がっこうぐらしⅠ隠しモード~サブキャラ救出ルート~ 作:三郎丸
多分次回はまた一ヶ月開きそう…ファッキュー!・
『――私は小さい頃、助けられてばかりだった。
重い病気でロクに外で遊んだ事も無くて、友達なんていもしなかった。
さみしくないのか、と家の使用人に尋ねられた事があった。
私は分からなかった。
ずっとこの環境にいて、外の世界を知りもしなかったから、友達というものも分からなくて、他の子と境遇を比べる事すらしなかった。
それが私の当たり前だったから。
でも、ある日それは変わった』
『「ここで待っててね」』
『「はい、おかあさま」』
『検査が終わったあといつもある、おかあさまと主治医さんのお話。私はつまらないからと診察室の外に出て本を読んでいた。
そんな時だった』
『「また君か……全く、君は良く風邪を引く子だな」』
『「何から何まですいません……ぶぇくし!!」』
『「……良いから受け付けしてきなさい」』
『「ア、ハイ」』
『妙に羨ましく感じた。ただの風邪だと笑える環境が、とてつもなく羨ましかった』
『そう思う事なんて無かったのに』
『「あれ、君一人?」』
『そう思った事が私を変えるなんて、思いもしなかった』
と、アリアちゃんの回想が終わったところで精神若干弱いとは何だったのかな漆原ルートの二日目です。
アリアちゃんの回想は残念ながらここまでみたいですが情報を流しているルート経験者曰く不自然に終わってそのまま次も無いそうなのでこれが全部なんでしょうけど追加コンテンツだとしたらもっと確率を上げるべきでは……というかタレコミによると隠しキャラの癖に扱いが良くないとか言われてますが嫌な予感しかしませんね……
まあそれはさておきあったらしい朝がきたーきぼーの朝がーとはならずゾンビにバリケードがガタガタと揺らされてる音で目が覚めます。
日付が変わった瞬間強制ムービーとそこからの防衛戦という名の強制戦闘突入、相変わらず初見殺しに余念が無い。
私としても大まかな進行は事前に知っていましたがこんな鬼畜ムーブはつゆ知らずでこう見えて結構焦ってるんですよ!?
まあ幸い小学校のゾンビともあり中高生の強靭な肉体がゾンビになってるものが少ないのが救い。
それでも漆原くんだと苦戦しますがね!
何せ平均が50として漆原くんのパワーは驚愕の15(攻略本から引用)、男子どころか今作全キャラ含めても下から三番目(条件解放で下二人の一人がある程度ステータスが上がる為最終的には下から二番目)とか頭おかしくなりますよ!
兎にも角にも二人はまだ気付かず寝てるので正気度、愛情度が下がらない今のうちに掃除用具入れに何故かある鉄パイプを取りまして……突いてよろめかせて殴打!アンド殴打!
幸い一体なので距離感さえ守れば長期戦にはなりますが問題無いはず!
「そ、そんな……」
ってなんで二体追加で現れてるんですか!?
こちとら貧弱パワーの漆原くんで今まで回避と防御しながら撒く戦法だったんですよ!?
ぐぬぬ……どうしたら良いやら……ワンチャンこれが通常ルートならリセ視野に入れておけるんですがこんな時に激レアルートにいる自分を呪いたいです、全く……
まともにやり合ったらスタミナはさておきバリケードの耐久がかなり削られる……やっと一体を半分削ったってのに……
「……一人でむりしないで」
「し、新藤さん!?」
あやっべ焦って音出しながら戦ってるの気付かなかったですね……これ詰み……ですね。
いやね、ちょっと中断しますがこれ新藤アリア出現ルートの二人の内一人がアリアちゃんに見つかるやらかしをやらかしてたって報告聞いたんですがこの後死んだって……バカな、こんなハズでは……
まあ折角の激レアルートなんでリセットはしませんが、非常に勿体ない事を……ぐぬぬ。
「私もやる」
「だ、ダメだよ!!」
「……でもこのままじゃジリ貧」
「……大丈夫さ、僕の作ったバリケードはたかが数体相手に壊れるもんじゃない。それより……君はるーちゃんの側にいてあげて。ジリ貧だけど倒せなくは無いよ」
『何故か分からない。嫌な予感がした』
『でもこのまま任せたら新藤さん……アリアちゃんは危ない目に遭っていたとカンが告げていた。武術の心得があるとは言ってたから本当は手伝ってもらえたらありがたかったけど……これで胸騒ぎが収まるなら安いもんだと気合を入れる』
「……あぶなくなったら呼んで。行くから」
「その時は情けないけど頼むよ」
…………あるぇー?
このまま詰むと思ったんですがね……何か大丈夫そう? なんですが……こっから落とすのは考えにくいですが万が一他分岐だった場合何が引っかかってそうなったのか全く分からない……それはそれでモヤりますが考えても先には進めないんで何としてでも倒しきりましょう。
「……た、倒しきったぁ」
「お疲れ様……水飲んで」
「あはは、ありがとう」
『アレから結局20分くらいジリ貧したらしいけど傷らしい傷は無しに勝てた。ただ非力な僕だと数体倒すのもかなり苦労した。結局情けない姿を晒しちゃったけど二人を守れたならそれでも良いかなと思ったり。相変わらず表情を変えずに接してくるアリアちゃんだけど、僕にとってはその表情が何よりの安心になった』
……本当に何事も無く終わりましたよ?
これ罠じゃないですよね?
どこでどう分岐したのかは皆目見当もつかない現状ですが最早ここからの新藤アリアルートは未知の世界の中でも更に未知の領域に足を突っ込んでいるも同然。
一応運営に許可貰って新藤アリアルート配信していた訳ですがこれ大丈夫なんですかね……/え? この前みたく思いっきりスチル載せずさえぼかせば大丈夫? や、やだなあ流石にそんなヘマ二度もしませんよ……/(/は後付け実況部分)
はいそれより続きですよ続き、ここで気を抜いて好感度下がったら笑えませんからね。
「瑠璃ちゃんは?」
「……あの子ならまだ寝てる。というかまだ朝日ものぼりきってない」
「うわっほんとだ……」
『倒す事に夢中でどうやら僕は周りが一切見えていなかったらしい。まだまだ薄暗い外を眺めて苦笑いするしか無かった。しかし朝日が昇っていないとなるとまだやれる事がある事に気が付いた。今後の生命線にもなる重要な事だ』
「どうしたの?」
「あ、ごめんね。まだ朝になりきってないなら食料調達出来る場所があるから行ってみようって思ってね」
「……ここには購買も無い。どこ?」
「職員室の冷蔵庫……あそこだけ僕が来たパンデミックからかなり時間帯が経った時でもしっかり冷蔵されてるのが見えたんだよね。ただあの時は生存者探索が最優先だったから手が付けられなかったんだけどね」
「りんたろーって案外目敏いのね」
「あ、案外って……いやまあそんな見た目してるけども……」
「ふふ、嘘よ。ごめんなさい、つい懐かしくなっちゃって」
「ん? 懐かしい?」
『懐かしい、という違和感のある言葉にアリアちゃんとどこかで会っていただろうかと思考を巡らせる。……思い当たる節がある様な無い様な……何だかモヤが掛かった何かが見える気もするのに微妙に分からなくてもどかしい気持ちになる』
「……な、なんでもないわ。それより食料調達の探索、行くんでしょ?私も着いていくわ」
『まあ本人が聞いてほしく無さそうだし僕も分からないんじゃ言及しても良い事は無いだろうし控えておこう……と思考をリセットするとアリアちゃんの爆弾発言に遅れてリアクションを取る羽目になった』
「えぇっ!? いや確かに人手が増えるのは素直に嬉しいけどアリアちゃんも瑠璃ちゃんも危ないんじゃ……」
「じゃあわたしもいく!」
「る、瑠璃ちゃん!?」
『そもそも寝てる瑠璃ちゃんを一人には……っていい掛けた瞬間に瑠璃ちゃんが起きている事に気が付いた。というかアリアちゃんもどことなくしてやったりな顔してるし』
「……これで2対1」
「わ、分かったよ。日が昇る前に行こうか。でも無理はしないでね」
「わーい! おにーちゃんの足ひっぱらないようにがんばる!」
「……ありがとう」
「え?」
「何でもない……」
『今何か聞こえた気が……いや気のせい? どちらにせよ今は早く食料調達に向かわなきゃな』
「とにかく無闇矢鱈に戦わない事と無茶しない事だけ約束してよ、みんな無事が一番なんだから」
「分かってる」
「はーい」
『二人とも何だかニコニコしてて、僕はそんな二人を見ながら苦笑いする他無かった。でもこんな二人だからこそ弱い僕でも、一番の最年長の僕が守っていかなきゃ……』
はい、今回はここまでになります。
……何かるーちゃんの出番が少ない様な……きっと気のせいでしょう。
アリアちゃんは果たして噂通りの不憫なルートになるのかどうか……ある意味期待してます。
ではまた次回お会いしましょう。
閉店ガラガラ~