Fate/Grand Order.AnotherStory/O-MA ZI-O 作:常磐戦兎
不詳にすると後々困るし、とりあえずソウゴと同じにしておこう、うんそうしよう
ではどうぞ(・ω・)ノシ
人類史を焼却した元凶、人理焼却式ゲーティアを倒した後の事。焼却された人類史は元通りとなり、消えた物や人達は気がついたら一年の時が経っていた為に大混乱を招いていた。
人理継続保障機関「カルデア」は、48人目のマスターの存在が表に出ないようにひた隠しにし、48人目の記録改ざん等を行っていた。カルデアにとっても緊急事態とはいえ一般人に近い者を前線に送り出していた、なんて事が知られたら困るのだろう。
着々とカルデア退去の準備が進む中、前所長「オルガマリー・アニムスフィア」の後任である新所長「ゴルドルフ・ムジーク」が秘書と思われる「コヤンスカヤ」と共にカルデアに来日、即日就任となる。
それだけならまだいい。それだけなら。この後起こる事は誰も知らない。
~カルデア~
クリスマスと同時にサーヴァントの間でのみ流行したシュメル熱の騒動から一夜明け、カルデアに残された守護英霊召喚システム「フェイト」の停止に伴い、カルデアに召喚された英霊達は一騎、又一騎とカルデアから座へと戻っていった。
残すは今の今まで所長代理として頑張ってくれたダ・ヴィンチのみ。前はサーヴァント達で賑やかだったカルデアも今は自分と僅かな人数しか居ない職員、謎の生き物であるフォウと俺の頼れる後輩でありデミサーヴァントのマシュ、と少ない人数しか居ない。それ故に静かだった。
間もなくカルデアから去る事になり、自分が行って来た数々の思い出等も全て、消える。然し、自分とマシュが覚えていさえすれば大丈夫だと腹をくくり、廊下を一歩一歩歩く。
その時だ。向こうからピンク髪の女の人が歩いて来た。確か、と記憶を探る。そうこうしている内にすれ違った。このまま通り過ぎるのもアリかと思ったが、向こうから声をかけられる。
「お疲れ様。顔色が悪いわね、仔イヌちゃん」
「……どうも、ありがとうございます」
「その様子だと彼奴らに絞られたようね、御愁傷様」
「別に、大した事ありませんから」
コヤンスカヤ、と名乗ってた事を思い出すも直ぐに頭を振る。どうせ俺の事を覚えて貰わなくても結構だし、絆を結んだ
要件があるなら迅速に、と促せばしたり顔で要件を話し始める。すらすらと話し始める彼女の話を聞いていれば、気になる点もあれば疑問も増える。何故、ここまでカルデアに関して詳しいのか、何故Aチームの事まで知っているのか、カルデアの事を商品と言っているのか、という点だ。誰が、どこからか情報が漏れたのか、と勘ぐってしまう。しかし、時間の無駄と踏んで諦めた。
「…じゃあ、俺はそろそろ戻ります」
「あら残念。じゃあね、仔イヌちゃん」
今の自分にはとある一室のみ立ち入りを認められている。査問会による命じられた一室だ。つまり、監禁状態である。暫くは行動を制限されるとの事。不便だが仕方ない。査問会にとって俺やマシュ、その他職員達は重要参考人。逃げられる訳には行かない、という事だろう。
そんな風に部屋で待機していた時。突如カルデアの警告音が大音量で流れた。それと同時に何者かが侵入したとのアナウンスも流れる。送られてきた映像を見ると、驚くべき出来事がそこにはあった。
サーヴァントのようでサーヴァントではない、不可思議な存在がカルデアの中心部にあるカルデアスの前に居たのだ。査問会の人達が抵抗を試みるも、表情一つ変えぬままそこに鎮座している。それと同時にサーヴァントの魔力反応もあった。
サーヴァントの魔力反応があると同時に謎の存在は姿を消し、代わりに現れたのは銀髪の女性。服装から察するに何処かの国の王女、だと思われる。それが何処なのか、までは流石に分からなかったが。
サーヴァントと思われる存在は何も躊躇う事なくカルデアスを凍らせた。この光景を見て、マシュの盾を通じてカルデアに召喚されたサーヴァントであれば即座に立ち向かっただろう。然し、俺にはマシュを除いて誰も居ない。サーヴァント一人居ない己はなんと無力なんだろう、と思っていた矢先。又も反応がある。
サーヴァントのようでサーヴァントではない存在が姿を消した時にチラッと見えた、黒服に身を包んだ仮面の兵士達がカルデアを襲撃したのだろうか。部屋の外では肉を斬られ、何かが吹き出す音が微かに聞こえる。
少しして静かになった所で外に出てみようと思ったのが間違いだった。廊下には鉄の匂いが充満しており、あまりにも濃い匂いに噎せ返る。
「……不味…でも、皆が心配だ…」
鼻を押さえながら廊下を歩けば、数分前のカルデアの廊下とはまるで違う様子に困惑せざるを得ない。壁には刃物で斬られた跡、斬られた人の血、と思われる血痕が赤々しく残っている。今、俺が歩いている廊下にも同様のものがあちこちに見受けられた。
前に進む事だけを考えてた俺は、注意を怠った。それ故に目の前に接近する「死」に気づかなかった。
「……先輩っ!!」
「…え?」
ガキン、と金属同士がぶつかる音に我に返る。前を向けば、大盾を持ったマシュの姿があった。敵の攻撃に気づかなかった俺をその身を挺して守ってくれていた。
「先輩、大丈夫ですか…?」
「…う、うん。ごめんマシュ。又君を…」
「いいえ、これは私が望んだ事なんです。だから自分を責めないでください、先輩」
望んだ事。マシュは確かにそう言った。それは又マシュを危険に晒す事と同義だ。俺は又、誤った選択をしてしまったのだろうか。否、誤った選択などあのゲーティアを倒すまでに何度だってしてきた。でも、今回はそれとは訳が違う。
俺が無力だから、大事な人を危険に晒してしまっている。それは紛れもない事実だ。でも、マシュが決めた事を否定する訳には行かない。震える足を強引に止め、しっかりと、両足で立つ。
「……マシュ、行ける?」
「はい。以前のようには行きませんが、行けます!」
そう言い、マシュは敵を吹き飛ばす。ピクリとも動かなくなった敵を見て一安心…と行きたかったが、そうも上手くいかないのが現実。
あの時、カルデアスを凍らせたサーヴァントが此方に来ていたのだ。何も言わず、ただただ無言で。マシュだけでは太刀打ちが出来ない。寧ろ俺もマシュも命を落とす危険がある。そう思った時だ。
「……はぁっ!!」
黄金と黒の二色が目立ち、顔に「ライダー」と書いてある仮面の人物が、そのサーヴァントと俺達の間に割って入った。
一体何事、と思っていた時。後ろから聞き慣れた声が俺の名を呼ぶ。振り向けば、ダ・ヴィンチちゃんだという事に安堵を覚えた。
「藤丸君、マシュ、無事かい?」
「あ、はい。俺もマシュも無事です、けど…あの人は誰、なんですか?」
「それはここから逃げる時までお預けといこうか。さぁ、後は彼に任せよう! なぁに、彼は直ぐに追ってくるよ」
「え、あ、はい」
ダ・ヴィンチちゃんに勧められ、謎の仮面の人物に「すみません、頼みました…!」とだけ伝えて逃げる。
その人物の声は低く、緊急事態というのも相まってよく聞こえなかったが、「嗚呼、任せといて」とだけ聞こえた気がした。
~VS.謎のサーヴァント戦/ソウゴside~
逃げる手伝いを頼まれた俺は、謎の敵と対峙していた。今回は何故か傍にウォズが居ない。俺だけが此処に呼ばれた、という事だろう。
室内で戦うのも不利な気もするが、外は猛吹雪だ。幾ら俺でも寒さは耐えられない。そんな感じで無言を貫いていると、向こうから声をかけてきた。痺れを切らした、という事だろう。
「……貴方、誰かしら」
「語る名など、生憎持ち合わせが無い。ただ一つ言えるのは、俺はお前の敵だという事だけだ」
「……そう。なら、凍りなさい。貴方には用がないの」
「悪いが、それも無理な話だな。俺は俺を呼んだ者にあの魔術師を守ってくれ、と頼まれた。呼ばれた以上それ相応の仕事をしなければな」
そう言いつつ、地を蹴る。先ずは様子見、というのも兼ねてマッハの力を使った超加速で翻弄。続いてドライブの力で超高速の乱打を浴びせる。
だが、相手も相手で容易くやられるという事ではないらしい。氷像という名の盾を大量に作り出し、防御していた。流石にやるか、と思い、直ぐに距離を取る。
「……貴方、サーヴァントではなさそうね?」
「さて、それはどうかな。俺はサーヴァントという存在は知らない。だが、人類史にはまだまだ可能性というのは沢山あるが?」
「…無意味な話ね」
尚も攻撃を続ける敵に対してはいそうですか、と手の内を晒す訳にも行かず、ドライブの力のみを使って対峙する。幾ら謎の存在とはいえ、人の姿をしている以上疲れには勝てない。先に足をついたのは向こうの方だった。
止めを刺す必要は無い。これで終わり、と思った俺は踵を返す。悠々と去る俺の背後を攻撃しない所を見る限り、一定の礼儀は弁えているようだ。だからこそ、こう言う。
「…何れ又相見える。その時を楽しみにしているがいい。名を知らぬ者よ」
それだけを言い残し、俺はダ・ヴィンチちゃんとやらが逃げた方向へ向かう。向こうで何が起きているのかは俺にはよく分からない為だ。
~その後。藤丸side~
カルデアから脱出した俺達カルデアの生き残りは、謎の戦士の事を二代目ダ・ヴィンチちゃんに聞く事にした。後から追ってくるとは聞いてたけど、その前にあの戦士の事を知りたかったのだ。
「……藤丸君。仮面ライダー、という存在は知っているかい?」
「…えっ、あ、はい。姿を変えながら、怪人達から世界を守り続けている戦士の事…ですよね?」
「その通り。彼はその仮面ライダーの一人だ。名をジオウ。文字通り、時の王となる仮面ライダー…」
「仮面ライダー、ジオウ…」
仮面ライダーの歴史、それは断片的に知っていた。それならば、此方側にもその仮面ライダーの力が宿った何らかの物があってもおかしくはない筈だ。
そう思っていたら、二代目ダ・ヴィンチちゃんことロリンチは前のダ・ヴィンチちゃんから託されていたある物を取り出す。それは、天辺にボタンが付いた機械。よくよく見れば、時計に見えなくもない。
「……これは?」
「ジオウの力の源らしいよ。まぁ、詳しくは…彼に聞くとしようかな?」
そう言い、ロリンチがおいでおいでのジェスチャーをする。すると、一人の男性がシャドウ・ボーダーの奥から姿を現した。見た目から、俺と同じくらいの歳…だろうか。
「貴方は…?」
「俺? 俺は、常磐ソウゴ。宜しくね、藤丸君」
これが俺と時の王《ジオウ》、その変身者である常磐ソウゴとの出会いだった…
我が魔王の口調定まんねぇ…()
一応、ソウゴの口調は通常とオーマジオウの二つを使い分けています。…多分、無双になると思うので手加減してますよ、多分。オーマジオウはスペック上、際限なく力が上がって行く+全ライダーの力のバフが常にかかった状態ですからね…
それでは又次回。