今回、キリのいいところが見つからず長くなってしまいましたw
では、今回で《J》編は完結となります。では、どうぞ。
ジェネシスの危機を救った白い着物の女性、シキはサクラを抱えたままアルベリヒの方を睨む。
「君は……何者だ」
アルベリヒはかなり警戒した様子でシキに尋ねる。
だがシキはなにも答えない。
「誰かは知らないが……ふん、丁度いい。実験サンプルは多いほどいいからねぇ。君も僕の道具になってもらおうか!」
アルベリヒはニヤリと笑いながらショートスピアを携えてシキに向かって駆け出す。
シキはサクラをジェネシスに預けると、左腰の日本刀を引き抜いた。
アルベリヒのショートスピアとシキの日本刀が衝突し、火花を散らす。
そこからアルベリヒはシキに向かって高速の刺突を連続で繰り出すが、シキはそれらを全て先読みして回避していく。
「チィ、ならば…!」
『Jack Rise!』
アルベリヒはショートスピアのグリップエンドにあるレバーを引くと、ショートスピアの刃に赤黒いオーラが発生する。
先程奪い取ったジェネシスのスキルを使うつもりなのだ。
『Jacking Break!』
「これで、どうだっ!」
赤黒い斬撃がシキに向かって飛んでいく。
するとシキの両眼が青白く輝き、彼女の日本刀の刃もペールブルーの光が宿ってソードスキルが発動した。
シキはその刀を両手で左腰あたりにゆっくりと構える。
そして一瞬の動作で右上方向に振り上げ、赤黒い斬撃ごとアルベリヒの右腕を斬り落とした。
「な、に……!この僕が……こんなやつに……?!」
アルベリヒは斬り落とされた自身の右腕を見て目を見開いた。
それに対してシキは青白い瞳でアルベリヒの方を見つめたまま言葉を発した。
「当然の結果よ。貴方はズルをして強くなったと思い込んでいるだけ……他人の断りもなく、大事なものを搾取し続けて上に立とうとしてる『泥棒の王』よ」
「ど、泥棒の王、だと……キサマ、僕に…この僕に向かって!!
こうなったらなり振り構うものか!!覚悟しろ小娘!!お前だって僕の前じゃカス同然だって事を刻み込んでやる!!」
アルベリヒは憎悪に満ちた表情でシキに対して言ったのち、残った左手を振るとメニュー欄を開く。
この世界ではメニューを開く時は通常右手で開く。しかし、今アルベリヒは左手でメニューを開いた事に、ジェネシスは疑問符を浮かべた。
「システムコマンド!!これでお前も……終わりだっ!!」
するとシキの周囲に紫のドーム状の結界が出現し、彼女を捕らえた。
黒と赤の放電現象を伴い、時折シキの真っ白な着物を焼いていく。
「シキ!!」
ジェネシスが慌てて大剣を持って救援に向かうが、その前に放電現象によるダメージを受けて弾かれる。
「大丈夫よ、心配しないで」
だがシキはダメージを受けているにも関わらず普段と変わらない柔和な笑みでジェネシスに言った。
「アルベリヒ、貴方は一つの重大なミスを冒したわ……貴方はこんな結界じゃなく、私を仕留める技を放つべきだった。
結界というのは境界に過ぎない………ならば」
するとシキは地面にしゃがみ込み、刀を逆手に構えて結界の真ん中にあたる部分に切っ先を当てる。
「……私に斬れないものはない」
そして一思いに刀を突き立てた。
その瞬間、アルベリヒが張った結界が一瞬のうちに霧散した。
「なん…だと……?!」
アルベリヒはそれを見て驚愕のあまり膝をついた。
対してシキはゆっくりと立ち上がり、刀を右手に持ち替える。
「終わりよ、アルベリヒ。私はこの世界の裁定者。本来、出て来てはいけないもので、一個人に味方をしていいものではないのだけれど……
貴方が相手ならば話は別。この世界で懸命に生き続ける彼らに、反則を使って邪魔をするのは許されないわ。まして人道を外れた実験の道具として利用するなんて言語道断。これ以上、貴方の好きにはさせない」
刀を真っ直ぐにアルベリヒに向けながら、シキはキッパリとそう告げた。
「………そうか、そう言うことか…やっと分かったよ。僕がこの世界に来た時から、上手くいかない事が多かったんだ。実験の邪魔はされるし、結果が出る前に検体共が逃げ出すし………全部…全部………!
お前だったのか!!僕の邪魔をしていたのはぁ!!!」
アルベリヒは怒りに身を震わせ、シキを怨嗟のこもった視線で睨みながら叫ぶ。
「お前は……誰だ?GM権限を持っているみたいだが茅場じゃあない………まさか、神代先輩か?!」
「私は貴方の知り合いではない。でも、百歩譲って知り合いだったとしても、貴方の所業をみすみす見逃していたりはしないでしょうね」
シキは首を横に振りながらそう答えた。
「いずれにせよ、貴方の行いはこのゲームの裁定者として見過ごす訳には行かない。これ以上貴方が好き勝手すると言うなら………」
シキはキッ、とアルベリヒを睨みつけ、
「……彼らのバックに私が付くことになるわ。そしてこれが最後の忠告よ。この私がいる限り、彼らに手出しはさせません。それをよく覚えておきなさい」
覇気のある口調でそう警告した。
アルベリヒはしばし黙っていたが、やがて「ククク…」と笑い出す。
「キヒヒヒヒヒヒヒッ!!そんなもの知ったことかバァ〜カ!!お前が誰だろうが、僕はこの世界の神だアアアァ!!ヴェハハハハハハハハハハ!!!
お前達がどう足掻こうが、この僕の前ではゴミ同然なんだよ!!それを思い知るがいい!!」
するとアルベリヒはポケットからライターの形状と酷似したスイッチを取り出し、その頂点にある赤いボタンを押す。
その瞬間、シキとジェネシスの周囲が一斉に大爆発を起こし始め、強烈な爆風が彼らを包み込む。
その瞬間、ジェネシスが咄嗟にサクラを抱き寄せ、シキが右手を振るうと3人の前に縦横2メートル程ある銀色のオーロラカーテンが出現し、そして彼らを包み込む。
その瞬間、彼らはその場から消滅した────
ーーーーーーーーーーーー
ジェネシス達が避難した先は、青白いコンクリート状の壁と部屋に複数の大きなモニターが設置され、そしてその下にキーボードがある大きな部屋。
「ここは……!」
ジェネシスは一度ここへ来た経験があった。
それは、フィリアとツクヨにかかっていたエラーを解除するためにやって来た場所ーーーー
「ホロウエリアの管理区。貴方は来たことがあるわよね」
するとシキがジェネシスの背後から話しかけた。
「そうか……また世話になっちまったなシキ。すまねえ、助かった」
ジェネシスは罰が悪そうに頭をさすりながら礼を述べたが、シキはそれに対して首を横に振る。
「気にしないで。寧ろ、私は謝らないといけないわ」
シキの言葉の真意が分からず、ジェネシスは疑問符を浮かべた。
「アルベリヒの実験の危険性はずっと認識していたの。だからずっと監視していたのだけれど……まさかこんな手を使ってくるのは予想できなかった。これは完全に私の失態だわ」
シキは申し訳なさそうに、地面に横たわるサクラの頬を撫でながら言った。
「そういや、あんた言ってたよな………アルベリヒが全部の元凶だ、と……まさか」
ジェネシスはそう呟きながら何かに気がつく。ジェネシスが至った結論を、シキはうなずいて肯定する。
「ええ、その通りよ。アルベリヒはジョーカー達と組んでこの事件を起こしたの。目的はあの場所に人の悪意の感情を集め、この子に………サクラに植え付ける事だった」
「くそったれが………一体何が目的でそんな事」
ジェネシスはもう一人の愛娘であるサクラに非道な行いをしたアルベリヒに憤慨しながらそう呟く。
「目的は分からないわ。彼が一体何を目指してこんな事をしているのか、私にも理解ができない。
いずれにしても、今のこの子は悪意に汚染されてかなり危険な状態よ。このまま悪意のデータに触れ続ければ、いずれサクラは崩壊するわ」
「な、何とかならねえのか?!」
シキはサクラの腰に巻き付く黒いドライバーに触れて細かく分析する。
そして一息付くと、首を横に振った。
「………残念だけれどこのドライバーを何とかしない限り、現時点ではサクラを救う方法は無いわ。
けれど、このドライバーは外すのは愚か破壊も不可能なように設定されている。一種の破壊不能オブジェクトとして機能しているわね」
ジェネシスはシキの言葉を受けて愕然とした。今や大事な家族の一人であるサクラに命の危機が迫っているのに、それを救う手立てが無いと言うのだ。
「サクラは救えねえ、ってことか………?」
「悔しいけれど、現段階では無理ね。全く、厄介なものを作り上げてくれたものだわ………。
でも出来ることならある」
そこでシキは一呼吸おき、ジェネシスの方を見据えて告げた。
「サクラを戦いには連れ出さない事。可能ならば、貴方達の過ごす宿に留めておくのがいいわ。さっきも言った通り、この子にはこのドライバーとそこに装填されている特殊なキーから悪意のデータが流れるようになっている。今は私が何とか止めているけれど、少しの反動でまた悪意がサクラを襲い掛かるわ。そうなれば、彼女の暴走を止める事は不可能になる…」
「その、少しの反動ってのは?」
「簡単よ。人の負の感情。サクラに限らず、MHCPは普段から人の感情を色んなところから受信している。もちろん、負の感情もね。今のサクラがそれを感知した瞬間、また暴走が始まるわ。
だから戦いには連れ出さないで欲しいの。戦場では人の恐怖や怨念と言った負の感情が出やすいでしょう?」
シキの説明に合点が行ったジェネシスは「なるほど」と頷く。
「それともう一つ。このドライバーにはある場所にデータを送信する機能が付けられているわ。送信先は恐らくアルベリヒ。
つまり、貴方達の動向などは今後、このドライバーを通じてあの男に筒抜けの状態になっているの。サクラを圏外に出せば、確実にアルベリヒが奪取にかかるわ。でももし圏内ならば、幾ら彼が無理をしようとも大丈夫なようになっているから」
「そう言うことか………そういや、アルベリヒは俺やサクラの戦闘スキルをコピーしたり左手でメニュー欄を開いたりしてたよな?あれは何でだ?」
ジェネシスはふとその事を思い出し、シキに問いかける。
「それは………あの男がGM権限を持っているからよ」
その答えを受けてジェネシスは目を見開いた。
「なっ…GM権限?!何だってそんなものをあいつが…」
「恐らく、彼は別のゲームのGMアカウントを持っていたのでしょうね。それを、こちらに来るときにコンバートしたのだと思う」
その説明を受けたジェネシスは「チッ」と舌打ちし、サクラの横に膝をついて彼女をじっと見つめた。
「GM権限使ってくるたあ…随分姑息な真似してくれんじゃねえか……」
「私でも、GM権限には対抗する事が出来ないわ。あれを排除するには、同じGMアカウント、若しくは一時的にGM権限にアクセスできるコンソールを探す必要がある」
シキはそう言って目の前のコンソールをタップする。
「俺達も手伝わせてくれ。これはあんただけの問題じゃあねぇだろう」
シキはジェネシスの提案を受けて優しく微笑むと、
「お気持ちは嬉しいわ。でも、大丈夫。これは私が何とかしなければいけない問題だから。
それよりも、貴方達にはやる事があるでしょう?ならばそちらを優先するべきだわ。彼が再び介入してくる前に、何としてもゲームクリアを目指して」
彼女の言葉にジェネシスはしばし黙っていたが、やがて頷くとサクラを抱きかかえて立ち上がる。
「そんじゃあ、そっちは任せる。くれぐれも、気をつけてくれ」
「ええ、そちらも。途中でアルベリヒが襲いかかってくる可能性が高いから、気をつけてね。
武運を祈っているわ」
そうやりとりをした後、ジェネシスはコンソールルームを後にし、ホロウエリアの管理区に向かってから七十六層アークソフィアへと帰還していった。
ーーーーーーーーーーーー
ジェネシスが宿に戻ると、既に全員が戻って来ていた。
人質にとられていたリーファ・サチ・サツキ・ハヅキそしてエギルも無事に帰って来ていた。
中々戻ってこないのでティアやキリト達からかなりの剣幕で詰め寄られた。
「久弥っ……!心配、したんだからぁっ…!!」
ティアはかなり不安だったのか、ジェネシスに抱きつくなり涙を流した。
「良かった、お前も無事だったんだな」
キリトも安心したような笑みでジェネシスに駆け寄った。
「……悪い、心配かけたな」
ジェネシスは背中に乗せているサクラを一旦部屋に戻して寝かしつけ、再び食堂に戻る。
だが何故か、クラインとシリカ、レイの姿が無かった。
ジェネシスがその事を問いかけると、どうやら3人は今回の戦いで大きな傷を負い、部屋に戻るなり出てこなくなってしまったのだと言う。
それを聞いてジェネシスは納得した。シリカはその年で背負うには重すぎる罪過を背負わされ、クラインは最も大切な仲間達を失ったのだ。
「レイは、どうしたんだ?」
ジェネシスがティアに問いかけると、彼女は俯いて暫く答えにくそうにしていたが、やがて涙ながらに何があったのかを話していった。
ジャックにレイを拉致された事、レイを救うためにティアが戦った事と、その戦いの全貌を語った。
全てを聞き終えたジェネシスはゆっくりとティアを抱き寄せた。
「……よく頑張ったな」
ただ一言、優しく笑みを浮かべながらティアの頭を撫でる。
ティアはジェネシスに抱きつくと、再び大声を上げて泣いた。
「わたしのせいだ……わたしのせいでレイがあんな目に……!わたしっ……母親として失格だ…っ……!」
「そんな事はねえ。あるわけがねえ。お前だったから助けられたんだ。お前以上の母親がいるかよバァカ」
するとアスナも立ち上がってティアに駆け寄る。
「そうだよ!!ティアちゃんは何も悪くない!ティアちゃん以外に、レイちゃんの母親なんていないよ!!だから、そんなに自分を責めないで!!」
そしてティアの背中をゆっくりとさする。
「レイにまでそんな事をしたのか……あいつら!」
キリトは悔しげな顔でテーブルを殴りつけた。彼もまた、娘を持つ親であるので、もしそれがユイだったらと思うととても許せるものでは無かった。
ジェネシスはティアの頭を撫でながら視線を皆の方に向ける。
「そういや、他のオレンジ共はどうなったんだ?」
その問いに、ツクヨが答えた。
「奴らは今、アークソフィアの仮監獄に幽閉されておる。仮ではあるが作りはしっかりしていてな。脱走してまた暴れ出す事は、少なくとも無いと言っていいぞ」
彼女の説明を聞き、ジェネシスは「そうか」と頷く。
「あのガキ共は?」
『今は上の部屋で休ませています。ここに来るまでに、オルトリアさんが沢山お菓子を与えて下さったお陰か、安心したように眠っていますよ』
優しく微笑みながら答えるジャンヌと、得意げな顔で親指を立てるオルトリア、それを見てやれやれと肩を竦めるイシュタル。
「そっちは大丈夫だったのか?」
次に途中で分かれたキリト達に問いかける。
「ああ、こっちはジェイソンと戦ったよ。いや、マジであの時はダメだと思った」
キリトは激闘を思い出し、遠くを見つめながら振り返る。
「いや全く、あたし達5人がかかってもボコボコにされたからね。ヴォルフとストレアがパワー負けした時は本当絶望したわ」
「あはは……面目ない」
リズベットも頷きながら同意し、ジェイソンに一撃で沈められたヴォルフが苦笑しながら言った。
「でも、私達が無事なのはキリト君のお陰だよね。あの時のキリト君、すごくカッコ良かったよ」
「そーそー!キリトもゾーンに入ったんだよね〜!」
アスナがキリトの方を見つめながら言い、ストレアがそう補足した。
ジェネシスはゾーンという単語を聞き、「マジか」と呟きながらキリトの方を見ると、キリトは小恥ずかしそうに頬をかきながら「たまたまだよ」と答える。
「テメェらも無事だったんだな」
今度は人質にとられていたリーファ達の方を見て言った。
「あー、それなんだけど……」
「実は僕ら、変なところにいたんですよね」
リーファがバツの悪そうな顔をし、サツキが言葉を続ける。
「俺たちはどうやら、“J”の奴らが占拠した九十五層迷宮区じゃなく、七十六層迷宮区の隠し部屋にいたみてえなんだ」
ジェネシスがエギルの言葉に疑問符を浮かべ、その詳細を尋ねる。
聞けば、どうやら彼らは恐ろしい体験をさせられていたようだった。頭の中に負の感情を延々と流し込まれるという地獄のような時間をずっと過ごしていたようなのだ。
「そんな事が……!」
アスナがそれを聞いて愕然とした表情を浮かべる。
「でも、その途中で助けてくれた人がいるんです。何だか、凄く綺麗な女の人でした……真っ白な着物を着ていて、仕草がすごく優雅で……それで、私にこんな物を渡してくれたんです」
するとリーファがアイテム欄からUSBメモリのような物を取り出して言った。
「何だこれ?」
「その人曰く、“証拠”、だそうです」
ジェネシスはそれを手に取ってじっくりと眺めると、「まさか……」と呟く。
「ジェネシス、どうかしたのか?」
キリトがジェネシスの様子を見て疑問符を浮かべると、ジェネシスはゆっくり息を吐いて皆の方を見る。
「そうだな、ここでお前らに聞いといて欲しい話がある………
今回の、いや………七十六層に来てから様々な異変があった。アイテムがロストしたり、スキルがバグったり。
おまけに“J”みたいなふざけた連中が、迷宮区タワーを占拠なんて真似をしやがった。
実はこれら全て、一人の黒幕が引き起こした事態だ」
ジェネシスの言葉を聞き、皆は息を呑んだ。
「そんな…!これまでの事全部、一人の人間がしでかした事だっていうの?!
アスナの言葉にジェネシスは黙って頷く。
「その黒幕の名前は───────アルベリヒだ」
それを聞いた皆は絶句した。
ジェネシスは更に言葉を続ける。これまでの彼の所業を、シキから聞いた情報を元に一つずつ全て話した。
アルベリヒがGM権限を使ってある実験をしていた事、その実験のために今回の事件を引き起こした事、それによって………サクラが甚大な被害を受けてしまった事。
話を聞き終えた一同は一斉に憤慨した。
「何よそれ……ふざけんじゃないわよ!!人様にこれだけ迷惑かけて、何が実験よ!!!」
「ほんと許せない!!ゲームの中で済ませていい話じゃないですよね!!!」
リズベットとリーファが激怒しながらその思いを吐露した。
「まさか、ジョーカーが爆弾なんて物を持ってたのも……?」
「ああ。アルベリヒがmodを入れたんだ。それだけじゃねえ、奴はGM権限で迷宮区タワーに奴らを誘導もした。
奴こそ、アルベリヒこそが全ての元凶だ」
ジェネシスはきっぱりとそう断言した。
「……ねえ、久弥。それよりもサクラは大丈夫なの?」
ティアは不安げな顔でジェネシスに問いかける。
「残念だが……現時点ではあいつの問題を根本的に解決する手段はねえそうだ。
今は何とか抑えられているみたいだが……もし次に悪意の感情を受信したら最後、あいつは死ぬまで暴走し続けることになる」
「そんな……!」
「つーわけだ。今後、サクラはボス戦に参加する事は出来ねえ。回復手段が無くなったのは痛いが、そこは何とかするしかねえ」
「なあジェネシス。一ついいか?」
するとキリトが手を上げてジェネシスに問いかける。
「アルベリヒはどうするんだ?GM権限を持っていると言うのはかなり脅威だ。奴がいつまた、襲ってくるか分からないんだろ?」
「それについてだが……実は強力な助っ人が現れてな」
ジェネシスの答えを聞き、皆は首を傾げる。
「リーファ、おめぇ白い和服を着た女に助けられた、つったよな?そいつだ」
「えっ、ジェネシスさんその人と知り合いなんですか?」
「ああ。だが済まねえが……今ここで詳しくは言えねえ。そいつからの頼みでな。まだ話して欲しくはねえんだとよ」
「そうか……ならこれ以上、詮索はしないでおくよ」
キリトはそう言って締め括った。
「ああ。けどまあだからと言って安心は出来ねえ。今後、奴は確実に俺たちに接触して来るはずだ。圏外に出る時は一層注意してくれ」
ジェネシスはそう言って皆に注意を促した。
ーーーーーーーーーーーー
事件から2週間が経過した。
アインクラッドは残り五層と言うところだが、攻略はかなり難航していた。
アルベリヒの脅威もあるが、一番大きいのは最前線メンバーの士気の低さだ。
“J”との戦いには無事勝利したものの、彼らが残した爪痕は想像以上に大きかったのだ。
「シリカ、大丈夫か?」
「…は、はい……心配かけちゃって、すみません……」
ジェネシスが心配そうに尋ね、シリカは力なく答える。
あれから、シリカは戦いを拒否しているようだった。最前線攻略に出ることを拒否するようになり、いつもアークソフィアから出なくなっていた。
無理もない。彼女はあれから、夜もろくに眠れていないのだ。眠るたびに、彼女が殺してしまった人物が夢に出て来るそうなのだ。それが原因で、普段明るかったシリカは見る影もなく、暗い雰囲気を纏うようになってしまった。
ジェネシス達は気にするな、と言うがそれは気休めにもならない。
「……」
そんな彼女を、シノンは黙って見つめる。
場所は変わって、ここはアークソフィアの墓地エリア。
ここに、四つの武器が等間隔に突き立てられ、その前に一人の男が跪いていた。
「済まねえ……済まなかったな……おめぇらよぉ……!!」
クラインだ。その前にあるのは、爆発に巻き込まれて亡くなった四人がそれぞれ愛用していた武器を墓標に見立てて祀っている。
「ちくしょう……!こんなんだったら……俺が……俺が変わってやりたかったよぅ…!!」
「そいつぁ間違ってるぜ」
慟哭するクラインの後ろからミツザネが言った。
「その言葉は、死んだお前さんの仲間に対する冒涜でしかねえ。
お前さんがやるべきは、死んだ仲間達の分まで生きてやる事だ」
「〜〜〜っ!ぐっ…お、おおおおおぅ……!」
ミツザネの言葉を受けたクラインは堪えきれなくなったのか、大粒の涙を溢しながら号泣した。
ーーーーーーーーーーーー
一方こちらは、かなり楽しげな雰囲気で賑わっていた。
食堂に木霊するのは、楽しげな子供達の声。彼らはジルに囚われていたところを保護した者達だ。
彼らは皆、オルトリアの作ったお菓子を我先にと頬張る。
『はい皆さん〜!そんなにがっついちゃダメですよ?お菓子はまだまだありますから!!』
ジャンヌが優しい口調で言いながら食堂から皿いっぱいのクッキーを運ぶ。
「わぁ〜!クッキーがこんなにいっぱい!」
「ありがとう、ジャンヌおねえちゃん!」
『お、おね……じゃなくて、お礼ならオルトリアさんに言って下さいね〜』
ジャンヌは《おねえちゃん》という言葉を聞いた瞬間顔が綻んだ。
「にしても、すごい大盤振る舞いね。あんたの事だから、『自分の分が無くなる〜』とか言いそうだと思ったんだけど」
イシュタルが遠くからその様子を眺めながらキッチンのオルトリアに言った。
「流石にあんな小さい子供に対してがっついたりしません。それに、私のお菓子を美味しいと言ってくれるのなら、作り甲斐があるというものです」
オルトリアは新たに出来た鯛焼きを皿に盛り付けながら少し楽しそうに笑顔で答えた。
「あっそ。ま、あんたにしてはよくやってるじゃない」
イシュタルも軽く笑みを零しながら答えた。
ーーーーーーーーーーーー
「シリカ」
ふと、街をふらつくシリカを呼び止める者がいた。
「し、シノン…さん…?」
呼び止めたのはシノン。
「唐突だけど、少しいいかしら」
「は、……はい。構いませんけど……」
「そ。ありがとう、それじゃあそこのカフェにでも行きましょうか」
そう言ってシノンはシリカを連れて、近くのカフェに行く。
店は定番の喫茶店、という感じでかなり落ち着いた雰囲気をしており、床も壁も全て木製の板で出来ていた。
「ここ、結構来るのよね。雰囲気もいいし、コーヒーも美味しいから」
シノンは「ふふ」と微笑みながらシリカの向かいに座る。
シノンはコーヒーを、シリカはアップルティーを注文した。
飲み物が届き、二人は頼んだ飲み物をゆっくりと味わう。
不意に、シノンが切り出した。
「シリカ、あんたあの事をずっと気にしてるの?」
シリカはそれを聞くと、俯いたまま黙って頷く。
「……そう。あなた、すごくいい子だもの。例え相手がどんな人間であっても、人を死なせた事に対して罪悪感を感じているのね。
ねえ、私の話、少し聞いてもらえるかしら」
そう言ってシノンは一呼吸置く。深呼吸して、ゆっくりと切り出す。
「私もね……人を殺したことがあるの」
それを聞いた瞬間、シリカは目を見開き、シノンの方を見た。シノンは窓の外に視線を移し、遠くを眺めながら続ける。
「もう何年まえかしらね……10年近いかしら。今のあんたより小さい時に、とある事件に巻き込まれてね。
そこで………この手で人を死なせてしまったの。
それ以来、ずっとそれを抱えて生きてきたわ。学校で事件の事でいじめられもした。何とか乗り越えたくて、色んな治療も受けた。
そしてこの世界に巻き込まれてね………私、それが運命だって感じたの。ここで最後まで抗って、何も出来ないなら死んでもいいとさえ思った。
でもね………そうじゃない、ってジェネシスが気付かせてくれた」
シリカは黙ってシノンの話に聞き入っていた。
シノンはくすりと笑ってシリカの方に視線を移す。
「私はこの罪を、乗り越えたかった。ずっとこの事件の事で弱くなっている自分が嫌で、どうにかして強くなろうって思ってた。
でも、違う。私の罪は乗り越えるものじゃなく、向き合い続けるものなんじゃないか、って思ったの。弱くたっていい、それよりも自棄になって無茶をして、何も償えないまま死ぬことの方が余計に罪深い事なのかな、って。
それに、あいつはこう言ったの………『私は命を奪ったけれど同時に誰かの命を救った』ってね。
あの事件の時、私は奪った命のことしか考えてなかった。多分、それは間違いじゃないけれど、でも私が助けた命もある、って考えると……凄く、心が軽くなった気がしたの」
「シノンさん……」
「シリカ、あなたが背負った罪は、多分一生消えない。
でもね、一人で抱え込まなくてもいいの。私も、いいえ、みんなも一緒に向き合ってくれるわ……そうでしょ?ジェネシス」
「ああ、たりめーだコノヤロー」
シリカは目を見開き、自分の背後の席を見る。
そこには、いつの間にかジェネシスが座っていた。
「じ、ジェネシスさん……!」
ジェネシスはミルクティの入ったマグカップを一旦机に置き、一息ついてシリカの方を見る。
「シリカ、俺は言ったはずだぜ?あの時のてめぇの行動が俺たちを救った、ってよ。
確かに、てめぇはまあ、間違った事をしたのかもしれねえ……けど、一人で抱え込むのはやめろ。そいつは、シリカ一人で背負い切れるもんじゃねえ」
ジェネシスはシリカの頭を優しく撫で、
「一緒に、向き合って行こうぜ」
と温和な口調で言った。
「ジェネシス、さん……!」
シリカは涙目になりながら肩を震わせた。
ーーーーーーーーーーーー
やや日も落ち、暗くなってきた街の広場に一人佇む女性がいた。
銀髪に白いマントを羽織った女性剣士、ティアだ。
ティアはやや俯き加減で自分の刀を見つめていた。刀身が夕陽に照らされてオレンジの光を発し、その美しく整った波紋が映し出されていた。
『お前の本性は人斬りだ』
彼女の脳内に宿敵から告げられた言葉が反響する。
自分はこれまで、この世界に囚われた人々を救うために“人を活かす剣”、即ち活人剣というものを信じて戦ってきた。
それはかつて、現実で師事していた剣士から教わったものだ。
だが今回の戦いでそれを全て否定された気分だった。自分は本当に人斬りなのか、だとしたら自分は何を信じて剣を振ればいいのか、それを見失いかけていた。
「どうしたんだよ、こんなとこで」
すると後ろから声が響き、振り返るとそこには愛する彼、ジェネシスと愛娘のレイが立っていた。
「ママ……凄く、辛そうな顔をしています」
レイがティアの表情を見て心配そうに告げる。
「……ねえ、久弥…」
「ん?」
ティアは俯いたままジェネシスに問いかける。
「私って……本当に人斬りだったりするのかな?」
「そんな訳ありません!ママは優しくてかっこよくて、私にとって世界一のママです!」
ティアの言葉をレイが全力で否定した。
「……そういう事だ。おめぇがそんなロクでもないもんな訳ねぇだろうが雫。誰よりもてめぇといた俺が言うんだから間違いねえ。
それにな、もしおめぇがそんなもんに落ちそうになったなら、俺が全力で止めてやるから安心しろ」
「久弥……っ」
ティアは思わずその場から駆け出し、ジェネシスに抱きついた。
それに便乗する形でレイもティアに抱きつく。
ジェネシスはティアとレイの頭をわしゃわしゃと撫で回した。
ーーーーーーーーーーーー
その夜。
アルベリヒに暴走させられてからずっとスリープ状態だったサクラは一人目覚め、ベッドから起き上がる。
何が起きたのか一瞬分からず、メモリーに記された出来事を順に辿っていきーーーーそして思い出してしまった。自分が一体何をされ、何をしてしまったのかを。
そして自身の腰に巻き付けられたドライバーがその事実をより残酷に突きつけてくる。
サクラは苦笑すると立ち上がり、部屋を後にし、階段を降りてそのまま宿から出る。
街は真っ暗で街頭しか点灯しておらず、深夜であるため人もいない。非常に静かな空間が広がる。
そんな中、サクラは歩き続けた。ただ真っ直ぐに、行き先は圏外。
「こんな時間にどこ行くんだ?」
すると突然、自身の真横からジェネシスの声が響き、見ると彼が呆れた顔でこちらに歩いて来ていた。
「お父さん……」
「気がついたみてぇだな。まあ、幸いと言うべきか不運と言うべきか……その顔、全部覚えてるみてぇだしな」
ジェネシスの言葉を受けてサクラは苦笑いを浮かべて俯く。
「ええ……全部、覚えています。なら、お父さんなら分かるでしょう?私がこのまま皆さんと一緒にいれば、また確実に迷惑をかけてしまう……最悪、皆さんを傷つけてしまうかもしれないんですよ?
私は、もう皆さんと一緒にいる訳には……」
サクラの主張を聞いたジェネシスは深くため息をつき、そしてサクラの方に歩み寄ると軽く「コツン」と彼女の頭を拳で叩く。
「だからってこのまま勝手に出て行く娘を放って置けと?そんな父親なんざいねえよバカ。
迷惑?傷つける?上等だコノヤロー。寧ろこっちはそれ以上にテメェから沢山恩を受けてんだ。迷惑くらいかけろよ。俺たちは仲間で……家族だろうが」
サクラはジェネシスの言葉を聞いて押し黙る。すると両手で腰に告げられたドライバーを掴む。
「……仲間で、いいんですか?家族として過ごしても、いいんですか?
私、いつか化け物になっちゃいますよ?それこそ、皆さんの命を脅かすような、恐ろしい存在に……それでもこんな私を………仲間だと………家族だと言ってくれるんですか?」
サクラは不安に押しつぶされそうな震えた声で、小さくそう問いかけた。
「ハッ、そんなに不安なら直接聞いてみるか?」
ジェネシスがそう言うと、サクラの背後から多数の足音が響き、こちらにやって来た。
振り返ると、そこにはティアやキリト、アスナやレイ、ユイ、ストレアを始めとした仲間が駆け寄って来ていた。
「サクラ、気がついたんだね!」
「本当によかったぁ〜!」
「全く、もう目覚めないんじゃないかって心配したわよ?」
「よくぞ、戻って来てくれたな」
「皆さん……!」
安心したような笑みを浮かべながらストレア、リーファ、イシュタル、エギルが口々に言った。
「しかし、こんな時間に一人で出歩いてどうしたと言うのだ?まさか寝ぼけている訳ではあるまい?」
「こいつ、いつまた暴走して俺たちに迷惑かけるか不安だから出て行こうとしてたんだってよ」
ツクヨの問いかけにジェネシスがサクラの背中をパシッと叩きながら答えた。
「は、はぁ〜?!あんた、そんな事考えてたわけ?!」
「いや、でも確かに不安にもなるよね……」
「これも全部アルベリヒってやつの仕業よ」
「マジかよアルベリヒ絶対に許さねえ!!」
リズベットが目を見開いて叫び、サチが困ったような笑みでうなずく。シノンがそう事実を告げると、ヴォルフが憤慨した。
「そんな!出て行くだなんてそんなのダメです!!」
「そうですよ!!僕らは仲間なんですから!!」
「勝手に出て行くなんて、そんな悲しい事しないでください!!」
「くぅ〜……!そんな苦しみを一人で背負おうなんざ水臭えじゃねえかサクラちゃんよぉ!!」
「そうだよ!!私達仲間がいるんだから、もっと頼ってくれていいんだよ!!」
『そうです。迷惑くらい、いいえそんな事で迷惑だなんて思うはずがありません。だって私達、仲間なんですから!!』
「そんな事よりこれ、桜餅です。貴女に食べて欲しくて作りました」
ジェネシスの言葉を聞いたシリカ、サツキ、ハヅキが全力で引き留め、クラインがサクラの境遇に涙し、フィリアとジャンヌがもっと頼れと告げる。
そしてこんな時でもお菓子を勧めるオルトリア。
「サクラ、貴女はもう一人ではありませんよ?」
「そうです!私達姉妹や、パパとママ、それにみんながいます!」
「だから、勝手に出て行こうなんて思わないでよね?離れたって、アタシ達は付いて行っちゃうんだから!」
レイとユイ、ストレアのMHCPがサクラに歩み寄って言った。
「サクラちゃん、ごめんね。本当なら、私達が守ってあげなくちゃいけなかったのに……私たちが不甲斐ないせいで、貴女がこんなに苦しむことになってしまって……」
「だから、俺たちが必ず助けるよ。君は必ず、俺たちが救って見せる」
アスナが涙ながらに謝り、そしてキリトがきっぱりと告げた。
「そういう事だ。もう観念してこっちに帰ってこい。せっかく出来た孫娘がいなくなっちゃあ俺もやってられんからな」
「だから、ね?これからも一緒にいよう、サクラ」
ミツザネがうんうんと頷き、ティアがサクラに手を差し伸べた。
「母さん……っ!ありがとう、ございます…!」
サクラは感極まって涙目になりながらその手を取った。
それを見て皆は安心したように笑みを溢す。
「いよぉ〜し!そんじゃ今から『サクラちゃん回復記念兼俺たちの再出発記念』でパーティやろうぜ!!」
「おいおい、もう深夜だぞ分かってんのか?」
「ん〜、でもいいんじゃないかしら?丁度いい機会だし」
「あ、なら私おつまみとか作るよ!」
「おっ、それは期待大だな!」
クラインの提案にエギルが困ったように言い、イシュタルが賛同した。
アスナが料理を提供することにキリトが嬉しそうに答える。
他の仲間達もどうやらパーティをやる気らしく、楽しげに会話をしながら戻って行く。
サクラとジェネシスはそんな彼らの後ろ姿をしばし見つめていた。
「……帰るぞ。俺たちの居場所によ、サクラ」
ジェネシスもそう言って歩き出す。
「お父さん」
するとサクラが彼を呼び止め、ジェネシスは振り返って彼女の方を見る。
「その……もし、私が悪い人になったら………許せませんか?」
サクラの問いにジェネシスは「ん〜」と考える素振りを見せる。
「……そうだな。もしそうなったら俺は、誰よりも叱るな。お前にはそうなって欲しくねえし。けど、これだけは覚えとけ」
そしてジェネシスはサクラを右肩にそっと抱き寄せる。
「何があっても、俺たちはお前の味方だ。サクラ」
サクラはそれを聞いてほっと安心したような笑みを浮かべる。
「良かった………皆さんになら、お父さんになら、いいです」
「ん?何がだよ」
「い、いいえ!何でもありません!それより、もう戻りましょうか!」
そう言ってサクラは駆け出した。
「全くあいつは………」
呆れたような、それでいてやや嬉しそうに笑みを浮かべながらジェネシスもそれに続く。
ーーーーーーーーーーーー
それを遠く離れた建物の屋根の上から見つめる、白い着物姿の女性、シキ。
「ふふ、良かった。あちらはもう大丈夫そうね。
いえ、彼らなら或いは………違う答えを導き出してくれるかもしれないわね」
そう言って優しげな笑みで呟くと、くるりと反転して歩き出し、そして青白い光に包まれてその場から消え去った。
「期待しているわ、ジェネシス」
お読みいただきありがとうございます。
冒頭でも言いましたが、これにて本作オリジナル編である《J》編は完結です。
完全オリジナル編という事で皆さんの反応がどうなるか不安でしたが、思いの外反響がよくてとても嬉しかったです!
本当にありがとうございます!!
これにてホロウ・フラグメント編もいよいよ大詰めとなって来ましたが、その前に!まだまだやり残したイベント等があるので、次回からはそれを回収していき、ラストスパートへ向かっていきたいと考えています。
では、今回もありがとうございました!!次回もどうぞよろしくお願いします!!
評価・感想など良ければお願いします!!