ACE COMBAT7 AFTER STORY/IF 王女様の戴冠式   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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AS MISSION05 CASTLE 城

 エルジア王宮、王の間。そう呼ばれている大広間に多くの来賓が集まっていた。無論、ロングレンジ隊員達とエイブリル、そしてイオネラ・アルマ姉妹も。

 整然と並んだ長椅子に座っていると、1人の男がやってきた。

「はじめまして。式典が始まる前に1つお話をお願いできますか?」

「失礼ですが、あなたは?」

 ロングキャスターが尋ねると、彼は名刺を出した。

「アルベール=ジュネット、フリーのジャーナリストです」

「ジャーナリスト? 何故ここに?」

「戴冠式の取材ですよ。これでも、オーシアの役人とコネがあるのでね」

「それでオーシア軍人とお話する必要は無いでしょう」

「聞きましたよ。終戦へと導いた英雄、オーシア空軍 長距離戦略打撃群、ロングレンジ部隊。それってあなた達ですよね?」

「何でマスコミにそれが漏れてんだ」

 フーシェンが愚痴ると、ジュネットは微笑んだ。

「ユージア大陸で知らない者はいませんよ。あの放送はユージア中に聞こえていましたから。それで、三本線のパイロットというのは?」

 すると、カウントがトリガーの背中を叩いた。叩かれたトリガーはカウントをちらりと睨み、渋々と手を挙げた。

「俺です」

「あなたが三本線? お若いですね。若いパイロットなんて、懐かしいな」

 すると、イェーガーが何かを思い出した。

「ジュネットって確か……環太平洋戦争の密着取材をしてたジャーナリスト?」

「光栄ですね、知っている人がいるなんて。残念ながら、ほとんどの事を書けませんでしたが」

「あぁ、『真実に最も近付きながらも、それを公表しなかったジャーナリスト』!」

 司令官も思い出す。その言い草に、ジュネットは苦笑いする。

「ま、そう言われても仕方無いんですけどね」

「何か書けない事情でも?」

 テイラーが尋ねると、ジュネットは答える。

「彼から直々に口止めされましてね、『私が公表するまで待ってて欲しい』と。最も、その彼が亡くなった今、どうなるのかが不透明ですけど」

「彼……確かハーリング元大統領が2020年に環太平洋戦争の真実を公表するとか言ってたな。まさか、ハーリング氏が?」

 イェーガーの言葉に、トリガーがむせる。それに、フーシェンとエイブリルが気を取られた。

「どうしたトリガー? 何かあったのか?」

「あぁ、そういえばそうだったな」

 それに、カウントが口を開く。

「何かあったのレベルじゃねぇ、トリガーが――」

「カウント」

 トリガーがカウントを呼ぶ。

 呼ばれたカウントがトリガーを見ると、彼の目は殺気立っていた。

「あ……何でもねぇ」

「おい絶対何かあるだろう」

「これはトリガーの名誉の為に言えないな」

 その時、アナウンスが流れた。

【皆様、お待たせ致しました。これより、エルジア王国 第251代目女王、ローザ=コゼット=ド=エルーゼの戴冠式を始めさせていただきます。皆様、お席にお座りの上、お静かにお願い致します】

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