「セクシーーーッッッ!!!」
「「「NO! GALAXY!!!」」」
「さて始まったぜ、IBSA主催『バトルスピリッツ 世界大会ー十二宮杯ー』! 実況解説はもちろん! バトスピ界のカリスマァ、ギャラクシー渡辺だァ!」
ついに世界大会が始まった。
昨日ヒメ様から聞いたんだけど、どうやら世界大会も予選と本戦に分かれており、予選は国ごとのチーム戦で行うらしい。
「予選のルールを説明するぞ! 予選は各国ごとのチーム戦だ! 代表者3人が1チームとなって戦ってもらうぞ! バトルの形式はガンスリンガー形式、チームで合計20勝したチームから勝ち抜けだ! 上位10ヶ国が本戦に進めるぞ!」
「合計20勝か。一人あたり6、7勝すればいいんだな」
「そういうことじゃ。勝ち抜けじゃから、早く勝つためのスピードも必要じゃな」
と言っても、一応この場にいるのは各国の代表者。
NPCの中でも強いデッキが設定されてる人達だろう。
PCのレツや私ならともかく、同じ土俵で戦うヒメ様のことを考えるとなるべく早くノルマをクリアしたい。
「◼◼◼◼◼」
「ん?」
声をかけられてそちらを見ると、アバジャイがいた。
翻訳機を起動して、話しかける。
「やぁレイ、調子はどうだい?」
「ちょっと緊張してるかな。まぁバトルには影響しないくらい」
「そう、じゃあ予選の最初はボクとやらないか? この間のリベンジもしたいしね」
「いいね。やろうか」
初戦の相手はアバジャイに決まった。
レツとヒメ様も対戦相手が決まり、着席する。
しばらくして、ギャラクシー渡辺が予選の開始を宣言した。
「選手のみんなも準備はいいかァー!? 行くぜ! ゲートオープン、界・放!!!」
◇◆◇◆
「今度はボクが先攻か。『ノーザンベアード』を召喚。ターンエンド」
アバジャイは先攻1ターン目から『ノーザンベアード』
ブロック時コアブーストのBP5000はキツいなぁ。
ガンスリンガーだから速攻で決めたかったのに。
「メインステップ。私も『ノーザンベアード』をLv2で召喚。ターンエンド」
「ボクのターン。『ガドファント』と『ノーザンベアード』を召喚するよ。アタックはしない。ターンエンド」
並べてきたね。
でもノーザンベアードのBP5000の壁を越えられずアタックはしてこない。
とりあえず、ガンガン攻めるか。
「メインステップ。白の『北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン』を召喚。不足コストはノーザンベアードから確保」
早々に星座編最強のプロモーションカード『北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン』を召喚する。
『北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン』は召喚時に手札のブレイヴカード1枚をコストを支払わずに召喚できる。
さらに召喚した時ドローのおまけ付きだ。
「『砲凰竜フェニック・キャノン』を直接
そして『砲凰竜フェニック・キャノン』の召喚時効果でBP4000以下の『ノーザンベアード』2体を破壊する。
「もうXレアを出してくるなんてね。ラグナロックだけじゃないってことか」
「アタックステップ、
「『ガドファント』でブロック。ブロック時効果でBP+3000、合計BPは5000だ」
「ターンエンド」
『砲凰竜フェニック・キャノン』のおかげで相手のスピリット3体全て破壊できた。やっぱり破格の強さだね。
「『ワルキューレ・ミスト』を召喚する。ターンエンドだよ」
次のターン、アバジャイは『ワルキューレ・ミスト』を召喚した。
スピリットの効果を受けないので【激突】が通じない。
「『イグア・バギー』『ダンデラビット』を召喚。『ダンデラビット』の召喚時効果で2コアブースト。増えたコアで『北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン』をLv2に」
前のターン、『北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン』の召喚時効果のドローでようやくコアブーストができるカードを引いた。
9コストのラグナロックの召喚にはコアブーストが不可欠だからね。
「アタックステップ。『北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン』でアタック」
「ライフで受けるよ」
「『イグア・バギー』でアタック」
「『ワルキューレ・ミスト』でブロック」
『ノーザンベアード』は破壊される。
しかしこれでアバジャイにはブロックできるスピリットがいない。
「『ダンデラビット』でアタック」
「ライフで受ける」
「ターンエンド」
アバジャイのライフを2つ削り、残り3つ。
わが友デッキならコアを与えても、レオ友を2体召喚されない程度ならまず届かない。
「『獅機龍神ストライクヴルム・レオ』を召喚。ターンエンド」
まぁ1番困るのは2ターンかけて召喚されることですが。
何気に【重装甲:白/黄】があるのツラいんだよね。
『デルタバリア』でしか対処できないし。
「メインステップ。『要塞蟲ラルバ』を召喚、召喚時2コアブースト。ネクサス『侵されざる聖域』を配置。
「じゃあ、ボクは2体目の『獅機龍神ストライクヴルム・レオ』を召喚。Lv2にしてターンエンド」
んー2体目か、こうなると仕方ないかな。
とりあえずBP高いスピリットを壁にしないと。
『北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン』のBP14000だと少し物足りないかな。
「メインステップ。『北斗七星龍ジーク・アポロドラゴン』を転召、『終焉の騎神ラグナ・ロック』を召喚。『砲凰竜フェニック・キャノン』をラグナロックに
「来たね。『終焉の騎神ラグナ・ロック』」
これで
レオ友に何が
「『ホーク・ブレイカー』を召喚。『獅機龍神ストライクヴルム・レオ』に
『ホーク・ブレイカー』か……ちょっと面倒だなぁ。
『ホーク・ブレイカー』が
例えばラグナロックだと、シンボル2つだからBP+10000。
素のBPと合わせるとパワー負けする。
これ、コンサートホールが来ても攻めれないぞ。
無限アタックが完成ところで、大元が処理されたら意味がない。
でも、自分のターンでラグナロックを倒せないアバジャイも攻めてこない。
てことは持久戦かな。
私の読み通り、盤面はここで膠着した。
お互いに一切アタックはしない。ただターンを重ねるだけで、しばらく進展はなかった。
私は召喚時効果を使い回し、コアを増やす。
アバジャイもスピリットを並べるが、それ以上は特にない。
お互いのフィールドがスピリットでいっぱいになり、もうカードを置くスペースがない所まできた。
そして、31ターン目。残りデッキ枚数8枚、ようやく目的のカードが来る。
(『インビジブルクローク』! これで勝てる!)
「メインステップ。マジック『ウィッグバインド』を使用」
『ウィッグバインド』はコスト8の黄色のマジック。
その効果はこのターンの間、相手の効果の記述を持つスピリットはバトルできず、相手は手札の黄色以外のカードを使えないという恐るべきカードだ。
すぐに制限に入るけど。
これで今度は『ブリザードウォール』を警戒する必要がなくなった。
「アタックステップ。『終焉の騎神ラグナ・ロック』でアタック。ラグナロックは自身の効果で回復する」
「黄色以外のカードは使えないんだよね……フラッシュはないよ」
「マジック『インビジブルクローク』を使用。このターンの間『終焉の騎神ラグナ・ロック』はブロックされない」
「そのアタックはライフで受ける」
「もう一度アタック。効果で回復」
『インビジブルクローク』の効果でラグナロックはブロックされない。
『ウィッグバインド』の効果でアバジャイは黄以外のマジックを使えない。
「ライフで受ける。また負けちゃったかー」
「はい私の勝ち」
ようやく一勝、長かったー。
久々に拮抗状態になった。
CPU相手に膠着すると、時間をかければ勝てるんだけど、ガンスリンガーではあまり嬉しくない。
次の試合に行く前にモニターを見ると、日本チームは既に6勝。
レツとヒメ様が大分頑張ってくれたみたいだ、私も頑張らないとな。
次の対戦相手は……と相手を見ると、見覚えのある子だった。
確か前にホテルのショップでレツとバトルしていた子だ。
あの子も代表選手だったのか。
でもよく考えたらホテル内のショップにいた時点で、一般人じゃないか。
「対戦よろしくお願いします」
「あ お願い します」
先攻後攻を決めるじゃんけんは私の勝ち。
最初の手札は……うん、これなら先攻かな。
「先攻もらいます。スタートステップ、ドローステップ、メインステップ。『侵されざる聖域』を配置します。ターンエンドで」
「スタート ステップ。コア ステップ。ドロー ステップ」
男の子はゆっくりと各ステップを発声する。
「『ブレイドラ』を 召喚 します。『エリマキリザード』を 召喚 します。『ゴラドン』を 召喚 します。『レイニードル』を 召喚 します」
うおい! まさかの01!?
ヤバい、防御札なんて持ってないぞ!?
でも、最後の手札がスピリットじゃなければまだ希望はーー
「『ディノニクソー』を 召喚 します」
あ、負けた。