今回は「正々堂々」勝負します!(本当だよ。)
それではどうぞ!
数日後、湘南台駅
「やあやあ新人君。初めましてだね。私は桜森 奈緒(さくらもり なお)愛車は20000系だよ。
ホーム路線は本当は本郷さんと同じで新横浜線何だけど、ほら、まだ東急目黒線方面の線路は出来てないでしょ。だから今はいずみ野線がホーム路線になってるよ。よろしく」
「どうも、小境 直樹です。愛車は11000Dです。ホーム路線は相鉄本線になってます。
後、新人君は辞めて貰えると嬉しいですね」
「あら、嫌だった?ちょっとショック……ってもう初めてしまいましょう!ルールは一緒でルートは湘南台から横浜まで。本郷さんみたいにルートを変える事は誓ってしないわ。これで大丈夫?」
「大丈夫です」
「それじゃあカウントお願い」
「両者準備は良いな!カウント始めるぞー!」
「5」
「4」
「3」
「2」
「1」
「GO!」
カウントがゼロになった瞬間、それぞれの車両が唸りを上げ、湘南台を勢いよく飛び出した。
「最初のバトルから成長してるらしいけど、ここから先行けるかな?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「うおっ、いきなり左カーブかよ。これじゃあスピードが出せない!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「早速スピードを落としたね!ここ、いずみ野線は相鉄本線(海老名-二俣川)より路線距離、カーブの数は少ない。だけど相鉄本線に比べ一つ一つのカーブが急カーブになっているテクニックコース!カーブが苦手な新人君には弱点だらけの路線さ!それじゃあ私は先行くねー!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「いずみ野駅通過。くぅ、カーブが終わったと思ったらまた直ぐにカーブ。直線区間は無いのか
....って、うわっ!?眩しい!何だこの光は?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「弥生台駅通過。アハハ!また引っ掛かった!いずみ野線第二の落とし穴はトンネル突破後直ぐの駅!
日中なら問題無いけど、今は深夜。真っ暗で長いトンネルを出た瞬間、暗闇に慣れた目が駅の照明に思わず目が眩む! これが新人とベテランの経験の差さ!」
実はいずみ野駅を通過した時、奈緒はポケットからサングラスを取り出し、装着していたのだ。
これによって奈緒は、駅の照明で目を眩ます事無く通過出来たのだ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「...このトンネルを越えたらいずみ野線最後の駅、南万騎が原駅だ。.........見えた!って、また眩しい!って右カーブ!?くっ、また離された。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「これでいずみ野線区間は終わる。これでもうサングラスは要らないね!.....11000Dとは、結構離せた。後は逃げ切るのみ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「こちら二俣川駅だ、20000系が先行してる!やっぱりいずみ野線区間で苦戦してたんだ!」
「これじゃあ11000Dの2連勝は無理かもなぁ」
「いや行けるって!あいつなら。だって俺の意思を継いでんだぞ?」
「っ!?.......なら、行けるかもな」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「西谷駅2番線通過。良し、ちゃんと本線だな!」(正直疑ってた)
ブーブブー
「はい、11000D運転士です」
『ちょっと!疑ってたの!ヒドい!』
「すいません。でも、『「でも」じゃない!罰としてバトル終わったら勝者にケーキを奢る事!』
「それは無理ですね。だって俺はこの勝負、勝ちますよ!」
『言ったね、じゃあ高いの奢らせてやる!覚悟しててね!』ガチャ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「今までで一番やる気出て来た!この勝負、「ケーキの為に」絶対逃げ切って見せる!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「星川駅通過、勝つとは言ったけどこのままだと負けてしまう。仕掛けるか」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「何か仕掛けようとしてるけど西横浜駅から先は上下線の間に架線柱があるから無駄だ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「天王町駅通過!ええい!もう勝つにはこれしか無い!仕掛けるなら、「今!」」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「抜かさせた!ってえ!?あれじゃあオーバースピードよ!このカーブは制限55の相鉄線最大のカーブ!カーブが苦手の貴方には曲がりっこ無い!......くっ
......アレは!「複線ドリフト」!なんであの技が、」
奈緒は直樹の11000Dの脱線事故を覚悟したが、正樹はなんと!「複線ドリフト」をしてこのカーブを高速で抜けて行ったのだ。この光景に天王町、西横浜駅の観客は、連絡をするのも忘れ、唖然とドリフトをしたカーブを見ていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ゴール!」(横浜駅終了のお知らせ)
「勝者!11000D!」
「ぐわあー負けたー!」
「勝った!」
「スゲェ!あの20000に勝つなんて!」
「おめでとう、スゴかったよ。おかげで楽しいバトルが出来たよ」
「ありがとうございます!こちらも楽しかったです!」
「ところでさ、直樹君、天王町-西横浜駅間の複線ドリフト、アレ、どうやったの?」
「アレは、正直勝ちたい一心で一か八か、神頼みでやって、たまたま成功したって感じです。」
「神頼みって、スゴいチャレンジャー精神だね。お姉さん気に入ったよ〜。だけど注告。それ、いつか後悔するよ。」
「っ!....そうかもしれませんね。だけど俺的にはこれで良いんです。」
「....そっか」
「.............後、奈緒さん」
「何?」
「俺、景品のケーキ奢るは要りませんから」
「じゃあ他になんか要求するの?...もしかしてお姉さんの体⁉︎、駄目だよ初めては好きな人と決めてるから!あ、でも社内恋愛ってのもアリだなぁ〜」(アセアセテレテレ)
「いや、そうじゃなくて」(キッパリ)
「あっ、そう」(しゅん)
「コーナーの曲がり方を教えて欲しいんですけど」
「あ、そんなので良いの?」
「はい」(頷き)
「じゃあそれで決定!それじゃあ私は朝から運用があるから明日ね〜」ノシ
「はい!ありがとうございました!」
そう言うと奈緒さんは愛車の20000系と共に横浜駅を去って行った。俺も少し経った後、同じく横浜駅を後にした。
桜森 奈緒(さくらもり なお)
相模鉄道、SHD所属のドライバーの一人、愛車は20000系、ホーム路線は今の所、いずみ野線(二俣川-湘南台駅間)
将来的には相鉄新横浜線、東急新横浜線(西谷-日吉駅間)になる予定。
20000系を愛車にした理由は「可愛かったから」だそう。(10000系と悩んだエピソードがあったりなかったり)
対戦路線の特徴をよく理解し、万全の対策をしてレースに挑む。(今回の話だとサングラスなど)