オール.フィジカル   作:まろかに

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1話.スタート.ラン

カチャ..

 

『モノ』が『ソレ』を持っている

 

カチィ!

 

『モノ』が『ソレ』を発動した

 

『ソコ』から『ストーリー』は始まった

 

簡単で単純なことで『ソレ』は始まった

 

簡単で単純なことで『ソレ』は始まってしまった

 

ーーー

 

ーー

 

 

ザッ..ザッ..

 

『あ~あ..ま~たかぁ..』

 

イメリルア(18歳.『元』速読者)『やっぱり『速読』1本で生きていくのは、きつすぎるかなぁ..』ザッ..ザッ..

 

独り言を呟きながら。白色と青色の服を揺らしながら。18歳、『元』速読者の『イメリルア』は嘆いていた。そう、『クビ』になったのだ。

 

イメリルア『ん~..マネーどうしよ..』チャリン..チャリン..

 

ーーー

 

ーー

 

 

ガチャ..ガチャリ!

 

イメリルア『たーだいまぁ』ギィィ..

 

少し古そうな家の少し古そうなドアを『イメリルア』は開けた

 

『おかえりー』

 

アペレンス(16歳.『イメリルア』の『妹』)『ご飯、出来てるよ』

 

机の上の皿からは湯気がたっていた。そして、その机の椅子には『アペレンス』。『イメリルア』の『妹』が座っていた。

 

イメリルア『おーうまそー..』タッ..タッ..

 

アペレンス『..お姉ちゃん..なんか、声が暗い』

 

イメリルア『あ~、分かっちゃった..?実はさぁ、『クビ』にされてさぁ』ポイッ

 

カバンを投げながら『イメリルア』は嘆いた。

 

アペレンス『うそーん..』

 

イメリルア『あんの、クソ上司ぃ..絶対に許さねぇ~..』ドサッ!!

 

アペレンス『えっ、退職金は?』

 

イメリルア『今回は出なくてさぁ..いただきます..』パン..

 

アペレンス『うそーん..』

 

イメリルア『ちょっと..後で、ハロワ(ハローワーク)行ってくる..』モグモグ..モグモグ..

 

アペレンス『あ、じゃあさぁ..ついでに醤油買ってきて』

 

イメリルア『りょーかーい』モグモグ..モグモグ..

 

ーーー

 

ーー

 

 

イメリルア『いってきまーす..』ガチャ..

 

アペレンス『いってらっしゃーい』

 

バタン..

 

イメリルア『あ~あ..普通に仕事就こうかなぁ..』ザッ..ザッ..

 

『イメリルア』が、しつこいくらい嘆いている時だった。

 

バサァ!

 

羽の音がした。

 

普段の生活でも羽の音が聞こえる時はあるだろう。が、『イメリルア』の聞こえた羽の音は、普段の生活では聞けないぐらい『大きかった』のだ。

 

イメリルア『..え?』バッ..

 

勿論『イメリルア』は疑問に思い、上を向いた。『すると』

 

『カァァ!カァァ!』

 

イメリルア『..ふぁ!?』ブワァァ..‼‼

 

『『『巨大カラス』』』

 

巨大カラス『カァァァァー!』

 

イメリルア『はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』ブワァァァァァァ!!!!!!‼‼‼

 

イメリルア『(エッ,ウソデショウソデショ?カラスゥ?サイキンノコスプレッテクオリティタカイナァ..エ?コスプレダヨネ?コスプレジャナカッタラヤバイヨ,コレ..アタマオカシイヤン,スキヤキタベタイ..アッ!ジャナクテェ..エ?カーラースーダヨネェ?コンナヤツミタコトナイケド..シンシュカナ?ギネスノルンジャナイノ?シンセイスル?シンセイシタラオカネダヨ,ワァーイ)』

 

『イメリルア』は、きっちり『3秒』で考えたのであった。

 

巨大カラス『カァァァァァァァァァァァァーーー!!!!!!』バサァァァァァァァ!!!!!!

 

イメリルア『ウッッソダルォ!?』ブワァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!

 

その時だった

 

ダァンッ!ダァンッ!ダァンッ!ダァンッ!ダァンッ!

 

巨大カラス『ギャアァァァァァガァァァァァ!』ブシュ!!‼ブシュ!!‼ブシュ!!‼ブシュ!!‼ブシュ!!‼

 

『弾丸』が発射され、『弾丸』が当たったのだ。

 

ドスゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーンッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

イメリルア『..へぇぇ..?』ブワァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!

 

『おい!大丈夫か!』ダッ!!ダッ!!

 

『銃』を持った1人の男が走ってきた。

 

アルリア(25歳.『変異生物対処部隊』『Deal』)『俺は『アルリア』、よく分からないと思うが..アイツらの対処部隊の1人だ』

 

イメリルア『は..はぁ..?』

 

『イメリルア』は唖然としていた。当たり前の反応だろう。

 

アルリア『とりあえず、ここから逃げろ。アイツが『進化』する前に』

 

イメリルア『『進化』ぁ..?』

 

『イメリルア』は呆然としていた、当たり前の反応だろう。

 

アルリア『いいから!早く!』

 

『77777ウ..オ3333311..』

 

どこかからか、『変な言葉』が聞こえてきた。

 

アルリア『ッ..!』クルッ!!

 

イメリルア『え..?』チラ..

 

言ったのは『さっきのヤツ』だった。

 

『0433..タチ..ハ..オソイ..』バキバキ..‼バキバキ..‼

 

明らか『サイズ』は違うのだが、『死んだ場所』がそこなので、『ソイツ』以外にいないとしか考えられないのである。

 

アルリア『早く逃げろ!奴がどんな、力を持っているか分からない内に!』ガチャ‼

 

イメリルア『え..?え..?』

 

『スデニ..コウゲキ..』

 

アルリア『ほら、もう既に攻撃してるって言ってるんだからさぁ!』ガチャ‼

 

『シヨウトシタケド..キャント..ダッタ..』

 

イメリルア『..は?』キョトン..

 

アルリア『へ..?』

 

イメリルア『..もしかして..騙し?』

 

『タブン..ソレ..』

 

アルリア『..だ、騙すなぁ!』

 

イメリルア『..もしかして、騙されやすい人?』

 

アルリア『んっな、訳ねぇだろ!高校生まで『サンタさんって、本当にいる』って事を信じてたなんて口が朽ち果てても言わねぇからな!』

 

イメリルア『..言っちゃってるし、地味にギャクだし』

 

アルリア『あ、ヤベ..』

 

『トリアエズ..サツス..』

 

『巨大カラス』だった『モノ』は、背中から翼を生やした。

 

バサァァァァァ!

 

アルリア『じゃなくて!』ガシッ!!

 

イメリルア『ちょぉ!?』グンッ!!

 

『アルリア』は『イメリルア』を掴み、全速力で走った。

 

『ニガスワケ..デハナイ..』バサァ!!!!!!

 

『モノ』は、追いかけた。

 

ーーー

 

ーー

 

 

『ハァ..!ハァ..!』

 

イメリルア『腕痛っ..足痛っ..』ゼー..ゼー..

 

アルリア『もう少し、鍛えとけ..いくら、一般人でも..』

 

イメリルア『結構..ハァ..!横暴すぎません..?』ゼー..ゼー..

 

アルリア『..』

 

イメリルア『というか..ふぅぅ..さっきの、ヤツなんなんですか..?全然危険に見えませんけど..』

 

アルリア『それが悪質なんだよ..『全然危険そうに見えない』..それが悪質なんだ』

 

イメリルア『え..?』

 

アルリア『アイツらは『人間の警戒心』を解こうとしてくる。着ぐるみの様に可愛く見せてな』

 

アルリア『それのせいで『警戒心』がなくなり、人間は『殺される』..っていう訳だ』

 

イメリルア『..『巨大』の時でもって事ですか?』

 

アルリア『あぁ..俺が撃たなかったら、お前は上手く丸められて殺されていただろうな』

 

イメリルア『..というか『巨大』なヤツと、さっきのヤツって同一なんですか?』

 

アルリア『..奴等の名前は『セパレィタ』。何故かは分からないが『進化』出来るんだ』

 

イメリルア『は、はぁ..つまり出来ると..』

 

『ミツケタァ』

 

優しそうな声が聞こえた。

 

イメリルア&アルリア『..!』クルッ!!

 

バード.セパレィタ『ナァンデ、ニゲタノサァ』

 

アルリア『逃げたんじゃない』スッ..

 

ビビ..カチャッ..

 

アルリア『態勢を立て直しただけだ』カチャッ..

 

『アルリア』は、なにもない空間から『機械』の様な『モノ』を取り出した。そう、唐突に。

 

そして、ソレを腰に触れた瞬間

 

ビビ..カシュウウ..カチャンッ!

 

自動で巻かれた。

 

バード.セパレィタ『ナンだ..ソレ』

 

イメリルア『機械..?』

 

アルリア『詳しい事は後で説明してやるよ..それまで、色々な事は『自己責任』で任せたぞ』スッ..

 

ビビ..パシュンッ!

 

カチャッ..!

 

そうして『アルリア』は、なにもない空間から『釘の様な真っ直ぐな棒』を取り出した。そう、唐突に。そう、『再び』

 

そうして..それの天面を『押し込んだ』

 

ググ..カチィ!

 

【ホップ】

 

アルリア『『装強』』ギュインギュインギュイン..ギュインギュインギュイン..

 

そうして..それを『機械』に『はめ込んだ』

 

カチャンッ!

 

【Begin】

 

【ハイ ホップ】

 

ボシュンッ!ボシュンッ!ボシュンッ!ボシュンッ!ボシュンッ!ググググッ!

 

ブワァァァァ..

 

アルリア(チューンホップ)『さぁ..生きるか死ぬかの『賭け(バトル)』の始まりだ』ブワァ..

 

イメリルア『足になんか..』

 

バード.セパレィタ『ハマッタ..』

 

『アルリア』の足には『鎧』の様な『モノ』が、はまっていた。

 

アルリア(チューンホップ)『とりあえず..よっっ..!』グググッッッッッ‼‼‼‼‼‼‼‼

 

『アルリア』が踏ん張った所を中心に、地面が液状化みたく地割れみたく崩れ始めていた。

 

アルリア(チューンホップ)『と!』バッ‼

 

と、『アルリア』が地面から離れた瞬間。

 

ギュオオオオオオオオオオオオオオオーーーンッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

常人の人間では不可能なくらい、飛んだのだ。『セパレィタ』という『モノ』の翼よりも高く。

 

イメリルア『..うっっそーん』

 

バード.セパレィタ『シカタナイ、カンゼンニ『サツ』スイキオイデイクカ..』バサッ!!バサッ!!

 

どうやら『可愛く見せる』のはやめにして、本気でいくらしい。

 

バサァァァァァ!

 

イメリルア『..うっっそそーん』

 

ーーー

 

ーー

 

 

グワァァァァァァァァァァァァーーーオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!

 

バッッサァァァァァァァァァァァーーー!!!!

 

今日の天気は快晴。雲1つない、と言いたいが..実際はちらほらある。

 

アルリア(チューンホップ)『..(っと..ここが最高到達か)』グンッ!!

 

『アルリア』の体が一瞬止まり、徐々に落ちていく。

 

アルリア(チューンホップ)『(さて..ぱぱっと、片付けるか)』カチャッ..

 

そういうと『アルリア』は『釘の様な真っ直ぐな棒』を、2回回した。

 

カチャンッ!カチャンッ!

 

【First Second】

 

そうして..それを更に押し込んだ。

 

カチィ!

 

【Attack】

 

グワァァァァァァァァァァァァーーーオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

そうしている内に、下から『標的』が現れた。

 

バード.セパレィタ『ン!?』バサァァァァァァァ!!!!!バサァァァァァァァ!!!!!!

 

そうしている内に、上から『殺人シャ』が現れた。

 

アルリア(チューンホップ)『おらよっ!』ブンッッッッッ!!!!

 

グッッッッシャァァァァァァァァァーーー!!!!!!!!!!

 

バード.セパレィタ『ゲハァ..!?』

 

地上でやれば非力だが、上空から..しかも『加速』がついている攻撃をすれば、1発で骨は砕ける。

 

グワァァァァァァァァァァァァーーーオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

バード.セパレィタ『ア..が..』グワァァァァァァァァァーーーオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!‼‼

 

そうして..そのまま

 

ーーー

 

ーー

 

 

イメリルア『暇すぎる』

 

『イメリルア』は勿論の事、飛べないので..地上で待っていた。

 

イメリルア『暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇ひつまぶし』

 

イメリルア『あ~..に、しても..』

 

『イメリルア』は、思った。

 

イメリルア『(最近のヒーローショーってハイテクだなぁ)』

 

と。

 

イメリルア『..ん?』

 

グワァァァァァァァァァァァァーーーオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ドグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーー!!!!!!!!!!!!!!!

 

イメリルア『..わー』ブワァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!‼!!!!!!!!!!!!!!!!

 

イメリルア『(すげぇ~、cgかなぁ。やべ~い。はえ~い。つえ~い。すげ~い、ものすげ~い)』

 

『イメリルア』が現実逃避していると、上空から『アルリア』が降りてきた。

 

アルリア(チューンホップ)『よっ..』ボシュン..‼ボシュン..ボシュン..スタッ..

 

無事に着地した『アルリア』は、『機械』から『棒』を取り出した。

 

カチャーン..

 

アルリア『おい、無事か?』フッ..

 

イメリルア『え、あ、あぁ..はい..(すげぇ~..抜いたら消えた..)』

 

アルリア『とりあえず..そうだな..お前の家は、ここから近いか?』

 

イメリルア『えっ、あっ..はい..』

 

アルリア『なら、今すぐ帰れ..近くに『セパレィタ』が残っているかもしれないからな』

 

イメリルア『あ、わ..分かりました..』クルッ..ダッ!!ダッ!!

 

アルリア『..ん』ピピ..

 

『アルリア』の電話が鳴った。

 

アルリア『はい、もしもし?』

 

「倒した?」

 

アルリア『あぁ、ついさっきな』

 

「『シクサ』が壊れるのは確認した?」

 

アルリア『いや、空中から地面に叩き落としたんで..確認はしてないが』

 

「確認しろぉ!」

 

アルリア『はいはい、うるさいうるさい』

 

「この前も確認しなかったら、倒しきれてなかったじゃんか!」

 

アルリア『う..』

 

「はーやーくー!」

 

アルリア『はいはい..』ガサゴソ..ガサゴソ..

 

『アルリア』は渋々探し始めた。

 

ーーー

 

ーー

 

 

『イメリルア』は思った。

 

イメリルア『(最近のヒーローショーって設定もこってるなぁ..)』ザッ..ザッ..

 

と。

 

イメリルア『(まぁ、恐らく..今、あっちでは打ち上げでもやってるんだろうなぁ)』ザッ..ザッ..

 

『イメリルア』が歩いている風景に変わりはなかった。いつも歩いている風景だ。

 

イメリルア『(帰って、夕御飯たーべよ)』ザッ..ザッ..

 

しかし、1つだけ違う風景があった。

 

イメリルア『..え..?』

 

そう..1番自分が見た事ある景色だけ違うのである。

 

イメリルア『え..?c..g..じゃ..ない..?』

 

そう..『自分の家』が×××いたのだ。




いきなり、色々な事に巻き込まれた『イメリルア』。彼女を襲う、最悪の出来事に彼女は耐えられる事はできるのだろうか。

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