チートに「無敵結界」をお願いしただけなのに、なんでなの? 作:魔王パワーで無双したい人
5.こんな敵だらけの世界に居られるか!私は帰らせてもらう!
こんにちは。
なんだか知らないけど多分シナリオぶっこわしたジルさんです。
今ですか?
ジジイぶっ倒れたのをほっといて、その辺の洋服店に入って着替えています。
2000年ぶりの下着。2000年ぶりのお洋服です。
まあ、憑依した時から真っ裸だったけどな。
ヒロインズから吸った血とジジイ…ラスボス倒したおかげでLvも上がり、HP15万ほど確保できたので、とりあえずオルケスタろうかと思います。
私の!
無双は!
これからだ!!!
と、打ち切り最終回ぽく意気込んだが、全然最終回じゃないよ。
大丈夫。
しかしジルの容姿はすごいよね。何着ても似合う。セルフ着せ替え人形を愉しんでおります。ムフフ。
とりあえず手足に黒い靴下と手袋して、黒系の服…なんでゴスロリが似合うんだ。
いやいや。もっと目立たない服にしよう。
大人しめの普通の洋服を着てと…。あぁいいね。可愛い。コレもナルシストになるのかな。
目のほうがちゃんと焦点合っててクマがないから、なおイイネ。
あと、魔力とか瘴気とかプレッシャーとか垂れ流し良くない。
正義の味方ホイホイになってしまい、今回みたいな事態を引き起こしてしまう。
こう、出ないように引き締めよう。
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
準備完了!
漏れる魔力と瘴気は抑えた。
さらば超昂世界よ!
こんな敵ばっかりの世界に居られるか!!
私は帰らせてもらう!
異界ワープ!
デ・ラ・アドミラル空間でオルケスタって…
…接続終了。
Lv417のHP45万むふふ。
才能限界Lv上がってるあがってる!
さーて、ルドワールドに戻ってもいいが、シナリオ崩壊待ったなしになるからな。
別世界で養生しよう。最大HPまでとは言わんが7億くらいまでは回復したい。
どっかHPとかが回復する癒しの世界は無いものか。
まあ、こんな所に居ても消耗するだけだし、移動してしまおう。
いざ!ゲートオープン!!
―――――――
ランダムに繋いだ黒い門から出ると、またコンクリートジャングルが見えた。
はぁ…。まーた、現代世界ですか?
現代異能バトルでもさせたいんですかね。
てか、前の世界よりもっと濃密に魔力とか瘴気とか感じるんですけど。
どーなってんの?地球さんよぉ!
よし。今回は真っ裸じゃないし魔力も瘴気も出してない。
どっか休みたい。休むにはどうしたらいい?
………あ、金無い。
……………………………
無銭飲食して留置場で休むというのもひとつか。
いや戸籍がないから不法入国のセットで大変にめんどくなりそうだな。
政府筋で異能者居たらやっかいだし、どっかで金かせぎたい…
そんな風にキョロキョロしていると斜めの方から、チャラそうな男が近づいてくる。
「はーすっげえかわいいな。あんた
なあなあ、これから遊ばない?」
ああ、哀れな犠牲者が声をかけてきたぞ(ナンパという)
こいつから金をいただくのもアリだな。
付いていこうと返事をしようとしたとき、背後で魔力が弾けた。
なんぞ?
世界は一気に塗り替わり、急造された異世界に放り込まれる。
「な、なんだあ!?」
ナンパした男が慌てる。
この世界の説明もしづらい。
子供の落書きのような?そうでないような独特のタッチで描かれる世界だ。
またか。また私に安寧は無いのか。
だが、大丈夫。
今回はHPも45万あるし、いちおう戦闘可能なだけの体力はある。
ふらふらだけどな!
周囲からなんかわからん化け物?うん化け物。世界と同じタッチで描かれる敵。
それが蠢き、襲いかかってくる。
植物のツタのような、クレヨンの絵の具のようなソレが巻き付いてくる。
「う、うわあああああーーーーー」
男は逃げ出した。
しかし、回り込まれてしまった。と、表現すべき感じで行く手を敵が阻む。
声が聞こえる。少女独特の甲高い声。そして笑い声だ。
敵の声なのだろう。
不気味さが一層際立つ、そして思う。
コレ、アリスソフトなワールドじゃねえわ。
いや、またそうかなーー今度は何かな?って思ったけどさ。
気が付けば男は食い殺され、上半身が無くなっていた。
「あ、…」
そうだ、金だ。
ジルちゃんはズボンのポケットにある財布をゲットしたのでした。
え?敵?
ああ、うん。
ガンガン攻撃してきているよ。食おうとしている。
植物のツタがまるで触手のように蠢いて絡みつき、獲物の動きを止める。そして食らいつく。
当然まったく効きません。
唾液で服が汚れるので勘弁して欲しい。
何かしらのヒーローか何か来ないかな。
てか、この敵の異世界にもなにか見覚えがある。
うーん。
なんだったっけなぁ。
確か…カレー。わんわん…………ああ、イヌカレー空間だ。
と、すると…
銃声。ドスンドスンとライフリング付きマスケット銃から弾丸が放たれる。
はい、知ってた。
魔法少女ですね。わかります。
そっかー、今度は魔法少女まどか☆マギカ世界ですか。
まあ、エロゲワールドから出れて良かった。
「危機一髪だったわね。」
いえ、間に合ってなかったよ?
ガンガン攻撃食らってたし。
確か、首もげの人だ!
「ちょっと待っててね。すぐ片付けちゃうから。」
あ、お構いなく。
で、ものの数十秒で、敵は全部この人が片してくれました。
「大丈夫?怪我はない?」
「ええ、大丈夫ですよ。ありがとうございます。」
ええ、キレイなジルちゃんですからね。
ちゃんとコミュニケーションはとれます。
てか2000年でやっとまともなコミュニケーションが…ああ、感涙だ。
「ああ、泣いてしまって。
もう大丈夫よ。怖かったわね。」
あ。勘違いさせてしまった。
ボッチ同士仲良くやっていこう。
「今回は使い魔だけだったようだね。」
白いマスコット風宇宙人。インキュベーターさんである。
まあ、ある意味宇宙の維持を考える文明人の鑑ではあるんですよね。
人間を家畜と考えているあたり、旧ジルに通じるところがあるが。
てか、そんなんばっかりじゃないか?
これが旧ジルの呪いか…
「ええ、魔女じゃなくて良かったわ。」
「魔女?…あと、なにそれ」
とぼけて応対してはいけない。普通に普通の感想と質問だ。
普通普通。コモンセンス。
「キュウベぇが見れるなんて、貴女も素質があるのね、良いわ私につきあってくれない?」
「…?」
「やあ、僕の名前はキュウベぇ。宜しくね!」
いいぞいいぞ。こいつんちに泊まったりして回復だ。
どうせ頭もげして、いずれ消えるし、こいつんちで休むのはアリだな。
この白い宇宙人に関しては、どうでもいい。食っても回復するとは思えないしな。
「今の魔物と、魔法少女について説明したいの。うちに来てくれるかしら?」
「うん。」
コクリと頷き、スーパーで食い物を買ってから、彼女…巴マミの家に向かった。
魔法少女になることは無いだろうが、なった場合は魔王少女になってしまうのだろうか。
だいたい年齢は2000歳超えるぞ?
希望と絶望の相転移だろう?
絶望の底の底を、庭園を気軽に散歩するように行ける私に対してどうしろって言うんだろうね。
まあ、あの宇宙人。押さえつけている私の魔力を素質として反応したのかもしれないが。
─────────
巴マミ宅で、ご飯食べつつ魔法少女とか願いとか諸々聞いた後、
魔法少女にならないかとの問いは「特に願いは無い」と、答えたが「せっかくだから」と、魔法少女体験とか言って来るんです。
まあ、魔女から命吸って回復できるかもしれないから了承したが、あと何年で本編始まるんだ?
端折りすぎ?いや眠い。勘弁してくれ。
そのままお泊りしました。
今は昼間で、マミ宅でお休み中。彼女は学生なので学校に行っています。
あーやはり食事と睡眠でいくらか回復しますね。
一日やそこらで全回復しない。だが、ただ寝ているだけというのも難しいし、回復には食事も必要だ。
それなりに活動しなければならないのは、本当に怠い。
やはりノスでいいから顎で使える奴が居たほうが良い。
だるいなー。
で、放課後。ずっと寝ていましたので夕方です。
そしてねんがんの魔法少女体験である。
待ち合わせの場所に行くとですね、うん。
なんというか、知ってた。
一緒に同行する奴、まどかと、さやかですね。はい、マジ本編中ですよ!
あれー?なんかタイムスケジュール合わないんだけど、いいのか?
まあいい。挨拶は基本だ。挨拶しよう。
「こんにちは、私はジル。何か魔法少女体験に誘われました。」
「おお!こんにちは? 私は美樹さやか。こっちはまどかよ。」
「よろしくお願いします。鹿目まどかです。」
…ふむ。こいつがアルティメットまどか…神になれるんだよね?
まあ概念だけかもしれんが。
となれば神パワーの得かたについても考察できるかも知れないのは僥倖だ。
存分に観察させてもらおう。
「自己紹介も終わった所で早速行ってみましょうか。」
そう言ってソウルジェムを手に取り、魔力探査を行う。
ふむ…ふむ…
あっちか…
ン…?ああ、マミはまだ見つけていないのか。
がんばれー
しかし魔王というのはすごい。
魔物の王でもあるし、魔法の王でもある。文字通り魔の王だ。
魔法を使うのではない。魔法が使われるのだ。
訳が分からない?
本来であれば、定型の魔法を使うのが一般。決められた魔法しか使えない。
では使われる魔法とは何かというと、魔王自身が欲しいと思った効果を魔法の方が忖度して使用されるのだ。
魔法による忖度。それが魔王だ!
いやー
マジ魔王ぱねえ。
Lv見るのだって、HP見るのだってオリジナル魔法だし、さっきの魔女探すのも魔女レーダー(新規で作成)探せる。
流石に惑星一個まるっとスキャンするのは骨が折れるが、やれなくもない。
無敵結界欲しかっただけなのにね、なんでだろうね。
さて、そんな考察をしつつ、みんなでぶらついていると、やっとこさ魔女を見つけたようだ。
「こっちね。」
「あ!マミさん!!」
行く先のビル屋上から、飛び降りる人影アリ。
落ちた人は巴マミが危なげなく魔法?で救助する。
助けた後に何か言っていたが、魔女の口づけとかなんかそこらへんの説明だろう。
そのまま進むと目的地のようだ。
「さて、ここから魔女結界の中よ。十分に気を付けてね。」
素人を、危険なとこに入れるなよと言いたい。言わないけど。
お供の二人は頷き、恐る恐る入っていく。
自分は最後になる。
「…」
チラ見。はい、暁美 ほむら発見。
知ってた。
ワルプルギスの夜だったっけ。
アレと戦うのか…いやまて、別に戦わなくても良いか。
シナリオ通りならアルティメットまどかが倒すし。
まーせいぜい楽しませてもらおう。
フハハハハハ。
と、心のなかで笑ってから、魔女結界にIN。
うーん。入ったらなんかね。
魔女結界のど真ん中でね。自分魔女に巻き付かれているの。
なんで?
展開飛び飛び(ここだけじゃないとは思うけど)との事で修正しました。
たぶん、コレじゃないって思うだろうけどまあ。