電車でS(相模) 〜勝利(賞金)の為に〜   作:名無しの音

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今回からこの物語を書いて行く「名無しの音」と言います!よろしくー

初めての二次創作作品、未完にならないよう、気をつけます。


それではどうぞ!


1話「プロローグ」

..........ガタン、ゴトン。ガタン、ゴトン。

 

「大和、通過」

 

町の灯りが殆ど消えた深夜、私は愛車の11000系をかしわ台の車両センターから西横浜駅の留置線へと回送している。

 

いつもは夜の運転はしないので、結構新鮮だ。

 

「次、瀬谷駅、4番線停車」(チーン)

 

ブレーキをかけて停車する。

 

「えっと、ここで通過列車の通過待ちか。」

 

少し時間があるので駅員さんと会話をする。

 

「お疲れ様です。」

 

「お疲れ様です。」

 

「珍しいね、臨時回送なんて」

 

「そうですねえ.....あ、そういえば何でこの駅で通過待ちをするんですかね?」

 

「そっか、お前いつもは始発を担当しているから知らないのか「電車バトル」」

 

「「電車バトル」?何なんだ、それ?」

 

「それはな、d「ファーン!!」お、来たぞ!アレが電車バトルだ!」

 

やって来たのは我が社の新型、12000系と....え、「東急5050系」!何で東急の車両が相鉄に!?

 

「何ですかアレ!何で12000系と5050系が並走しているんですか!しかも12000系は逆走しているし!?」

 

「えっとな、コレには訳があってな、我が社は実は赤字でこの電車バトルの賞金が、我が社の生き残る唯一の道なんだ。分かってくれ」

 

「・・・・」

 

「お、おい。どうした?」

 

「.......か、カッケェ」

 

「分かる!俺も試験に合格出来てれば電車バトルの運転士になってたのに!」

 

「.......俺、電車バトルの運転士になるよ、お前の思いを背負って」

 

「いや、難いぞ。毎年20人が養成学校に行くけど卒業出来るのは0人、良ければ1人とそんなだぞ」

 

「それでも受けるよ。」

 

「なら俺からも駅長経由で推薦してやるよ」

 

「え、マジ!ありがとう!」

 

「頑張れよー!」

 

「おう!」

 

そう言い、ノッチを力行に入れ、列車を発車させた。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

あれから数年が経過した。

 

あの後、お偉いさんにお願いして養成学校に行って様々な事をやった。

直流1500Vが流れる電車バトル養成ギブスを使って正しいマスコン操作をするのは勿論。

JR池袋駅の改札機の中の人になって切符、ICカードの確認を瞬時にやったり、何故か警察学校と共同訓練をしたりと厳しい訓練を積んできた。後、危険物取扱者甲種を新たに取得出来たりもした....要らないけど。

 

 

 

 

そして、遂に、、、俺は、、、、、、「養成学校を卒業する事が出来た」

 

 

 

 

いやー長かった!

後、愛車の11000系も通常仕様から大幅な変更がなされた。

最高速度が120kmから165kmに上げ、車体の軽量化をしたが、ATCも積み込んだので-1.9tと、余り減らせなかった。

見た目は他車両との差別化の為変更させており、オレンジ色とネイビーブルーを窓下に入れており、相鉄のマークの下には「SOTETU」では無く、「SHD(Sagami High speed Drivers)」と書かれている。

形式も11000から11000Dと改められた。

 

試運転で横浜-海老名間を走行して見たが、全くの別物だと横浜を出た瞬間に感じ取った。

今からバトルが楽しみだ!




SHD(Sagami High speed Drivers)(サガミ ハイスピード ドライバーズ)

相模鉄道、通称相鉄社内のプロ運転士(D修行を終えた者達)を集めて結成したチーム。
何だかんだあって仮名がそのまま使われている。

因みにSHDのDはDream(夢)と言う意味も含まれている。(運輸のみで黒字経営するのが夢)


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