ソードアート・オンライン〜二人の黒の剣士〜   作:ジャズ

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こんにちは皆さん、ジャズです。
今回はホロフラをやったことのある方なら、タイトルで大体お察しの内容かもしれないですw
では、本編スタートです。


六十九話 離婚騒動

ある日、ジェネシスとティアの2人は街で買い物をしながら散歩していた。

道中、ジェネシスがふと雑貨屋の前で足を止め、並べられた商品の列を見つめる。

 

「何か買うの?」

 

「ん?まあポーションとかな。いざって時ポーションが無くなったらやべえだろ」

 

「あ、そっか。なら私もポーション補充しておこうかな。えっと、今在庫は……」

 

と言ってティアはメニュー欄を開いて自分の手持ちを確認する。

するとティアは「あれっ…?」と呟き表情を曇らせる。

 

「どうした?そんなにポーションが少なかったのか?」

 

ティアの様子を見て訝しんだ表情でジェネシスが問いかける。

 

「や、やだ……何これ、どういうこと…?」

 

ティアは焦った様子でメニュー欄を次々とスクロールしていく。しかしどうやら目当てのものは見つからなかったらしい。

 

「ひ、久弥ぁっ!!」

 

「お、おう?」

 

「ステータス画面を開いて、私の画面を見てくれる?」

 

言われた通り、ジェネシスはメニュー欄からティアのステータスを開こうと画面を開く。

しかし……

 

「………んん?」

 

ジェネシスは目を丸くした。

ティアとのリンクが無いのだ。いつもならば『結婚』状態にあるティアとリンクが繋がっており、ここから彼女のステータスを見る事ができるのだが、今そのリンクが切れてしまっているのだ。

 

「じゃあ、今度はアイテム欄を見て?」

 

続いてアイテム欄。しかしやはり、こちらもティアとのリンクが切れており、アイテム共有が出来なくなっていた。

 

「な、なんだこりゃ……なんでおめぇとのリンクが切れてんだよ」

 

「やっぱり、久弥もなんだ……私も、久弥とリンクが切れてて、ステータスの確認もアイテムの共有も出来なくなってる……」

 

これが意味するところは、2人の結婚状態の解除だ。

結婚状態が解除される理由として挙げられるならば、もう一つしかない。

ティアは余程ショックだったのか、両目に涙を溜めながらジェネシスに問いかける。

 

「まさかとは思うけど………久弥、私と……」

 

「いやしてませんから!!間違っても離婚なんてしてねえから!!!」

 

ジェネシスはティアの言わんとしていることを察し、慌てて否定する。

 

「で、でもっ……じゃあなんで結婚状態が解除されてるの?」

 

ティアがジェネシスの両肩を掴んで詰め寄る。

 

「そ、そりゃあ………なんでだ?」

 

ジェネシスにも理由が分かるはずもなく、ただ首を傾げるだけだった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

どうやら、結婚状態に異常が起きているのはジェネシスたちだけではなかったようだ。

 

宿に戻ると、そこには憔悴し切った表情で座るアスナと、やや落ち込み気味のキリトが戻っていた。

話を聞くと、彼らも結婚状態が解除されていたらしく、2人のリンクが切れてしまっていたようだ。

 

ジェネシスとキリトが話し合った結果、原因は恐らく七十六層に来てから頻繁に起きているシステムエラーによるものである可能性が高いという結論に至った。

というのも、SAOにおいて結婚の解除、即ち離婚をするにはパートナーの同意が必要であるのだが、ジェネシスとティア・キリトとアスナの2組とも、同意による離婚などした覚えは無い。

同意無しで離婚をするには、申請する側の持ち物を全て廃棄する、若しくは死別によってのみ離婚が成立するが、今回4人とも無くなったアイテムは一つもなかった為、一方的な離婚が成立した可能性も低い。

更に2人は、もう一度結婚申請を互いのパートナーに行ったのだが、どういう訳か申請が出来なくなっていた。

以上の理由から、今回の結婚解除はシステムエラーによるものであるという仮説が出たのだ。

 

ティアはショックのあまりテーブルに突っ伏してシクシクと泣き、オルトリアがその背中を優しく摩った。

 

「あのさ、今あんた達は結婚状態じゃ無くなってるのよね?

それってつまり……今久弥達はフリーってこと?」

 

するとイシュタルが不意にそう問いかけた瞬間、ティアがガバッと勢いよく起き上がる。

 

「ちょ、ちょっと!!人聞きの悪いこと言わないでよ!!全っ然フリーじゃ無いですから!!」

 

「でもさ、システム上はそうなっちゃってるんでしょ?残念ながら」

 

ティアは大声でイシュタルに叫んだが、イシュタルは淡々と返し、ティアも「そうだけど……」と小さく答える。

 

「でも例えば、他の人には結婚の申請とか出来るんでしょうか?」

 

「他の人に?成る程、それは試してなかったな……少しやってみるか」

 

シリカの提案に、キリトは頷きながら同意する。

 

「だ、ダメダメダメっ!他の人に結婚なんて絶対ダメ!!!」

 

それに対してアスナが必死に制止した。

キリトはなぜアスナがそこまで必死になるのか理解できず、単にシステムエラーであるかどうかの検証であることを説明するが、アスナは「それでもダメなの!」と一向に引かない。

そこでミツザネが、逆にティアやアスナが他の男性プレイヤーに申請してみてはどうかと提案する。

が……

 

「お待ちしてます!」

 

「……ダメだ、危険すぎる」

 

クラインは何か危ない香りがするので却下。

 

「あ、僕ですか?いいですよ……って」

 

「……………」

 

「……すみません、やっぱり僕は遠慮しておきます」

 

サツキは何故かハヅキが非常に怖い顔で睨んでくるので却下。

 

ミツザネはある意味最も信頼できるが、本人が「俺にはもう嫁がいるんだ!」と拒否した為却下。エギルも同様の理由で却下。

 

そしてヴォルフ。

 

「あ、俺?ええっと……」

 

ヴォルフは気まずそうにリズベットの方に視線を移すと、彼女は不安げな顔で彼を見つめていた為、これを拒否。

 

「……じゃどうすんのよ?」

 

イシュタルが呆れた顔で問いかける。

 

「じゃあ、パートナーを入れ替えてやってみたら?」

 

するとサチが4人にそう提案する。

つまり、ジェネシスがアスナに、キリトがティアに結婚申請をしてみてはどうか、と言うのだ。

 

「確かに、それが一番揉め事が起きなさそうだし。いいんじゃない?」

 

イシュタルも同意し、皆も賛成したようで早速試すことになったのだが……

 

「………」

 

「………」

 

ジェネシスとキリトは互いに気まずそうに見つめ合う。

 

「お、お前やれよ」

 

「は、はあ?!何で俺が!お前が行けよ!」

 

キリトとジェネシスはお互いやり辛そうに押し付け合う。

 

「あのな、人妻に結婚申請とかそんなNTR行為の趣味はねえよ」

 

「俺にだってねえよ!!」

 

2人はどちらがやるかで揉め合い始める。

そうして揉めること約三分後、話し合いの結果2人が同時に交互の相手に申し込むという妥協案に至り、実行に移された。

 

「んじゃあ、行くぞ……」

 

「ああ……」

 

ジェネシスとキリトはメニューを操作し、それぞれアスナとティアに結婚申請を送信する。

 

すると、アスナにはジェネシスから、ティアにはキリトから結婚の申請が送られた。

 

「ぁ、来ちゃった……」

 

「じゃあ、やっぱりこれはシステムエラーで確定ね……」

 

ティアとアスナは気落ちした様子で項垂れた。

結婚状態はそれぞれのパートナーとの、一種の絆の証であった。それが解除されてしまったというのは、やはり中々ショックであったのだろう。

 

だがそんな折、レイからある事実が告げられる。

それは、七十九層にある《祝福の儀式》というクエストの存在。今、ジェネシスとティア、キリトとアスナの結婚状態の値はシステムエラーによって壊れてしまっている状態にある。

そこで、異性2人が受けられるこのクエストをクリアする事で、彼らの絆を示す値が書き換えられ、結婚状態が戻る可能性があるのだ。

 

そこで4人は早速、そのクエストを受注することに決めた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

七十九層の町の中心部に、大きな教会が建っていた。

 

「なんか珍しいね、教会なんて」

 

ティアが目の前に建つ教会を物珍しそうに眺める。

 

「言われてみりゃ、確かに。西洋チックなクセに教会なんざ殆ど見たことなかったな」

 

ジェネシスも頷きながら答える。

レイの話によると、ここで例のクエストが受けられるそうなので、2人は早速中に入る。

 

「お、お邪魔しまーす……」

 

ティアはゆっくりと中に入る。

しかし中には誰もおらず、ただ規則正しい金属の音が響くのみだった。

 

「あれ、この音って……」

 

ティアが聞こえてくる音の方向へ歩いて行くと、講堂を抜けて奥の方へ進むと扉があり、そこを開くと小さな工房があり、そこで神父らしき男性が作業を行なっていた。

 

『おや、お客様がいらっしゃいましたか。申し訳ありません。普段は工房に篭っているので気づきませんでした』

 

どうやらこの男性はNPCのようだ。彼の話によると、普段から彼はここで金属の加工をし、生活費を稼いでいるそうだ。

作っているのは武具やアクセサリー、そして指輪だそうだ。

 

「指輪を作っているんですか?」

 

『ええ。もし入用でしたらお作りしますよ?』

 

「で、でしたら是非お願いします!」

 

『かしこまりました。では、どのような指輪をご所望でしょうか』

 

ティアがそう頼んだ瞬間、神父NPCの頭上に「?」マークが出現した。クエストマークだ。

 

「えっと……対の指輪なんですけど」

 

『なるほど、対の指輪ですか』

 

神父NPCは了承すると、普通の指輪と特別な指輪、どちらがいいか質問する。

特別な指輪とは、この層の西部に生息するモンスターを倒せば手に入る素材を使う事で作成出来るそうだ。

 

「んじゃその素材、取ってくるんで」

 

『かしこまりました。では、道中お気をつけください』

 

ジェネシスが神父NPCにそう言うと、神父は丁寧に彼らを見送った。

 

教会から出た2人は早速七十九層西部の草原地帯に向かう。

すると、目的地に到着した瞬間彼らの前に体長約3メートルはある巨大なゴーレム型モンスターが出現した。HPバーは二本。

 

フィールドボスのようだが、今の彼らにとって大した敵ではない。2人は落ち着いて武器を手に取って構えた。

 

「あんま大したことなさそうだな。サクッと倒しちまおうぜ」

 

「うん。行こう、久弥!」

 

ゴーレムから振り下ろされた巨大な拳を、ジェネシスは大剣で容易く弾き飛ばし、その隙にティアが懐に飛び込んでその胴体をソードスキルで斬りつける。

 

「スイッチ!」

 

ティアの掛け声と共に今度はジェネシスがティアと入れ替わるように突っ込み、暗黒剣ソードスキル《ディープ・オブ・アビス》による超弩級の6連撃を浴びせる。

圧倒的な破壊力を持つ攻撃を受けたボスのHPは一気に削られ、既に1本目のバーはレッドゾーンまで減っている。

 

「次は私が行くよ!」

 

ティアは続けて赤く光る刀を携えてジェネシスと即座に入れ替わる。

そしてボスに接近するとそのまま凄まじい刀の斬撃を浴びせていく。抜刀術最上級スキル《緋吹雪》。アインクラッド史上最高峰の連撃数である39の斬撃がボスに襲いかかる。

 

立て続けに強力なソードスキルによる攻撃を受けたボスのHPはもう既に2本目のイエローゾーンに達していた。

 

「最後、お願い!」

 

「おうよ!」

 

威勢よくジェネシスは答えると、再び彼の大剣の刃に赤黒いオーラが発生し、そして瞬く間に肥大していく。

暗黒剣最上級スキル《ジェネシス・ディストラクション》

アインクラッド史上最大級の破壊力を誇る攻撃がボスに炸裂した。禍々しい赤黒い斬撃がボスの胴体を切り裂いていく。

 

ジェネシスの攻撃を食らったボスはその身をガラス片に変えて消滅した。

 

その後、2人は指定されたアイテムを持って教会に戻る。

 

『これは驚いた…もう持ってこられたのですか?!』

 

神父は大変驚いた様子で2人を見た。

 

「一体どうしたらこんなに早く用意できるのですか?」

 

ジェネシスとティアは一度顔を見合わせると、

 

「まあ………愛のなせる技、ですね」

 

ティアは得意げな顔でそう答えた。

 

「それは素晴らしい。では、そんなお二人に急いで指輪を用意いたしますね」

 

そう言って男は奥の工房に入って行き、作業を始めた。

そして約5分後。普通ならば加工がこんな短時間で終わるはずはないのだが、ここはSAOなのでむしろ当然の時間であると言える。

 

『お待たせしました、こちらが指輪になります』

 

神父は2人に出来上がった指輪を手渡した。

完成した指輪は装飾類などはほとんど無くシンプルなものであるが、薄い銀色でやや透き通っており、非常に美しい見た目をしていた。

 

「おお……」

 

「綺麗…!」

 

2人はその美しい指輪に思わず見とれていた。

 

『やはりお二人も、例の儀式をお受けになるのですか?』

 

神父の言う『例の儀式』とは、2人が受けようとしている《祝福の儀式》のクエストのことで、2人が受け取った指輪をつけたまま「禊の湖」「思い出の地」「絆の神殿」の三つを巡ることを言うそうだ。

 

「なぁるほど……まだ工程があったみてぇだな」

 

「でも、これで大きく前進できたよね。このまま頑張って進めて行こう!」

 

こうして、2人のクエストがスタートした。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

82層

 

ジェネシスとティアの2人は、ここ82層に次のクエスト「禊の湖」があることを知り、早速ここに足を運んだ。

 

「わぁ〜、綺麗な湖!!」

 

ティアは目の前にある美しい湖の景色を見て舞い上がった様子で走り回る。

湖の前には立て札が置いてあり、そこには『禊の湖』と書かれていた。どうやらやはり、ここが彼らの目的地であることに間違いはないようだ。

2人は早速指輪をはめて見るが、何も起こらなかった。

 

「ん?何か書いてあんな」

 

他に条件があるのか、確認のため看板を見ると、下の方に何かが書かれていた。

 

『清めのために衣服を脱いで湖に入らなければならない』

 

「……え?」

 

ティアはその看板を見て思わず目を丸くした。

 

「服を脱いでって……裸になれ、って事?」

 

「まあ……そうだろうな」

 

ジェネシスが頷くとティアは「えぇ……」とげんなりした表情を浮かべた。

 

「……クエストを進めるには、やるしかねえのか」

 

「そう、だよね…………ん〜〜っよし!」

 

ティアは意を決してズンズンと湖の方へ足を進める。ジェネシスもそれに続く。

 

「あの……向こう、向いてて?」

 

振り返って恥ずかしそうな顔で頼むと、ジェネシスはうなずいて回れ右をして視線を移す。2人は周りにプレイヤーがいないことを確認してメニュー欄を開いて装備を一つずつ解除していく。

 

「あうぅ〜……下着も外さなきゃならないなんて……」

 

羞恥心で一杯な様子のティアの声が響く。

だが2人は既にもうそういう事は済ませている身。

 

「(今更な感じもするがな……)」

 

「久弥、今更とか思ってるでしょ……」

 

「いや何でわかった?!読心術持ちか?!さてはニュータイプか貴様?!」

 

「久弥の考えてることなんてお見通しだよ。

大体、久弥とは、その………そういう事も暫くしてないし、私もすごく溜まって……じゃなくて、久弥に裸を見られるのってやっぱり恥ずかしいんだからね……?」

 

「お、おお……分かった。見ねえようにすっから」

 

ジェネシスは頷いて了承すると、ティアも納得したのか足を進める。『ジャブジャブ』という水の音が響く。

ひんやりとした水が自身の肌を覆っていく。そしてある程度入ると、ジェネシスはその場に座り込んだ。

 

すると、2人の指輪が光り輝き、水色の光を放って色が変化した。

 

「あっ……色が変わった!」

 

「お、おお……!やったな、成功だ………って」

 

ジェネシスは達成感を感じてティアの方を向く。

そして、ハッとした顔で固まった。

透き通った陶磁器のような、艶のある白い肌。胸周りと腰がふっくらと丸みを帯び、さらに腹部のくびれが強調している刺激的なボディライン。風にたなびく白い銀髪。

空の青さを反射して幻想的に輝く水面との景色もあいまって、ティアは正に女神の様相を醸し出していた。

 

「ぁ………」

 

ティアもその視線を感じてゆっくりと振り向き、そして表情が固まる。

 

「〜〜〜っ!見ないでって言ったのにー!!」

 

「………ハッ!す、すまん事故だ!」

 

ジェネシスは暫く見惚れてしまっていたが、ティアの声を聞いてハッと意識を取り戻して慌てて謝る。

 

「も、もう!!こうなったら……」

 

するとティアはズンズンとジェネシスの方に近づいていく。

ジェネシスは一発殴られるなと覚悟したが、ティアは次の瞬間思わぬ行動に出た。

 

ティアはジェネシスの背中に両腕を回して抱きついたのだ。

 

「お、おい雫サン?!」

 

「………お願いだから、少しこうさせて……」

 

ティアは小さな声でそう囁いた。

彼女は俯いたままジェネシスの胸板に頭を預け、その豊満な胸の双丘を押し当てている。

彼女の胸部の柔らかな感触と、そのしっとりとした素肌から彼女の温もりが直に感じられた。しかも今は互いに何も一糸纏わぬ姿。腹部あたりに押し当てられる柔らかい双丘の中心辺りにあるやや硬いもの、彼女の口から吐かれる熱を持った吐息がジェネシスの素肌を撫でる。

 

「ごめんね……でも、久弥のも見て、私………我慢が出来なくなっちゃって……」

 

ティアの言葉にジェネシスは何も言えなくなった。彼としても、久々に見たティアの裸体に何も感じなかった訳ではない。寧ろ自分の方こそこうしてしまいそうだったのを、彼の鋼の理性によってなんとか抑え込んだのだ。

 

「あ、あの……俺も、お前に、その………ちょっと見とれた」

 

ジェネシスは気まずそうに、そしてやや恥ずかしそうに頬を掻きながらそう告げる。

 

「っ?!」

 

次の瞬間、ティアはハッと目を見開き、そして彼に回した腕の力を強める。それによって2人の身体はより密着し、彼女の胸の双丘がさらに押し潰される。

 

「ひさや……」

 

ティアはゆっくりと顔を上げてジェネシスの顔を見る。

彼女の顔は紅潮しており、熱を帯びている。目はトロンとしており、既に発情状態にあるようだった。

 

「ダメだよ、久弥………そんなこと言われたら、私も我慢出来なくなっちゃうよ………」

 

ティアはゆっくりと顔を近づけていき、そして唇を打ちつけ合う。

 

「んっ………ねぇ、もうこのまま………」

 

ティアは彼の耳元で熱い吐息を吐きながらそう囁く。ジェネシスの理性がこれでもかと削られて、いよいよ保たなくなった時だった。

 

ジェネシスの索敵スキルに反応があった。プレイヤーが近づいてきているようだ。

 

「や、やべえ!人が来る!雫!!あがって服着ろ服!!」

 

ジェネシスは慌ててティアの腕を解いて陸に上がり、装備を元に戻していく。

 

ティアは腕を解かれて「ぁ……」と切なげな声を出してジェネシスの後ろ姿を悩ましげな視線で見た。

そしてティアも言われた通りに陸に上がり、装備を戻していく。

 

下着を身につけ、胸元の開いたニット、ジーパン、そして白マントをタップして戻していく。

 

「はぁ……危ねえ」

 

ジェネシスは安堵のため息を吐いてティアの手を取って歩き出す。

 

「まあ、何とかクエストを進められたな。一歩前進だ」

 

ジェネシスはうんうんと頷きながら言う。しかしティアは何も発さない。目線はボーッとしており心ここにあらず、という感じだ。

 

「おい、雫?」

 

「………うん……そうだね……このまま進めよう」

 

ティアは目線を合わせずに頷く。

ジェネシスはティアの様子を見て訝しんだ表情を浮かべたが、気にせずに街まで戻る事にした。

 

 




お読みいただきありがとうございます。
書き終えて一言。

大 丈 夫 だ ろ う か こ れ

R-18に引っかかってるかなこれ?ギリギリ?
とりあえず直接の表現はしないように気をつけたのですがね……書いといて何だけどすごく不安。
じゃあ書き直せよって言う話ですけどでもその気力も無いから。。祈るしかない。

そして今回のお話を踏まえて、今度R-18の方で『ティアの自慰行為』的なのを書こうかなと考えてるんですが見たいと言う方いますか?いましたら感想欄なんかでリクエストをしてくだされば。

では、次回もよろしくお願いします。
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