がっこうぐらしⅠ隠しモード~サブキャラ救出ルート~ 作:三郎丸
さあ三人がそれぞれのルート初期地点に向かったので四人目の主人公の視点に移ります。
四人目は三人が直前だったし大丈夫やろという運営の慢心からパンデミック直後という日常を楽しむ暇すら与えない鬼畜仕様となっています。
「ふざっけんなよクソ!!」
『突然、下校直後の女生徒が苦しみ出したと思ったら隣の一緒に帰っていた女生徒に噛み付いた――まるで意味が分からない間に周りはパニックになっていた』
いやパニックになるのは初見プレイヤーもです。
視点が変わったと思ったら初っ端から戦闘フェーズとか頭が狂ってるとしか思えない。
幸いこの主人公は運動部でそれも陸上部、周りも運動部だった為に逃げ果せ一般モブがゾンビになりフィジカルで拮抗する様なゾンビがいないのが救いですかね。
取り敢えず一定まで倒せば画面が切り替わるのでその辺にある陸上部槍投げ部門が使ってた槍を拝借しまして……せぇい!!
と作業してる間にこの主人公の特徴をば。
三人と違いプロローグ終了時点で生活部と行動を共にするのが正規ルートになるのでヒロイン以外の好感度上げにもそこそこ敏感にならないといけないのが面倒な点。
しかしヒロインのファンにとってこの主人公と共にヒロインがそつぎょうを迎えるのは願ってもない大歓喜なルートである。
何故ならそのヒロインは……
「先輩!! 大丈夫ですか!?」
「くるみ……! 無事だったんだな!」
皆さんお馴染みシャベルゴリラこと恵飛須沢胡桃さん。
ええ、もうお分かりでしょう。
くるみがヒロイン、先輩呼びされると言ったらあの方しかいません……そう、原作、本編ではゾンビになりくるみの覚醒引換券としてお陀仏となるあの先輩です。
この先輩冷静に考えて三年生のくるみに先輩呼びされてる時点で大学生の可能性が高いんですがくるみや先程の三人と親交が深く良く遊びに来ている設定らしいです。
そしてこの主人公陣営唯一の名前決めタイムの時間だオラァ!!
先輩は一貫してその呼び方しか原作でも本編でもされなかった故にこのルートでのみお前らが決めろやって事らしいですはい。
何はともあれくるみの先輩生存ルートは原作から見ていたファンからしたら最高の救済ルートに他ならないのである。
取り敢えず悩みましたが名前は『倉田哲晶』で。
しかしこのゾンビ倒し作業、そこそこ難易度が高くくるみが来た後はまだ戦闘要員になってないこのヒロインを守りながらの戦闘になります。
「次から次へと……! くるみ! お前絶対俺の後ろから離れるなよ!」
「は、はい!」
この先輩フィジカルがあるとは言いましたが完全な俊敏性タイプで機動力と回避能力はあるんですがHP、攻撃、防御、知力、精神共にモブレベルしか無くエンカウント確率が高い癖に戦闘向きですら無い面倒なステータスなんですよね……まあ今までどのルートでも見せ場の一つも無くくるみに背負われてた上で脱落してたんでそれを思えば天と地の差ですが。
「(よし、隙が出来た!)くるみ、このまま校舎に逃げ込むぞ! 走れるよな!?」
「あたしの足を見くびらないでくださいよ!」
「っし! それでこそくるみだ!」
さて一定以上のゾンビを倒したので校舎に逃げます。
ただ校舎にも少なからずゾンビはいます、真田、漆原、武智が逃がした生徒の代わりに放たれてる強化ゾンビが大半で。
お分かりかと思いますがこの学校は黒幕ランダルコーポレーションと深い繋がりがあり元々ゾンビとして配置するはずの生徒達が逃げ出した事により予備で待機していた地下にいたのを『学校側が』放出しています。
本編ではどう足掻いても生徒の犠牲者は変わらないので地下施設に行った時のみその存在を確認出来る言わば隠し設定なんですよね、これ。
「中もゾンビだらけかよ!!」
「先輩! こうなったらあたしも戦います!」
「くるみ……」
ここで出てきます選択肢。
1.一緒に戦いながら逃げる
2.戦わずに屋上に逃げ込む
この二択な訳ですが1を選びたいでしょう?
はいこれ罠です。
1を選ぶと未覚醒で攻撃がちょっと高い程度の回避が先輩未満、紙耐久のくるみがでしゃばってきてゲームオーバー一直線です。
速攻2を選んで生活部と合流しましょう。
「いや、ここで戦うのは得策じゃない。奴らは段差に尽く躓いてたから階段に弱い……このまま突っ切って屋上に行くぞ!」
「た、確かに相手が多過ぎる……分かりました! 倉田先輩とならどこまでも突っ走ります!」
このセリフが入るとそのまま屋上まで話が飛びます。
ここに来て漸くくるみ以外の生活部が出てきます、まあ大体この時点ではサブキャラなんで出番はある条件を満たさない限りこれ以降そこまでありませんが。
「おい開けてくれ! あたし達は人間だ! 噛まれてもいない!」
「生存者!? い、今開けます!」
生活部待望の二人目はみんなの癒しめぐねえ。
戦闘には絶対立たせてはいけない貧弱ステータスだが貴重な全体正気度、体力回復スキル持ちなので有能です。
なお当人の正気度は豆腐のもよう。
「さあ早く中へ……ひっ!?」
この通りちょっと顔と服に返り血を浴びてる倉田を見ただけでビビるくらいなんで笑えすらしねえや。
「悪いがこっちも生きるので精一杯だったんだ、汚いのは許してくれ」
「ご、ごめんなさい私血を見るの苦手で……その、くるみさんを守ってくれてありがとう。えっと……」
「倉田哲晶です」
「哲晶くんね、話はくるみさんから良く聞いてるわ」
「……くるみ?」
「ちょ、めぐねぇ!?」
屋上を封鎖して暫しの雑談タイム。
いやー話の調子だけならありがちな学園物なんですがねえ、倉田くん血塗れだから雰囲気ぶち壊しだよ。
「あはは、その話はまた今度じっくり聞かせてもらうとして……佐倉先生と俺達以外に後何人ここにいますか?」
「今は……後二人です」
その二人というのがゆきちゃんとりーさんなのは十中八九承知してます。
まあ生活部初期メン+倉田くんという面子だけならそこまで差は無い感じでこの生活部はスタートするんですが、何せくるみちゃんが未覚醒なもんで手数は増えても戦力的には本編より大分苦しい。
これが最初の苦行なんですよ、何とかショッピングモールに行くフェーズまでこれで凌がないとならないのはただのギャルゲー感覚で始めたプレイヤーを尽く地獄逝きにしていったのをTwitterやまとめサイトで犠牲者の声として見ています。
早く覚醒しねえかなこのゴリラ……
「そう……ですか」
因みにこの人が落胆してるのは同じ主人公組且つ面倒見てた後輩三人がいるかもと聞いたからなんですが見事に四人バラけた上に合流はまだまだ先のフェーズになるんですよねえ。
「貴方達も無事だったのね……」
「ああ……えっと、あっちの子は……」
「……この光景が余りにショックで気絶してしまったの」
「そうか……確かにこの光景は信じたくないかもな……」
りーさんこと若狭悠里に関してはこの時点だと頼れるお姉さん、焦燥感はありつつもパンデミックでグロな光景に疲れたプレイヤーの癒しにもなります。
対してゆきちゃんこと丈槍由紀は初日の接触が不可能、次の日には幼児退行して頭アッパラパーになってるのでそこからがスタートです。
そんなこんなで一通りキャラの現状把握を終えると5時の鐘が鳴りゾンビは生前の習慣に倣って『下校』していきます。
「た、助かったのか……?」
「よ、良かったぁ……」
『何故かは分からないが奴らは鐘が鳴ると学校から立ち去っていった。理屈は分からないが助かったのは理解した……そして落ち着いてみてやはりこれが夢じゃない、現実なんだと知り思わず拳を握り締める。なんでこんな残酷な事が起きねばならなかったのか、龍我、栄真、臨太郎は無事なのか……確かめないといけない。全てを知らなければならない。だから俺は生きていく、このクソッタレみたいな地獄を――』
半泣きでへたり込むめぐねえやっぱかわいいっすね……というのはさておき倉田くんの独白が挟まりこれでプロローグは終わりです、お疲れ様でした。
次回からは原作のみーくん救出フェーズに当たるえんそくまでのそれぞれ個々の物語を1フェーズ一人でやっていく事になります。
くるみと戦った場合のメリット
ドロップしたアイテムがそのまま初期装備に加わる
くるみとの愛情度上昇