電車でS(相模) 〜勝利(賞金)の為に〜   作:名無しの音

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17話「邪魔者 JR中央・総武線各駅停車」

〜中井駅〜

 

「もう、迎えなんて必要なかったのに」

 

「いや、ここは勾配が急だからと車両が登れなかった時に奈緒さんだけでもって思って」

 

「そっか……ありがと………でも大丈夫、私は先にゴールの渋谷駅に移動してるね」

 

「無駄足だったなw」

 

「くっ…………えっと…………………移動しますか」

 

「待たせちゃ悪いしな…だけどどうする?遠回りしたくないからJR中野駅に留置してるけど」

 

「え、そのままJR線で浅草行けばいいんじゃ無いんですか?」

 

「直樹君、JRは浅草駅には乗り入れてないんだよ…」

 

「マジですか…知らなかった………じゃあどうするんです?」

 

「中央線ホームに入れてるから一旦三鷹に行って総武線に転線した後東西線に入って連絡線を経由すれば一番楽だな……だけど少し時間がかかるから新人だけ先に浅草駅に行って説明しておいてくれ。車両は俺の12000を使って11000を牽引して持ってくわ」

 

「分かりました!それじゃあお願いします」

 

「おう」

 

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ガタン…ゴトン……ガタン…ゴトン

 

「……高円寺通過、意外と三鷹での転線に時間がかかっちまったな、でももうすぐ中野だ。ここで東西線に入れば後は連盟が話通してくれてるから道なりで良いんだな」

 

「…………」

 

「ん?なんでこんな所にE235が走ってるんだ?……まぁいいかどうせもう中野だ。気にしなくてm「ガシャンッ」……ん?……は?なんで11000との連結が解除されてるんだ?」

 

『それはな、私が解除してやったからだ。出来るなら小境 直樹が運転してた方が良かったのだが…まぁどっちでも潰せるからいいか………青山 夢が敗れた今このままだとSHDが存続する確率は50・50。そんなコイントスの様な物は信用出来ない…だから今ここで終わらせてやる。安心しろ、お前が勝てば11000はアイツの元へ、負ければ長野行きだ。区間はここから秋葉原まで、私はJR東日本Dプロジェクト代表、名は東道 鉄矢(とうどう てつや)、全力でもがけSHD』

 

「……さっきから好き勝手言いやがって、直通相手の仲で話は聞いててやったがムカついた!絶対負かす!!」

 

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「JR線はほぼ全ての路線が基本的に直線でスピードが乗りやすい線形をしている。だがそれは列車線に限った話、総武線や京浜東北線の様な電車線は線形改善もあまりされず、他路線を跨ぐ、狭いスペースに駅を作ったりしているからJR指折りのテクニックコースと化している……だから普通の奴なら絶対に避けたがる。だから今回はあえて総武線を選んでテクニックで勝とうとしてる様だが無駄だったな…………生憎様テクニックなら散々相鉄本線で鍛えてんだよ!一泡…いや二泡も三泡も吹かしてやるぜ!」

 

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「大久保駅通過、流石ちょろまかと動き回るのは上手いな。だがこの先は一気に坂を下り山手線をパスしてからのS字カーブ、そして新宿駅からは右へ左へのヘビーカーブ、普通なら何回も走り込みをしないと突破出来ない区間だ、さてどう切り抜ける?」

 

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「ふっ、舐めんじゃねぇ…てめぇはバトルをレースと勘違いしてやがる。バトルは使える物は何でも使って勝利を掴み取る物だ!」

 

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「!…なる程、中央線の線路を使って複線ドリフトか……だが私だって伊達に代表やってるんじゃ無いんだ。代表ってのは支持されるだけの強さがあるやつだけがなれる物だ。縛りの中での最速って物も分からない小童が強さの象徴であえう代表の私を負かすのは不可能なのだぁ!」

 

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「市ヶ谷駅通過…くそっ、何でこっちは複線ドリフトでコーナーを最速で抜けてる筈なのに…どうしてアイツはブレーキングで俺の12000に着いて来れるんだ!?」

 

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「ずっと後ろから着いてきたが変わらないな、どうやら性能的にはE233に角が生えた程度だな。こんなにも早いペースで行けてるのはテクニックだろうな……はぁそろそろ前に出るか」

 

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「飯田橋通過、……はっ、抜かされた…デタラメだろ、こんなあっさり抜くなんて、そんなに実力差があるのか……だが、それでも負ける訳には行かないんだよ!!!」

 

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「水道橋通過、もう秋葉原駅までは1駅、もう無理だな」

 

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「……チャンスは…………ここだ!!」

 

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「!?何ィ!中央線をパスした後の勾配を使って加速だと!?……だがどうせあの12000はE233と皮だけ変えた模造品だ、どうせ遠心力に負けて御茶ノ水の左カーブで吹っ飛ぶだけだ!」

 

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「いや、こんな西横浜手前のカーブよりも緩いのなんて、直樹(アイツ)なら済ました顔して突破するんだろうな……それだったら俺でもやれる!!!行っけぇぇぇぇぇぇえええええ!!!!!!!!!!!!」

 

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「!?……曲がっただとぉ!?ふざけるなぁぁ!!!!!」

 

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「ゴーーーーーーーール!!!!!!!!!!!!勝者、12000!」

 

「それじゃあ約束通り11000Dはアイツの所に届けろよ」

 

「あぁ、私の優秀な部下達だ、今頃もう届いてる筈だ」

 

「青山姉妹は信用出来てないのに部下の事に関しては変に信頼してるんだな…」

 

「言っただろう、代表とは支持されるだけの強さがあるやつだけがなる物だ。支持されるって事は互いに信頼していないといけないんだ……つまりはそういう事だよ」

 

「なる程な……」

 

「それよりいいのか、早く行かないとバトルを観戦出来ないぞ?」

 

「そうだな、じゃあ俺は行くわ」

 

「あぁ、最初はSHDなんて目障りな存在だと思ってたが変わったよ、君達には勝ってほしい……直通相手だからってのもあるけどね」

 

「……そうか」

 

そういうと12000は新宿方面へと走っていった。




東道 鉄矢(とうどう  てつや)

JR東日本Dプロジェクト代表で愛車、ホーム路線は特にないがE235系が一番使いやすく、山手線でよく走り込みをしている。
自分がJR東日本Dプロジェクト代表である事に強い誇りを持っており、
走りは研究に基づき編み出されたマニュアルを完璧に実行し、高い走行技術を持っている。
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