チートに「無敵結界」をお願いしただけなのに、なんでなの? 作:魔王パワーで無双したい人
おはようございます。ジルです。
あのあとマミの監視も自分の狩りも大変不都合なくやれております。
昨晩は、さやかが落ち込んだり、恋バナしているのがなんとなく印象的だったようですね。
あー
そっか寝取られ見てればよかった。
あと、ほむらは次回から単独で動くようだ。
たぶんワルプルギスの夜の方準備したり、まどかの方フォローしているんだろう。
「ねえ」
「何かな?」
マミさんの家で、朝ご飯と牛乳2リットルを飲み干したところで話しかけられた。
「なんで、そんなに牛乳を?」
「今更?」
そう。実は毎日牛乳を5~6リットルくらい飲んでいる。
朝昼夕晩1~2本。
「……背とか、胸とか気にしているのかな?って」
「…」
いや、私でなければすごい怒っていただろう。
別に胸はこのサイズでも至高だし、成長しきったジルのも究極である。
背には特段コンプレックスはない。成長しきった自分も、今の自分も大変かわいい。うむ可愛い。最高だ……
っと、自己陶酔はやめておこう。
「いいかなマミ。
私は吸血鬼だ。それは知っているね?」
「ええ。」
「吸血鬼の食事はその名の通り、血だ。だが、魔女からは取れない」
「え?そうなの?」
「あれは命というか、エネルギーの吸収がメインだからね。」
「へぇ…」
「ゆえに血が必要な訳だ。
吸血鬼であるがゆえに。
まあ、そのせいで、マスケット撃たれるわ、剣を向けられるわ大変なわけだが」
「うぐっ…………」
「さて、そこで牛乳なのだが…知っているかね。
牛乳…乳は血からできているのだ。
つまり、血から精製され、飲みやすく胃や腸から吸収されやすい形に変えたもの。
それがミルクなのだ。」
「ええっ!」
「つまり、吸血鬼の吸血衝動は牛乳で治まる!」
「えええええええええ!!!!」
「つまり、血を吸う。食事なのである。」
「そうだったのね、勘違いしちゃったわ」
「うむ。勘違いするのは仕方ない話だ。気にしないのでそちらも気にしないでほしい。」
「わかったわ」
うむうむ。
納得したな。
さーて、こんな嘘まみれの与太話、いつまで信じるかなぁ。
単純に牛乳が好きなだけなんだよね。
だいたい魔王にそんな衝動無いし、食事も実は摂らなくても生きていられる。
はーしかし、まさしく茶番。コレ、カットしても問題ないシーンだよね。
そんな訳で、今日も今日とてマミと家で分かれて、魔女狩りだ。
ちょいちょい遠くの魔女を狩って、魔女結界が崩壊。グリーフシードを拾ってステルス使う流れなのだが、グリーフシードを拾う段階で、弓攻撃である。
え?まどか?
とか思ったが違った。
誰だ?見たこともない魔法少女だが。
「見つけたぞ!狩場あらしの吸血鬼め!」
あら、有名人?
「何の用事だろう?」
「ハッ!!
いままで散々魔女を横取りしておいて、そんな事を言うんだ。」
「別に横取りなんてしていないのだが」
会話の途中で ピューイ と甲高い音。笛?口笛か?
それに合わせて魔法少女が弓を番える。
身構えるも、その時地面が割れる。
なんと?
弓使いの魔法少女は拘束系統の弓なのか、落下する私と地面に張り付ける。
服が!!!
なるほど、考えた。
落下中なら回避行動は取れない…。
そして貼り付けも行動阻害。
となれば本命が…来た!
デカイハンマー持った魔法少女が真上からソレを振り下ろす。
うおーーーー
なんというか対人用コンボだね。
無敵結界は使ってないので、ダメージがーー!
ああ、200も食らってしまった!
……200Mじゃないよ、200ね。
ああ痛い…(ちょっぴり)
とりあえず、ビルの地下まで貫通しクレーターすら作った。
いや、びっくり。
「へえ、吸血鬼っていうから、霧になって逃げたり、コウモリになると思ってた。」
ハンマーをどかすと周囲が水のカーテンで覆われていた。
3人めの魔法少女。床を崩したのもこいつかな?
「別に吸血鬼だからって、霧になるのもコウモリになるのも無い。どこの迷信?」
「そりゃあそうよね。
キュゥべえが、魔女を狩ったらすぐに姿を消すと言っていたから、てっきりね。」
じわりじわりと水の膜が迫りくる。
で?それで?
起き上がると理解不能という表情を見せる。
ムッとした、水使いの魔法少女は水を刃に変え、攻撃する。
ほう、そんな風に攻撃するのか。なんか残念な気がしなくもない。
避けられているのに腹を立てたのか、水で私を押しつぶす。
全周からやられたら避ける間もない。
でも、水の中に入っただけ。
で?
「くらええーーーーー!!」
4人目の魔法少女か!
エフェクト付きの雷撃攻撃で、ほう、感電させるのか。
で、全員引いていく。
ん?
-359
そして大爆発したった。
ああ、水の電気分解と、水素爆発ですね。耳が痛いし、服が…。
ようやるね。
グリーフシードとか置いてきてて良かった。ああ念の為に持ち歩いてる2個はある。
片手に持ってます。
が、ソレ以外が一切合切吹き飛んだ。
全裸である。
…あ、旧ジルの時散々裸だったから恥ずかしくない。
ただ、問題が一つある。
マミのスマホが吹き飛んだ!
なんて奴らだ!!
あーあとでマミに怒られる。
「やったか?」
「いや、それ駄目でしょ。言ったら。」
「え?なんで?」
「やってないフラグだよ、禁句だよ?」
煙の向こうから、そんな掛け合いが聞こえる。
なかなか愉快な奴らのようだ。
しかし、まさか、私のほうがやったかを言われる事になるとは…いやそうか、私はそっち側か。
うーん。倒れておこうかな?
その方が面白そうな事が聞けそう。
イイネ!じゃ倒れます。
ヤムチャしやがって!な格好でな!!!
煙が晴れると、どっと湧き出し、近づいてくる。
「やってるじゃない!」
「ほっ」
「いやーうまく行ったね。」
「うんうん」
まあ、かなり殺意高めのコンボで固めて来ましたからね。
「ハンマーで叩いても元気に意識あったからね。
硬い硬いって言われてたけど、ほんと硬かった。」
「だからこそ電撃からの水爆で良かったよね。」
「まーあのコンボ食らって死ななかった魔女いないしなー」
「で、キュゥべえ、コイツがそこらの魔女倒して、私達から魔女を横取りしてたやつ?で合ってるよね?
最初確認せず殴ったけど。」
「ユミ!油断しないで!まだそいつの意識あるよ!」
チッ、キュゥべえめ。余計なことを。
「え?」
ばっと起き上がりしま、ユミと言われた魔法少女の後ろにまわり頭を強撃。
はい、脳震盪と。
「…」
「あ!」
「ユミ!くっそーーーーー!」
バリバリと雷使いが仲間が居るにも関わらず雷撃を放ってきた。
魔法の雷撃より威力はあるが、速度が甘い。
なんで光速に近くないのだろうね。
ということで、咄嗟に避けれました。
雷使いは置いといて、ハンマー使いと水使いの背後に回り込み…
おお、反応できたの雷使いだけか。
で、同じく脳震盪ってことで頭ガツーン。
「くっ、うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ-----!」
眩しい。
って、いうかこのエリアを雷撃で満たしているみたいだな。魔力使い過ぎでは?
「死ねええええええぇぇぇぇぇぇえええ!!!」
ちょっとずつダメージ蓄積するので、見えないながらも真後ろに周り、ガツーンと一発。
それで気を失って倒れた。
うん。戦闘下手だわ。自分。
「…で、キュゥべえさん。これは一体何かな。」
呼びかけると、白いのが瓦礫の隙間から現れる。
「まさか、この魔法少女4人を倒せるとは思いもしなかったよ。」
「えらく素直に認めるね。」
「僕もこの結果は想定外だ。確かに強いとは思っていたが、ここまで魔法少女を圧倒できるとは思いもしなかった。
やはり君は極めつけのイレギュラーだね。」
「………特に敵対はしていなかったと思ったのだが。
お前は一体何に対して興味をそそられたのかな。」
「僕らは当初、魔法少女の祈りから生まれた別の存在であると仮定していたんだ。
だからこそ、その魔力でその防御力。ダメージがあるはずなのにまるで堪えた様子もない。
そして、学校の上で見せた時間を操る魔法。
これらを複合して考えた時、別の時間軸で君が作られ、過去に送られた。
であるなら、君の存在は自明だ。魔法少女によって作られた存在。
それが君だ。
魔法少女の願いと祈りによって生まれ、呪いによって強化された存在。
それならこの強さも頷ける。
そして君が何を求めてこの時間軸で過ごすのかが謎だったけど、こうまで魔女を狩る理由は君が魔女を殺す存在として定義されていたからじゃないかな。」
ハイ。キュゥべえの推理推論長文でした。なげえよ!
「残念。ハズレ。
でも正解を言うつもりはないよ。」
「そうか、…それは残念だ。」
全然残念そうじゃない…
はっ?待て何だこれ?
HPがものすごい勢いで回復している…2億回復した…だと!?
重衰弱が解けて衰弱状態。全能力値-50%
体が軽い…。こんな気持でって言うとフラグだけどなんぞ?
「…!!
君は一体…………」
おや、キュゥべえも気付いたか。
そうなんです。希望と絶望の相転移。そのパワーの回収。
キュゥべえ達から横取りしてみた。
魔女一体の穢れが100万回復だとすると、魔法少女の絶望パワーは2億。
ハッ!
魔女なんかお話になりませんな!!!
コレあと4人くらい絶望してもらったら直ぐに全快するんじゃないか?
「やはり君は危険な存在だね。
まさかこんな方法があるなんて。」
「私にちょっかいをかけたのだ。当然だろう。放っておけばよかったのだ。」
キュゥべえを一瞥すると立ち去ろうとする………ん?
「でも、念の為保険をかけといてよかったよ。」
空間が歪んでいるように見える。
いや分かるぞ。異界を移動する術を心得ていいるからわかる。
ククク。こいつ空間隔離するつもりだ。
「君はこの宇宙に居てはいけない存在だ。だから、この空間の狭間に消えてなくなるといい。」
「なるほど、やけに饒舌だったのは時間稼ぎ…か。」
「そうだよ。
もう、ここまで来たら誰も止められないからね。」
「それこそ、神か何かでかければ――か?」
「!!
まあ、そんな存在が居たら、そうだね。
それくらい出来なければおかしい。」
「それにしても、魔法少女4人を犠牲に私を倒すとか、釣り合いとれているのかどうか。」
「今しがた、魔法少女の魔女化に関わる力を横取りするのを見て君が危険なのははっきり思い知ったよ。
君は今ここで消え去るべきなんだ。」
「ふーん。」
なお、この空間お歪みですが片手間で直せます。
どうしよう、あのドヤ顔。殴りたい。
「終わりまで、あと20分ってところかな。
そこで聞いてみたいんだが…結局のところ、君の目的は一体なんだったんだい?」
ここで、壮大なホラを吹いたところでキュゥべえだしな。
今も情報がリンクされていないとも限らないし。
「うむ。……徹頭徹尾嘘はついてないのだけど。
休養だ。
体力がダウンして衰弱状態だった。
そして吸血鬼の休養は血で、命だ。
とりわけ吸収効率が良かったのが魔女だった。」
「………え?」
おっ、キュゥべえに え? って言わせてみた。
「…………本当に…休養…だったのかい?」
「まあ、攻撃されたら、火の粉は払わないといけないからな。」
「…なんてことだ、だとしたら僕らは少し対応を誤った。
でも、魔女化の力を横取りするような君は、やはり危険な存在だ。結論は変わらないだろう。」
「もし…もし仮にだ。
このような空間を脱することができる程だとしたら、次はどうするつもりだった?」
「君がこの空間を抜け出せたら?という推論に意味があるとは思えないけど、そうだね。
もし君がこの空間から抜け出せたら、今度はこの星を破壊するなりして対処しなきゃいけないかな。」
「……………」
え、どうしよう。この星ピンチな件。
それはイカンだろう。
仕方ないここは譲歩するか。
「コミュニケーションは大事だと思うんだ。何も星を壊さなくても良いと思う。」
「ただの推論にしか過ぎないのに、何を言っているんだい?」
「キュゥべえ。お前は他の端末に、今もつながっているか?」
「!?
驚いた。僕らが複数いると理解していたんだね。
そうだね。今もこの会話をモニタリングしているよ。
それこそ、空間が壊れるその時までね。」
「じゃあ、交渉だ。
もしも、私がここから抜け出せたら、もう魔女化の力は横取りしない。
グリーフシードは他の魔法少女に譲る。
だから星は破壊しないでくれ。」
「……まさか、そんなこともできるのかい?」
「おや?気付いたか。」
「そんな交渉をするのなら、つまりこの空間崩壊は意味を成さないという事だ。
だけど、今後交渉として不干渉を貫くと言うならそれはそれで成立しうる話だ。」
「自分としては、この星が無くなろうが問題は発生しないが、休養の地が無くなるのは面倒だからね。」
「……分かった。
相互不干渉という辺りが落としどころだろう。」
私が手を振るとパリンと空間の歪みは正される。
重衰弱解けて、少し楽になったからね。
「さて、もう少し相互不干渉について、詰めようじゃないか。」
「確かに。今も巴マミが復活するなんて想定外の事が起きている。
誰が手を下したのか想像に難くない。」
いや、アレ手助けはしたけど自分でやってたよ?
「じゃあ、交渉を始めようか。」
何故か地球の存亡がかかった交渉が始まってしまった。
だから宇宙文明は嫌いだ。