調にチャートを遂行しているため、淡々としすぎて視聴者が飽きてないか心配になるRTAはーじまーるよー。

 

 

巡ヶ丘学院高等学校よ!私は帰ってきた!

 

 

と、叫んでる暇なんてありません。

正直もう渇望ゲージが尽きる寸前です。

深夜、真っ暗になった校庭を超ダッシュ(走れないので気持ちだけ)で突っ切り、シャカシャカと外壁を登って図書室の窓をぶち破って侵入。

図書室の隣にあるバリケードで封鎖されたトイレに飛び込みます。

そして個室の中でお互いを慰めあいながら合体していた男女カップルを容赦なく頭から咀嚼します。

「もうマミさんは一人じゃないんだお。たとえ死ぬ時だって僕たちはズッと一緒なんだお」

「私、もう一人じゃない。もう何も怖くない」

そんなこと言いあっていたので願いが叶って良かったですね。

私も二人食べて渇望ゲージがほぼ満タンになって嬉しいです。

これが「喰い手良し」「死に手良し」「ネタ良し」の三方良しってやつですね。

食べきるのが後1分遅れればゲームオーバーでしたよ(3敗)

捕食って実は割と時間がかかるんですよね。

でも私は『高速捕食』のスキルを取得しているので一気に食べることが可能です。

これからはイベント進行まで時間的余裕もあるので現状確認とともにゾンビで取れるスキルなどの紹介もしていきましょう。

 

 

現状、私のステータスは

「体力:8」「筋力:1+20」「持久力:1」「知力:10」「直感:1」です。

持久力は渇望ゲージと移動速度にしか関係せず、移動速度は体力をあげても上がるので初期値のままです。

直感もRTA的にはほぼ不要。

動きが遅く生存者にタコ殴りされるゾンビでは移動速度を上げるためとガバ即死を回避するために体力全振りで問題ないです。

部位損傷さえしなければダメージ食らっても動きに支障がないゾンビなので、HPさえ上げていれば被弾しながらのゴリ押しでタイム短縮可能ですからね。

ちなみに以前データ検証のため、レベル上げしまくって体力を100まで上げて、ショットガンのヘッドショットにも余裕で耐えれるぐらい硬くしたプレイをしたのですが。

 

 

『がっこうぐらしのジャック・ベイカー』くるみちゃんのシャベルによる頭部殴打一撃で殺されました。

 

 

他のキャラのシャベル攻撃だと1%ぐらいしか減らないのに・・・。

どうやらジャック・ベイカー、違った、くるみちゃんのシャベルの頭部殴打は完全即死攻撃みたいです。

くるみちゃんの頭部殴打は特殊なカットインが入るのでカッコよくて好きなんですが食らう側としては溜まったもんじゃないですね。

頭部殴打以外では他のキャラの数倍程度のダメージで済むので頭部殴打が発動可能な間合いに入らなければ大丈夫です(8敗)

ちなみに体力8だと頭部殴打以外ならHP満タン状態で1発は耐えれます、盛大に吹き飛ばされますが。

なので即死回避の為には8を目安にしましょう。

ちなみに生存者モードではくるみちゃんを感染させて最強武器チェーンソーを手に入れて渡せば無双してくれます。

あとは定期的に抗ウイルス薬を投与することでラスボス戦までプレイヤーは体育座りで見学しててもクリア可能です。

まさに公式チートキャラの面目躍如。

 

 

 

次に現状のスキルです。

ゾンビは技能スキルは取れませんが、特定の条件を満たすことによって身体スキルが生えてきます。進化的な感じなのでしょうかね。

習得済みのスキルは『高速捕食』『張り付き最適化』『アクティブソナーLv1』の3つです。

 

 

『高速捕食』は短時間の間に一定人数を捕食することが条件です。

ショッピングモールで8人捕食したことで取得できました。

本来捕食には1体当たり20秒かかるのですが、こちらのスキルを取得することで10秒に短縮でき、また、捕食による渇望ゲージ回復量が増えます。

20秒だと連続的な戦闘の合間に回復というのは難しいのでなるべく早めに取得したいスキルですね。

 

 

『張り付き最適化』は一定のレベル以上の時、壁登りなどを試みることで一定確率で取得できます。

このスキルがあると武器などを持っていて両手が使えない状態でも壁に上ったり天井に張り付いて移動したりできます。

マンホール蓋とショットガンを持っていて両手が使えないのにどうやってシャカシャカ壁を登っているのか謎ですが、どうせゲームだしご都合主義的な移動方法なのでしょう。

 

 

『アクティブソナーLv1』は『盲目』状態で複数の対象者に見つからずに同時にアサルトキルすることで取得できます。

これもまたショッピングモールで取得しました。具体的に言えばにゃんにゃんしているカップルを始末した時ですね。

スキル能力はそのままアクティブソナーです。スキルをオンにすると一定間隔で口からチッっと音を発し、反響音で周囲の状況を見ることができます。

Lv1だと3秒間隔、10メートルの範囲を知覚可能です。

このソナーでは形しか分からないので生存者かゾンビなのかは判断できませんが、それでも視覚外からの狙撃などの奇襲を防ぐためには重要ですね。

もちろん音を発する関係で、生存者に気づかれますが、壁や天井張り付きを利用して見つかりにくくしましょう。

 

 

 

さて、これからですが、現段階で殺してOKなのはチョーカーさんのみです。

車要員の佐倉先生は当然殺せません。

くるみちゃんを殺すと野良ゾンビ相手にあっさり全滅したりするので、こちらもショッピングモールから帰ってくるまで殺せません。

殺してもよさそうなゆきちゃんとりーさんですが、ゆきちゃんを殺すとショッピングモールで確定で全滅します。

りーさんの方は、料理でみんなの正気度を回復させている関係上、ほぼ全員狂気に落ちます。

そうじゃなくても現状で一人でも殺すと佐倉先生の正気度が尽きる可能性があるので、まだ発見されてないチョーカーさん以外は殺せないのです。

正気度の管理に定評のある私の緻密な行動で今のところ全員の精神は安定しているでしょうから、よっぽどガバらないかぎり今後も大丈夫でしょうが。

 

そして、佐倉先生が生きている今、圭ちゃん達の救出に向かう際に車の乗車人数の関係でりーさんはお留守番しますので、その際に殺すのが一番です。

残りの生存者は学校に戻ってきたところを車から降りる前に奇襲をかけて一網打尽にしてゲームクリアが妥当ですね。

計画としてはこちらから降車前のくるみちゃんをショットガンで仕留めて、残弾で他も殺害。残った人はマンホールの蓋でフィニッシュ。

完璧ですね。

5人も乗ってる過密状態ならまず外すことはないですからね。

 

 

 

 

 

では早速、チョーカーさんを仕留めに行きますか。

彼女は2階の中央トイレに生息しています。

そこにはバリケード作って他の生存者も閉じ込めてありますが、特にお腹すいてないですしチョーカーさんだけサクッと殺りましょうね。

そんなわけでシャカシャカっと向かうと、あら?何故かバリケードがなくなってますね、男女両方。

不審に思って覗いてみると見事にもぬけの殻じゃないですかー。

チョーカーさんがいるはずの奥の個室も何故かからっぽです。

こんな現象初めてなんですが。

もしかして購買部探索が早まって主人公勢に救出されたとか?

チラっと3階への階段を覗いてみるともうバリケード出来てるじゃないですか。

天井を伝ってバリケードを乗り越えていくと、どうやら3階部分はすべて制圧済みになってゾンビのゾの字もなくなってます。

 

 

3階のトイレも全部解放されているようで、せっかくの食糧が台無しです。

どうやら図書室のトイレだけ気付かれなかったようです。

奥まってて存在感うすーいからね、あのトイレ。

 

 

おのれ、せっかくの食糧を。いったい誰の仕業だゴリラか!

怒りに打ち震えていると、背後から足音が。

 

 

「おい!そこにいるのは誰だ!」

 

 

その声に私はゆらりと立ち上がり振り返る。

 

 

「なっ!ば、ばけもの!」

 

 

化け物?失礼な。

私は部位欠損も特にしてないし、ぱっと見では生存者でもおかしくないでしょうに。

モブ生存者が3人、こちらに向かって懐中電灯らしきものを向けつつ、鍬や鎌をもって威嚇しています。

園芸部の備品でしょうかね。

どうやら夜の見回りをしていたようです。

見つかったものはしょうがないです。

どうせ死んでも大丈夫なモブ生存者、サクッと殺してしまいましょう。

 

 

モブ生存者Aが鍬を振りかぶって飛び掛かってきますが、そんな大振り簡単に避けれますよ。

素早く避けつつ壁に張り付き、そのまま天井へと飛び移ってからの頭上からのダイブ。

おっと確定捕食ですね。

モブ生存者Aの頭に飛び掛かると同時に捕食殺害入りました。

モグモグゴックンしながらも、マンホール蓋を振り回して隣に居たモブ生存者Bを撲殺。

残った一人は正気度判定失敗したのか甲高い悲鳴を上げてへたり込んじゃったよ。

こんなのでも経験値の元なのでちゃんと捕食します。

食べ残しはもったいないお化けが出てしまいますね。

 

 

「てめぇえええええ」

 

 

へたり込んだモブ生存者Cを頭から咀嚼していると、いきなり背後からゴリ、いやくるみちゃんがシャベルで殴りつけてきた。

あっぶねぇ、あと少し気付くのが遅れてたら死んでましたよ。

走ってくる足音に気付いてすぐに飛びのいたことで間一髪避けれたよ。

 

 

生存者2体捕食でタイミング良くレベルアップ、ポイントを急いで体力に振り分け。

これで多少速度も上がった。

 

 

くるみちゃんは間合いをはかりつつ攻撃タイミングを伺っている。

『アクティブソナー』ON

くるみちゃんの後方に5人もの人形。

 

 

えっと、今の3人の他にくるみちゃんと5人で9人?

こんな深夜に全員起きているわけがないのでそれ以上いるんだろうね。

なんでこんなに徒党を組んでるのよ。

え?どっかミスった?こんな展開はじめてだよ!

 

 

ちょっと混乱している間に後ろの5人も私を囲むように広がる。

今の段階でくるみちゃんは殺れないけど、せめてモブは殺しておかないと後が怖い。

どうやら後方で指揮している槍のようなものを持った女性が指揮官か。

こういう集団戦ではまず指揮官からやるのが鉄板だね。

 

 

廊下の窓をぶち破って、外へと飛び出す。

 

 

すぐに外壁にしがみついて上方に移動。

これで一旦敵から視線が切れた。

私のことを逃げたと勘違いさせれたら儲けもの。

 

 

指揮官の後ろへと出れるように壁をシャカシャカ移動しつつ窓から中へ、そして天井を伝って回り込みます。

おっとどうやらこちらの考えが見抜かれていたよう、しっかりこっちに振り返って槍を構えてますね。

でも他のメンツは反応できていません。

被弾覚悟で一気に決めさせて貰いましょう。

 

 

マンホール蓋を振りかぶりながら飛びかかる。

頭を狙った一撃は惜しくも避けられましたが、代わりに左腕へと当たり、肘から先を押しつぶし切断。

甲高い悲鳴を上げる指揮官をそのまま押し倒して、さて捕食ターイムと言ったところで、あれ?

 

 

え?

 

 

よく見ると、その指揮官さん、なんか見覚えが。

 

 

あれ?あなたもしかして佐倉先生ではありませんか?

 

 

ガバッたあああああ!

 

 

なんで、なんでこんなことに。

 

 

衝撃のミスに涙が止まりません。

 

 

なんで心優しい佐倉先生が戦闘部隊の指揮官なんてやってるんですか。

あんたは後ろの方で「あわわ」とか「はわわ」とか言ってる役でしょうが。

もしくは部屋の隅でぐすんぐすん泣きながら「私って役立たず」とか言ってキノコ栽培したりとか。

 

 

どうするのよ左腕。

見事にポロリしてるじゃないですか。

ごめんよーーー!っていうかどうしよう!!!

 

 

片腕で運転できる?っていうか普通に重症だけど死なない?たしか地下室に行けば手術室とかもあったはず。でも医者がーーー!

とか混乱していると、衝撃音と共に画面が一気にブレ、あれ?お空・・・お星様、きれい。

 

 

って落っこちてるーーーーーー!

 

 

視線を校舎の方に向ければ、シャベルを振り切った態勢のくるみちゃんが。

どうやら彼女のフルスイングで窓の外まで吹き飛ばされたようです。

 

 

頭部撲殺即死じゃなかったラッキー。

 

 

としておこう。

 

 

そして体力を直前に9にして置いたおかげで、くるみちゃんの攻撃と3階からの落下ダメージもギリギリ耐えれたところで、ちょっと今回のガバりに関する反省とチャート見直しの為に一旦切ります。

 

 

次回もまた枠取るのでよろしくね。

 

 

 

 

まだだ、まだ続行できるはず。

 

 

 

 

++++++++++

 

 

 

 

最悪の一日が終わり、そして翌朝。

 

 

ようやく、少し落ち着けた私は、しずくさんが助けていた生徒たちのことを思い出しました。

 

 

誰も彼も自分が生き延びるので精いっぱいのあの混乱の中で、彼女だけが他の生徒たちの為に動いていた。

そして、私たちを屋上へと逃がした後も一人で生存者を探しに行って・・・そして死んでしまった。

 

 

今私にできること、それはしずくさんの遺志を継いで、一人でも多くの生徒たちを救うこと。

教師として、そして一人の人間として。

生き残ってる生徒を助けるには、アレに変わってしまった生徒を殺さないといけないかもしれない。

いや、殺さないとダメなんだ。

自分可愛さでそれを避けて、他の生徒をしずくさんのように矢面に立たせて、そして生徒だった子たちを手にかけるのはいけないことなんて綺麗ごとをいうような。

そんな汚い大人ではしずくさんに顔向けできない。

 

 

生徒を助けたいなら、私が手を汚す覚悟を決めないといけないんだ。

 

 

私はくるみさんが持っていたのとは別のシャベルを持ち上げてみる。

重いそれをなんとか持ち上げて・・・アレが目の前にいると想定して振り下ろす。

すると、勢いに体を持っていかれ、地面へと転げてしまう。

 

 

「めぐねぇじゃそれは無理だよ」

 

 

こちらを見ていたくるみさんがダメだししてくる。

 

 

「そいつは重過ぎる。何かもっと軽い物の方がいいよ」

 

 

そういってくるみさんが鎌とかスコップとかを色々吟味しだす。

 

 

「こいつじゃ軽いけど、でもめぐねぇの運動神経じゃなぁ、もっとリーチが合った方がいいんだけど、槍とか」

 

「もう、佐倉先生って呼びなさいっていつも言ってるでしょ。でも、槍かぁ」

 

「これ、使えませんか?」

 

 

悩んでると若狭さんがモップと園芸用ナイフを持ってきてくれた。

 

 

それは確かにいいアイデアだ。

モップの部分を取り外して、棒の先端に代わりに園芸用ナイフをガムテープと縄でくくり取り付けて。

即席の槍ができあがった。

 

 

これなら軽いし、確かに私でも扱える。

何度か素振りをし、取れそうになるのを補強して、これなら戦えると確信できた頃にはもう昼前だった。

 

 

「くるみちゃん、お願いがあるんだけど」

 

「他の奴ら、助けにいくんだろう?」

 

 

くるみちゃんもどうやら逃げてくる途中でトイレのバリケードを気付いていて、まだ生存者がいるんじゃないかって考えていたらしい。

くるみさん、ごめんなさい。

本当は教師である私一人で行かないといけない。

でも弱い私ではすぐに死んでしまう。

 

 

いつかしずくさんに顔向けできる強い私になって、そして生き延びた時には、アレに変わってしまったしずくさんを絶対探し出して、そして教師として、いや一人の人間として最後のお詫びを致します。

どうか待っていてください。

 

 

 

 

そして夜。

 

 

昼間のうちに3階のトイレと2階のトイレから助け出した生徒たちと協力し、なんとか3階にいたアレらを全員殺してあげれられ、一時の安全を確保することができた。

 

 

アレらはどうやら階段を上るのが苦手なようで、階段にバリケードを設置することで侵入を容易に阻止することができた。

 

 

 

先程、寝ずの番をしていた子が下の階で窓が割れる音がしたと言ってきた。

もしかしたら生存者が逃げてきたのかもしれないと、戦える子たちと一緒に見回りをすることにした。

 

 

報告してきた子はたまたま起きていた二人を連れて先に行っているので、私も槍を手に他の子達と後を追う。

もしかしたらたくさんのアレに追われているのかもしれないし、バリケードが壊されたら3人だけでは危ない。

 

 

「おい!そこにいるのは誰だ!」「なっ!ば、ばけもの!」

 

 

先に向かった子達の声が聞こえてきた。

それを聞いてくるみさんが走り出した。

私も4人の子達を連れて追いかける。

 

 

 

 

その先に居たのは・・・。

 

 

 

異様な化け物だった・・・。

 

 

 

懐中電灯の光に照らされ、浮かび上がる異様な姿。

 

 

 

肥大した脳みそがむき出しになった頭部。

見開かれた両目には眼球がなく黒々とした闇が広がっている。

唇はなくむき出しになった歯が噛み合わされ、チッ、チッと音を発している。

身に纏うものは何もなく、ほっそりとしたピンク色の躰がゆらゆらと左右に揺れている。

首元から臍元まで縦一文字に裂けた傷からは骨がまるで牙のように並んでいる。

そして、中から何本もの手が出て、先に向かった一人を掴み、その裂け目に頭から引きずり込んでいく。

 

 

あまりの光景に意識を失いそうになるも、その化け物が左手に持っているのを目にして、なんとか意識を繋ぎ止める。

 

 

「分かれて!アレが持っているのは散弾銃よ!固まらないで!」

 

 

固まっていたら全滅する。急いで他の子達に指示する。

 

 

あの散弾銃はこの学校に赴任して直ぐの害獣対策研修で散々練習させられた銃だ。

8発まで連射できるから多数の野犬や頑丈な熊が出た際に生徒を守るために必要だと教えられた。

なんであの化け物が持っているのかは分からないけど、もし撃てるのだとしたら危険すぎる。

 

 

銃口の向きに注意しながら囲んでいると、唐突に化け物が窓を破って外へと飛び出した。

 

 

 

逃げた?

 

 

 

くるみさんたちは飛び出した窓に駆け寄って、下を覗き込んでいる。

 

 

 

こちらの人数が多いから勝ち目がないと判断した?

 

 

 

でもおかしいわ、逃げたとしたら・・・なんでこの音が聞こえるの!

 

 

 

歯を噛み合わせる音が後ろから・・・急いで振り向く。

 

 

そこには先程の化け物が裂け目から出した手を使って天井を器用に移動している光景。

槍を向けた瞬間、その化け物がこちらへと飛んで右腕に持った鈍器を私へと叩きつける。

腕で顔を庇いながら後ろに倒れこんだ。

その時左腕に焼けるような激痛が走り、堪らず悲鳴を上げてしまう。

化け物はそのまま私の上に乗り、裂け目から出した手で私の体を拘束する。

 

 

あぁ、もう死んじゃうのね。

覚悟を決めたっていうのに。

ごめんなさい、しずくさん。

向こうで会えるかな。

 

 

そう考えていたら、化け物の動きが止まった。

 

 

「ア・・・サクラ・・・センセイ・・・」

 

 

その言葉に私はその化け物の顔を見上げる。

 

 

嘘・・・

 

 

私を佐倉先生と呼んでくれた子は・・・

 

 

 

「ナンデ・・・ナンデ・・・コンナコトニ・・・」

 

 

そこにあったのは、目を閉じ、血の涙を流す・・・『しずくさん』の顔だった。

 

 

「ヒダリ・・・ウデ・・・・・・・ゴメン・・・」

 

 

「めぐねぇをはなせええええええええええええ」

 

 

 

 

既にしずくさんの手は私の体を離していた。

 

 

 

 

 

 

 

そしてくるみさんのシャベルで殴られた彼女は、暗い窓の外へと落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

生きていたのね・・・しずくさん・・・。

 

 

 

気づいてあげられなくて・・・ごめんなさい。

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